【最新版】転職時に役立つ資格一覧|業界別・職種別に徹底解説

※この記事は6分で読めます。
「資格がないと転職できないの?」
「転職で役立つ資格が知りたい」
など、転職と資格取得の関係性について、疑問を持っている人もいるでしょう。
資格は転職時に必ずしも必要ではありませんが、自分のスキルを証明する意味で、持っておいて損はありません。
今回は、業界別・職種別に転職時に役立つ資格の一覧、未経験の転職で取得しておくと有利な資格、働きながら資格取得を目指す方法などを解説します。この記事を読めば、転職と資格取得の位置づけがわかり、自分が目指すべき資格が明確になります。
1.そもそも転職活動は資格があれば有利になる?
資格の有無が転職活動に有利に働くかどうかは、転職を希望する業界や職種によって異なります。しかし資格の取得は、自分の能力を客観的に証明するための有効な手立てであることに間違いありません。
応募先企業の業務に直接的に関係する資格であれば、知識や技術のアピールとなり、選考が有利になる可能性は高いでしょう。逆に、まったく関連がない資格を取得しても有利になることは少ないです。
したがって、転職にあたって資格取得を目指したい場合は、まず目指す業界や業種を明確にし、業務に活かせる資格を把握することが重要です。
2.【業界別】転職時に役に立つ資格一覧
転職時にあると役立つ資格について、業界別にご紹介します。
2-1.飲食・サービス業界
2-1-1.調理師
調理師は、調理の技術力や食材に関する知識を証明する資格です。
試験では、公衆衛生学・食品学・栄養学・食品衛生学・調理理論・食文化概論の6科目の知識が問われます。
2-1-2.登録販売者
登録販売者とは、薬局やドラッグストアで風邪薬などの一般用医薬品を販売するために必要な資格です。
試験では、「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5分野が出題されます。
2-2.介護・福祉業界
2-2-1.介護初任者研修
介護初任者研修とは、介護に必要な基礎的スキルを証明する資格です。
資格取得には130時間の講義と演習が必要で、介護の基本、老化や認知症、障害などのカリキュラムが用意されています。
2-2-2.生活相談員
生活相談員は、高齢者施設で生活のサポートや相談をおこないます。
生活相談員という名称の資格はないため、転職には「社会福祉士」「社会福祉主事任用資格」「精神保健福祉士」の資格取得を目指すことになります。
2-3.金融・保険業界
2-3-1.ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは、金融や保険、税制、住宅ローン、教育資金など、お金に関する知識を証明する資格です。
国家資格のFP技能士と民間資格のAFP・CFPの2種類が用意されていますが、民間資格には有効期限が設けられています。
2-3-2.証券外務員資格
証券外務員資格とは、株式や証券などの金融商品を取り扱い、その案内や勧誘、販売をおこなうために必要な資格です。
一種と二種があり、法令や各商品に関する知識を問われます。一種の資格取得者は、デリバティブ取引の取り扱いが可能となります。
2-4.建築・建設業界
2-4-1.CAD利用者技術者試験
CAD利用者技術者試験とは、設計や製図で用いられるCADの知識やスキルを証明する資格です。
2級・準1級・1級が設けられ、2級では2次元CADの機能やモデリング方法、周辺知識などが問われます。
2-4-2.インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターとは、家具や内装、照明など、インテリア関連の幅広い知識を証明する資格です。
試験では、インテリアコーディネーターの歴史や背景、インテリアコーディネーションの計画や表現などについて問われます。
2-5.旅行・観光業界
2-5-1.旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者とは、旅行に関する幅広い知識を証明する資格です。
試験は、国内・海外旅行を取り扱える「総合旅行業務取扱管理者試験」、国内旅行専門の「国内旅行業務取扱管理者試験」、営業所区域限定の「地域限定旅行業務取扱管理者試験」の3種類が用意されています。
2-5-2.通訳案内士
通訳案内士とは、海外の観光客に向けて日本の文化や歴史を紹介できる外国語スキルを証明する資格です。
試験は一次の筆記と二次の外国語口述があり、口述は10ヵ国語から選択できます。
2-6.Web・IT業界
2-6-1.ITパスポート
ITパスポートとは、IT分野の基礎知識が広く備わっていることを証明する資格です。
試験では、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3分野が出題されます。
2-6-2.Webデザイン技能検定
Webデザイン技能検定とは、Webサイトに用いるデザインの知識やシステム構築の技能を証明する資格です。
試験は、3級~1級に分かれており、それぞれ学科と実技が設けられています。
3.【職種別】転職時に役に立つ資格一覧
続いて、転職時にあると役立つ資格について、職種別にご紹介していきます。
3-1.営業職
3-1-1.営業士
営業士とは、マーケティングや販売技術、企画営業などのスキルを証明する資格です。
試験は、営業担当者向けの「初級」、中堅幹部クラス向けの「上級」、幹部クラス向けの「マスター」が用意されています。
3-1-2.ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定とは、さまざまな職種に必要な法律知識を証明する資格です。
ビジネス法務や会社取引の法務、債権管理・回収などについて問われ、3級と2級はマークシート方式、1級は論述形式の試験になります。
3-2.事務職
3-2-1.秘書検定
秘書検定とは、ビジネスシーンで必要とされる基本的な常識やマナーを証明する資格です。
試験は3級・2級・準1級・1級と4つのレベルがあり、上司との関わりでふさわしい振る舞いについて問われます。
3-2-2.MOS(Microsoft Office Specialist)
