工場・製造業の年収ランキングと給与を上げる方法を解説

この記事で分かること
- 製造業の平均年収は、他の業種と比べて若干少ない傾向にある
- 製造業の年収アップに必要なのは学歴よりも実務経験やスキルである
- 製造業で年収アップを目指すには、危険物取扱者や電気工事士などの資格取得がおすすめ
- 年収アップのためには、自分の価値を社内で積極的にアピールする、雇用形態を変えるなどの方法もある
※この記事は6分30秒で読めます。
「製造業の年収は他の業界と比べて高い?低い?」
「製造業で年収アップさせる方法が知りたい」
など、製造業の年収に関して疑問を持っている人もいるでしょう。
製造業の年収は業種全体と比較するとやや低めなものの、資格を取得すれば年齢・性別問わず収入アップを見込める業界です。
今回は、製造業の年収の実態や、年収を上げる具体的な方法、おすすめの資格などを解説します。この記事を読めば、製造業で年収を増やす具体的な方法がよくわかり、前向きな一歩を踏み出せます。
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1.製造業の年収は何位?最新の業種別平均年収ランキング
まず、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を参考に、製造業の年収事情について、業種別の平均年収ランキングを示しながら説明します。
以下の表は、主要産業16業種別の年収額をランキング形式で表したもので、製造業は全16業種中10位でした。業種全体の平均年収が382万円であるのに対し、製造業は367万2千円とやや下回っています。
順位 | 業種 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 492万2千円 |
2 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 475万9千円 |
3 | 金融業・保険業 | 472万1千円 |
4 | 情報通信業 | 457万4千円 |
5 | 教育、学習支援業 | 452万6千円 |
6 | 鉱業・採石業・砂利採取業 | 440万円 |
7 | 建設業 | 419万3千円 |
8 | 不動産業、物品賃貸業 | 409万円 |
9 | 卸売業、小売業 | 383万5千円 |
10 | 製造業 | 367万2千円 |
11 | 複合サービス事業 | 362万4千円 |
12 | 医療、福祉 | 357万6千円 |
13 | 運輸業、郵便業 | 353万2千円 |
14 | サービス業 | 342万8千円 |
15 | 生活関連サービス業、娯楽業 | 334万4千円 |
16 | 宿泊業、飲食サービス業 | 311万4千円 |
※賞与と超過勤務手当(残業代や深夜勤務手当など)が含まれないため、実際にはそのぶんが上乗せされる。
※業種全体は第1表、各業種は第5-1表に記載された所定内給与額(令和5年6月分)に12をかけて年収換算した数値を記載。
上記の表のとおり、全体としてみれば製造業の年収はやや低めの傾向があることは事実です。しかし、製造業はさまざまな資格で年収を挙げられる可能性が大きく、経験とスキルを武器に頑張れば、平均年収を上回る額を稼げることがあります。
また、製造業は人々の生活になくてはならないものを生み出す仕事であり、長期的な視点で考えれば、引き続き将来性のある業界です。
-
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf
2.製造業の年齢別の年収・給与
以下の表は、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」に基づき、製造業の年収を年代別に示したものです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
〜19歳 | 222万1千円 |
20〜24歳 | 249万4千円 |
25〜29歳 | 287万3千円 |
30〜34歳 | 323万3千円 |
35〜39歳 | 366万4千円 |
40〜44歳 | 390万6千円 |
45〜49歳 | 414万5千円 |
50〜54歳 | 439万4千円 |
55〜59歳 | 453万円 |
60〜64歳 | 334万1千円 |
65〜69歳 | 265万7千円 |
※賞与と超過勤務手当(残業代や深夜勤務手当など)が含まれないため、実際にはそのぶんが上乗せされる。
※第5-1表に記載された製造業の所定内給与額(令和5年6月分)に12をかけて年収換算した数値を記載。
上記の表をみると、製造業では60歳まで順調に収入が上がっていきます。経験を積みスキルを磨いて、職場でのポジションが変わったことなどが考えられます。
また、70歳以上でも働いている人がいることからわかるように、製造業の中には特殊なスキルや経験を必要としている分野もあるため、長く安定して働くことが可能です。
製造業は、地道に経験を積むことで収入アップが望める仕事です。若いうちは少し年収が低くても、将来を見据えて頑張れる人に向いている業種といえるでしょう。
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参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf
3.製造業は学歴によっても年収・給与が違うの?
