KY活動(危険予知活動)とは? 工場における「KY」を解説

この記事で分かること
- KY活動は危険予知活動のこと
- KY活動は命に関わる重要なこと
- KY活動には指差呼称やツール・ボックス・ミーティング(TBM)などがある
※この記事は4分で読めます。
「KYってどんな意味?」
「KY活動の重要性を知りたい」
など、「KY活動」について知りたい方もいるでしょう。
最近では死語ともいえる「KY」ですが、工場などの製造現場では「危険予知」という意味で昔から使われています。
この記事では「KY」の意味や重要性、例などをご紹介します。工場などの製造現場で働く方やこれから働こうと思っている方はぜひ参考にしてください。
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1.工場で使われる「KY」ってどんな意味?

最近では死語ともいえる「KY」。しかし工場などの製造現場では、「危険予知」という意味で昔から使われている言葉でした。
「K」は危険の頭文字を、「Y」は予知の頭文字をとって、「KY」と呼ばれています。また、危険(K)を予知(Y)をするための活動(K)のことを、「KYK」といいます。
人はついぼんやりしたり、うっかりしたりします。それが原因で起きる災害や事故を未然に防ぐための活動が、このKY活動なのです。
2.KY活動の重要性

工場では、「このくらい大丈夫」と思ったことが、大きな事故につながります。そのため、KY活動をおこなうことは、命に関わる重要なことなのです。
例えば、大型の機械を扱う工場の作業員は、常に危険と隣り合わせ。機械に巻き込まれて指を切断したり、物が倒れて挟まったり、中には命を落としてしまう人もいます。
そのため、ほとんどの工場では、そういった事故が起こる前に「危険を予知」して対策しようという「KY活動(危険予知活動)」がおこなわれています。
KY活動では、特に「その場にある物が、どんな危険の引き金になりそうか」を見つけることが重要。個人で考えるだけでなく、見つけたポイントを他の人とも共有し、改善策について定期的に話し合い、作業の安全性を高める必要があります。
3.KY活動の例

KY活動には、以下のような例があります。
- 指差呼称
- ツール・ボックス・ミーティング(TBM)
確認したい対象を指差しながら声に出し、作業に間違いがないことを確認する指差呼称は、KY活動の一環として使われています。
また、その日の作業範囲やスケジュール、作業分担、安全や衛生のポイントを確認したうえで、ワンポイントKYを全員で最終確認するツール・ボックス・ミーティングをおこなうことも良いとされています。
このミーティングは、始業開始前の5分から10分程度の時間を使っておこなわれることが多いようです。
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参照:厚生労働省「「危険予知活動(KYK)」について」
https://jsite.mhlw.go.jp/gifu-roudoukyoku/var/rev0/0119/7981/201763011202.pdf
4.まとめ
KY活動は、危険予知活動のことです。この記事では工場でよく使われる言葉と説明していますが、実際には工場だけではなく、あらゆる職場でおこなわれています。どんな職場でも、災害が起こる可能性があるからです。
普段からKY活動をおこない、危険ポイントを全員で話し合っておくことで、災害や事故を未然に防ぐことができるため、働いている職場でKY活動がされていない場合は、導入を提案してみても良いかもしれません。