工場の仕事の種類と作業内容とは?働き方の特徴や向き・不向きを解説

※この記事は6分30秒で読めます。
「工場って具体的にどのような仕事があるの?」
「未経験でも働ける工場の仕事はある?」
など、工場の仕事の種類や作業内容に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
工場の仕事には未経験でも働けるさまざまな職種がありますが、自分の適性に合った仕事を見つけることが非常に重要です。
今回は、工場の仕事の種類や作業内容、働き方の特徴や工場で働くメリット、向いている方・向いていない方の特徴などを解説します。これを読めば工場の仕事の魅力がわかり、自分に合った工場勤務の仕事が選べるようになります。
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1.工場の主な仕事の種類と作業内容
工場にはさまざまな作業内容があり、業務の種類によってやることは大きく変わります。それぞれどのような仕事をするのか、働き始める前にしっかりと把握しておくと安心です。
なお、工場で働く方は工員や作業員と呼ばれ、そのなかでも製造業務を担当する工員を製造工、短期間のみ働く方を期間工と呼びます。実際の仕事内容は同じというケースも多いため、求人情報を見て迷った際には詳細を問い合わせるなどしましょう。
まずは、工場の主な仕事の種類とそれぞれの作業内容をお伝えします。
1-1.製造
製造は、文字通り何かを製造する仕事です。作業内容は、工場によりさまざまです。例えば、食品工場では食品を洗浄・加工してからパックに詰めるといった作業をするのに対し、自動車工場では部品の組立・加工を施し、自動車を作り上げていきます。
製造の仕事とは何かを作る工場の仕事すべてを指しますので、仕事内容も多岐にわたります。このあとにご紹介する「加工・組付け」「接合・塗装」なども製造に含まれるため、求人募集も多くなっています。夜勤や派遣、正社員など、さまざまな勤務形態の求人が見つかるでしょう。
しかし、ひとくちに製造といっても、その工場では具体的に何を製造しているのか知らなければ作業内容がわかりません。求人を見るときには、製造といってもその工場では具体的に何を製造しているのか、注目してチェックすると良いでしょう。
製造について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
1-2.加工・組付け
加工とは、製品を組付けする前に、組付けがしやすくなるように部品を加工することです。組付けの前段階というイメージで構いません。
組付けは、実際に部品を取り付けていく作業のことで、機械でおこなうことも多いですが、機械でできない細かいところは手作業でおこなっていることが多いです。
加工・組付けの仕事は、車のボディやエンジンを製造する工場の求人が多い傾向にあります。自動車のように大きな部品の加工・組付け作業をする工場の求人は、体力に自信のある若い男性などから人気です。
また、女性や年配の方からは、細かい作業が必要な家電、半導体製造装置の組立作業などが人気です。
加工や組付けはライン作業でおこなっている工場が多く、未経験者でも積極的に採用していることが多いです。
加工・組付けについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
1-3.接合・塗装
接合や塗装は、主に自動車工場でおこなわれています。接合は部品と部品を組み合わせる作業のことで、塗装は製品の表面に塗料などを塗る仕事のことです。
言葉だけ見ると簡単そうに思えますが、どちらも経験や資格が重要な仕事で、誰でも気軽にできる仕事ではありません。
特に接合は、溶接管理技術者や溶接技能者という資格があり、資格を取ったり、学校などで訓練したりしてから職に就く方も少なくありません。しかし、未経験でも実務で学びながら身につけていくことは可能です。
接合・塗装について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
1-4.検品・検査
検品や検査は、できあがった製品をチェックする仕事です。不良品がないか、異物混入がないか、仕上がりに間違いはないかなど細かくチェックします。
半導体や電子部品など小さなものから、自動車部品などの大きなものまで、検品・検査では工場によりさまざまなものを手がけます。しかし、どのような製品を扱うにせよ細かく繊細な作業が求められるので、集中力がある方や細かい作業が好きという方に向いている仕事です。
検品・検査を楽なものだと安易に考える方もいますが、チェックが漏れたり、検品にミスがあったりすると、お客様に不良品が渡ることになるため、とても責任重大です。
