大学中退だと就職は難しい?おすすめの職種と就職活動のポイントを解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「大学中退でも就職できる?」
「おすすめの職種と就職活動のポイントを知りたい」
など、大学を中退した後の就職活動やキャリアについて疑問を持っている方もいるでしょう。
大学を中退していても、ポイントを押さえた就職活動ができれば就職先は必ず見つかります。
今回は、大学中退後の就職活動について、中退した人におすすめの職種や就職活動のポイントなどを解説します。この記事を読めば、大学を中退した人・高卒の人でも安定して働ける仕事を知ることができ、安心して就職活動ができるようになります。
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1.大学中退と大学卒、就職でどう差がつく?
大学中退と大学卒業では、就職でどのような差がつくのでしょうか? 2つの視点から違いを解説します。
1-1.最終学歴の差
最終学歴は、自身の学歴のなかで最も高い教育機関の「卒業歴」で決まります。そのため、大学を中退すると「高校卒業」が最終学歴になってしまいます。
就職活動においては、応募要件に大学卒業を挙げる企業が多いため、最終学歴が高卒になってしまう大学中退者は、大卒者と比べて就職先の選択肢が狭まってしまいます。
高卒の初任給や給料、最終学歴についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
1-2.初任給や年収の差
前述のとおり、大学中退者は高卒扱いとなるため初任給が大卒者より低くなる可能性があります。給与は基本的に初任給をベースに昇給していくため、同じ企業で長く勤めれば勤めるほど、大卒者と給与の差が開いてしまいます。
しかし、大学を中退していても、スキルアップし転職すれば、経験値や実績を武器に給与アップも可能です。
2.大学中退者の就職難易度が上がる理由
大学中退者の就職難易度が上がる理由としては、以下の要素が挙げられます。
- 応募できる求人が少ない
- 中途採用の求職者と比較される
- 継続力を不安視される
- ブランクが長いと不利になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.応募できる求人が少ない
大学中退者は、応募要件が「大卒以上」の求人に応募できません。大学卒業を必須条件とする企業も少なくないため、最終学歴が高卒となると、応募できる求人の範囲が狭まってしまいます。
2-2.中途採用の求職者と比較される
大学を中退すると新卒採用枠には応募できないため、中途採用枠で求人を探すことになります。中途採用は新卒以外の求職者を対象とするため、職務経験やスキルを武器に転職活動をおこなう人も多数応募します。
そのため、ほかの応募者と比べたときに見劣りしてしまいがちです。
2-3.継続力を不安視される
大学を中退する理由は人それぞれでしょうが、採用担当者はその理由まではわかりません。中退という言葉のイメージから「卒業まで学業を頑張れなかった」という認識を持たれ、継続力を不安視される可能性があります。
採用担当者に「入社してもすぐ辞めてしまうのでは」と思われてしまうと、不利になってしまうでしょう。
2-4.ブランクが長いと不利になる
大学を中退してからフリーターやニートの期間が長いと、就職に不利になるといわれています。ブランクが長いと「勉強もせず働きもしないで、いったい何をしていたのだろう」と、マイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。
企業は若い人材を欲しがる傾向にあるため、大学中退後はできるだけ早く就活を進めるようにしましょう。
3.大学中退者が就職先を探す方法
大学中退者が就職先を探す方法には、以下の5つが挙げられます。
- 求人サイトの利用
- ハローワークを利用する
- 就職支援のエージェントを利用する
- 知人に紹介してもらう
- アルバイトから正社員を目指す
それぞれの方法について詳しく解説します。
なお、以下の記事では高卒資格なしの人向けにおすすめの仕事と、求人の探し方をご紹介しています。
3-1.求人サイトを利用する
まずは、求人サイトを利用してみましょう。パソコンやスマートフォンから24時間いつでも気軽に仕事を探すことができます。細かく検索条件を絞ることができるため、自分で希望に合った仕事を探せることがメリットです。