製造業では学歴が年収・給与にまったく関係ないとは言い切れませんが、学歴よりもスキルや資格が重視される傾向にあります。実際に、工場の部長や工業長など役職者のなかには、大学を卒業していない人が多くいます。
製造業には年収アップに直結するスキルや資格が多くあり、高年収を目指すなら、学歴を気にするより、工場に適した資格を取得するほうが効果的です。
たとえ未経験だとしても、日々の仕事に真摯に取り組み、自主的に資格取得の勉強をすれば、スキルと知識は自然と身についていきます。
もし未経験からの製造業への就職や転職に不安があるなら、転職サポートを利用するのがおすすめです。JOBPALでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性に合った求人探しをサポートします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
4.製造業で年収・給与を上げる方法
製造業の多くの工場では、定期的に昇給のタイミングがあります。正社員はもちろん、アルバイトやパートでも日頃の頑張りが評価されれば、契約更新のタイミングで昇給が実現することが多いようです。
ただし、昇給は人事評価による査定をもとにおこなうため、必ず昇給するとは限りません。また会社によってはそもそも昇給制度がない場合もあるので、入社前に確認しておくと良いでしょう。
では、実際に昇給のタイミングなどにおいて、どのようにすれば年収・給与が上がっていくのでしょうか。ここでは、実際に年収が上がる理由となる手当と資格について詳しく説明していきます。
4-1.手当を取得する
製造業では、基本給以外でも手当を取得でき、それが収入アップにつながります。製造業の手当としては以下の5つが代表的な手当となっています。
4-1-1.資格手当
工場での勤務に必要な資格を有している人に支給される手当で、支給される金額は工場によってさまざまです。具体的には、数千円から数万円まで幅広くなっています。
また、資格でも国家資格を取得することでより多くの手当をもらうことが可能となる場合があります。
4-1-2.特殊作業手当
肉体的や精神的に負担の大きい作業をする場合に支給される手当で、高所作業や冷凍室での作業などが挙げられます。
4-1-3.交代勤務手当
24時間稼働している工場などで多くみられる手当ですが、シフト制による昼夜交代勤務など、一般的な作業よりも負担の大きい勤務になる場合に支給される手当です。
4-1-4.時間外手当
法律では1日に働く時間を8時間・週40時間と定めていますが、それを超過した場合に支給される手当です。
基本給の25%割り増しで支給されることになっています。
4-1-5.休日出勤手当
文字通り休日に出勤することで支給される手当です。
法律によって基本給の35%割り増しで支給されます。そのため、休日出勤が増えると、かなり収入が多くなります。
4-2.資格を取得する
製造業で年収・給与を上げるためには、手当の取得以外にも、資格の取得がおすすめです。
製造業では資格を取得することで手当が支給される場合があり、収入を上げられます。また、資格をアピールすることで社内の昇進につながりやすいだけでなく、他の工場へ転職する際にも強みとなるでしょう。
ここでは、工場勤務で役立つ資格の一部を紹介していきます。あくまでも一部の資格ですが、ぜひ参考にしてください。
4-2-1.危険物取扱者
危険物取扱者は、ガソリンや灯油など危険物を扱う仕事に必要な国家資格です。化学工場や石油コンビナートなどで重宝されます。企業によっては資格保持を必須条件にしている場合もあるため、取得しておいて損はありません。
資格には甲種、乙種、丙種があり、難易度は種類によって異なります。例えば、引火性液体を扱えることで需要が高い「乙種4類」の令和5年度の合格率は32.0%ですが、「丙種」の合格率は48.4%と半数近くが合格しています。
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参照:一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況」
https://www.shoubo-shiken.or.jp/result/5/
4-2-2.衛生管理者
衛生管理者とは、健康障害や労働災害などを防止するために、工場の環境が衛生的かどうかを調査できる資格のことです。作業場を巡回して作業方法や衛生状況を確認し、改善点がある場合には必要な措置を講じていきます。
衛生管理者は、従業員50人以上の事業場での配置が法律で義務付けられているため、需要の高い国家資格です。資格には第一種と第二種があり、製造業では主に第一種が求められます。
令和5年度の合格率は第一種で46.0%、第二種で49.6%と約半数が合格しているので、しっかりと対策すれば十分に受かる可能性があります。
