学歴不問のお仕事
更新日:2024年03月13日

学歴不問とは?募集の理由や応募時の注意点、多い職種を紹介

学歴不問とは?募集の理由や応募時の注意点、多い職種を紹介

※この記事は6分で読めます。

「学歴不問の仕事って何があるの?」
「求人情報でよく見る学歴不問について詳しく知りたい」
など、学歴不問の求人に関して、疑問を持っている方もいるでしょう。

学歴不問の求人は、学歴を気にせずに応募することができるため、学歴に自信のない方でも採用される可能性が高くなります。

今回は、学歴不問で人材が募集されている理由や応募のメリット、注意点、面接で重視すべきポイントなどについて解説します。この記事を読めば、学歴不問の求人について理解が深まり、学歴にコンプレックスがある方も自信を持って転職活動に臨めます。

1.求人で見かける「学歴不問」とは?

学歴不問は、「がくれきふもん」と読みます。簡単にいうと「学歴を問わない」という意味です。

求人においては、「応募にあたって学歴は問わない」「採用の判断において学歴は特段関係がない」ことを示すために使われる言葉です。

したがって、学歴不問の求人とは最終学歴が中卒や高卒などの求職者に対しても応募を歓迎し、四大卒と分け隔てなく選考することを企業側が意思表示していることになります。

ただし、学歴不問という言葉には法的拘束力はないため、学歴不問で募集をしていても企業によっては学歴を重視しているところもあるので注意が必要です。

2.企業が学歴不問で人材を募集する理由

「四大卒以上」などの学歴制限を設ける企業も多いなか、あえて学歴不問を打ち出す企業は、ある理由のもとに人材募集をおこなっています。その理由としては以下の4つが考えられます。

  • 採用者の間口を広げたいから
  • 専門知識がなくてもできる仕事だから
  • 学歴よりも人柄や経験を重視したいから
  • 教育体制が整っているから

それぞれの理由についてお伝えします。

2-1.採用者の間口を広げたいから

学歴不問での採用活動には、採用者の間口を広げる狙いがあります。特に人材不足で一刻も早く増員したい企業にとっては、応募者の母数をある程度確保することが重要です。

学歴の縛りを取り払えば、より多くの求職者の目に留まり、応募が集まりやすくなります。

また、学歴の縛りをなくすことで若い世代の応募者を増やしたいという狙いもあります。

肉体労働や長いキャリアが求められる職種に関しては、学歴よりも年齢を重視している場合が多いため、よりフレッシュな人材を確保したいと考えている企業は学歴不問で募集をする傾向にあります。

2-2.専門知識がなくてもできる仕事だから

製造業や営業、接客業などは専門知識が必要ないケースもあるため、学歴不問で募集をしている企業が多い仕事です。

専門知識が必要な仕事の場合、知識を積み上げて戦力になれるまでには時間がかかります。しかし、専門知識がなくてもできる仕事は基本的にマニュアルが用意されているため、マニュアルを覚えてしまえば戦力になり、自社への貢献と生産性の向上につながります。

2-3.学歴よりも人柄や経験を重視したいから

人柄や経験を重視して採用したいという企業でも、学歴不問で募集するケースはよく見られます。

「学歴と能力は必ずしも比例しない」と考える企業の場合、学歴のハードルを設けると、自社が求める人材を獲得するチャンスを逃してしまいます。

したがって、社会人としての実務経験や実績、培ったスキルを重視したい企業では、学歴不問での採用活動にこだわるケースが良く見られます。

2-4.教育体制が整っているから

すべての企業がそうではありませんが、学歴不問で求人を出している企業の多くでは教育体制が整っています。これは、入社してから知識やスキルを学んで自社の力になってもらうためです。

また、教育体制が整っている企業は、コミュニケーション能力や仕事に対する姿勢を重視する傾向にあり、社会人としてのスキルやマナーを身につけることもできます。

基本のビジネスマナーについては以下の記事で紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

3.学歴不問の求人に応募するメリット

求職者が学歴不問の求人に応募するメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 学歴を理由に落とされない
  • しっかり教育を受けられる
  • 実力で自分をアピールできる

それぞれのメリットを確認しましょう。

3-1.学歴を理由に落とされない

学歴不問の求人の場合、学歴を理由に不採用とはならない点が最大のメリットといえます。

これまで、思い通りに就職や転職活動が進まなかった中卒や高卒の方でも、内定獲得のチャンスがグッと高まります

もちろん、自分より高学歴の求職者が応募する可能性はありますが、採用時には学歴以外の部分が重視されるため、学歴をコンプレックスや引け目に感じる必要はありません。社会で身につけてきたスキルや経験で、堂々と勝負できます。

3-2.しっかり教育を受けられる

教育体制が整っている企業の場合は、未経験であってもしっかりと教育を受けることができます。

このような企業にはゼロから人材を教育したいという思いがあり、専門的な知識やスキルよりも社会人としての資質を重視して採用しています。このような採用方法をポテンシャル採用といいます。

このような環境は、学歴にコンプレックスを持つ応募者にとって大きなメリットとなります。

3-3.実力で自分をアピールできる

学歴に自信を持てない方でも、学歴不問の求人なら今まで身につけたスキルでアピールできます。
業界や職種に関する知識や経験がまったくない高学歴の応募者よりも、スキルや経験があってすぐに活躍が期待できる高卒の応募者のほうが魅力的で、採用したいと思う企業も多いはずです。

