高卒で手に職をつける!メリットとおすすめの仕事を紹介
※この記事は6分30秒で読めます。
「高卒が手に職をつけられる仕事や資格にはどのようなものがある?」
「高卒が手に職をつけるメリットを知りたい」
など、高卒から手に職をつけることに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
高卒で手に職をつけると、この先あらゆる業界で活躍できるようになり、転職でも有利になれる可能性が高くなります。
今回は、高卒の方が手に職をつけるメリットや就職しやすい職種、働きながら手に職をつけられるおすすめの職種などを解説します。この記事を読めば、高卒から手に職をつける方法がよくわかり、就職先を選びやすくなります。
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1.高卒で手に職をつければ、あらゆる業界で活躍できる
高校卒業後は大学や専門学校に進む方が多く、就職や転職といった場面で「高卒では大卒より不利だ」と言われることもあるでしょう。
しかし、高卒の方は大学に進学した方よりも、一般的に4年も早く働き始められるメリットがあります。
このメリットを活かして、早い段階でスキルを身につければ、その後あらゆる業界で活躍できる可能性が高まります。
どの会社でも通用するスキルを身につけるためにも、手に職をつけられる業界や職種を選ぶことはおすすめです。
2.高卒の方が手に職をつけるメリット
高卒の方が手に職をつけるメリットを4つ解説します。
- 大卒に負けない収入を得られる可能性がある
- 新卒に経験・スキルの面で差をつけられる
- 転職市場で求人を選びやすくなる
- 大手企業で働くチャンスを得られる
それぞれのメリットについてお伝えします。
2-1.大卒に負けない収入を得られる可能性がある
厚生労働省が2021年に実施した調査によると、学歴別の平均賃金は、高卒が27万1,500円であるのに対し、大卒は35万9,500円という結果でした。
高卒と大卒の平均賃金には、約9万円もの差があることがわかります。
そのため、大卒との収入差を埋めるためにも、手に職をつけて収入アップを図ることが重要です。
スキルや経験を磨いていけば、大卒を超える収入を得ることも不可能ではありません。
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参照:令和3年賃金構造基本統計調査ー学歴別にみた賃金|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/03.pdf
2-2.新卒に経験・スキルの面で差をつけられる
高卒の方の多くが18歳から働き始める一方で、大卒以上の方がキャリアをスタートさせるのは、早くても22歳からになります。
この4年間をフル活用して経験を積み、しっかりと手に職をつけられれば、仕事における大きなアドバンテージになるでしょう。
2-3.転職市場で求人を選びやすくなる
高卒で就職したあと、できる限り早期のうちに手に職をつけてしまえば、その後の就職活動も有利になる可能性があります。
将来的なキャリア形成を見据えて、どのような業界で働くのかを選択すると良いでしょう。
2-4.大手企業で働くチャンスを得られる
大手企業は、大卒以上の人材を多く確保する傾向にありますが、手に職がある方であれば、高卒でも大手企業や有名企業で働くチャンスを得られるでしょう。
自分の持っているスキルや知識を活かして、一流企業で即戦力として働ける可能性もあります。学歴以上に個人の能力をアピールできると理想的です。
3.高卒で手に職をつけるためのおすすめルート
手に職をつけるには、「まずは資格を取得する」「専門スキルが得られる仕事に就く」といった方法が一般的です。
しかし、より早く手に職をつけたいのであれば、「働いて実務経験を積みながら、関連の資格を取得する」という方法がおすすめです。
効率良く手に職をつけるためにも、自分の適性を活かしながら、将来性のある仕事に就くと良いでしょう。
4.高卒の方が採用されやすい仕事の特徴
高卒の方が採用されやすい仕事には、どのような特徴があるのでしょうか。採用されやすい仕事を知って、仕事選びの参考にしてみてください。
- 若手人材を積極採用している
- 「学歴不問」で求人募集をしている
- 成果主義・実力主義の評価制度である
- 慢性的な人材不足が続いている
それぞれの特徴についてお伝えします。
4-1.若手人材を積極採用している
学ぶ意欲にあふれ、働く体力も十分である若手人材は、多くの会社にとって魅力的な存在です。
「若手積極採用」といった文言を掲げて採用活動をしている会社は、高卒の方におすすめだといえるでしょう。
4-2.「学歴不問」で求人募集をしている
高卒の方がはじめに直面する就職活動の壁といえば、やはり求人情報における学歴の条件でしょう。
学歴で採用されない状況を回避するためにも、「学歴不問」または「高卒以上」の方を雇用している会社を狙うのがおすすめです。
4-3.成果主義・実力主義の評価制度である
成果主義・実力主義の会社も、高卒の方におすすめです。