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参照:安全衛生技術試験協会「試験実施統計」
https://www.exam.or.jp/exmn/H_gokakuritsu.htm
4-2-3.機械保全技能士
機械保全技能士は、機械を整備して故障や劣化を未然に防いでいく仕事で、生産ラインの安定稼働のために欠かせない存在です。「機械保全技能検定」に合格して取得できる国家資格です。
機械のメンテナンスができる資格なので、特に工場勤務では重宝され、収入アップにつながります。高卒でも受験可能ですが、上位級には実務経験が必要なため、働きながらステップアップを目指しましょう。
資格には3級から特級まであり、難易度は級によって異なります。3級は比較的やさしく令和5年度の合格率は76.4%ですが、1級の合格率は33.8%です。
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参照:国家検定 機械保全技能検定「2023年度 機械保全職技能検定 試験集計情報」
https://www.kikaihozenshi.jp/pdf/2023_kekka_nendo_zensagyo.pdf
4-2-4.機械加工技能士
機械加工技能士は、機械を使って金属などを切削・研磨する加工技術の高さを証明できる国家資格です。
機械加工のスペシャリストであることが明確になるため、金属製品を扱う工場など幅広い現場で重宝され、昇進につながります。
令和5年度の受験者申請者数の1万8,439人に対して合格者数は1万965人で、合格率は59.5%です。
受験者の半数以上が合格していることから、対策をすれば多くの人に合格の可能性のある試験といえます。
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参照:厚生労働省「令和5年度「技能検定」実施状況」
https://www.mhlw.go.jp/content/11806001/001134150.pdf
4-2-5.電気工事士
電気工事士は、電気工事や設備の取扱いに必要な国家資格です。
電気は私たちの生活に欠かせないものなので、電気工事士の需要は今後も安定するといわれています。住宅や工場、商業施設などさまざまな場面での活躍が期待できるでしょう。
資格には第一種と第二種に分かれており、難易度が異なります。例えば、令和5年度の第二種の合格率をみると、学科試験は59.4%、技能試験は71.1%と比較的取得しやすくなっています。
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参照:電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」
https://www.shiken.or.jp/situation/s-construction02.html
※合格率は合格者数を受験者数で割って算出
4-2-6.フォークリフト免許
フォークリフト免許は、工場や倉庫での荷物の運搬や積み下ろしなどに必要なため、製造業で働くのにおすすめの国家資格です。
ほとんどの工場で使われているものなので、取得しておくことで業務の幅を広げられます。工場の作業だけでなく運搬業でも使われているので、働く業種の選択肢も増やせるでしょう。
「フォークリフト運転技能講習」を受講後、試験に合格すれば「フォークリフト運転技能講習修了証」を取得できます。
合格率は90%以上といわれており、普通運転免許を持っている人であれば4日間程度で取得できるため、挑戦しやすい資格といえるでしょう。
4-2-7.玉掛け運転技能講習
玉掛け運転技能講習は、修了するとつり上げ荷重1トン以上の各種クレーンやデリック、揚貨装置などを用いた業務に携われるようになる国家資格です。重量のある荷物を運搬できるようになるため、任される業務の幅が広がります。
学科・実技ともに講習を受講し、修了試験に合格すれば「玉掛技能講習終了者」として認められます。試験の合格率は講習の場所により差がありますが、基本的に受講者の約9割は合格するようです。
ただし、玉掛け作業に使用するクレーンの運転免許は別途取得が必要です。両方の資格を取得すれば、より業務の幅が広がり、収入アップの可能性が高まります。
4-2-8.エネルギー管理士
エネルギー管理士は、大規模な工場でエネルギーの使用を管理し、省エネを推進する専門家として活躍する国家資格です。エネルギー使用方法の改善や監視をはじめ、経済産業省で定められた管理業務を担います。
各工場に1名の配置義務が課されていることから、有資格者は重宝されるでしょう。また、大手製造業やエネルギー関連企業で需要があり、SDGsの推進や新エネルギーの登場で、さらに重要性が増すといわれています。
