女性が働きやすい職場の特徴とは?探し方や注意点を解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「女性が働きやすい職場ってどのような仕事?」
「女性が長く働き続けられる職場のポイントが知りたい」
など、女性が働きやすい職場に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
女性の比率が高い職場や、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟な働き方ができる職場では、女性が働きやすいと感じる場合が多い傾向にあります。
今回は、女性が働きやすいと感じる職場の特徴、探し方のポイントや注意点などを解説します。この記事を読めば、女性が働きやすい職場の特徴や、長く働き続けられる職場を見つける方法がわかります。
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1.女性が考える働きやすい職場の特徴
女性の方で、「今の職場は働きにくいな」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。求人などをみると、「女性が働きやすい職場です!」とうたっている求人もありますが、実際どのような職場が女性の方にとって働きやすいのでしょうか。
厚生労働省がおこなった第2回21世紀成年者縦断調査によると、女性の退職理由でもっとも多いのは「出産・育児のため」という理由でした。次いで「給与・報酬が少なかったから」「会社の経営方針に不満を感じたから」という理由が続きます。
例えば出産や育児のための制度が利用しやすかったり、成果に見合った報酬を受け取ることができたりすると、働きやすい職場だと感じるでしょう。
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参照:厚生労働省|第2回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen03/kekka3-2.html
ここでは、女性目線で考える、働きやすい職場の特徴を8つご紹介します。
1-1.女性の比率が高い
女性が多いからといって、絶対にすべての女性の方が働きやすいとは限りませんが、女性が多いということは、それだけその職場で働きやすいと感じている女性の方が多いということです。
また、出産や育児などの相談は、同性のほうがしやすいという方も多いでしょう。同僚だけでなく、上司が女性の方だと、女性ならではの報告や相談もしやすいこともありますし、上司の方も出産などの経験があればアドバイスをもらえる可能性もあります。
1-2.柔軟な働き方ができる
女性は男性に比べ、結婚や妊娠、出産、育児、介護などによるライフスタイルの変化により、働き方を見直さなければならないタイミングが多い傾向にあります。
そのような状況になったときに、その都度状況に合った仕事に転職するのも良いですが、環境の変化に加えて転職活動もおこなうのは大変なことです。
働き方も多様化してきているいまの時代。フルタイムの出社勤務だけでなく、時短勤務やリモートワーク、フレックスタイム制など、さまざまな働き方があります。
現在の職場を辞めずに働き方を変えることができればより良いですし、今後仕事を見つける場合にも、さまざまなライフスタイルの変化を見据え、柔軟な働き方ができる職場を探すと良いでしょう。
1-3.労働環境が良い
労働環境が悪いと、仕事に行くこと自体が億劫になってしまうという方もいるでしょう。
労働環境とは、残業が少ない、相応の給与がもらえるという待遇面はもちろんのこと、温湿度管理がしっかりされている、女性専用のロッカールームや休憩室があるなど設備面のことも指します。
オフィスに清潔感があり、働く場所でありながら快適さがある場合、働きやすいと感じる女性も多いようです。
1-4.休憩をしっかり取れる
休憩をしっかり取れる職場では、女性が働きやすいと感じる場合が多いです。
女性の場合、休憩時間や食事のあとに身なりを整えたいという方も多いでしょう。休憩時間がしっかりあれば、お昼を食べるだけでなく、そうした身の回りのこともできるので、気分のリフレッシュにつながります。
また、オフィスの近くに飲食店などがあれば、休憩時間内でランチに行くこともできます。
職場によっては休憩時間がとても少なかったり、場合によっては休憩が取れないところも少なくありません。そういった職場では働きにくさを感じてしまい、疲労から離職につながってしまうことも考えられます。
1-5.人間関係に振り回されない
第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)によると、過去1年間の間に退職した女性のうち、正規雇用から正規雇用に転職した方の退職理由として、21.0%の方が「人間関係がうまくいかなかったから」と回答しました。
同じく過去1年間の間に正規雇用から正規雇用に転職した男性で、退職理由として人間関係を回答した方は13.8%にとどまり、男性よりも女性のほうが職場の人間関係を気にする方が多いということがわかります。
