フリーターの悲惨な末路とは?正社員との違いや就職を成功させる方法
※この記事は6分で読めます。
「フリーターから正社員に転職する方法を知りたい」
「フリーターのままだと、どんな末路を迎えるの?」
など、フリーターとして働き続けることに疑問を持っている方もいるでしょう。
フリーターは、自由に働けるためメリットが多いと感じている方もいると思いますが、ずっとフリーターを続けていると思わぬ落とし穴や不利益に見舞われる可能性があります。
今回は、フリーターの悲惨な末路や、フリーターと正社員との違い、正社員就職のおすすめの職種などを解説します。
この記事を読めば、フリーターで居続けることのデメリットがよくわかり、正社員として働くことにメリットを感じることができるようになります。
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1.フリーターの悲惨な末路
ここでは、フリーターのまま過ごしていると将来的にどのようなことが起こるのか解説します。それぞれ詳しくみていきましょう。
1-1.フリーターは昇給幅が少ない
正社員は、経験年数やスキルに応じて役職が上がり、年収もそれに合わせて上がっていきます。一方、フリーターは、長く同じ職場に勤務していても大きな昇給が見込めません。
働いた日数・時間のぶんだけ多く稼ぐことができますが、時給は上がっても数百円程度です。
1-2.フリーターの男性は結婚も不利
フリーターの男性は、将来結婚を考えたときに圧倒的に不利です。結婚相手となる男性の第一条件として、「安定した仕事に就いていること」を挙げる女性は少なくありません。
家や車の購入、出産・子育てなどを考えれば、経済力がどうしても必要になります。いつ仕事がなくなるかわからないフリーターのままでは、将来のことを前向きに想像するのは難しいでしょう。
1-3.いつまでも親に養ってもらう
フリーターとして働いていると、毎日の生活費を稼ぐだけで精一杯で貯金に手が回らない方も多いのではないでしょうか。冠婚葬祭や急な病気による医療費など、臨時出費が少しでもあると親に頼ってしまう癖がつきやすくなります。
しかし、両親も高齢になると介護が必要となり、いつまでも金銭面の援助をしてもらうわけにはいきません。
1-4.ブラック企業に就職してしまう
フリーターから脱却しようと考え転職活動をしても、これまでの経歴から書類選考の段階で落とされてしまう可能性があります。何社も落ちて採用されない状況が続くと、どこでも良いから正社員として働きたいという思いが強まりやすくなります。
応募先の企業に対して十分な検討をせず就職すると、ようやく正社員になったのに、入社してから長時間残業やパワハラなどが横行するブラック企業だった、と気づくこともあり、また転職を繰り返すことになる危険性があります。
1-5.年金がもらえない・少ない
ほとんどのフリーターの方は、国民年金のみの加入であり、厚生年金に加入している会社員とは受給額が大幅に異なります。生活が厳しいという理由で、年金を未納のまま放置しているとさらに受給額は減り、最悪の場合はもらえません。
年金の支払いが難しい場合は、きちんと免除の手続きをおこなう必要があります。
2.フリーターと正社員との違い
フリーターと正社員にはどのような違いがあるのでしょうか。具体的には下記の3点が挙げられます。詳しくみていきましょう。
2-1.給料の違い
フリーターと正社員では、年齢を重ねるごとに給料の差が大きく広がります。
厚生労働省が調査した令和2年度の『賃金構造基本統計』の結果によると、30歳~34歳のフリーターも含まれる正社員・正職員以外の平均月収は20万7,200円であるのに対し、正社員は28万2,800円となっています。
35歳以降になると10万円以上の差が生まれますが、正社員・正職員以外の月収はほとんど上がっていきません。
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参照:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/06.pdf
2-2.社会的信用の違い
フリーターは、正社員と比べさまざまな面において社会的信用が得られません。長期間仕事を続けていても、転職の際にアピールできる経歴や実績はなく、しかも低収入のため、社会的にマイナスのイメージがつきやすいです。
定職に就いていないことから賃貸の契約を断られたり、住宅・車のローンを組めなかったり、クレジットカードの審査が通らなかったりといったケースもあります。
2-3.選択肢の違い
正社員とフリーターでは、給料面や社会的信用度の違いにより、将来の選択肢の幅が異なります。
■フリーターの選択肢
- 収入が安定しないので、結婚する決断ができない
- 高価なものが買えず中古品で済ませる
- 老後の年金をあてにできず長年仕事を続ける
■正社員の選択肢
- 結婚して子供を何人作るか話し合える
