製造現場の管理職も狙える!機械保全技能士のメリットと勉強方法は?

ベルトコンベアから流れてくる部品を組み立て、加工して製品を作り上げていくライン生産の仕事。手先の器用さは必要なく、誰でも始めやすいのが何より特徴的ですが、そんなライン生産の「見守り役」となって、年収アップを狙える資格があることをご存じですか?
しかも、入口となる級の試験の合格率は意外と高く、誰でもチャレンジできるのだとか!ライン生産を支える「機械保全技能士」の取得メリットや資格の概要などについて紹介します。
ライン生産の「見守り役」に! 昇給や昇進も狙える「機械保全技能士」

大勢の人たちが一つのベルトコンベアを使って作業していくライン生産は、機械のどこか1か所に不具合が見つかってしまうと、全員の作業がストップしてしまうリスクがあります。すると、工場全体の生産力は低下し、企業にとって大きな損失になりますし、不良品を生み出すきっかけにもなります。
そのような事態に陥らないために、工場全体の設備機械の整備や診断を行うのが「機械保全技能士」のスキルを持った人たちです。ライン生産の「見守り役」ともいえる存在です。
機械保全技能士は設備機械の修復はもちろんのこと、不具合や劣化を事前に予測し、防ぐことも重要です。設備機械に使われる潤滑油の選定や空気圧の測定といったメンテナンスの知識や診断技術が求められるのです。
このように工場の設備機械の管理・技術に関わる機械保全技能士は、能力評価の一つとして、資格手当を給付している企業も多くあります。実際に厚生労働省が平成29年に発表した統計によると、「生産」の労働者の賃金ピークが約330万円であるのに対し、「管理・技術」系の労働者は約510万円(ともに男性の場合)。ライン生産の中で「作る」立場から「見守る」立場へランクアップすることで昇給や昇進も狙える、有利な資格だといえそうです。
また、工場全体におよぶ設備機械のサポートを通じて、工場の大きな動きの中で「生産」に関わることで、モノづくりにおけるより大きな達成感を味わうことができるでしょう。
工場が正常に運転できるかどうかは、機械保全技能士の腕にもかかっているのです。
機械保全技能士の国家資格って?
機械保全技能士になるには「機械保全技能検定」を受験して合格する必要があります。
機械保全技能検定には、特級・1級・2級・3級の4階級に分かれていて、それぞれの階級には、学科と実技の試験があります。
機械保全技能検定の学科試験は多肢択一式(複数の回答候補の中から正しい物を選択)の正誤問題で、100点満点中65点以上が合格ラインになります。
実技試験に関してですが、1級から3級までは「機械の異常発生時の原因特定」、特級は「工程・安全衛生管理や、作業指導などの計画立案」に関するテストが出題され、合格するには100点満点中60点以上を獲得する必要があります。学科と実技の2つの試験に合格することで、機械保全技能士の国家資格が得られます。
機械保全技能士の資格を取得するメリットとは?
技能保全検定に合格すると、機械保全技能士を名乗ることが出来ます。
名刺やプロフィールに記載することも可能です。資格を取得してからは、機械保全に関する技能や知識を習得していることをアピールすることができるというメリットがあるでしょう。
製造系の企業によっては資格手当が支給されたり、昇給や昇進のときに有利になったり、今後のキャリアアップにも役立つ資格です。さらに、保全技能士の資格を持っていると、製造業界ではニーズが高いので、転職に有利になります。
機械保全技能士になって製造工場で活躍しよう
機械保全技能士になれば、工場で機械や設備の保全業務を担当できるようになります。
資格を取得することで転職でも有利になり、場合によっては資格手当が支給されることもあるでしょう。
潤滑油の粘度を見た目で判定する問題も!? でも、合格率は意外と高い!

そんな機械保全技能士は、国家資格である技能検定の一つ。国家資格なんて…と躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、入口となる3級には実務経験は必要なく、誰でも受験することができます。
3級では、管理のサイクルやメンテナンスの方法、故障の原因など、設備機械の整備や診断に関わる知識が問われます。また、実技試験もありますが、こちらも難しい作業をこなす訳ではありません。
例えば3級では試験時に提示される潤滑油を見て、その粘度や用途を当てたり、密封装置を見てその特徴を当てたりなど、物を見た目で判断する問題が多いようです。何だか簡単ではなさそう…と思うかもしれませんが、3級の合格率は約80%となかなかの高さ(平成28年度の試験結果より)。
過去問や教材、さらに潤滑油のサンプルキットなども豊富にあるため、実務経験がない人でも試験勉強に取り組みやすいのがポイントです。もちろん、各級の合格率は上級になるほど30?40%前後となり勉強が必要ですが、年収&キャリアアップを目指したいという方は、まずは3級合格を目指してみてはいかがでしょうか?
機械保全技能士資格の勉強方法を知りたい
機械保全技能の資格取得に向けて勉強する方法を紹介します。
一番の近道は、「過去の問題を解く」ことがポイントです。
機械保全に関する内容を覚えることも大事なのですが、短い時間で機械保全技能士の資格を取得するには、過去に出された問題を解いて出題傾向を理解するのが良いでしょう。
実技に関してですが、実際には現場でトレーニングをし続けることをオススメいたします。
まとめ
機械保全技能士の資格取得から、機械の保全に関する技能や知識が得られます。また企業に、機械保全技能士の資格者がいることで、製造部門や保全部門の向上にもつながります。機械の不具合や、劣化を予防するための知識や観察力を習得できる機械保全技能検定。勉強していくうちに、機械や設備について一歩踏み込んだ能力を身に付けることができるはずですよ!
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