ダブルワークとは?副業・兼業との違いやメリット・注意点、長続きするコツを解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「ダブルワークってなに?」
「ダブルワークの注意点が知りたい」
など、ダブルワークに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
ダブルワークには、2つの仕事を掛け持ちすることで収入を増やせるメリットがあります。
今回は、ダブルワークの概要やダブルワークに向いている仕事、注意点などを解説します。この記事を読めば、ダブルワークのことがよくわかり、安心してダブルワークを探せるようになるでしょう。
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1.ダブルワークとは?
ダブルワークとは、2つの仕事を掛け持ちする働き方のことです。アルバイトを2つ掛け持ちしていたり、異なる2つの会社に在籍しているような場合は、ダブルワークに当てはまります。Wワークと表記されることもあります。
1-1.ダブルワークと副業の違い
副業もダブルワークと同じく2つの仕事を掛け持ちすることですが、一般的には本業(正社員)とアルバイト・パートなどを掛け持ちすることを指します。この場合、安定した収入や雇用形態の仕事を本業、そうでないものを副業と呼ぶのが一般的です。
1-2.ダブルワークと兼業の違い
業を兼ねる(ぎょうをかねる)と書く兼業は、2つ以上の複数の仕事を掛け持ちすることです。副業とは違い、掛け持ちしている仕事にかかる時間や労力のバランスが同じくらいの場合にこの言葉を使います。
1-3.ダブルワークと掛け持ちの違い
一般的に、複数の場所でアルバイトやパートをすることを掛け持ちといいます。ダブルワークと同じ意味で使われることが多くなっています。
1-4.ダブルワークとパラレルキャリアの違い
パラレルキャリアとは、本業とは別にキャリアを積むことです。結果的にダブルワークのように2つの仕事を掛け持つことになりますが、収入面よりもキャリアの開拓が目的の場合に使うことが多い言葉です。
2.ダブルワークをするには会社の許可が必要?
ダブルワークをする際は会社の許可が必要です。そもそも就業規則に「副業・兼業禁止」と記載がある場合は、ダブルワークをすることは難しいでしょう。反対に、「ダブルワーク可」「ダブルワーク歓迎」などと書かれていれば問題ありません。ただし、その場合も事前に会社の許可を取っておくと、円滑にダブルワークを進めることができるでしょう。
2-1.ダブルワークが禁止されている理由
近年、国の方針でダブルワークが推奨されるようにはなってきましたが、禁止とする会社も多くあります。本業以外の仕事をすることで本業に支障がでることや、過労により健康を害するなどの心配があることから、禁止されていることが多いようです。
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参考:厚生労働省|副業・兼業の促進に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000996750.pdf
3.ダブルワークのメリット
ダブルワークをすることで、以下の4つのメリットが期待できます。
- 収入アップを目指せる
- 隙間時間を有効に使える
- 新しい知識やスキルが身につく
- 新たな人脈をつくれる
それぞれ詳しく見ていきましょう、
3-1.収入アップを目指せる
ダブルワークをすると、収入アップを目指せます。また、一つの就業先に勤務している場合、そこでの仕事ができなくなった場合は収入が途絶えてしまいますが、ダブルワークをしていれば収入が途絶える不安が減ります。
3-2.隙間時間を有効に使える
一つの職場で長時間働くと法律違反になってしまいますが、ダブルワークなら問題ありません。ただし、過重労働とならないような工夫は必要になります。自分で空いた時間に他の仕事をすることで、隙間時間を有効に使い、収入アップを目指せます。
3-3.新しい知識やスキルが身につく
