工場の仕事内容
更新日:2024年01月10日

ガテン系とは?意味や由来、仕事の種類、向き不向きを解説

ガテン系とは?意味や由来、仕事の種類、向き不向きを解説

※この記事は6分で読めます。

「ガテン系ってどんな仕事なの?」
「どのような人がガテン系に向いているのか知りたい」
など、ガテン系の仕事に関して興味や疑問を持っている方もいるでしょう。

ガテン系は土木建設業をはじめとした現場作業や職人の仕事などが該当し、人によって向き・不向きがはっきりしている特徴があります。

今回は、ガテン系の仕事の概要、ガテン系に分類される仕事の種類、向いている方・向いていない方の特徴などを解説します。この記事を読めばガテン系の仕事のことがよくわかり、自分に合っているかを判断できるようになります。

1.ガテン系とは?

ガテン系とは、土木や建築、調理師、メカニック、ドライバーなどに従事する人を総称する言葉です。また、職人のことをガテン系と呼ぶこともあります。

ガテンの言葉の意味は、職人が使う「合点がいく」の合点からきているとされるのが通説です。

2.ガテン系の仕事の種類

では、ガテン系に分類される仕事の種類や仕事内容を具体的に見ていきましょう。

2-1.土木建設業

土木建設業は、道路や住宅、ビル、ダムなどを作ったり補修したりする仕事のことです。ガテン系といえば最初に思いつく仕事ではないでしょうか。

ただ、ひとくちに土木建設業といっても、例えば下記のように幅広い職種が存在します。

  • 大工:木材の加工や建材の取付をおこなう
  • とび職:建築物の足場を組み立てる
  • 左官工:建築物にコテで壁土やしっくいを塗る
  • 土木工事:道路や橋、トンネルなどの建設・補修
  • 建設工事:建物の建築・増築

など

職種によって仕事内容はさまざまですが、技術に加えて体力が必要であることは共通しています。重い資材の運搬や地面の掘削(くっさく)など、1日中体に負担がかかる仕事をおこなうことが一般的です。

以下の記事では建設作業員についてより詳しく解説しています。

2-2.造園業

造園業は、造園した庭を定期的に点検し、樹木の剪定(せんてい)や病虫害の防除といったメンテナンスをおこなう仕事です。

造園業者の仕事は屋外での作業が多く、夏は炎天下、冬は寒空の下で仕事をすることになります。原則的に日中しか作業ができないため、早朝から仕事が始まることが多い仕事です。

加えて、造園業の道具の一つである剪定ばさみは金属製で重量があるため、重いものを運ぶ体力が必要な仕事でもあります。

2-3.工場作業員

工場で働く作業員は、ライン作業者、ピッキング作業者など、さらに細かく分かれます

ライン作業は、ベルトコンベアで流れてくる製品に手を加えて徐々に完成品を目指していく仕事です。仕事はマニュアル化されているためコミュニケーション能力などの必要性は低いですが、重い物を持ち上げたり運んだりする体力が求められることもあります。

ピッキング作業は、倉庫から商品を運び出して出荷場に並べたり、トラックに積み込んだりする仕事です。製品が金属製の場合などは段ボール1箱で数キロ~数十キロという重さになりますので、台車やフォークリフトを使いながら配置をしていく場合でも体力が求められます。

2-4.整備士

整備士は、機械の整備などをおこなう仕事です。自動車を整備する自動車整備士が身近な存在ではないでしょうか。

持ち込まれた自動車の点検・整備をするほか、緊急性の高いトラブルに対する修理や重要な装置の分解整備などの仕事があります。

自動車ディーラーや整備工場に正社員として就職する以外に、期間工として自動車メーカーで働くことも可能です。こちらは組立やプレス、鋳造(ちゅぞう)といった自動車作りに携わる仕事です。