工場の最後の砦となっていると思って仕事をすれば、非常にやりがいがある業務であるといえるでしょう。
1-5.試験・評価
試験・評価は、主に開発中の製品を試し、チェックリストに従い評価する仕事です。動作に不備がないか、基準を満たしているかなど、さまざまな種類の試験・評価をおこない、開発者に結果を伝えることで、より良い製品を作ることができます。
ユーザー視点での仕事ができることが、試験・評価の仕事の特徴です。ユーザーにとって、危険のあるような製品や必要項目を満たさない製品が世の中に出ることを防ぐだけではなく、より良い製品づくりのために開発部に意見を提出することも少なくありません。
医薬品製造工場や半導体メーカー、大手電機メーカーまで、さまざまな企業の製品で試験・評価が実施されます。医薬品の試験・評価などは特別な知識を要する場合もありますが、未経験からでもOKの求人も多くあります。商品開発にやりがいを感じる方や根気強く仕事に取り組める方に向いている仕事です。
1-6.ピッキング
ピッキングは、工場や倉庫内にある製品を探してきて指定の場所まで運ぶ仕事です。工場内や倉庫を実際に移動し、必要な部品や製品を探します。
機械を操作して製品を探すこともありますが、操作は簡単ですし、未経験でも説明を受ければすぐにできるようになります。
しかし、工場によっては重いものを運ぶ必要があり、一日中歩き回ることになるので、ある程度の体力を要します。また、数え間違いなどミスがあると工場全体の仕事に支障が出るので、注意して作業をする必要があります。
ピッキングに興味がある場合は、フォークリフトや普通自動車免許などの資格が役立ちます。ピッキングへの就職を考えている方は事前に取得しておくと転職活動で有利です。
ピッキングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
1-7.運搬(フォークリフト運転士)
フォークリフトを用いて荷物や製品を運搬する業務です。工場の生産ラインで製品の運搬をしたり、倉庫内で部品や製品を運搬したりします。
フォークリフトを運転するためには免許が必要ですが、未経験からフォークリフトの運搬業務に就くこともあります。わずか4日でフォークリフト運転士の免許を取得できるので、すぐに活躍できるでしょう。
また、一度フォークリフトの操作に慣れてしまえば、そのスキルを活かして長く活躍できるというメリットもあります。フォークリフト運転士について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
以下の記事では、フォークリフトを運転する仕事について解説しています。
1-8.清掃・洗浄
機械の部品や建設現場の足場などを洗浄し、再利用できるようにする仕事です。工場内をモップや箒(ほうき)で清掃する仕事もあります。
フォークリフトやクレーンを利用する仕事もあれば、小さな部品をブラシや高圧洗浄機で洗う仕事もあり、自分にあった仕事を探しやすい職種です。
清掃・洗浄のやりがいは、工場の信頼性・安全性を維持できることです。どれだけ高性能な製品を作ったとしても、出荷までの間に異物や汚れが付着すると正常に作動しません。
クレームによって工場の生産性が落ちるだけでなく、ブランドイメージが落ちることもあります。特に、人の口に入るものを扱う食品工場では衛生管理が重要であり、清掃・洗浄は非常に重要な仕事です。
清掃・洗浄で働くメリットとしては、「未経験でも働きやすい」「いろいろな働き方ができる」といったことが挙げられます。工場の清掃・洗浄では特別な資格が必要ないため、工場での仕事が初めての方でも仕事にチャレンジしやすいでしょう。
1-9.設備保守・保全
工場内の設備や機械が正常に使えるよう点検したり、部品を交換したりするなど、機器のメンテナンスをする仕事です。日常的な点検で異常がないかを確認するほか、トラブルが起きたときにはすぐに対応する必要があります。
機械の正常性を守るための保守・保全には、「予防保全」「事後保全」といった種類があります。動きが悪くなったあとはもちろん、動きが悪くなる前に日常的に点検することも大切です。
設備の安全性や機能性を保持することで工場の安全を確保したり、生産性を向上させたりできる、縁の下の力持ちといえるポジションでしょう。
設備保守・保全の仕事は半導体製造工場や家電製造工場などで募集があり、未経験からでも応募できます。働きながら機械保全技能士や電気工事士の資格を取る方も多いようです。
すでにこれらの資格を持っている方なら、高待遇で迎え入れてもらえる可能性もあります。