- ローンを組んで家や車などを購入できる
- 老後は貯金と年金で生活できる
フリーターは、収入面が安定していないことによる社会的信用の低さや、経済面での余裕のなさ、将来の年金の少なさなどから、あらゆるライフステージで制限が大きく、我慢しなければならないことが増えてしまいます。
正社員になれば毎月の生活費以外にも貯金に回せる余裕が生まれるので、結婚や子育て、大きな買い物においても自由に選ぶことが可能になります。
3.年齢が上がるほど就職率が下がる現実
平成29年度『就業構造基本調査』によると、年齢が上がるほどフリーターから正社員への就職率が下がっていることがわかります。20歳~24歳は32.7%、25歳~29歳は25.5%ですが、30代に入ると18.1%と低くなり、就職はかなり厳しくなります。
フリーターの方のなかには、今を自由に生きて、ある程度の年齢になったら正社員として働くという方もいますが、年齢を重ねれば重ねるほどに就職することが困難になってしまっています。
採用する企業側としても、少しでも若い人材を採用して教えていくことで、長く企業に勤めてもらえるだけでなく、若いほうが飲み込みも早く少しでも早くに戦力になってくれると考えられているからです。
少しでも早い年齢のうちから就職活動をしていかなければ、そもそも就職すること自体が困難になってしまいます。
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参照:総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」
https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2017/index.html
4.フリーターを脱出して正社員になる方法
ここでは、フリーターから脱出して正社員になる方法を3つご紹介します。
- 今のアルバイト先で正社員雇用を目指す
- ハローワークに行って就職相談をする
- 転職・就職エージェントに登録する
それぞれの方法についてお伝えします。
4-1.今のアルバイト先で正社員雇用を目指す
まずは、今働いているアルバイト先で正社員を目指す方法があります。勤務先に正社員登用制度があるか確認してみましょう。
職場環境や仕事内容を把握しているため、正社員になってもミスマッチがなく、アルバイト経験を活かすことができます。上司との信頼関係も築けている場合は、正社員として雇用される可能性はより高まるでしょう。
仮に制度がなくても、正社員を目指したい旨を直接上司に伝えることで、あなたの評価が大きく上がる可能性もあります。
4-2.ハローワークに行って就職相談をする
正社員雇用を目指す場合は、ハローワークで就職相談して求人を紹介してもらう方法もあります。
ハローワークは、地元に根付いた中小企業を中心とした求人を保有しています。就職相談では、未経験でも就職可能な求人の紹介や、就職活動に関する相談へのアドバイスをおこなっています。
就職に役立つ資格やスキルを身につけたい人は職業訓練を受けることもできます。まずは最寄りのハローワークに登録してみましょう。
4-3.転職・就職エージェントに登録する
フリーターから正社員就職を目指す場合は、無料で利用できる転職・就職エージェントに登録しましょう。
転職・就職エージェントでは、就職支援のプロのコンサルタントがあなたを担当し、これまでの経歴や希望する仕事などから自分に合った求人を紹介してくれます。
履歴書添削や面接対策など、内定を獲得できるように手厚くサポートしてくれるので、特に初めての就職活動においては心強い存在となるでしょう。
5.フリーターから正社員就職を成功させるためのコツ
フリーターから正社員就職を成功させるにはいくつかのコツがあります。
- 正社員になってからやりたいことを明確にする
- 応募先の企業が求めていることを理解する
- 自己分析をしてアピールできる強みを探す
それぞれのコツについて詳しくお伝えします。
5-1.正社員になってからやりたいことを明確にする
正社員就職を成功させるには、自分のやりたいことを明確にする必要があります。これまでフリーターとして働いてきた理由や、なぜ正社員を目指すのか、今後どのようなことをやりたいのかなど、自分の考えを言語化できるように準備しましょう。
自分自身の仕事観や就職の軸が定まっていないと仕事選びに迷いが生じたり、ミスマッチが起きてまた転職活動をしなくてはいけない事態になったりします。
5-2.応募先の企業が求めていることを理解する
就職活動を成功させるためには、応募先の企業について深く理解する必要があります。企業の理念や求める人材像、仕事に必要なスキルなど、ホームページや募集要項を読み込んで企業分析をしっかりおこないましょう。
企業分析が不十分だと、自分の希望と企業の求めているものが合っているかわからず、実際に働いてみてからミスマッチに気づくことになり兼ねません。
5-3.自己分析をしてアピールできる強みを探す