仕事環境は会社によって異なりますが、整備の現場では空調が効いていないことも少なくありません。また、車からの排気ガスや熱によって工場内の温度はさらに高くなります。

エンジンやタイヤといった重量物を持ち上げることも多く、体力が求められます。

以下の記事では自動車整備士についてより詳しく解説しています。

2-5.運輸業

運輸業は、食品や生活雑貨などの日常品から大型貨物まで、さまざまな物を運搬する仕事のことです。自動車のほか、鉄道や飛行機で旅客を移動させる乗り物が運輸業に含まれることもあり、仕事の範囲が幅広いのが特徴です。

各運輸会社では、自社工場や倉庫、物流センターなどを保有しており、運搬だけでなく商品の積み下ろしや保管といった仕事もあります。

扱う製品によってはかなりの重量になることもあり、そうした製品の荷揚げ・積み下ろし・運搬をおこなうことから体力が必要とされます。

2-6.運送業

運輸業と似た業界である運送業も、ガテン系の代表的な仕事です。

運輸業は、鉄道や飛行機、自動車などで人や物を目的地まで運ぶこと、運送業は人や荷物を車・トラック・人力などで目的地まで運ぶことといったように、輸送手段や規模の違いで分けられています。

個人宅への配送、トラックによる物流センター間の配送など、仕事内容はさまざまですが、荷物の積み下ろしや商品の受け渡しは体力が必要な仕事です。

また、個別宅への配送の場合は荷物の受渡しや受領のサインをもらう仕事もあり、接客態度も求められます。

以下の記事では配送ドライバーの仕事についてより詳しく解説しています。

3.ガテン系の仕事に向いている方

ガテン系の仕事は、1日中屋外で肉体労働をすることが多いという特徴があります。人によって向き・不向きがあるため、ご自身がその仕事に向いているか事前によく検討してみましょう。

ガテン系に向いているのは、以下のような方です。

3-1.体力に自信がある方

建設現場でも工場でも、とにかく体を使う職場が多いのが特徴です。重いものを持つ機会が多いことから腕力が、また、炎天下のなかで重い木材などを何往復も運ぶだけの体力が求められます。

動くことが好きで体力・腕力に自信がある方なら、ガテン系の現場でも重宝されるでしょう。

3-2.手先が器用な方

ガテン系は重いものを運べる体力だけでなく、職人としての確かな技術力も求められます。

電気工事士など専門的な資格を必要とする仕事であれば、専門知識と経験の他に手先の器用さも求められるでしょう。

3-3.ものづくりが好きな方

ガテン系の仕事は多くの場合、土木建築業なら建物・建造物、工場作業員なら工業品、造園業なら庭といったように、何らかの物を作る仕事です。

DIYが好きなど、普段から物作りに携わっている方や物作りが好きな方は、ガテン系の仕事に向いている傾向があるといえます。

3-4.技術を磨き続けたい方

ガテン系の仕事は職人に関連する仕事が多く、体力に加えて技術力が求められます。

入社当初は先輩の指示に従って動き、あとは体力だけでなんとかこなせるかもしれませんが、一人前の職人になるには仕事と並行して技術の習得・向上が欠かせません

毎日の仕事に誠実に取り組みながら常に技術を磨き続けられる方は、ガテン系の仕事に向いているといえるでしょう。

4.ガテン系の仕事に向かない方

これからご紹介するような特徴に当てはまる方はガテン系の仕事に向かない可能性があるため、デスクワークなど、ガテン系以外の仕事にも目を向けて転職活動することをおすすめします。