仕事先が変わると、仕事の仕方や身につく知識、必要とされるスキルも変わってきます。そのため、ダブルワークで違う仕事をすれば、新しい知識やスキルを一度に多く身につけることができるでしょう。
3-4.新たな人脈をつくれる
仕事先が増えれば、関わる人も増えてきます。それぞれの職場で仲間と交流すれば人脈が広がり、新たな価値観を知ることができたり、視野が広がったりするでしょう。
4.ダブルワークの注意点
ダブルワークをするうえで重要な4つの注意点があります。
- 就業規則を守る
- 時間・タスク管理を徹底する
- 体調管理を徹底する
- 機密情報を漏らさない
それぞれ詳しく解説します。
4-1.就業規則を守る
今働いている会社の就業規則に副業・ダブルワーク禁止とある場合、絶対にダブルワークをしてはいけません。また、応募しようとしている会社が副業・ダブルワーク禁止の場合も、もちろんダブルワークはできません。就業規則をしっかり守り、可能な場合のみダブルワークをするのが大前提です。
JOBPALではダブルワーク可の求人を紹介しています。ぜひチェックしてください。
4-2.時間・タスク管理を徹底する
2つの仕事先で仕事をするため、時間管理やタスク管理を徹底しないとミスの原因となります。
ミスがないように丁寧に仕事をするのはもちろんのこと、どちらの職場のシフトやタスクかわからなくならないよう、スケジュール管理やタスク管理も徹底しましょう。
今は便利な管理アプリがありますので、お使いのスマートフォンに合ったアプリを導入して管理するのもおすすめです。
4-3.体調管理を徹底する
ダブルワークに体力的なきつさを感じる方も多いようです。体力面だけでなく、仕事内容や職場によって使う神経も違うため、より疲労感が増す可能性もあります。本業に支障が出ないよう、体調管理をしっかりおこなう必要があるでしょう。
4-4.機密情報を漏らさない
普段あまり意識していないかもしれませんが、職場で扱う情報は会社の重要な財産です。原則どのような情報も、他の会社に漏らしてはいけません。
ダブルワークをしているときに、間違えて違う仕事先の機密情報を共有してしまったりしないよう、細心の注意を払う必要があります。
5.ダブルワークにおすすめの仕事例
ダブルワークにおすすめの仕事例として、以下の10種の仕事が挙げられます。
- 工場勤務
- コールセンター
- データ入力
- 飲食店スタッフ
- 引越し業者
- 介護スタッフ
- イベントスタッフ
- 警備員
- ITエンジニア
- Webライター
それぞれの仕事内容を詳しくご紹介します。
5-1.工場勤務
工場にはさまざまな仕事がありますが、ピッキングや軽作業の仕事はダブルワークに最適です。ピッキングや軽作業なら比較的シフトが組みやすく、勤務時間の調整がしやすい傾向にあります。交代制の工場なら残業がない職場も多いので安心です。
5-2.コールセンター
コールセンターは、こちらから電話をかけて営業のアポイントメントを取り付けたり、顧客からの電話に応対したりする仕事です。
コールセンターの種類によっては、電話で話す内容がマニュアルで決められています。そのため、マニュアルに沿って仕事をするのが得意な方なら始めやすいでしょう。
時短勤務に対応している求人も多いので、初めてダブルワークする方にもおすすめです。
以下の記事では、コールセンターの仕事内容について詳しく解説しています。
5-3.データ入力
データ入力の仕事は、集めたデータやアンケートの回答などを会社が用意したフォーマットにパソコンで入力していく仕事です。パソコンスキルがあれば簡単にできるので、今もっているスキルを活かしてダブルワークしたい方におすすめです。
以下の記事では、簡単にできる代表的な仕事について解説しています。
5-4.飲食店スタッフ
飲食店のホールスタッフや調理スタッフは、シフトが組みやすいためダブルワークに向いています。昼は正社員として勤務し、夜は居酒屋でスタッフとして働くなど、自由な働き方が実現しやすいでしょう。
5-5.引越し業者
引越し業者もダブルワークにおすすめです。週末は時給の良い求人が多く、収入アップが期待できます。大きな家具や重いダンボールなどを運ぶので、体力や腕力に自信がある方におすすめです。
5-6.介護スタッフ