応募先企業が求めている人物像を分析し、自分がどのように貢献できるかを適切にアピールできれば、希望する企業の内定を勝ち取れる可能性は大いに高まります。

4.学歴不問の求人に応募する際の注意点

上記のようなメリットがある一方、学歴不問の求人には注意すべきポイントも存在します。以下の4点を理解したうえで学歴不問の求人に応募しましょう。

  • 年齢が重視される場合もある
  • 学歴不問でも高学歴の人が優先される場合もある
  • 履歴書や経歴は絶対にごまかさない
  • 最終学歴を確認される場合がある

各注意点についてお伝えします。

4-1.年齢が重視される場合もある

学歴は不問でも、年齢は重視される場合があることを理解しておきましょう。

例えば、体力や正確かつスピーディーな判断能力が求められる仕事においては、20代~30代の比較的若い層を採用したいと考える企業が少なくありません。専門性が高かったり技術伝承が重視されたりする仕事の場合も同様です。

このような仕事を担う企業は、より長く働いてくれそうな若手を優先的に採用するケースが考えられます。

4-2.学歴不問でも高学歴の人が優先される場合もある

経験やスキルが同等レベルの応募者が複数人いる場合は、最終的な判断材料として学歴が基準となる可能性もあります。

したがって、たとえ学歴不問であっても結果的に高学歴の応募者が採用される可能性があることを理解しておくことが大切です。

人柄に関しても同様で、自社の社風や既存従業員にマッチする応募者が複数いた場合、学歴が高い方が採用される可能性もあります。

4-3.履歴書や経歴は絶対にごまかさない

応募時に提出する履歴書や職務経歴書は、ごまかしたり虚偽の内容を記載したりすることがないようにしましょう。

虚偽が万が一バレてしまった場合、あなたの信頼が失われるだけでなく、内定・採用取り消しや、場合によっては罪に問われる可能性もあります。

自分の学歴や職歴にコンプレックスを抱えていたり、何らかの事情で空白期間があったりしても、事実ではない申告は絶対に避けなければなりません。

4-4.最終学歴を確認される場合もある

学歴不問と記載があっても面接で最終学歴を確認される場合があります。

応募人数を増やすために学歴不問で求人を出し、その中から高学歴の応募者を採用しようと考えていたり、表向きだけ学歴不問にしていたりと、企業によって学歴不問の条件に対する姿勢はさまざまです。

5.学歴不問の求人の面接は自己アピールが重要

学歴不問の求人には、自分より高学歴の方が応募してくる可能性があるため、他の応募者に負けないようなアピールをすることが大切です。自己分析をおこない、自身の強みや仕事に対する熱意をアピールしましょう。

もし、応募する職種にまつわる何らかの経験がある場合には、その経験を応募先企業でどのように活かせるのかを伝えることで、アピール力を高めることができます。

6.学歴不問の求人が多い職種6選

それでは、学歴不問の求人が多い職種を具体的に6つご紹介します。

  • 営業職
  • 工場勤務
  • 接客・サービス
  • 配送・ドライバー
  • 介護職
  • ITエンジニア

仕事選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

6-1.営業職

営業職は、法人や個人に対して自社の商品を提案し販売する仕事です。

扱う商品にもよりますが、良くも悪くも成果主義のため、学歴が絶対的に重視されるわけではありません。

成約を獲得するためには、学歴よりも人柄やコミュニケーションスキルが重要と考えられる風潮があるため、学歴不問の求人も多く見られます。

6-2.工場勤務

工場勤務の仕事は、製品の加工や組立、検品、梱包作業などを担うライン作業や、製品の品質を守る品質管理など、細かく分担されています。

その多くはマニュアルをもとにした仕事であり、決められた作業を的確にこなすことが重視されるため、学歴不問の求人も豊富です。

工場勤務の詳細については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

6-3.接客・サービス

接客・サービス業は、お客様へのおもてなしを提供する仕事です。

店舗の販売員や受付、飲食店スタッフなど、仕事内容は多岐にわたります。業務はマニュアル化されているため、高い学歴や経験は求められません。

お客様の要望に応えながら、予期せぬトラブルを穏便に解決できる対応力が重要となる仕事で、コミュニケーションスキルや多角的な視点が求められます。

人柄重視で選考される傾向が強く、学歴不問の求人も多く見られます。

6-4.配送・ドライバー

運送業は、荷物や人を運搬する仕事です。

トラックやタクシーなどのドライバー業務の他、荷物の運送業では積み込み作業や倉庫内の仕分け作業なども担います。

業務内容がある程度固定化されており、頭脳よりも体力を使う仕事のため、学歴不問の求人が多い職種です。

6-5.介護職

お年寄りや体が不自由な方の生活をサポートする仕事が介護職です。

身体介護など有資格者でなければ担えない業務もありますが、無資格・未経験でも働ける業務もあります。

介護業界は慢性的な人材不足が深刻化していることもあり、学歴不問で人材を採用し、自社内で育成していく企業が多く見られます。

6-6.ITエンジニア

ITエンジニアは、システム設計や構築、運用など、情報技術に特化したシステムを提供する仕事です。

ITエンジニアといっても、開発系やインフラ系など種類は多く、求められるスキルや難易度がそれぞれ異なります。

そのため、学歴よりもスキルや経験を重視される傾向にあり、学歴不問の求人が多くあります。

7.まとめ

学歴に自信がなく、就きたい仕事があっても諦めている方もいるかもしれません。しかし、学歴を問わない仕事なら、自身の強みや経験を企業に存分にアピールすることで、スムーズに選考が進むでしょう。

学歴不問の求人は、募集要項をすべて満たしていないと応募できないという決まりありません。気になる求人を見つけたら積極的に応募してみることをおすすめします。

JOBPALでは、学歴不問のお仕事を掲載しています。気になる求人があったらまずは気軽に応募してみてください。また、仕事に関する相談を受け付けていますので、お気軽にご活用ください。

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