中途採用では一般的に即戦力を求める傾向が強いですが、人材不足の業界では未経験者歓迎や学歴不問としている企業も多数あります。検索時に「未経験者歓迎」「学歴不問」などの項目にチェックを入れて探すのがおすすめです。
JOBPALでも、学歴不問の求人を多数ご紹介しています。
3-2.ハローワークを利用する
ハローワークでは、求人情報の提供だけでなく、模擬面接や就職相談など、就職活動全般のサポートもおこなっています。大学の就職支援と同じようなサービスが受けられるため、仕事探しから面接対策まで幅広い用途で活用してみましょう。
3-3.就職支援のエージェントを利用する
エージェントサービスを利用すれば、就職活動を知り尽くしたキャリアアドバイザーが、求人探しや書類・面接対策についてプロの目線でアドバイスしてくれます。
無料で金銭的な負担もなくサポートが受けられるのは大きな魅力。就職活動の心強い味方となってくれるはずです。
「ジョブパル」では自分で求人を探すだけではなく、お仕事の相談もしていただけます。あなたのお仕事に関するお悩みをお聞かせください。
3-4.知人に仕事を紹介してもらう
大学の先輩や親類など、すでに社会人として働いている知人から会社を紹介してもらう方法です。最近では、信頼できる自社の社員から紹介された人材を積極的に採用する「リファラル採用制度」を導入する企業が増えてきています。
紹介する側にもメリットがあるので、リファラル採用制度を導入している会社で働く知人がいれば、ぜひ聞いてみましょう。
3-5.アルバイトから正社員を目指す
努力次第で正社員として雇用されるチャンスがある職場なら、まずはアルバイトとして働くという方法もあります。
「正社員登用あり」と書かれている求人を探して応募するのも良いですし、もし現在アルバイトをしているのなら、正社員登用の機会があるかどうか責任者に確認してみるのも良いでしょう。
4.大学中退者が就職先を探す際のポイント
大学中退者が就職先を探す際は、以下の4つのポイントを意識すると採用につながりやすくなります。
- 学歴不問の求人を探す
- 人柄を重視する企業を探す
- 大手企業の子会社や中小企業を狙う
- ベンチャー企業を狙う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1.学歴不問の求人を探す
求人のなかには学歴を重視しないものもあります。求人票に学歴不問とある企業を見つけたら、積極的に応募してみると良いでしょう。
学歴不問の求人については以下の記事で詳しく解説しています。
4-2.人柄を重視する企業を探す
職種などの経歴を問わない「経験不問」で求人を出している企業もあります。こうした企業はやる気や人柄を重視する傾向にあるため、履歴書や面接でしっかりと自分をアピールできるよう準備しましょう。
4-3.大手企業の子会社や中小企業を探す
従業員が1,000人以上いる大企業は就職のハードルが高く、大学中退者が就職するのは困難です。
しかし、中小企業や大手企業の子会社であれば採用条件が比較的厳しくない場合もあるため、求人があればチャンスです。
4-4.ベンチャー企業を狙う
創業から日の浅いベンチャー企業も、人手不足になりがちな業界の一つです。学歴不問の求人も多く、ポテンシャル採用も珍しくありません。
面接や履歴書で、自主性があり意欲的に仕事に向き合うことができることなどをアピールできると良いでしょう。
5.大学中退者におすすめの職種
大学を中退した人が就職しやすい職種・業界としては、以下の8つが挙げられます。
- 公務員
- 営業職
- 事務職
- 介護職
- IT業界
- 建設業界
- 販売職
- 製造・工場
それぞれの仕事内容や魅力について解説します。
なお、高卒者に向いているおすすめの仕事は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
5-1.公務員
大学中退でも、試験に合格できれば警察官や消防士などの公務員として働くことができます。試験は高卒程度・大卒程度の2種類がありますが、高卒程度は年齢制限が20代前半に設定されていることが多いため、確認してから受験しましょう。
公務員試験は、大学に入学できる程度の学力があればそう難しくはないといわれています。国家公務員の一般職・専門職、地方公務員の事務職・技術職・警察官・消防士などがおすすめです。
