正社員になる方法
更新日:2023年08月02日

ひきこもりから就職する方法とは?ひきこもりの方でも就職しやすい業種を紹介

ひきこもりから就職する方法とは?ひきこもりの方でも就職しやすい業種を紹介

※この記事は5分で読めます。

「ひきこもりでも働けるのだろうか」
「家族がひきこもりで仕事ができる日がくるのか心配」
など、ひきこもりが続くことで「働けるのだろうか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

近年、さまざまな事情で外出をほとんどしない状態が続く「ひきこもり」の方は、決して少なくありません。内閣府のアンケート調査(2022年11月実施)では、生産年齢人口(15歳から64歳まで)の2%あまりが該当しています。しかし最近では、ひきこもりの方でも社会復帰できる機会が広がりつつあります。

この記事では、ひきこもりから就職する方法や就職しやすい業種、就職する際のポイントついて詳しく解説します。一歩踏み出したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ひきこもりからの就職は難しい?

ひきこもりの方が就職をためらう理由の一つは、就業経験の不足による不安でしょう。また、日常的に人と接する機会が少ないことから、他人と仕事をすることに不安を覚えている方もいるかもしれません。

しかし、現在は少子高齢化の影響で人材確保が難しくなっており、労働力不足の対策として未経験者の雇用機会が増えています。特に若い労働者であれば、経験が浅くても成長を期待して積極的に採用する企業もあります。

また、女性や高齢者などが働きやすいように社会が変化している状況もあり、多くの方にチャンスがあるといえるでしょう。

さらにここ数年はコロナ禍により、リモートワークが大きく浸透しています。日常的に他人と場を共有することが苦手な方にとっても、取り組める仕事は増えています。

ただしこのようなプラスの傾向はあるものの、急に仕事を探して就職をするのは、引きこもりだった方にはハードルが高いかもしれません。そのため、まずは仕事の探し方や始めやすい業種を知ることで、心理的なハードルを少しずつ下げ無理のないように仕事探しをおこなっていきましょう。

2.ひきこもりから仕事を探す方法

ひきこもりの方が仕事を探す方法をご紹介します。身近にできることから始めてみましょう。

2-1.求人サイト

一つめの方法は求人サイトから探す方法です。特に近年では、リモートワークが可能な求人情報の提供が増えています。「テレワーク」「在宅ワーク」など、表現はいくつかあるものの、こうしたキーワードで検索できる求人は少なくありません。

出社に抵抗がある方でも、自宅で仕事ができるリモートワークであれば仕事を始めやすいかもしれません。こうした仕事が充実している求人サイトをあたってみるのはおすすめの方法です。

また、求人サイトはさまざまな条件を設定することで、自分に合った仕事を探すことが可能です。自宅でパソコンやスマートフォンから手軽にアクセスできるため、比較的早く採用につながる仕事に出会える可能性があります。

2-2.ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する総合的雇用サービス機関です。就職斡旋のみならず、職業訓練(基本的にテキスト代のみ負担)も利用できることが特徴です。

ハローワークは、就職に必要なスキルを習得することができるのが利点です。また、受講後には就職サポートも受けることができます。

ハローワークは全国にあり、若者や就職氷河期世代、地方就職希望者など特定の対象者に特化した機関もあります。求人事業主も無償で利用できるため、中小企業などの情報も豊富です。

無料で役立つサービスが利用できるため、ぜひ登録してみましょう。

2-3.就職支援サービス

民間の就職支援サービスも、ひきこもりからの就職を目指すうえで強い味方になってくれます。

一人ひとりに対する個別対応を重視しているところが多く、疑問点や不安に対して一緒に考えて解決の道を探してくれるため、安心して就職活動に臨むことができるでしょう。

また履歴書作成のレクチャーや面接対策のアドバイスも受けることができます。サポートを受けながら就職活動ができるため、一人ではうまく進められる自信がない方におすすめです。

3.ひきこもりの方でも就職しやすい業界

ひきこもりの方でも十分就職は可能ですが、特に就職しやすい業界をいくつかご紹介します。

3-1.工場・製造業界

工場などのものづくりの職場は、ひきこもりの方が社会復帰をする第一歩としておすすめの職場の一つです。マニュアルなどが整備されたシンプルな作業が多く、他の職種や業種と比較すると職場の同僚とのコミュニケーションをあまり求められない傾向にあります。

また、シフト制を導入している職場が多く、勤務日や勤務時間を選べる点もメリットです。休憩時間もきちんと確保されている職場が多いため、無理をしない働き方がしやすいでしょう。黙々と仕事をしたい方、少しずつ勤務日数や勤務時間を増やしたい方は、工場・製造業界がおすすめです。