令和6年度の受験者数8,558人に対して合格者数は3,150人で、合格率は36.8%です。合格率が比較的低い傾向にあるため、しっかり対策をおこなって合格を目指す必要があります。
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参照:ECCJ 省エネルギーセンター「令和6年度第46回エネルギー管理士試験 合格者発表」
https://www.eccj.or.jp/mgr1/test/index.html
4-2-9.ボイラー取扱者
ボイラー取扱者は、小規模・小型ボイラーを取り扱うために必要な国家資格です。ボイラーとは、温水や水蒸気を作り出し、暖房や加湿、発電、給湯などに用いる機械を指します。
ボイラーの点検や処置をおこない、発火による火事や爆発などを防ぐ大切な役割を担っています。
各都道府県で実施される2日間の「ボイラー取扱技能講習」を修了すれば、資格を得られることが特徴です。
また、ボイラー取扱者資格を取得したうえで、その上位資格であるボイラー技士を取得すれば、さらなるステップアップが目指せます。
4-2-10.CAD利用技術資格
CAD(キャド)利用技術資格を取得すると、CADシステムを使うオペレーターや技術者として活躍できます。一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)による民間資格で、製造業の中でも、特に自動車工場で重視されています。
また、CADは元来建築業で使われている技術ですので、工場勤務だけでなく、建築業への転職時などにも役立つ資格です。
資格には3次元CADと2次元CADがあり、さらに2級・1級に分かれています(3次元CADは準1級もあり)。
難易度は級によって異なり、例えば令和5年度の2級の合格率をみると、3次元CADは68.35%、2次元CADは54.87%で、比較的取得しやすくなっています。
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参照:一般社団法人コンピュータ教育振興協会「統計情報」
https://www.acsp.jp/cad/statistics.html
4-2-11.QC検定
QC検定(品質管理検定)は、製品やサービスの品質管理に関する知識を証明できる民間の検定です。一般財団法人日本規格協会が実施しており、取得することで品質管理部門への配属や管理職への昇進チャンスが広がるでしょう。
また、製造業だけでなく、日本のほとんどの企業が品質管理に力を注いでいるので、この検定を取得できれば、非常に幅広い分野で活躍できます。
資格は4級から1級まであり、級によって難易度が大きく異なります。令和6年3月の試験では1級の合格率が3.37%であるのに対して、3級の合格率は50.19%です。
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参照:日本規格協会グループ「「申込者数・受検者数・合格者数・合格率」と「学校申込数・学生受検者数」」
https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/qc/37D9WNwF5u.pdf
5.手当や資格以外で年収・給与を上げるには?
年収・給与アップを目指すうえで、手当や資格の取得を目指すのは有効な方法です。一方、資格手当が設けられていない工場で働く人や、すでに支給されている状態からさらなるアップを目指したい人などもいるでしょう。
手当や資格以外で年収・給与を上げる方法は、以下のとおりです。
- 自分から積極的に動く
- 上司に交渉する
- 雇用形態を変える
- 同業界に転職する
それぞれ詳しくお伝えします。
5-1.自分から積極的に動く
製造業で年収を上げるには、自分から仕事に対して積極的な姿勢をみせることが大切です。積極的な姿勢が評価されれば、人事査定などで昇給される可能性が高まります。
入社したばかりの頃は、自ら動かなくても周りの人が教えてくれますが、待っているだけでは積極性をアピールできません。
仕事でわからないことは都度上司などに相談し、あとで見返せるようしっかりメモを取ることがポイントです。仕事に慣れてきたら、今度は後輩に教える側になることで、職場で欠かせない存在になります。
また、指示された仕事をこなすだけでなく、作業の効率化などを提案してみるのも良い方法です。部署や企業全体に利益をもたらせる人材として評価され、年収・給与アップにつながります。
5-2.上司に交渉する
年収・給与を上げる方法として、上司への交渉も効果的な方法です。働きぶりがある程度評価されていれば、交渉に応じてもらえる可能性があります。
交渉の際には、以下のポイントをおさえましょう。
- 交渉のタイミングに気をつける