MOS(Microsoft Office Specialist)とは、マイクロソフトオフィス製品の取り扱いスキルを証明する資格です。
Word、Excel、PowerPointなど、製品ごとに試験が分かれています。
3-3.経理職
3-3-1.日商簿記検定
日商簿記検定とは、企業の財務状況の把握に役立つ簿記知識を証明する資格です。
3級は商業簿記、2級は商業簿記と工業簿記、1級は商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算について問われます。
3-3-2.BATIC
BATIC(国際会計検定)とは、国際基準の会計スキルを証明する資格です。
合否という形ではなく、得点によって、初級「Entry」、中級「Middle」、上級「Advanced」の称号が与えられます。
3-4.技術職
3-4-1.危険物取扱者
危険物取扱者とは、火災や爆発、中毒の可能性がある危険物に関して、その取り扱いや管理の知識を証明する資格です。
試験は「丙種」「乙種」「甲種」の3段階あり、「甲種」はすべての危険物の取り扱いが可能となります。
3-4-2.施工管理技術者
施工管理技術者とは、建設作業全体を管理監督する立場にあります。施工管理技術者としてのスキルは、以下7つの資格で証明できます。
- 建築施工管理技士
- 建設機械施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
4.未経験転職でも有利になる!おすすめの資格
未経験の仕事に転職する場合でも、資格取得によってスキルや知識を身につけることは可能です。その道を目指し、あらかじめ資格取得を実現した事実は、選考時の立派なアピール材料となり、企業にもポジティブな印象を与えられるでしょう。
また、実務経験がなくても前提知識があればスムーズに実務に入ることができ、自信にもつながるはずです。異業種・異職種への転職を成功させたい場合は、次の資格がおすすめです。
◎【業種別】おすすめの資格
飲食・サービス・・・登録販売者
介護・・・介護初任者研修
金融・・・証券外務員資格
建築・・・CAD利用者技術者試験
旅行・・・旅行業務取扱管理者
Web・IT・・・ITパスポート
◎【職種別】おすすめの資格
営業職・・・ビジネス実務法務検定
事務職・・・秘書検定
経理職・・・日商簿記検定
技術職・・・危険物取扱者
5.転職時に必ず資格が必要な仕事まとめ
業界・職種によっては、入社時点で資格が必要な場合もあります。高い専門性や技術力を要する仕事は有資格者でなければ業務にあたれないよう定められており、応募自体が不可能です。
以下の仕事については、法律で資格取得が定められています。
◎必ず資格が必要な仕事
人の命に関わる仕事・・・医師、看護師、薬剤師
食や栄養に関わる仕事・・・管理栄養士
建物を作る仕事・・・建築士
士業に該当する仕事・・・弁護士、司法書士、税理士
情報を伝える仕事・・・気象予報士
6.仕事をしながら効率よく資格を取得する方法
仕事をしながら資格取得を目指す場合は、時間の捻出が課題となります。そこで、ビジネスパーソンが資格取得するための効率的な方法を3つご紹介します。
- 書店でテキストを購入し過去問を解く
- 本当に必要な資格の取得だけを目指す
- 資格を取得する期限を決めておく
それぞれの方法についてお伝えします。
6-1.書店でテキストを購入し過去問を解く
テキストを購入し、繰り返し過去の試験問題を解きましょう。ほとんどの資格試験はテキストや過去問が販売されており、手軽に入手できるはずです。
古本屋やフリマアプリなどにもテキストは多数出品されていますが、資格試験は毎年傾向が変化するため、書店で最新のものを購入するようにしましょう。
6-2.本当に必要な資格の取得だけを目指す
資格取得は、本当に自分の将来に必要なものだけを目指すようにしましょう。転職に不安がある場合、「とにかくできる限り多くの資格を取得しよう」と考えるかもしれません。
しかし、転職先に関係のない資格を取得しても、あなたの評価においてプラスの効果は見込めません。手当たり次第に取得するのではなく、希望する業界や職種に活かせるものだけ目指しましょう。
6-3.資格を取得する期限を決めておく
資格の取得には、期限を設けて挑むことが重要です。「3ヵ月後の試験で合格する」などと決めておかなければ、勉強に実が入らず、何度も受験するようなことになりかねません。
理想の転職先に入るためにも、期限を決めて資格取得を目指し、自信をもって転職活動を始められる状況を作っておくことが重要です。
7.転職時に資格に関するよくある質問
最後に、転職時の資格に関してよく聞かれる質問とその回答をご紹介します。
7-1.履歴書の資格欄の正しい書き方はある?
履歴書の資格欄には、資格名称を省略せず正式名称で記載しましょう。例えば、英検は「英検1級」ではなく「実用英語検定1級」と記載します。
資格欄の行数以上に資格を保有している場合は、応募先企業の仕事に役立つ資格を優先的に記載すれば問題ありません。
7-2.男女でおすすめの資格は違う?
性別の違いによって、おすすめの資格が変わることは基本的にありません。男性か女性かではなく、あくまでも「希望する業界・職種に適しているか」という観点が重要です。
たとえ世間的に「○○の資格は取得する意味がない」という声が聞かれても、自分が目指す仕事に必要なものであれば、取得を目指すべきです。
7-3.資格証明書はいつ提出する?
資格証明書は多くの場合、履歴書や職務経歴書と合わせて提出しますが、企業によって提出するタイミングが異なります。企業側から求められた際にすぐ対応できるよう、事前に手元に準備しておきましょう。
紛失した場合は、再発行手続きが必要です。再発行まで時間がかかることが多いので、早めに対応しておきましょう。
8.まとめ
今回は、転職時に役立つおすすめの資格についてお伝えしました。
資格は、あなたが身につけたスキルを対外的に証明できるものであると同時に、自信にもつながるものです。また、資格を取得しておくことで転職先の選択肢が広がる効果もあります。
転職を考えたら、次に就きたい仕事をリサーチするとともに、魅力を感じる仕事に資格は必要かどうかも併せてチェックしてみましょう。
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