5-2.営業職
営業職は、経験・学歴を問わず、やる気や熱意、人柄を重視して採用されることが多いといわれています。
努力して成果を残せばインセンティブと呼ばれる手当もつくため、実力主義で頑張りたいという人に向いている職種です。
5-3.事務職
事務職も学歴はさほど重視されないことが多いため、高卒者でも就職しやすい職種です。MOSや簿記などの資格があると有利です。
まずは派遣社員として事務の経験を積んでから正社員を目指す方法もあります。
5-4.介護職
深刻な人手不足が問題になっている介護業界も、学歴不問で積極的に採用をおこなっています。
なかには資格を必要とする業務もありますが、無資格で働きながら資格取得を目指す人が多い分野です。
5-5.IT業界
専門知識が必要なIT業界ですが、未経験者を積極的に採用している企業も多いため、仕事への熱意をアピールできれば大学中退者でも採用される可能性があります。
エンジニア職やデザイナー職は知識や技術が必要ですので、職業訓練校や専門スクールで学んだり、独学でスキルを身につけたりしておくと就職に有利です。
5-6.建設業界
建設業界も人手不足が深刻で、学歴や経歴を問わない求人が多数あります。大学を中退していても、やる気があれば就職は可能でしょう。
必要な知識やスキルは業務を通して身につけていくことが可能です。
5-7.販売職
営業職と同様にコミュニケーション能力を重視するため、大学中退でも比較的就職しやすい職種です。
アルバイトからスタートすることも多い業界ですが、家電量販店などでは正社員の採用も多くあります。
5-8.製造・工場
製造・工場の仕事は学歴不問で未経験者も幅広く採用している企業が多いことが特徴です。
年齢を問わない求人も多いため、ブランクがあってもチャレンジしやすい業種です。
6.大学中退者が就職を成功させるポイント
就職しやすい職種であっても、事前の対策は欠かせません。以下のポイントを意識すると採用につながりやすくなります。
- 資格を取得する
- 面接対策をしっかりおこなう
- 大学の中退理由をポジティブに話す
- 1~3月に就活をする
それぞれ詳しく解説します。
6-1.資格を取得する
未経験者を積極的に採用している会社に応募する場合でも、事前に必要な資格を取得しておくことで就職活動をより有利に進められます。応募時までに取得できなくても、勉強を進めていることをアピールしましょう。
希望する仕事でどんな資格が役立つのかを知りたい人は、以下の記事も併せてご覧ください。
6-2.面接対策をしっかりおこなう
面接で質問される内容を想定して面接対策をおこなっておくことで、好印象を与えやすくなります。よくある定番の質問に対しては事前に回答を用意しておき、すらすらとテンポよく話すことができるまで練習しましょう。
以下の記事では、逆質問の回答の仕方を詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
6-3.大学の中退理由をポジティブに話す
大学中退者は、面接では必ず大学を中退した理由を聞かれます。理由は嘘をつかず、正直に答えましょう。やりたいことがあって中退したのであれば、ポジティブにその理由を語ります。
もし中退後に頑張ってきたことがあれば、プラスの印象を持ってもらえるよう、積極的にアピールすると良いでしょう。
6-4.1~3月に就活をする
前述のとおり、大学中退者は中途採用枠で就活することになります。中途採用の募集は不定期でおこなわれますが、一年のうち中途採用の募集が一番多いとされる時期は1月から3月です。
一般的に3月は決算期であること、4月から新年度になることから、戦力になる社員を探す企業が多いことなどが理由に挙げられます。
また、転職で社員が抜けるのも3月に集中することが多いため、この時期は求人が出やすいといわれています。
求人数が多ければ、条件に合った仕事を探しやすくなります。可能であれば時期を絞って応募するという選択肢も持っておくと良いでしょう。
転職時期で迷ったら、ぜひ「ジョブパル」にご相談ください。
7.まとめ
大学中退者におすすめの職種や就活のポイントをご紹介しました。大学を中退して就職先を探しているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
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