工場の仕事内容
更新日:2024年04月01日

工場の運搬作業とは?作業の流れや働くメリット、向いている人の特徴を解説

工場の運搬作業とは?作業の流れや働くメリット、向いている人の特徴を解説

※この記事は6分で読めます。

「工場の運搬作業ってどのような仕事?」
「工場の運搬作業で働くメリットを知りたい」
など、工場の運搬に関して疑問を持っている人もいるでしょう。

工場の運搬作業とは、完成した製品を出荷場に並べたりトラックに積み込んだりする仕事です。

今回は、工場の運搬作業とはどのような仕事なのか、運搬作業の流れ、働くメリットや大変さ、向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば工場の運搬のことがよくわかり、転職活動の参考にできます。

1.工場の運搬作業ってどのような仕事?

工場の運搬作業とは、材料や完成した製品を決められた場所に運ぶ仕事のことです。ひとくちに「運搬」といっても、以下のように運搬ルートには違いがあります。

  • 工場内の倉庫から別の倉庫への運搬
  • 工場から別の工場への運搬
  • 工場から販売店、配送センターなど社外の拠点への運搬 
  • など

運搬作業がスムーズに進めば工場の製造ライン全体がスムーズに稼働し、作業員を別の作業に回せるなど、工場全体の生産性が上がります。製造部門や開発部門とは違った形で工場の利益向上に貢献できる重要な仕事です。

2.工場の運搬作業はマテリアルハンドリングを使う

工場で生産される製品は、梱包の仕方によっても重量がまったく異なります。

片手で運べるくらいの小箱に入れられた小さな製品でも、複数の小箱を大きなダンボールにまとめて梱包すれば、人力では運べない重さになることも少なくありません。

そういった、人の力で持てないくらい重い製品を運ぶ際の作業を「マテリアルハンドリング(マテハン)」といいます。これは、機械を使った運搬作業全般を指します。

工場の運搬作業は腕力や体力に自信がある男性向けの仕事というイメージがありますが、フォークリフトやベルトコンベアをはじめとしたマテハン機器を上手に活用すれば、効率的な運搬を実現できたり、体力に自信がない人でも活躍できます。

2-1.フォークリフト

フォークリフトとは、重量物を運搬するためのリフトがついた小型自動車のことです。人間では運べないような重さの製品でも、パレットと呼ばれる運搬台に乗せればフォークリフトで軽々と運べます。

トラックなどと比較して小回りが利くため、出荷場に並んだ製品をトラックに積み込んだり、出荷日ごとに移動させたりと、さまざまな場面で利用されます。

ただし、運転方法は通常の自動車と異なるため、所定の講習を受講して修了試験に合格する必要があります。

フォークリフトの仕事に興味がある方は、以下の記事も併せてご覧ください。

2-2.ベルトコンベア

ベルトコンベアは、ベルトが回転することで重量物を連続的に運べる機械のことです。

梱包の担当者が製品をダンボールに箱詰めしたあとにベルトコンベアに乗せることで、出荷場にダンボールが自動的に運ばれていきます。

2-3.パレット

パレットは、移動作業を効率化するために使用される台のことです。

フォークリフトのフォークを差し込める形状になっており、フォークを差し込んだ状態で持ち上げることでパレットを地面から浮かせて移動できます。これによって、数十個ものダンボールを一度に運搬することが可能になります。

トラックに積み込むときはフォークを下げてパレットを設置し、フォークを抜くだけで作業が完了します。

3.工場の運搬作業の流れ

工場で運搬作業をおこなう場合は、1人で運ぶやり方と複数人で運ぶやり方の2通りに大きく分かれます。

1人で運搬する場合は、両手でダンボールを持って移動するか、台車と呼ばれる手押し車に製品を乗せて運搬するのが基本です。ただ、1人の場合は体力的な負担が大きく、腰痛にならないように注意が必要です。

高いところの重いものを無理に持ったり、膝を伸ばした状態で重い製品を持ったりすると、ケガにつながります。腰を落とした状態で製品を持ち、お腹に製品が当たるようにしながら身体全体で持ち上げることが大切です。

1つの重量が30kgを超えるような製品の場合、1人で運ぶと危険なため、必ず2人以上で運びます。身長差があると背が低い人のほうに負担が集中するため、できるだけ背丈が近い2人でペアを組むことが大切です。

フォークリフトを使う際は、1人がパレットに製品を積み、もう1人がフォークリフトを操作できるので効率的に作業ができます。ただし、フォークリフトの周辺で作業者が業務に携わるため、フォークリフトを運転する際は事故を発生させないように注意が必要です。

ベテランになれば、パレットに製品を積みフォークリフトで動かすという流れを1人でこなすこともできます。

4.工場の運搬作業で働くメリット

工場にはさまざまな部門がありますが、運搬作業者として働くことには以下のようなメリットがあります。

4-1.体を動かしながら働ける

工場の運搬作業に携わる際には、工場のなかでも面積が広い出荷場で主に働くことになります。

  • ベルトコンベアで運ばれてきた完成品を出荷場のパレットの上に並べる
  • フォークリフトを運転して出荷する方面ごとにパレットを組み換える
  • トラックにパレットを載せる