以下の記事では、設備保守の仕事について詳しく解説しています。
1-10.技能工
自動車や建設機器などの板金加工をする仕事です。特別な機械を使って金属などを溶かし接着させる溶接や、NC旋盤というコンピューター制御された機械を使い金属などを削る仕事などがあります。
また、機械の調整やセッティングといったメンテナンスも技能工の重要な仕事です。製品を生み出す技術力を持ちつつ機械操作もできる、生産部門の中心となる職種の一つといえます。
誰よりも早く完成品を間近で見られるというのが、技能工として働くメリットです。製造工程を経て部品から完成品に進んでいく過程を見られるため、モノづくりが好きな方にとってはやりがいにあふれた仕事です。
未経験で応募できる会社も少なくないため、モノづくりに興味があれば求人をチェックしてみましょう。ただし、企業によっては溶接技能者資格が求められることもあります。
1-11.設計開発・開発補助
新しい製品やより良い製品を生み出すために欠かせないのが、設計・開発補助の仕事です。設計開発エンジニアが仕事をしやすいよう資料を集めたり、設計図を作成したりします。
また、半導体の電気設計、配電盤の設計などにも関わります。さらに、試作品の性能や信頼性を確認するテストをおこなうことも開発補助の仕事の一つです。
設計補助は、「設計や開発職のサポート」という立ち位置の仕事であり、必ずしも専門知識や資格は必要ありません。自分の仕事を客観的にチェック・評価できる方であれば、未経験でも働くことは十分に可能です。
AutoCADなどのソフトウェアを使用しますが、未経験でも実務で学びながらスキルを習得できます。
2.工場の仕事における働き方の特徴
工場の仕事では、一般的な会社員とは違った特徴がいくつかあります。ここでは、3つの視点から解説します。
2-1.勤務時間
工場は24時間稼働しているケースが多いため、従業員は2交代・3交代のシフトを組んで業務に就きます。
2交代では、8時~17時の「日勤帯」と16時~9時の「夜勤帯」に分けられるのが一般的です。3交代制では、8時間勤務の日勤・準夜勤・夜勤に分かれ、仮眠時間はありません。
職場によってもシフトのローテーションの組み方は異なりますが、労働基準法に従い、適正な休日をはさみながら勤務します。
以下の記事では、三交代勤務について詳しく解説しています。
2-2.休日
工場勤務の場合、休日は基本的に週休2日の場合が多いです。職場によっては、土日どちらか隔週で勤務があるといった場合もあるでしょう。
一般的には、土日休みで平日は稼働、ゴールデンウィークとお盆、年末年始に長い休みが設けられています。そのため、年間休日は平均して約120日前後と、他業種と比べても遜色ありません。
2-3.繁忙期
工場の仕事では、製品の需要にともない繁忙期があります。一般的には2月から3月など、物が安くなる決算前や夏と冬のボーナスの時期に製品が売れるため、工場が忙しくなることが多いです。
また、食品工場では、季節ごとに旬の素材を使った料理が大量に展開されるなどの影響があり、時期的な影響から残業が増えることがあります。
3.目的から選ぶおすすめの工場の仕事
工場でどのような仕事をしようか迷ったときは、作業内容ではなく自分の目的から職場を決めるという方法もあります。具体的に、工場で働くことへの目的は以下のように分けられます。
- 1人で作業に取り組みたい
- チームワークを活かした作業がしたい
- 何かを作る仕事がしたい
- チェックや確認作業がしたい
- 資格や免許が生かせる仕事がしたい
ここでは、これらの項目について詳しく説明していきます。
3-1.1人で作業に取り組みたい
1人で作業に取り組みたい方は、ピッキングや検品など、黙々と作業する業務がおすすめです。
これらの業務は、周りの方とのコミュニケーションを最低限で済ませることができ、与えられた業務をひたすらこなします。
ある程度自分のペースで仕事を進められるので、自分の力で確実に業務をこなしたいという方におすすめです。慣れてきたらスピードアップを図り、自分自身のスキルを磨くという楽しみもあります。
3-2.チームワークを生かした作業がしたい
チームワークを生かした作業がしたい方は、組立やライン作業がおすすめです。
一見チームワークとは関係なさそうに見えますが、みんなで一つの製品を協力して作りあげる仕事です。何かあったときはすぐに連絡する必要がありますし、互いにフォローし合うこともあるでしょう。
単純作業のなかでチームワークを見出せるのは、組立やライン作業の大きな魅力です。
3-3.何かを作る仕事がしたい
何かを作る仕事がしたい方、ものづくりが好きだという方は、製造や組立など、製品ができあがる過程を見られる職場を探すと良いでしょう。