3-2.介護業界

超高齢化社会といわれる現代において、介護業界は慢性的な人手不足であるため、需要が高く就職しやすい業界です

そのため未経験でも採用を積極的に行っている企業も多く、社会経験やスキルにおける不安がある方にとっては比較的挑戦しやすい業界といえるでしょう。

一方で、同僚や要介護者の方との関わりは日常的に発生します。他人とのコミュニケーションがそれほど苦ではない方、誰かの役に立つことにやりがいを感じるという方は、介護業界に挑戦してみても良いでしょう。

3-3.飲食業界

食品調理の仕事は補助的な仕事から始められるため、未経験の方にもおすすめです。仕込みや皿洗いから始め、裏方の下積み期間にさまざまな経験をすることで、仕事に慣れていくことができます。

ホテルや飲食店、学校や病院、介護施設など、調理が求められる職場は多くあります。衛生管理が欠かせないことはどこでも共通ですが、勤務時間や求められる料理の種類などは職場によって異なります。

自分の興味や生活スタイルに合わせて職場を選べば、長期的に仕事を続けることができるでしょう。

3-4.清掃業界

清掃業は学歴不問で人柄を重視する企業も多く、ひきこもりの方が選びやすい業界です。未経験から技術を学ぶことができ、労働環境も整備されています。

ビルの清掃など、あえて人と接触しない時間に作業をする場合もあり、職場を選べばコミュニケーションが苦手な方にも取り組みやすい仕事です。清掃業界は、自分のペースで仕事をしたい方におすすめです。

3-5.警備業界

警備員は複雑な作業をすることが少なく、未経験でも始めやすい仕事です。

決まった場所に常駐、もしくは決まったコースを巡回することが多く、コミュニケーション力を求められることも少ない傾向にあります。

また、警備業界も慢性的な人材不足であり、特に若手の需要が高めです。そのため、職務経験が少なくても採用されやすい業界です。

3-6.運送業界

トラックの運転手などは基本的に一人で行動することが多く、黙々と仕事がしたいと考えている方におすすめです。運転には体力が必要な反面、学歴不問という求人情報も多くあり、ひきこもりの方でも運転免許を持っていれば仕事をおこなうことができ、正社員として働くことも可能です。

特に長時間の運転が苦にならないという方は、チャレンジしてみても良いでしょう。

4.ひきこもりから就職をする際のポイント

最後に、ひきこもりの方が仕事を始める際に意識しておきたいポイントをお伝えします。

4-1.正社員からではなくアルバイトから始めてみる

いきなり正社員として働くことが難しいと感じる場合は、まずはアルバイトから仕事をはじめ、ゆくゆくは正社員を目指してみても良いでしょう。

時短勤務で生活のリズムをつくり、外に出て仕事をすることに慣れてきたら、正社員へのステップアップを目指してみてください。最初からあまり気負わずに、まずは外に出て仕事をする環境に慣れることが大切です。

4-2.人とあまり接しない仕事を探してみる

人と接する機会が少なく、人との関係性をつくることが苦手になってしまう方は多いものです。

そんな方は、無理に苦手なことに挑戦するのではなく、まずは自分の興味や性格を活かしてみることから始めると良いでしょう。工場での検品や検査、ドライバー、ピッキングなど、先程ご紹介した仕事のなかから探してみてください。

4-3.週5日勤務にこだわる必要はない

ひきこもりの方が仕事をする際、急に週5日フルタイムで働いてしまうと体力的にも精神的にも辛くなってしまう可能性があります。

まずは無理をせず、週2~3日、1日数時間などの時短勤務も視野に入れて、できることから挑戦してみることをおすすめします。仕事を始めたあとで自分に合うワークスタイルをみつけて、少しずつ調整していくと良いでしょう。

4-4.無理はしないようにする

一番大切なことは、最初から無理に高いところを目指さないようにすることです。特にひきこもりの期間が長かった方は、復帰は時間がかかるものだと考え、少しずつ取り組んでみることが大切です。

まずはリモートワークでできる仕事を探し、徐々に出社が必要な仕事に挑戦してみるのもおすすめです。目標を決めて少しずつステップを踏んでいきましょう。

小さなことでも一つ達成できれば、それが自信につながり、きっと前に進むことができるはずです。

5.まとめ

現在ひきこもりの状態にある方は、社会復帰のハードルがとても高く感じられるかもしれません。しかし、最近はリモートワークの普及などの影響もあり、ひきこもりの方でも仕事を始めやすくなっています。もしこれから一歩踏み出してみようと考えているのであれば、いきなり高いハードルを乗り越えようとするのではなく、少しずつできることを増やしてみてはいかがでしょうか。

仕事を探すなら、今回ご紹介した求人サイトやハローワーク、転職支援サービスを利用するのが近道です。また、ひきこもりの方が始めやすい仕事は、工場や警備、介護などたくさんあります。今回紹介した内容を参考に、まずは一歩踏み出してみませんか。

求人サイトで求人情報を眺めるだけでも大きな一歩です。ぜひ自分がチャレンジできそうな仕事を探してみてください。

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