学歴を問わず、成果を出した社員を優遇する企業風土は、これから手に職をつけて活躍していきたい高卒の方と相性が良いでしょう。
4-4.慢性的な人材不足が続いている
慢性的な人材不足に苦しむ業界を狙って、就職するのもおすすめです。
人材不足の業界では、貴重な社員を大切に育てるべく、スキルアップのための教育が充実していたり、資格取得を支援したりするケースが多い傾向にあります。
求人件数も多いため、就職先も選びやすいでしょう。
5.高卒の方が手に職をつけられる仕事を探す方法
高卒の方が手に職をつけられる仕事を探す方法を5つ解説します。
- 求人サイトで探す
- ハローワークで探す
- 転職エージェントに登録する
- 企業のホームページを確認する
- 知人に仕事を紹介してもらう
それぞれの方法についてお伝えします。
5-1.求人サイトで探す
まずは、数多くの求人が掲載されている求人サイトを活用しましょう。
サイトによって得意とする業界・分野は異なるため、自分の希望に合わせて、いくつかのサイトを併用するのがおすすめです。
JOBPALでは、工場・製造系技術職を中心に数多くの求人を紹介しています。専任のキャリアパートナーが就職活動をサポートするサービスもあります。
「高卒でも活躍できる環境が整った職場を慎重に選びたい」「プロのサポートを受けて就職を成功させたい」という方は、ぜひ積極的に活用してみてください。
5-2.ハローワークで探す
ハローワークは、日本全国500ヵ所以上に設置された公共の職業安定所です。求人数が多く、就職に関する各種相談にも乗ってもらえます。
地元の中小企業の求人を数多く取り扱っているため、一度相談に行ってみることをおすすめします。
5-3.転職エージェントに登録する
「転職の相談をしたり、面接対策のサポートを受けたりしながら就職活動を慎重に進めたい」という方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
希望の働き方や待遇などの条件を提示すれば、マッチする求人を紹介してもらえます。
ただし、地方や郊外にお住まいの方は、条件に合う求人を探しにくいケースもあります。
そのため、求人サイトやハローワークなど、その他の方法と組み合わせて就職先を探していくと良いでしょう。
5-4.企業のホームページを確認する
興味のある業界や会社をある程度絞れている場合には、直接企業のホームページを見て採用情報を確認し、応募する方法もあります。
会社を検索して応募してきたということを伝えれば、「興味を持ってくれている」と採用担当者が好印象を持つ可能性もあるでしょう。
5-5.知人に仕事を紹介してもらう
知人に仕事の相談をして、リファラル採用(社員の紹介による採用)をしてもらえないか、相談してみるのも良いでしょう。
リファラル採用であれば、職場の雰囲気は良いか、高卒でも活躍の場を与えてもらえるか、研修や資格取得支援の制度が整っているかなども事前に確認できます。
6.高卒で働きながら手に職がつく仕事とおすすめの資格
ここでは、高卒の方におすすめの仕事を10種紹介します。働きながら手に職をつけられる仕事を選び、将来のキャリアアップにつなげましょう。
- 加工・組付け
- 機械操作
- 検品・検査
- フォークリフト・クレーンドライバー
- 接合・塗装
- 施工管理
- Web系技術職
- 介護職
- 営業職
- 調理師
それぞれの仕事についてお伝えします。
6-1.加工・組付け
加工・組付けとは、加工された部品を電動ドライバーなどの工具を用いて、機械などに取りつける仕事です。未経験歓迎や学歴不問の求人も多く、日本全国のさまざまな工場で仕事をすることができます。
加工・組付けを目指す場合には、以下のような資格が役立ちます。
【おすすめの資格】
- 仕上げ技能士
- 機械検査技能士
- 機械保全技能士
- 油圧装置調整技能士 など
6-2.機械操作
機械操作とは、主に工場で各種機械を操作し、商品の量産、品質保持を支える仕事です。
ボタンを押すだけなど比較的簡単な仕事もありますが、なかには高度なスキルを要する機械の微調整を担う仕事もあります。
機械操作は未経験で入社後に一からスキルを学べるケースが多く、学歴も問われないことが一般的なため、高卒の方にもおすすめです。
【おすすめの資格】
- 機械加工技能士
- 建設機械施工管理技士
- フォークリフト運転技能講習修了証 など
6-3.検品・検査
検品・検査とは、工場などで完成した商品について、キズ・破損の有無、数量、その他欠陥、梱包などを最終確認する仕事です。
あらゆる製造業の現場で品質管理を担う重要な仕事であるため、手に職をつけて長期的なキャリアを築きたい高卒の方に向いています。
【おすすめの資格】
- 品質管理検定(QC検定)
- 官能評価士 など
6-4.フォークリフト・クレーンドライバー
フォークリフト・クレーンドライバーとは、工場や倉庫、工事現場でフォークリフトやクレーンなどの車両の運転を担当する仕事です。
入社に際して免許の取得を求められることもありますが、一度免許を取得してしまえば技術職としてあらゆる現場で活躍できるため、高卒の方におすすめです。
【おすすめの資格】
- フォークリフト運転技能講習修了証
