大卒フリーターはどれくらいいる?スムーズに抜け出す方法や正社員になれる仕事

※この記事は約5分30秒で読めます。
「大卒フリーターってどれくらいいるの?」
「大卒フリーターでもスムーズに就職したり、正社員なれる仕事を知りたい」
など、大卒フリーターの現状に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
フリーターは、正社員と比べて自由な時間が多い一方、将来性や社会的信用の低さに不安があります。
今回は、大卒フリーターのメリット・デメリット、そして就職や正社員雇用に向けた取り組みなどを解説します。この記事を読めば、大卒フリーターが正社員に就職しやすい業種などがよくわかり、スムーズに就職活動に取り組めるようになります。
1.大卒フリーターとは?
フリーターとは、一般的に正社員以外の人を指します。
パートやアルバイトがフリーターのようなイメージがありますが、実際には正社員以外が該当し、派遣社員などもフリーターになります。
大卒フリーターとは、大学卒業したあと何らかの事情で正社員として就職しなかった人を指します。
大卒フリーターになる状況としては、大卒の人が卒業後すぐにフリーターになる場合と、大卒の人がどこかのタイミングでフリーターになる場合がありますが、この記事では主に前者を解説します。
フリーターと社会人の違いに関しては、下記の記事でも詳しく解説しています。
2.大卒でフリーターはどれくらいいる?
平成31年度の統計によると、大学卒業後に非正規雇用で就職した割合が2.7%、パート・アルバイトの割合が1.4%で、合計4.1%が大卒フリーターとなります。
大学卒業者が572,639名なので、そのうち約23,500名が平成31年度に大卒フリーターとなっていることがわかります。
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参照:文部科学省「令和元年度学校基本調査(確定値)の公表について」
https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf
3.大卒でフリーターを選ぶ理由
大卒でフリーターになるのは、人それぞれ理由が異なります。
例えば、働きたい会社が見つからなかった、就職活動がうまくいかず就職のタイミングを逃した、そもそも就活自体をしなかったなど、さまざまな理由があります。
また、大学在学中に体調を崩し、正社員での働き方が難しくフリーターを選んだという方もいます。
正社員で仕事をすることに違和感を覚えたというケースもあり、大卒でフリーターを選ぶ理由は千差万別です。
4.大卒フリーターのメリット
大卒でフリーターになることの3つのメリットをご紹介します。
- さまざまな職種を経験できる
- マイペースに働ける
- かけ持ちで仕事ができる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
4-1.さまざまな職種を経験できる
大卒フリーターは、パート・アルバイトの募集や派遣会社を通して、さまざまな職種を経験できます。
事前にアルバイト募集サイトや派遣会社への登録をしておけば、職種や勤務地を選ぶことで好きな仕事ができます。
4-2.マイペースに働ける
勤務条件やリストのなかから、日程や勤務時間を選択できるため、希望通りの日程で出勤日を調整することが可能です。
自分のペースを守りながら働けるので、趣味や勉強の時間を確保しながら働きたい場合や、体調や家庭の都合があっても働きやすいことがメリットとして挙げられます。
4-3.かけ持ちで仕事ができる
フリーターは、希望する時間で働けるため、かけ持ちで仕事をすることができます。
かけ持ちで働けば、その分休みは減ってしまいますが、収入を上げることはできます。うまく勤務時間を調整すれば、無理なく2つ以上の仕事で働けるでしょう。
5.大卒でフリーターのデメリット
大卒でフリーターのデメリットを4つ解説します。
- 収入が不安定になる
- 雇用状況が景気に左右されやすい
- 社会的な信用度が低い
- 年を取るほど働ける場所が少なくなる
それぞれのデメリットについてお伝えします。
5-1.収入が不安定になる
フリーターは、収入が不安定になりがちです。
基本的にフリーターは、正社員と違って時給で働くことになります。働いた分だけ収入が増えるため、毎月の給料には変動があります。
自分の体調不良で働けなかったり、ゴールデンウィークや正月などの長期休暇で仕事が休みだったりする月は、収入が減ることになります。
5-2.雇用状況が景気に左右されやすい
社会情勢や経済状況の影響により、募集が減ったり出勤日数を減らされたりする可能性があります。
状況次第では、突然雇用契約を切られたり、働いていた店舗が閉店したりするなど、世の中の状況によって仕事を失ってしまうこともあるでしょう。
5-3.社会的な信頼度が低い
フリーターは、社会的な信頼度が低いこともデメリットの一つです。
収入や雇用が安定していないため、不動産の購入や賃貸契約など、金融・ローン審査が通りにくい場合があります。また、クレジットカードを作りたくても、審査が通らず作れない場合もあるでしょう。
年齢を重ねるほど、何かと大きな買い物をする機会も増えますが、フリーターであれば審査の通過に苦労するため、購入するものの選択肢が限られてきます。
5-4.年を取るほど働ける場所が少なくなる
若いうちは働き口が多いフリーターですが、年を取るにつれてどんどん働き口が減る傾向にあります。
パート、アルバイト、派遣社員の条件や募集内容には、基本的に年齢制限がないケースが多いものの、体力的にも徐々に働ける仕事が減っていきます。
次第にフリーターのメリットだった職種を選べる、時間を選べるなどの点も活かせなくなってくるでしょう。