履歴書作成や面接を受ける前に、自己分析をおこなうことは重要です。特に、フリーターの期間が長いと、年齢でマイナスイメージが付きやすいですが、面接で自分の強みをアピールすることで挽回できる可能性があります。
自己分析では、これまでの仕事経験や学生の頃を振り返り、具体的なエピソードと一緒に自分の強みや長所を把握します。弱みや短所についても、今後どのように改善するのかを伝えることでプラスに受け止めてもらえるでしょう。
6.フリーターから正社員就職しやすい職種6選
ここまでの解説でフリーターから脱却したいと考えた方も少なくないはずです。そこで下記にフリーターでも就職しやすい職種を6つまとめました。
- 営業職
- SE・プログラマー職
- 介護職
- 販売職
- 生産工程職
- 工場勤務
それぞれの仕事について詳しくお伝えします。
6-1.営業職
営業職と聞くと、学歴や職歴が必要に感じるかもしれませんが、実際に必要なスキルとしては、コミュニケーション能力や話術などが必要になってきます。
大手企業への中途採用ではフリーターから就職することは難しいかもしれませんが、どんな企業でも必要な職種なので募集も非常に多く、自分好みの業種の営業職を見つけることができます。
6-2.SE・プログラマー職
SE・プログラマーといった専門職では、フリーターで未経験だと採用されないと思われがちですが、採用後に実務を経験をすることで得られるスキルや取得できる資格などもあるので、未経験から応募できる募集も多い職種となっています。
本気でSE・プログラマーを目指すのであれば、プログラミングスクールに通うなどして、知識を身につけていることをアピールすれば、より採用される可能性は高くなります。
6-3.介護職
介護職は、業界全体として深刻な人材不足になっているので、未経験のフリーターでも採用されやすい職種になっています。
ただし、高齢者の身の回りのお世話など気を使うことが多い職種なので、細かいところに目がつく方や、忍耐強い性格の方でなければ務まらない仕事です。
また、介護士の資格もありますが、働きながら経験を積んで取得できるので、自身のキャリアアップにもつながる職種になっています。
6-4.販売職
販売職は、無資格・未経験のフリーターでも雇用されやすい職種です。お客様に商品を提案し販売する仕事なので、コミュニケーション能力や人柄を重視して採用されます。
売上に貢献できれば、経験年数に関係なく管理職へのキャリアアップが望めるので、仕事のやりがいも大きいでしょう。また、フリーターの仕事で接客経験がある場合は、アピール材料になるでしょう。
6-5.生産工程職
生産工程職は、工場のライン作業における生産工程の制御や処理などをおこなう仕事です。基本的に立ちっぱなしでの仕事になるので、ある程度の体力がなければ続けることが難しいですが、慣れれば業務内容としてはそれほど難しくありません。
集中力や手先の器用さなどが求められるだけでなく、常に同じことを続けられる根気なども必要な職種になっています。
6-6.工場勤務
工場勤務は、先ほどの生産工程職と似た部分がありますが、部品の加工、組み立て、検品、梱包などの作業に従事します。ライン作業になることが多く、他にもマシンオペレーターや溶接業などの特殊な作業をしていくこともあります。
特殊な作業には専用の資格が必要になりますが、働きながら取得できる資格がほとんどなので、仕事をしながらキャリアアップできる職種となっています。
7.フリーターの末路を迎える前に正社員になろう
今回は、フリーターの悲惨な末路や、社会的信用に関してお伝えしました。この記事でお伝えしたポイントは下記のとおりです。
- フリーターの末路は悲惨である可能性が高い
- フリーターと正社員の違いでは、収入や社会的な信用の差がある
- 高齢になると転職の難易度が上がる
正社員になることが正解とは言い切れませんが、フリーターを続けることで苦労する可能性があることは理解できたのではないでしょうか。
将来少しでも余裕を持った暮らしができるように、フリーターからの脱却を考えているなら、早めに動き出すことをおすすめします。
UTグループでは、製造業界で一緒に働く仲間を募集しています。
フリーターの方はもちろん、高卒や大学中退された方でも、やる気がある方を積極的に採用しています。
充実した研修制度もありますし、全く知識がなくても大丈夫です。先輩社員もいるので、仕事中分からなくなってもすぐに相談できます!
とはいえ、製造での勤務が初めての方にとって「生活は安定するのか?」「実際どんな仕事をするのか?」「社宅ってどんな感じなのか?」と疑問をお持ちの方も多いはず。
まずは「応募」していただき、面接まで進んでいただければ、どんな感じで働くのかなど詳しくお伝えします!皆さんから質問にお答え致しますので、まずは「応募」してみてください。
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