- クレーン・デリック運転士免許
- 移動式クレーン運転士免許 など
6-5.接合・塗装
接合・塗装とは、主に自動車工場などで溶接加工を施したり、塗装したりする仕事です。スキルを要する技術職ではありますが、未経験歓迎の求人が多く、給料も比較的良い傾向にあります。接合・塗装は「働きながら手に職をつけて高収入を目指したい」という高卒の方に最適な仕事だといえるでしょう。
【おすすめの資格】
- 溶接技能者
- 溶接管理技術者
- 塗装技能士 など
6-6.施工管理
施工管理とは、工事現場の施工プラン・予算の作成、安全対策、役所への手続き業務などを管理する仕事です。
建造物の老朽化や少子高齢化にともない、今後ますます工事の需要が増すことが考えられます。
業務は体力的にハードな傾向にありますが、学歴を問わず、若手人材を積極的に採用している会社が多いのが特徴です。
【おすすめの資格】
- 施工管理技士1級・2級(分野ごとに全7種)
- 消防設備士 など
6-7.Web系技術職
IT技術の急速な進歩により、Web系技術職の需要は近年急増しています。
学歴不問・未経験者歓迎・若手優遇・成果主義の求人も多く、手に職をつけたい高卒の方にもおすすめです。
職種としては、Webエンジニア、Webプログラマー、Webマーケター、Webディレクター、Webデザイナー、Webライターなど多岐にわたります。
仕事を通して自分の適性を把握し、どのような職種に進むべきかを判断すると良いでしょう。
【おすすめの資格】
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- 情報処理安全確保支援士
- ITストラテジスト など
6-8.介護職
超高齢社会の日本において、介護業界は常に人手不足の状況にあります。 売り手市場で高卒・未経験の方でも採用されやすく、今後も人材の需要は高まっていく見込みです。 最初は、資格が不要な範囲の業務から始め、働きながら資格を取得して、キャリアアップしていくことも可能です。【おすすめの資格】
- 介護福祉士
- ケアマネジャー など
6-9.営業職
営業職は、いわば「商品やサービスを売るスペシャリスト」であり、営業スキルを身につけられれば、あらゆる企業で活躍できます。
また、営業職は基本的に実力主義の仕事であるため、学歴や年齢に関係なく、収入アップやキャリアアップを目指せるでしょう。
【おすすめの資格】
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 営業士
- 普通自動車第一種運転免許
- その他、取り扱う商品に関連する資格 など
6-10.調理師
おいしい料理でお客様を楽しませる調理師も、高卒の方が手に職をつけられる仕事です。
実力主義の世界で腕を磨けば、将来的には経営者として自分の店を経営することもできるでしょう。
【おすすめの資格】
- 調理師免許
- 食品衛生責任者 など
7.高卒の方が仕事を選ぶ際のポイント
高卒の方が仕事を選ぶ際には、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- まずはたくさんの情報を集める
- 先入観を捨てて幅広い選択肢を模索する
- 希望条件を絞り込みすぎない
それぞれのポイントについてお伝えします。
7-1.まずはたくさんの情報を集める
就職を成功させるには、徹底した情報収集が大切です。
多くの求人に触れれば、求人情報を見る目が養われ、メリットとデメリットを理解したうえで、就職先の候補を選べるようになるでしょう。
インターネットでの仕事探しは非常に便利ですが、企業の採用説明会に参加してみたり、実際の店舗や事業所に足を運んでみたりするのもおすすめです。
インターネット上では確認できない企業の雰囲気などを感じられます。
7-2.先入観を捨てて幅広い選択肢を模索する
よく知らないものを無条件に敬遠する方は、少なくないでしょう。
しかし、知らないからといって就職の幅を狭めてしまうと、自分の適性に合った業界や職種を見落としてしまうかもしれません。
「なんとなく大変そう」「自分には合わなそう」といった先入観は手放して、さまざまな可能性を模索することが、就職に成功のカギになります。
7-3.希望条件を絞り込みすぎない
希望の条件を絞り込みすぎると、運命の仕事に出会うチャンスを逃してしまうおそれもあります。
あまり条件面に固執せず、自己成長につながりそうな求人を選ぶことが重要です。
そこで、希望条件をすべて書き出したあとに、そのなかで譲れない条件を5つほどに絞り、さらに優先順位をつけてみましょう。
情報を整理することで、重要なポイントを押さえた仕事探しが可能になります。
8.まとめ
いち早く社会に飛び込める高卒の方は、経験年数の長さを活かして、手に職をつけたり資格を取得したりできます。
手に職をつければ、さまざまな業界で重宝される人材となり、収入アップを目指したり転職を有利に進めたりすることも可能です。
手に職をつけながら資格を取得できる業界・職種を選んで、キャリアアップにつなげましょう。
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