4-1.座り仕事をしたい方

ガテン系に分類される土木建築業や製造業などの職人仕事・現場仕事は、ほとんどの時間を立って過ごします

勤務先や職種によっては一時的に座って仕事をする時間もあるかもしれませんが、作業時間全体のごく一部にすぎません。

座り仕事でパソコンなどを使ったデスクワークをしたい方は、ガテン系の仕事には向かないでしょう。

4-2.室温が管理された環境で働きたい方

ガテン系の仕事は、作業中は外で過ごすため、夏の暑さや冬の寒さのなかで働く必要があります。

作業する地域によっては、厳しい暑さや寒さだったり、寒暖差が激しかったりすることも考えられます。エアコンで室温が管理された環境で仕事をしたい方には向いていません。

4-3.朝が弱い方

あまりイメージがないかもしれませんが、ガテン系の仕事は早朝から始まります。

現地集合ではなく、一度会社に出勤してから車に乗り合わせて作業現場に向かうため、朝7時台に会社に集合することも珍しくありません。

作業現場が遠ければ、さらに早く集合することもあるでしょう。朝が弱く「ゆっくり出社したい」と考えている方は、ガテン系の仕事に向いていません。

5.ガテン系の仕事の探し方

ガテン系の仕事に興味があれば、さっそく仕事探しを始めてみましょう。ここからはガテン系の仕事の探し方についてご紹介します。

5-1.転職情報サービスで探す

転職情報サービスを利用してガテン系の仕事を見つけることができます。

代表的な転職情報サービスといえば、地域のハローワークでしょう。ハローワークでは管轄する地域の求人を多く扱っていることから、地元で働きたい方におすすめです。

履歴書の添削など、転職の成功に向けたアドバイスを受けることもできます。ハローワークに出向いてパソコンで閲覧できる情報は、ハローワークインターネットサービスでも検索が可能です。

5-2.地域の情報誌で探す

新聞の折り込み広告、コンビニやドラッグストアなどに設置されているフリーペーパーなど、紙媒体の求人紙でもガテン系の仕事は募集されています。地元企業の求人を見つけやすいのがメリットです。

求人紙は掲載されている件数に限りがありますが、その地域における求人の傾向をつかみやすいというメリットもあります。

5-3.転職サイトで探す

全国の求人を網羅した転職サイトに登録して、ガテン系の仕事を探すことも可能です。転職サイトによっては、求人紹介や転職相談ができます。

転職先の希望が具体的に決まっていない方や、書類選考や面接に自信がない方にもおすすめできます。

JOBPALでも、仕事検索はもちろん、転職に関するお悩み相談も受け付けています。ガテン系への転職をお考えであれば、この機会にぜひご利用ください。

5-4.友人や知人に紹介してもらう

すでにガテン系で働いている知人から仕事を紹介してもらうことで採用される場合もあります。ハローワークや求人サイトでは募集していなくても、「○○さんの紹介なら」と面接をしてくれる可能性もあるでしょう。

ただし、紹介してくれた企業の内定を辞退したり早期に退職してしまったりすると、紹介してくれた友人・知人に迷惑がかかることになります。責任を持って仕事をやり抜くという強い熱意がある場合のみ、相談するようにしましょう。

6.未経験・初心者でもガテン系の仕事はできる?

ガテン系の仕事は、未経験でも始められる職種もあります。求人サイトで検索をかければ、未経験OKの求人が多く見つかるでしょう。

ただし、仕事先を探す場合は慎重におこなう必要があります。現場仕事で体力を使うガテン系の仕事は、職場によっては非常に厳しい労働環境におかれることもあります。

また、技術力がものをいう世界であるため、特に若手のうちは仕事とは別に先輩から技術を教えてもらう必要があり、良好な人間関係を築くことが重要です。

企業によっては職場見学が可能な場合もあります。できる限り現場の雰囲気を確かめてから応募することをおすすめします。

7.まとめ

現在は多くの業界で人手不足の状態が続いており、ガテン系の仕事も例外ではありません。インターネットの求人情報サイトやハローワーク、友人・知人の紹介など、さまざまな方法で求人が見つかります。

ただ、ガテン系はいわゆる「3K(きつい、汚い、危険)」と呼ばれることもある仕事で、体力と腕力を必要とします。内定前に職場見学をしたり不明点を質問したりして、長く勤められることを確認してから働きはじめましょう。

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