- 直属の上司に交渉する
交渉のタイミングは、担当業務が増えたときや部下ができたとき、専門資格を取得したときなどの節目が良いでしょう。交渉するときは、自身の働きぶりを近くでみてきた直属の上司に持ちかけるのがポイントです。
また交渉の際は、具体的なデータを用意するとより効果的です。自分の成果や貢献を数字で示すことで、説得力が増して成功する可能性が高くなります。
5-3.雇用形態を変える
派遣社員やアルバイトで働いているのならば、雇用形態のステップアップがもっとも確実に年収・給与を上げる方法です。
給与形態が時給から月給制に変われば、大型連休の月に大幅に収入がダウンするようなことも回避できます。正社員にボーナス支給のある企業であれば、さらなる収入アップが期待できます。
日頃の働きぶりから雇用形態の変更を打診されることもありますが、工場に正社員登用制度がある場合は積極的に応募しましょう。
必ずしも正社員になれるとは限らないものの、応募することで、意欲を持って仕事に取り組んでいることをアピールできます。
5-4.今よりも好条件の工場に転職を検討する
今の工場で年収・給与を上げるのが難しそうであれば、今よりも好条件の工場への転職を検討する選択肢もあります。
大手企業に転職すれば、よほどのことがない限り企業がなくなることはないので、長期的かつ安定した給与で働くことができます。これまでの製造業での仕事の経験をうまくアピールすれば、好条件で採用してもらえる可能性もあるでしょう。
給与を上げるためであれば、基本的には同業界・同職種での転職の検討がおすすめです。現場での経験があると即戦力として期待してもらえるので、選考を有利に進められます。
まずは今働いている工場よりも、給与が高い職場があるか求人をみてみましょう。
6.知っておくべき!製造業のメリット・デメリット
製造業への転職を検討する際には、メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで判断しましょう。
6-1.製造業で働くメリット
- ものを作るやりがいが感じられる
- 一人で黙々と作業できる
- コミュニケーションを取ることが苦手でも働ける
- 未経験でも働きやすい
- 学歴や年齢問わず活躍できる
- 資格取得で収入アップを目指せる
- 福利厚生が充実している
製造業の醍醐味といえば、ものづくりに携わり、完成した製品が多くの人の手元に渡ることでしょう。一人で黙々と作業できる環境が多いため、コミュニケーションを取ることが苦手な人でも安心して働けます。
マニュアルが整備されている職種が多く、未経験者でも挑戦しやすいのも特徴です。学歴や年齢に関係なく活躍できることに加え、資格取得で収入アップを目指せる点も魅力的です。
また、社員寮や家賃補助、食堂など福利厚生が充実している企業も多くあるため、より快適な環境で働けるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
6.2.製造業で働くデメリット
- 単純作業が多く飽きやすい
- 座り仕事が少ない
- 繁忙期は残業が増えやすい
マニュアルに沿った単純作業が多いため、人によっては飽きてしまうかもしれません。基本は立ち仕事となる職種が多く、繁忙期に仕事量や残業が増えると体力的な厳しさを感じる場合もあるでしょう。
ただし、デメリットもとらえ方次第で、体を動かすのが好きな人なら、立ち仕事が多いことはむしろ健康的だと感じるかもしれません。単純作業を集中してこなすことを好む人や、残業で収入を増やしたい人もいるでしょう。
製造業は、メリットとやりがいを兼ね備えた魅力的な業界です。自分の性格や希望する働き方に合っているかどうか、しっかり考えてみましょう。
7.まとめ
製造業は、平均年収が他の業種と比べて若干低い傾向にあるものの、年収アップの可能性が大きい業種の一つです。
年収アップを目指すには、手当や資格を取得する方法があります。危険物取扱者や機械保全技能士、電気工事士などの資格は、社内での昇給だけでなく、転職や就職の際にも役に立つでしょう。
また、手当や資格の取得以外にも、仕事への積極性をアピールしたり、上司に交渉したりすることも大切です。それでも難しければ、今よりも好条件の工場に転職を検討するのも良いかもしれません。
製造業には、ものづくりのやりがいや安定性といったメリットがある一方で、単調な作業や体力的な負担などのデメリットもあります。自分に合っているかどうかよく見極めながら、希望に近い収入が得られる職場を探しましょう。
もし製造業への転職に悩んでいるのであれば、転職のプロに相談することがおすすめです。
JOBPALでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが、製造業やその他の業種で働きたい人をサポートしています。ぜひ気軽な気持ちで面談を受けてみてください。