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参照:厚生労働省|第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況 Ⅲ-5 仕事をやめた者の退職理由
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen09/kekka3-5.html
人間関係で嫌な思いをしたことがある方は、黙々と作業ができる仕事や人とのコミュニケーションが少ない仕事など、人間関係を気にせず働ける職場のほうが働きやすいと感じられるかもしれません。
1-6.福利厚生が充実している
有給休暇がきちんと取得できることはもちろんのこと、福利厚生が充実しているというのも女性が働きやすいポイントになります。
福利厚生とは、給与やボーナスとは別に、会社が従業員やその家族に対して提供する制度のことです。身近なものだと健康保険や厚生年金保険などが福利厚生に該当します。
福利厚生が充実していることで、心身のリラックスにもつながり、働きやすく感じられるでしょう。ただし、充実しているだけで利用しにくい環境だと意味がありません。
面接の際などに福利厚生の質問をすることで、福利厚生が充実しているか、しっかり活用できるか、などを確認しておくと安心です。
また、福利厚生には、会社が独自に取り入れているものもあります。例えば、安く利用できる社食や、リフレッシュ休暇、バースデー休暇、推し休暇などです。
このような福利厚生が充実していると、休日が充実したり、心身がリフレッシュできることで、仕事のやる気やモチベーション維持にもつながったりします。
福利厚生について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
また、JOBPALでは福利厚生が充実している求人も掲載しています。仕事選びの参考にしてください。
1-7.キャリアアップ支援が整っている
会社が社員のキャリアアップを応援していて、支援制度が整っている職場だと、昇進や昇格を目指しやすくなります。
例えば、UTグループでは製造技能職からエンジニアへのキャリアチェンジ支援や、重要な役職ポストへの立候補できる仕組みなどが整えられていて、誰でもキャリアアップが目指せる環境づくりをしています。
キャリアアップをしたいという目標がある場合は、キャリアアップ支援制度が整っている職場を選ぶことで、キャリアアップがしやすくなり、やりがいにもつながります。仕事にやりがいを感じられることで、仕事の楽しさ、働きやすさなども感じやすくなります。
UTグループのキャリアアップ制度の詳細はこちらからご覧いただけます。
キャリアアップ制度について1-8.育休や産休などの制度を使える
産前・産後休業や育児休暇、介護休暇や看護休暇などの制度や、生理休暇などを積極的に利用できる職場は女性が働きやすく、大きなライフイベントごとの転職を減らしたり無くしたりできる可能性があります。
これらの休暇は法律で定められたものですが、なかには制度の利用実績がないという会社もあります。そのような会社だと、前例がないため手続きに時間がかかったり、制度の利用自体が煙たがられたりしてしまう可能性もあります。
特に生理休暇などは、まだ知名度も低く、つらくても申請することが恥ずかしくて使いにくいという方も多いのではないでしょうか。
すでに利用経験者がいるような会社であれば、周囲の理解も得やすく、適宜休暇をとりながら働きやすくなる可能性が高くなります。
ここからは、それぞれの制度について簡単に解説します。
1-8-1.産前・産後休業
女性が出産の前後に取得することができる休業で、出産前の「産前休業」と出産後の「産後休業」を合わせたものです。
産前休業は出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から取得可能です。産後休業は義務であり、出産から8週間(医師からの許可を得た場合のみ6週間)は仕事を休まなくてはなりません。
就業期間や雇用形態に関わらず、すべての働く方が取得することができます。
1-8-2.育児休暇
育児休暇は、子どもが1歳の誕生日を迎える前日まで取得できる育児のための休暇です。
1歳に達した時点で保育園の入園が決まらないなどの事情があれば、1歳6ヵ月、2歳と延長が可能です。
以下の記事では、派遣社員の育児休暇について詳しく解説しています。
1-8-3.介護休暇・看護休暇
介護の必要な家族の病院の付き添いや、小学校就学前の子どもの看護のために取得できる休暇です。
対象の家族が1人の場合は年間5日間、2人以上の場合には10日間の休暇取得が可能で、1時間単位で利用できます。
1-8-4.生理休暇
生理痛などにより仕事をおこなうことが難しい女性が取得できる休暇です。
すべての女性が利用できる休暇で、日数や期間について制限はなく、1時間単位で利用することができます。
2.女性が働きやすい職場はどうやって探すの?
