休みが取りやすい仕事とは?特徴や探し方を徹底解説
※この記事は6分で読めます。
「休みが取りやすい仕事ってどのような業界にあるの?」
「休みが取りやすい仕事を探す方法が知りたい」
など、休みが取りやすい仕事に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
休みが取りやすい仕事を見つけることができれば、プライベートを充実させることで高いモチベーションを維持し、質の高い仕事ができます。そのような仕事を見つけるためには、まず休みが取りやすい業界を知ることから始めましょう。
今回は、休みが取りやすい仕事の特徴、メリットなどをご紹介します。この記事を読めば休みが取りやすい業界や仕事の種類がよくわかり、転職活動の参考にできます。
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1.休みが取りやすい仕事や企業の特徴
業界や業種、企業によって、休みの取りやすさは大きく異なります。まずは、希望する日に休みが取得しやすい企業について、大まかな特徴をご紹介します。
1-1.企業規模ごとの休みやすさ
厚生労働省の令和4年就労条件総合調査の概況によれば、企業規模が大きいほど年間休日日数が多い傾向にあります。
企業規模 | 年間休日総数(%) | 1企業平均年間休日総数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
69日以下 | 70~79日 | 80~89日 | 90~99日 | 100~109日 | 110~119日 | 120~129日 | 130日以上 | ||
1,000人以上 | 0.5 | 0.9 | 0.6 | 2.9 | 21.2 | 22.1 | 51.0 | 0.9 | 115.5 |
300~999人 | 0.8 | 0.7 | 0.9 | 3.6 | 26.9 | 20.3 | 45.0 | 1.9 | 114.1 |
100~299人 | 2.3 | 2.4 | 3.3 | 6.4 | 28.9 | 21.9 | 34.1 | 0.6 | 109.2 |
30~99人 | 5.4 | 3.6 | 5.6 | 7.1 | 30.3 | 20.2 | 26.9 | 1.0 | 105.3 |
企業規模が30人~99人の企業のうち、20社に1社以上が年間休日69日以下という状況を見れば、中小企業は大手と比較して希望した日に休みを取得しにくいことがわかります。
-
出典:厚生労働省|令和4年就労条件総合調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/22/dl/gaikyou.pdf
1-2.業種別の有給休暇取得率
同調査では、有給休暇の取得状況も公表されています。労働者1人あたりの有給休暇取得率の平均日数をランキング形式にすると以下のとおりです。
順位 | 業種 | 平均取得日数 |
---|---|---|
1 | 複合サービス事業 | 14.2日 |
2 | 電気・ガス・熱供給・水道事業 | 13.8日 |
3 | 製造業 | 11.7日 |
4 | 情報通信業 | 11.7日 |
5 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 11.5日 |
6 | 金融業、保険業 | 11.2日 |
7 | 鉱業・採石業・砂利採取業 | 10.5日 |
8 | 運輸業・郵便業 | 10.4日 |
9 | 医療、福祉 | 9.9日 |
10 | サービス業(他に分類されないもの) | 9.8日 |
上位10社のなかでも有給の取得日数が多いのは、複合サービス業の14.2日でした。次いで電気・ガス・熱供給・水道事業」が13.8日、製造業と情報通信業が11.7日と続きます。
一方、ランキングに入らない宿泊業・飲食業は6.6日、生活関連サービス業と娯楽業は8.4日となっています。日常的に接客をおこなうタイプの業界は総じて有給取得率が低い結果となりました。
自身の好きなタイミングで有給を取得したいなら、上位にランクインしている業種が狙い目となるでしょう。
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出典:厚生労働省|令和4年就労条件総合調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/22/dl/gaikyou.pdf
2.長期休暇が取りやすい仕事や企業の特徴
長期休暇(L休暇)とは、以下の条件を満たす休暇のことです。L休暇とは、生き方(Life)を考える機会となるような長期(Long)休暇を意味しています。
- 週休日と有給を組み合わせた2週間程度の休暇
- 特定の時期への集中を避ける
- 職場のみんなが利用できる
- 労使で十分に話し合ったうえで、職場でルール作りをして実現する
休みが取りやすい仕事を探すなら、2週間以上の長期休暇を取得できるかどうかも一緒にチェックすることをおすすめします。
単発休みは取れるけれど長期休暇は難しい、というパターンもあるからです。ここからは、長期休暇を取得しやすい企業の特徴を解説します。
2-1.企業独自の長期休暇制度がある
自分の希望だけで週休と有給休暇を合わせ2週間以上の休みを取得するというのは、現実的には難しい企業が多いはずです。
一方、会社の独自制度として長期休暇取得の制度が整っていれば、申し訳なさを感じることなく長期休暇を取得できるでしょう。
例えば製造業の場合、お盆や年末年始は製造ラインをストップさせて社員全員が長期休暇を取得できるケースがあります。
また、小売業やサービス業でも「1年間に〇日以上の連続休暇取得」という福利厚生を実現している企業も少なくありません。
小売業はシフト勤務であることが多いため、お盆や年末年始などの繁忙期にまとめて休暇を取得することが難しい代わりに、閑散期なら希望するタイミングでまとまった休暇を取得できる企業もあります。
2-2.閑散期がある
閑散期と繁忙期がはっきり分かれている業界では、閑散期に有給をまとめて取得しやすい傾向にあります。
例えば不動産業界では、人の移動が少ない4月~8月が閑散期とされるのが一般的です。閑散期のうちにまとめて有給休暇を取得すれば、長期休暇を楽しめるでしょう。