最初はバラバラの部品に過ぎなかったものが、作業員みんなや自分の手で一つの製品へと形作られていくところを見られるのは、工場勤務の特権です。
仕事のなかに楽しさを見出したい方は、製造などで工作気分を味わうのはいかがでしょうか。
3-4.チェックや確認作業がしたい
自分で何かを作るのではなく、完成品を細かくチェックすることが大好きだという方は、検品・検査作業がおすすめです。同じ製品を延々とチェックすることになるので、集中力を切らさないことが大事になります。
検品作業が適当になると、不良品が出荷されるという事態になり、最悪すべて回収という騒ぎになってしまう可能性もありえます。うっかりミスが許されないため、責任感を持って業務をおこなうことが大切です。
3-5.資格や免許が活かせる仕事をしたい
資格や免許があると、できる業務が増えることに加え、給料や昇進などで恩恵を受けられるというメリットがあります。
資格や免許を活かせる仕事をしたいという方は、フォークリフトや接合など、経験者が優遇されるものを選ぶと良いでしょう。
求人サイトで検索するときは、自分が持っている資格や免許に関連しそうな求人を探すことがおすすめです。
4.工場で仕事をする4つのメリット
工場で働くことには、たくさんのメリットがあります。ここでは、工場勤務で感じられる4つのメリットを解説します。
- 最低限のコミュニケーションで済む仕事もある
- 学歴不問OKの正社員求人がある
- 仕事内容によっては給料が高い
- 寮完備で貯金しやすい
工場で働くことを検討するときには、ぜひ参考にしてみてください。
4-1.最低限のコミュニケーションで済む仕事もある
工場の現場では基本的に1人で仕事をするため、他の従業員や外部の人間と関わる機会はそれほど多くありません。
仕事を覚えるまでは先輩社員に仕事を教えてもらったりすることもありますが、仕事を覚えてしまえば1人で仕事をすることになります。
そのため、誰かに話しかけられると気が散ってしまう方や、集中して仕事に打ち込みたい方にとっては、とても働きやすいでしょう。
最低限のコミュニケーションのみで仕事を完了させたい方は、技能工や製造オペレーターといった現場仕事がおすすめです。
以下の記事では、1人で黙々と働ける工場勤務のメリットについて解説しています。
4-2.学歴不問OKの正社員求人がある
工場は単純な仕事が多いので、一部の部署の求人は学歴不問としている場合があります。実際のところ、中卒や高卒かつ無資格で工場で働いている方もたくさんいます。
そのため、中卒者や高卒者、また大学を中退した方や、40代の方、転職の回数が多い方、一定期間働いていなかったブランクがある方でも、正社員を目指しやすいメリットがあります。
ただし、営業部や総務部、また取引先と商談したりする部署においては、「高卒以上」など一定の資格要件が求められる場合もあります。
以下の記事では、学歴不問の求人について詳しく解説しています。
4-3.仕事内容によっては給料が高い
工場のうち、一部の仕事に関しては、給料が高いこともメリットです。
給料が高い代表的な仕事は、夜勤アリの2交代・3交代の仕事です。24時間稼働している工場も多く、夜勤に入れば手当がつくので、シフト次第では月収30万円~40万円になることもあるでしょう。
日勤よりも受け取れる給料が多いので、寝る時間が不規則になることを苦に感じない方には有力な選択肢となりえます。
また、工場勤務の求人のなかには、給料とは別に連続勤務したボーナスとして毎月10万円もらえるなど、特別手当を支給していることもあります。
収入を上げたいと思っている方は、工場勤務の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、工場・製造業の給与について解説しています。
4-4.寮完備で貯金しやすい
最近では、従業員が暮らす寮を完備している工場も増えています。普通の賃貸マンションやアパートを用意してくれるケースも多く、不便なく生活できます。
家賃の補助は求人によってまちまちですが、全額補助や一部補助があれば、収入を貯金に回すこともできるでしょう。
工場勤務にあたって引越しが必要な場合でも、自分で部屋を探す必要がないので、内定をもらってからすぐに働き始めることができます。
また、工場によっては社員食堂が完備されているところもあり、食事を割安に済ませることができます。自宅から寮への引越しに補助が出ることもあり、自己負担0円で遠方の工場に就職することも可能です。
以下の記事では、寮完備の工場求人のメリットについて解説しています。
寮付き求人を探している方はチェック!