女性が働きやすい会社の特徴はいくつかありますが、実際どの職場が働きやすいかは求人情報を見ただけではわかりにくい場合もあります。
では、本当に女性が働きやすい職場を探すためには、どうすればいいのでしょうか。女性がのびのびと働ける職場を探すポイントを3つご紹介します。
2-1.えるぼし・プラチナえるぼし認定企業
実は女性の働き方を客観的に評価する制度があります。それは厚生労働省がおこなう女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」です。
女性が能力を発揮しやすい環境かどうかを「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つの項目で評価し、基準を満たしている項目数によって1段階~3段階の認定を受けられます。
また、評価項目を高い基準ですべて満たしたうえで、男女雇用機会均等推進者、職業家庭両立推進者を選任しているなどの基準を満たした場合、ワンランク上の「プラチナえるぼし認定」を受けることができます。
令和6年2月末時点でえるぼし認定を受けた会社は2,479社、プラチナえるぼし認定を受けた会社は47社です。
厚生労働省の「しょくばらぼ」では、えるぼし認定やプラチナえるぼし認定を取得している会社に絞った会社情報を検索できます。掲載中の会社の中から求人を出している企業を探せば、女性が働きやすい職場を見つけることができます。
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参照:厚生労働省|しょくばらぼ 女性活躍推進企業認定 えるぼし・プラチナえるぼし認定
https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm
2-2.くるみん・プラチナくるみん認定・トライくるみん認定企業
子育てサポートについて一定の基準を満たしている会社の証として、子育てサポート企業としての厚生労働省の認定、「くるみん認定」「プラチナくるみん認定」「トライくるみん認定」があります。
これからの社会を担う子どもたちが健やかに生まれ、育つ環境を整えるために定められた「次世代育成支援対策推進法」という法律があります。
法律に基づいて、労働者が101人以上の企業は、働く方が働きながら仕事と子育てを両立するための「一般事業主行動計画」を作らなくてはなりません。
一般事業主行動計画を作成し、計画を達成した企業のうち、男性の育児休業などの取得率が7%以上、男性の育児休業などの取得率と企業独自の育児のための休暇制度利用率が合わせて15%以上などの一定の基準を満たした企業は「トライくるみん認定」を受けることができます。
さらに、これらの水準がより高い企業については、「くるみん認定」さらにその上の「プラチナくるみん認定」を受けることができます。
また、令和4年4月1日からは、不妊治療と仕事の両立に関する新たな認定基準として、「くるみんプラス認定」が作られました。
2024年2月末の時点でトライくるみん認定を受けている会社は2社、くるみん認定を受けている会社は3,569社、プラチナくるみん認定を受けている会社は599社、プラスくるみん認定を受けている会社は19社です。
これらの企業は厚生労働省による、仕事と家庭の両立の取り組みを支援する情報サイト「両立支援のひろば」に掲載されており、検索機能にてそれぞれの認定を受けた会社を限定して検索できます。
特に子育てと仕事を両立したい、不妊治療と仕事を両立したいと考えている方は、この認定を受けている会社の中から求人を探すのも良いでしょう。
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参照:厚生労働省|くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/index.html
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参照:厚生労働省|令和4年4月1日からくるみん認定・プラチナくるみん認定の認定基準等が改正 新しい認定制度もスタートしています
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/jisedai.pdf
2-3.ハローワークや転職サービス
ハローワークや転職サービスを活用することで、女性が働きやすい職場を紹介してもらうこともできます。
自分で探すのとは違い、実際にどのくらいの女性がその職場で働いていて、どのくらい制度を使っているのかなど、リアルな話を聞ける可能性があります。
JOBPALでは、転職サポートをおこなっています。たくさんの方の転職サポートをおこなってきたノウハウのもと、あなたの経験やスキルを活かしながら女性がのびのびと働けている職場をご紹介します。
3.女性が働きやすい職場を探す際の注意点
求人情報などをみて「働きやすそう」「いいな」と感じて応募に踏み切る方も多いでしょう。しかし、求人情報の内容だけで応募を決めるのは危険です。入社してから「思ったのと違うな」とギャップを感じてしまうこともあります。
女性が働きやすい職場を探す際の注意点を3つご紹介します。
3-1.福利厚生や待遇の内容だけで決めない
福利厚生や待遇の内容だけで職場を決めてしまうと、入社後に仕事内容や社風と合わなかったということにもなりかねません。
福利厚生や待遇は大切ですが、自分に合わない仕事内容や社風だった場合、それが原因で仕事がやりにくくなってしまう可能性もあります。
そうならないためにも、応募を検討している企業については、企業の公式ホームページなどから情報を集め、自分に合うかどうか見極めてから応募するようにしましょう。
3-2.可能であれば職場見学に行く
応募先が職場見学OKの職場であれば、積極的に見学に行きましょう。
実際に自分の目で、女性がどれくらい働いているか、職場の雰囲気は合いそうか、自分がその職場で働くイメージが持てるかなどをチェックします。質問する時間があれば、女性の活躍状況や休暇の取得状況なども確認しましょう。
職場見学などに行けない場合は、面接の際などに職場の環境をよく観察し、女性がどのような雰囲気で働いているかチェックすることも大切です。
3-3.実際に働く人の声も参考にする
社名をインターネットで検索すると実際に働いている方の口コミが掲載されている場合もあります。
求人情報にはない生の声を聞けるのは、口コミならではの良さ。個人によって価値観や感じ方は異なるため、口コミを100%鵜呑みにするのは危険ですが、職場選びの一つの参考にするのも良いでしょう。
4.まとめ
さまざまなライフイベントのタイミングなどで、働き方を変えたいと感じる女性は多いでしょう。
今働いている職場で柔軟に対応してもらえれば良いですが、必ずしもそうであるとは限りません。それまでと同じ働き方がつらくなってきたら、無理なく働くために転職を検討するのも一つの方法です。
1人で転職活動を進めるのが不安な方は、ぜひ転職サポートを活用してみてください。JOBPALの転職サポートでは、あなたの希望をじっくり聞き、希望に沿った求人をご紹介します。また、気軽な転職相談も可能です。ぜひご利用ください。
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