など、運搬といっても数多くの仕事がありますが、どれも体を動かすものです。

営業や事務のような座り仕事が性に合わない方や、身体を動かす仕事を希望している方には、工場の運搬作業は向いているでしょう。

4-2.性別関係なく活躍できる

工場の運搬作業には体力や腕力が要求されるイメージがありますが、作業者が身体を痛めずに効率よく仕事を進められるよう「マテハン機器」を利用することが大半です。

人力よりも効率的に大量の荷物を運ぶことができるため、力の有無に関係なく活躍できます。

ただし、ベルトコンベアから台車やパレットに製品を移動させるときなど、人の手が必要なタイミングは必ずあります。体力に自信がない人は、マテハン機器を使う作業をメインにできるよう、上司や同僚と相談して役割分担を決めると良いでしょう。

4-3.覚えやすい作業が多いので働きやすい

マテハン機器の使い方や製品のパレットへの積み方などの作業では、マニュアルや作業手順書が用意されていることが一般的です。

また、製品を運ぶという仕事内容自体は複雑ではないため、コツを習得するのも早いでしょう。運搬作業が未経験の人でも仕事を覚えやすく、フォークリフトを運転できるようになれば大活躍できます。

    ただし、

  • 出荷場のどこに
  • どの方面向けのパレットを
  • どう配置すれば効率よくトラックに載せられるか
  • といった高度な判断力を要求される場面もあります。

以下の記事では、倉庫内でおこなうピッキングや軽作業についてより詳しく解説しています。

5.工場の運搬作業の大変さ

工場の運搬の作業内容自体はシンプルですが、以下のような大変さもあります。

5-1.動き回るので体力が求められる

運搬作業ではマテハン機器を利用する機会も多く、重いものを持てる腕力は必ずしも必要ではありません。

ただ、広い出荷場を1日中動き回る体力は要求されます。夏や暑さ、冬は寒さによって体力が削られやすく、体力に自信がない人にとっては「大変だ」と感じてしまうかもしれません。

5-2.重いものを扱う場合がある

工場で扱う製品によって重さは異なりますが、金属製品などはかなりの重さになるケースもあります。重い製品を自分の手で運ぼうとすると腰痛やケガにつながる可能性があるため、慎重な作業が求められます。

ただ、運搬作業ではマテハン機器を利用するため、多くの場合は製品が重くても問題なく作業を進められます。どうしても人力で製品を運ばなければいけないシーンもありますが、同僚と協力することで対処できるでしょう。

6.工場の運搬作業が向いている人の特徴

工場の運搬作業は屋外の仕事になることも多く、1日中動き回ることから向き不向きがあります。工場の運搬作業に向いているのは以下のような人です。

6-1.一人で黙々よりもチームで動ける人

工場にもよりますが、出荷場に流れてくる製品にはかなりの数があり、1人だけですべての製品をパレットに積み込んでトラックに積載することはできません。

基本的に2~3人またはそれ以上の運搬作業者がチームになって、協力して製品を積み込んでいきます。1人で黙々と作業する時間もありますが、多くの時間でコミュニケーションが要求される仕事です。

そのため、1人で働くよりもチームで働くことが得意な人であれば、工場の運搬作業に向いている可能性があります。

6-2.働きながら体力づくりをしたい人

働きながら体力をつけたい人にとって、工場の運搬作業は最適な仕事です。

長時間座りっぱなしの事務や営業職では意識して動かないと体力はつきませんが、動き回りながら仕事ができる運搬の仕事なら、体力をつけながらお金を稼ぐことができます。

筋力トレーニングが趣味の人も仕事がそのままトレーニングになって一石二鳥です。

6-3.ルーティンワークが好きな人

工場の運搬作業には、製品をどう配置すれば効率的にトラックに積めるかといったパズル的な要素で仕事を組み立てる大変さがあります。

ただ、仕事そのものは、所定の製品を運搬・積載するというシンプルなものです。

決まった作業を黙々と続けるルーティンワークが苦手ではない人や、ルールを守ってコツコツと作業を続けられる人であれば、向いている可能性があるでしょう。

7.工場の運搬作業に応募するには?

工場の運搬作業に応募する場合は、大きく分けて以下の選択肢があります。

  • 工場の軽作業の求人に応募する
  • 工場の出荷担当の正社員に応募する

工場では「軽作業」という名目でアルバイトやパートが募集されるケースがあります。軽作業とは、誰にでも覚えやすい簡単な作業のことで、ラベル貼り、箱詰め、運搬など、さまざまな仕事を含みます。

軽作業の求人に応募することで、配属次第では運搬の仕事に携わることが可能です。

一方、正社員を目指している方は、運搬をメインにおこなう部署の正社員求人を探してみましょう。運搬作業をおこなう部署名は企業によって異なりますが、製品管理、在庫管理、物流管理といった名称で募集されるケースがあります。

応募の際には、募集要項に運搬作業が業務に含まれることを確認してから申し込みましょう。

8.まとめ

工場の運搬作業は体を動かすルーティンワークであり、体力をつけながら働きたい人にピッタリです。重いものを持つ腕力はあるに越したことはありませんが、マテハン機器を利用することで力に自信がない人でもほぼ問題なく作業できます。

JOBPALでは、運搬の仕事も含め、ピッキングや軽作業の工場の求人情報を多数掲載しています。ぜひチェックしてみてください。

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