繁忙期はなかなか休めないという点はデメリットでもありますが、1年のうちに1回以上は長期休暇が欲しいという希望がある方なら、繁忙期と閑散期がはっきりしている仕事がおすすめです。
2-3.社員数が多い
一般的に、社員数が多い企業ほど長期休暇は取得しやすいでしょう。
店舗や事業所に配置される人数が多ければ、誰かが休んでも他のメンバーで分担して問題なく仕事を進められます。そのため、順番に長期休暇を取得することも難しくありません。
3.休暇を取りやすい仕事・企業のメリット
休暇を取りやすい仕事や企業を見つけることができれば、毎日の生活に大きな変化が訪れます。実際に休みを取りやすい仕事を見つけることのメリットは、以下の2つです。
3-1.仕事とプライベートの時間をしっかり分けられる
自分の好きなタイミングで休みが取れたり、長期休暇を取得したりすることで、プライベートの時間を確保できます。
オンとオフをしっかり切り替えることで、趣味の時間や、友人やパートナーと過ごす時間や、家族団らんの時間をつくれます。
また、休日にしっかり休むことで体力を回復できるでしょう。
3-2.仕事のモチベーションを維持・向上できる
仕事ばかりの生活では、日々の仕事でたまった肉体的・精神的な疲れを取ることができません。疲れが残った状態で毎日の仕事に臨むと仕事のモチベーションが上がらず、仕事の質も低下する恐れがあります。
一方、しっかりと休暇を取ることができれば、体力的にも精神的にも充実します。万全の体調で休み明けの仕事に望むことで仕事の効率や質が向上するほか、次の長期休暇に向けて頑張るというモチベーションにもつながります。
4.休暇を取りやすい仕事・企業の探し方
休みが取りやすい業界は冒頭でご紹介したとおりですが、休みが多い業界の企業はどうやって探せば良いのでしょうか。ここでは、休みが取りやすい仕事の探し方と、探す際の注意点を解説します。
4-1.求人の年間休日数を参考にする
年間休日は、多くの求人の募集要項に記載があります。休みが取りやすい企業を探す際には、以下の2つのキーワードが募集要項にあることを確認しましょう。
- 完全週休2日制
- 年間休日120日以上
1年間の土日祝日をすべて足すと約120日になることから、年間休日が120日以上あれば休みが多いと判断できます。
ただし、上記の2点を満たすからといって、必ずしも休みが取りやすい企業であるとは限りません。好きなタイミングで休みを取ることを重視するなら、年間休日に加えて有給休暇取得率もチェックしましょう。
4-2.求人や公式サイトの有給休暇取得率を参考にする
休みが取りやすい企業を探す際に参考にしたいのが、求人サイトやハローワークの求人に記載された有給休暇取得率です。
記事の冒頭でご紹介した「業種別の有給休暇取得率と求人情報の有給休暇取得率」を比較し、取得率の実績が業界の平均以上であれば休みが取りやすいと判断できます。
一方、データの平均値よりも有給休暇取得率が低い場合、有給を利用した長期休暇や自由な休日を取得しにくいと考えられるでしょう。
また、企業によっては有給休暇取得率の目標値が採用情報のページなどに記載されています。求人広告に記載された有給休暇取得率の実績に加えて参考にできるデータです。
4-3.企業の口コミサイトなどを参考にする
インターネット上には、実際に企業で働いた経験がある方が仕事のやりがいや休みやすさ、将来性などを評価する口コミサイトがあります。そこには有給休暇の取得状況や年間休日に関する口コミもあるため、参考にしてみるのも良いでしょう。
ただし、口コミはあくまでも口コミなので、書いていることをすべて鵜呑みにせず、参考程度に留めましょう。実際に働いた方の口コミとはいえ、休みやすいか休みにくいかは個人の主観で評価されている可能性があります。
4-4.転職サイトやエージェントに確認する
転職サイトや転職エージェントの面談サービスを利用して、気になる業界や企業の有給取得率や休みの取りやすさを確認することも一つの方法です。
有給休暇取得率は求人に掲載されていない場合もありますが、担当のアドバイザーに確認してもらうことで最新の情報を教えてもらえるでしょう。
JOBPALでは、製造業を中心とした仕事紹介やキャリアパートナーによる面談サポートを提供しています。製造業の休みやすさや企業ごとの有給休暇取得率が気になる方は、面談サービスにてキャリアパートナーに確認してみてください。
5.休暇を取りやすい仕事・企業を探す際の注意点
休みが取りやすい仕事を探したい方の場合、どうしても年間休日や有給休暇取得率に目がいきがちです。しかし、休みが多いというだけで安易に応募することのないように注意する必要があります。
休みが取りやすい仕事=労働環境が良いとイメージしがちですが、必ずしも働きやすいとは限りません。休日が十分であっても、他の部分が自分にとってデメリットに感じることもあるかもしれません。
- 売り上げのノルマが厳しい
- 毎日終電近くまで残業がある
- 人間関係が良くない
- 夜勤アリの二交代・三交代である
- 肉体的にハードな作業が多い など
毎日深夜までの残業が常態化していたり、体力的にハードな外仕事がメインだったりすると、せっかくの休日も、残業の多さやハードワークから体力を回復するためだけの時間で終わってしまうかもしれません。それは、「プライベートが充実している」とはとてもいえない状態です。
休みの取りやすさと併せて、仕事内容は自分の向き不向き・体力に合っているか、残業時間は許容範囲内か、厳し過ぎるノルマを設定されないかなど、総合的な観点から働きやすさを判断することが大切です。
6.まとめ
休みが多くプライベートも充実させられる仕事は、誰もが見つけたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、休みの多さだけで仕事を決めてしまうと、ほかの面で辛さを感じてしまうかもしれません。労働時間や夜勤の有無、肉体的にハードな作業がないかなど、仕事内容を総合的に判断して転職先を決めましょう。
休みが多く働きやすい業界を探すなら、JOBPALの面談サービスをぜひご活用ください。
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