そのため、早めに大卒フリーターから抜け出し、正社員へ就職することをおすすめします。
フリーターのままでいた場合の末路について、下記の記事で記載しているので参考にしてください。
6.【4STEP】大卒フリーターからスムーズに抜け出す方法
大卒フリーターからスムーズに抜け出す方法について4つのSTEPにわけて解説します。
- 【STEP1】自己分析をする
- 【STEP2】働く目的や目標をみつける
- 【STEP3】とりあえず転職活動をやってみる
- 【STEP4】転職の専門家に相談する
それぞれ確認していきましょう。
6-1.【STEP1】自己分析をする
まずは自己分析をしてみましょう。自己分析をすると、自分自身のことはもちろん、仕事を選ぶときの軸がわかるようになります。
これまでの自分の動きや気持ち、やりたいこと、得意なこと、苦手なことなどを明確にします。
自分の人生や価値観を見つめ直すことで、自分の大切にしてきたものや課題がはっきりとわかり、具体的な行動に移しやすくなります。
6-2.【STEP2】働く目的や目標を見つける
次に、働く目的や目標を立てましょう。
例えば、3年後までに結婚資金100万円を貯める、憧れのマンションに引越して生活をする...などです。
目的や目標を明確にすることで、そこから逆算して行動を起こすことができます。
6-3.【STEP3】とりあえず転職活動をしてみる
自己分析と目的や目標が見つけられたら、躊躇せずに就職活動を進めてみましょう。
一度フリーターになってしまうと、正社員としてしっかり働けるか不安になったり、時間に縛られた正社員の働き方が難しいと感じることもあります。
そのため、どうしても二の足を踏みがちですが、思い切って転職活動をはじめることが大事です。
まずは、求人サイトなどに”登録”だけしてみる、求人案件を見てみるだけなどでも良いです。
就職活動を通じてさまざまな情報や会社に触れ、正社員として働くイメージも固まっていきます。
6-4.【STEP4】転職の専門家に相談する
転職活動をはじめたら、自力で進めるだけではなく転職エージェントや転職サービスの力を借りましょう。
転職のプロなので、希望に沿った求人を提案してくれたり、履歴書の添削などもしてくれます。
正社員転職をしやすい業界や業種についてのアドバイスをもらえる可能性もあります。
動き出してはみたけれど、正社員として働くことに不安が残っている場合は、一度気軽に相談してみることをおすすめします。
UTグループでも無料で転職相談を受け付けています。気になる方はお気軽にお問い合わせください。
7.大卒フリーターから正社員就職しやすい仕事
大卒フリーターから正社員就職しやすい仕事を4つピックアップしました。
- 営業職
- 介護職
- 工場勤務
- IT業界
それぞれの仕事内容、正社員に就職しやすい理由を解説します。
7-1.営業職
営業職は、大卒フリーターから正社員に就職しやすい職種です。
成果を求められる仕事のため、売上を伸ばすことができれば、これまでの経歴が問われることは少ないという特徴があります。
また、人手不足になりやすい職種のため、未経験者でも採用されやすい傾向にあります。
営業職とは、物を人や企業に販売する仕事ですが、特別な資格は必要ありません。
自分の個性や人柄を活かした営業の仕事で、正社員として活躍するという道もあります。
7-2.介護職
介護職も、正社員として就職しやすい職業です。
人手不足になりやすい業界で、常に新しい人材を募集している施設が多いため、正社員を希望すると受け入れられやすい特徴があります。
仕事内容は、要介護認定された高齢者をはじめ、日常生活のケア、サポートが必要な方のお手伝いをすることです。
お年寄りの介護や介助に必要な知識を、常に研修やOJTで教えてくれる職場も多いので、未経験者でも入りやすい業界です。
無資格の場合、身体に直接触れる身体介護はできないので、その他の業務を担当することになります。
7-3.工場勤務
工場勤務の仕事は、未経験でも採用されやすいことでよく知られています。何らかの資格を持っていると、さらに就職が有利になるのも特徴的です。
中卒や高卒でも就職して働いている人が多い業種のため、大卒であることが正社員採用におけるアドバンテージになる可能性もあります。
機械・メカや部品の組み立てをおこなうライン作業員やピッキングといった現場の仕事は、特別な技術や知識は必要ありません。
適正があれば、事務職や品質管理の仕事に携わることもできる可能性があります。
工場勤務の詳しい仕事内容や向いている人の特徴は、こちらの記事にまとめています。
7-4.IT業界
IT業界も、大卒フリーターからの正社員就職をしやすい業界です。
急速に業績・事業規模が大きくなっている業界であるがゆえに、常に人手不足なのがIT業界の特徴です。
また、IT企業は多様性を重視して、おもしろい人材・人柄を重視して採用する会社もあります。これまでのフリーター経験を、ポジティブにとらえてもらいやすい社風の会社が多いです。
IT業界は、ベンチャーと呼ばれる中小企業が多く、社会的な知名度が低い場合も少なくありません。自分の手で会社を大きくしていく手応えが得られるため、たとえ未経験でもチャレンジしていきたい場合におすすめです。
8.まとめ
今回は、大卒フリーターから脱出して、正社員になるための方法について解説しました。
現在大卒フリーターになっている方は、さまざまな理由から選択した道だと思います。フリーターであれば、自由な時間が比較的多いはずなので、時間を有効活用して、自分の将来について考えてみましょう。
少しでもフリーターである現状に不安を感じているなら、正社員就職する準備を早めに開始すべきです。まずは正社員求人をチェックするところから始めてみませんか?
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