介護の仕事のなかでも、夜勤や訪問介護などは勤務時間やシフトが組みやすく、ダブルワークしやすいでしょう。介護の現場は人手不足が問題となっているため、ダブルワーク可の求人もたくさんあります。
5-7.イベントスタッフ
イベントスタッフは、コンサートやイベント会場の設営、デパートなどで開かれる催事の設営や撤収をおこないます。土日や祝日など、休みの日に単発で入れるので、平日は正社員として働いている方から人気の仕事です。
5-8.警備員
ビルの夜間警備、また商業施設やイベントでの警備をする仕事です。夜間のみや休日のみなど、勤務時間やシフトを組みやすいので、ダブルワークとして働く方が多い職場です。
5-9.ITエンジニア
隙間時間に在宅やリモートで作業できる案件もあるので、プログラミングスキルのある方ならITエンジニアとしてダブルワークできます。昨今の日本ではDX化が進んでいるため、エンジニアの需要も高まっている傾向があります。
5-10.Webライター
WebライターはWebサイトの記事を書く仕事です。ITエンジニア同様、在宅やリモートでできる案件もあるので、文章を書くのが好きな方や得意な方にとってはダブルワークに最適な仕事となるでしょう。
6.ダブルワークを続けるコツとは?
ダブルワークを続けていくためには、決して無理をしないことが肝心です。上手にダブルワークを続けるための2つのコツをご紹介します。
6-1.少ない業務量からスタートする
ダブルワークとはいえ、最初から今の倍働こうとせずに、最初は少ない業務量からスタートし、慣れてきてから仕事時間や業務量を調整していきましょう。最初から限界量を設定してしまうと、今の仕事の質が下がってしまったり、体調を崩してしまったりする恐れがあります。
6-2.休日をつくる
平日に正社員として働き休日は副業をする、または日中働いたあとに夜は違う職場で働くなど、ダブルワークを始めると休みを取らずに働いてしまう方もいます。休みなく働くと心身の不調をきたす可能性もあるため、意識的に休日をつくるように心がけましょう。
7.ダブルワークに関するQ&A
ここからは、ダブルワークに関するよくある質問をご紹介します。これからダブルワークをしようと考えている方や、ダブルワークを始めたばかりで不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
7-1.ダブルワークは会社にバレますか?
ダブルワークをすると収入が増えるので、住民税の源泉徴収額が増え、年末調整時にバレる可能性が高まります。ダブルワークを禁止している会社で働いている場合、バレると人事評価が下がる、また最悪の場合は懲戒解雇される可能性もあるのでご注意ください。
ダブルワークを会社にバレないようにするためには、確定申告書の「住民税に関する事項」で「自分で交付」に○を付けると安心でしょう。
7-2.ダブルワークで稼いだ場合、年末調整はどうしたらいいですか?
年末調整は会社側がおこなうことですので、給与を多くもらっているほうの会社に書類を提出し年末調整をおこないます。複数の仕事先があっても、年末調整をおこなうのは1企業のみとなります。
ただし、ダブルワーク(副業先)で得た所得が20万円以上の場合は、自分で確定申告をする必要があります。ダブルワーク(副業先)の所得には、フリマアプリなどで物を売ったお金や知人に頼まれ仕事をして得た謝礼金などの雑所得も含まれます。
7-3.ダブルワークでいくらまで稼いでいいですか?
いくら稼いでも問題はありません。ただし、自分で年末調整をおこないたくない場合は、ダブルワーク(副業先)で稼ぐ所得を20万円以下におさめましょう。
8.まとめ
働き方を自由に選べるようになってきた今の時代、ダブルワークは効率的に収入を増やす一つの選択肢です。自分に合った職場でダブルワークができれば、今よりも収入を多く得て安定した暮らしを実現できるかもしれません。また、仕事内容によってはスキルアップやキャリアアップにもつながります。
ダブルワークに興味がある方は、まず今の職場が副業可能か確認したうえで、JOBPALのダブルワーク可能求人をぜひチェックしてみてください。
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