5.工場で仕事をする4つのデメリット
工場での仕事にはさまざまなメリットがありますが、デメリットや注意点もいくつかあります。以下の4つのデメリットを確認してみましょう。
- ライフサイクルが崩れやすい
- 神経を使う仕事が多い
- 単純作業の繰り返しが多い
- 立ちっぱなし・座りっぱなしが多い
それぞれ詳しくお伝えします。
5-1.ライフサイクルが崩れやすい
工場は交代制で勤務するため、ライフサイクルが崩れやすいです。日勤と夜勤のシフトに慣れないうちは、睡眠リズムを確立するのに苦労するかもしれません。
工場によっては、日勤のみ夜勤のみや、夜勤は週に1回だけなど、比較的体への負担が少ないシフトで働ける場合もあるので、求人情報をよくチェックするようにしましょう。
5-2.神経を使う仕事が多い
工場の仕事は集中力が必要なため、神経を使い、エネルギーを消耗します。
また、ガスや電気、特別な機械を扱う溶接や加工の仕事は危険をともなう作業なので、少しの油断も許されません。さらに、検品や検査においては細かなチェックが必要なため、目を酷使することになります。
安全に仕事をするためには、ケガや事故の原因と、それを防ぐためのマニュアルを知り、自分の身に起きないように日頃からマニュアルを守った仕事をすることが大切です。
また、寝不足や体調不良で注意力が落ちると事故につながりやすくなるので、働くときは体調を万全にしておくことも必要です。
5-3.単純作業の繰り返しが多い
工場の仕事は、単純作業を繰り返すことがほとんどです。一度業務を覚えてしまえばひたすら繰り返すだけなので、飽きてしまうこともあるでしょう。
そんな場合には、単純作業のなかにも自分なりのやりがいを見つければ、より正確に、かつ飽きずに続けることができるかもしれません。
例えば、生産数や品質に目標を持つと、達成感がやりがいにつながります。「今日は1時間に○個の製品を検品する」「今月の不良品の発生をゼロにする」という目標を持っておけば、一つひとつの仕事に飽きずに集中してチャレンジできるでしょう。
5-4.立ちっぱなし・座りっぱなしが多い
工場の仕事は、同じ場所で一日中業務をすることが多く、立ちっぱなしで身体に負担がかかります。そのため、慣れないうちは、腰痛や肩こりに悩む方も少なくありません。
休憩の合間に適度にストレッチをおこなう、毎日お風呂で体をよく労わるなど、自己調整しながら徐々に体を慣らしていく必要があります。
6.工場の仕事で得られるやりがい
工場で仕事をしていると、どのようなことでやりがいを感じられるのでしょうか。ここでは以下の3つを詳しく解説します。
- スキルアップできる
- 待遇が良い
- 自分が関わった製品が販売されている
それぞれのやりがいについて確認していきましょう。
6-1.スキルアップできる
工場の仕事では、専門的な知識やスキルを習得できます。精度の高いモノづくりができたり、作業効率が上がったりと、自分の成長を感じることができるため自信にもつながります。
さらに、向上心がある方は、関連する資格を取得することで業務の幅を大きく広げることができるでしょう。
以下の記事では、工場勤務の方が取得しておきたい資格について解説しています。
6-2.待遇が良い
「工場の仕事はキツそう」というイメージを持つ方もいますが、実際は高待遇で働きやすい職場が少なくありません。給与は勤続年数が上がるにつれて増える工場もあり、ボーナスの支給も安定している傾向があります。
また、寮などの福利厚生が充実しており、繁忙期以外は残業も少ないので、オンオフの切り替えがしやすい点も魅力です。
6-3.自分が関わった製品が販売されている
工場の仕事は、人々の生活に密接に関わっています。一人ひとりの業務は単純作業であっても、チームで協力して作り上げた製品は、多くの方の生活に役に立ちます。
自分が携わった製品が販売されているのを目の当たりにすれば、大きな喜びや達成感を感じられるでしょう。
7.工場の仕事に向いている方
工場の仕事に興味がある方のなかには、その仕事が自分に合っているのかわからない方もいるかもしれません。ここでは以下の4点に分けて工場の仕事に向いている方を解説します。
- モノづくりが好きな方
- 機械操作が好きな方
- コツコツ作業が好きな方
- 普段から家電などの説明書をしっかり読む方
それぞれ確認していきましょう。
7-1.モノづくりが好きな方
モノづくりが好きな方は、工場の仕事との相性が良いでしょう。
また、製品の仕組みや構造に興味があり、小さな部品から一つのものを組み立てるなどの細かな作業が得意な方は、加工や組立の仕事が楽しいと感じるはずです。
普段からDIYやレザークラフト、プラモデルなどを趣味にしている場合は、手先の器用さが仕事に役立ちます。
以下の記事では、モノづくりの仕事について詳しく解説しています。
7-2.機械操作が好きな方
機械を操作することに興味がある方は、工場の仕事に向いています。
マシンオペレーターの仕事を選べば、操作だけでなく日々の点検やメンテナンスまでおこなえます。機械の知識を深めることでスキルアップも可能です。
以下の記事では、機械操作(オペレーター)の仕事について解説しています。
7-3.コツコツ作業が好きな方
工場の仕事は一人で黙々と作業できる業務が多く、コツコツとした作業が好きな方には最適です。
コツコツと同じ作業を繰り返しおこなうことには向き・不向きがあり、高品質の製品を生み出せる作業が長時間できる方は貴重な存在として周囲から高く評価されるでしょう。
経験を積んで作業スピードが上がれば、給与アップや昇進、後輩の指導役を任されるなど、評価の向上やステップアップも可能です。
4.普段から家電などの説明書をしっかり読む方
家電やゲーム、家具などを使ったり組み立てたりする際に説明書をしっかり読み込む方は、工場での仕事に向いている可能性があります。
工場の現場では、安全と効率アップのためにさまざまなマニュアルが用意されており、マニュアルどおりの作業をおこなうことが必ず求められます。
普段から説明書を読むクセがついている方であれば、マニュアルを読み込むことが苦労にならないでしょう。
上記の特徴にどれか一つでも当てはまったら、ぜひお気軽にJOBPALの面談に応募してみてください。
8.工場の仕事に向かない方
一方で、工場の仕事に向かない方もいます。
- 細かな作業が苦手な方
- チームで仕事をしたい方
工場の仕事のなかでも特に向いていない仕事とおすすめの仕事をご紹介いたします。
8-1.細かな作業が苦手な方
おおざっぱな性格で、神経を使う細かな作業に抵抗がある場合は、検品・検査などの職種には向いていないかもしれません。
ライン作業の工程は作業内容がさまざまで、初期段階や最終工程は比較的難しくない作業が多い傾向にあります。扱う製品によっても細かな作業が求められる頻度が異なるので、仕事選びには十分に気を配りましょう。
細かな作業が苦手でも工場で働きたいという方は、ライン作業のなかでもピッキングや出荷準備(梱包・袋詰め)といった仕事が候補となります。
製造部のライン作業ほど細かな作業は要求されません。コツコツと同じ作業を繰り返しおこなうのが好きな方なら、未経験でも戦力になれます。
またライン作業にこだわらず、お客様から仕事を取ってくる営業や、経理や給与計算をおこなう総務を希望することも可能です。
8-2.チームで仕事をしたい方
活発な意見交換や他職種との連携など、チームでの仕事が好きな方は、コツコツした作業の多い工場での仕事に物足りなさを感じるかもしれません。もしそうした方が工場で仕事を選ぶ場合は、生産管理がおすすめです。
生産工程を多角的に把握して管理する仕事なので、社外との調整やチーム内の状況把握など、全体をまとめる重要な仕事に就くことができます。好奇心旺盛で新しいことをどんどん学びたい方には向いているでしょう。
9.未経験からでも工場で働ける?
工場の仕事には、未経験でも働ける職種が数多くあります。はじめは簡単な作業から取り組み、慣れてきたら配置転換や資格を取得することで、徐々にステップアップする方もいます。
JOBPALでは、未経験から挑戦できる求人も多数ご紹介しております。こまめにチェックし、積極的に応募してみてはいかがでしょうか。
未経験でも仕事ができるか不安であれば、面談サービスをぜひご活用ください。経験豊富なキャリアパートナーがあなたの求人探しをサポートさせていただきます。
10.まとめ
工場は数多くのマニュアルがあったり細かい作業が多かったりするので、それらが苦にならないことが、働くうえでの大切な資質です。
ただし、工場の仕事には、設計・開発補助や加工・組付け、試験・評価など製造に直接関わる仕事から、検品・検査、ピッキング、設備保守・保全など製造をサポートする仕事まで、多くの種類があります。
工場の求人を探す際は、募集内容をよく見て、どういった作業の求人なのかをチェックしてみましょう。
また、目的や条件を基準に自分に適した仕事を探すという方法もあります。雇用形態や社宅・寮完備など、自分が重視する条件に合った職場を探してみましょう。
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