相部屋寮ってどんな感じ?生活のマナーや注意点を解説
※この記事は5分30秒で読めます。
「相部屋の寮に住むメリットが知りたい」
「相部屋寮で守るべきマナーはある?」
など、相部屋の寮に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
相部屋寮では、同居する相手と楽しく会話できたり、仕事の悩みを相談できたりするメリットがありますが、互いに譲り合いをしながら生活をしなければならない面もあります。
今回は、相部屋寮とは何か、相部屋寮に住むメリットや知っておきたいマナーなどを解説します。この記事を読めば、相部屋寮のことがよくわかり、寮付きの求人を探す際の参考にできます。
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1.相部屋寮とは?
相部屋寮は社員寮の一種です。社員寮とは、企業が福利厚生の一環として社員に対して提供する住居のことを指します。
ひとくちに社員寮といっても、部屋のタイプは大きく3つに分かれます。
- 個室
- 相部屋
- 家族寮
このうち相部屋は、同じ職場で働く仲間と同じ部屋で生活をするタイプの寮です。
相部屋では、ベッド以外のスペース(トイレ、風呂、冷蔵庫、キッチンなど)を共同スペースとして利用することになります。何人で生活するかは寮ごとに異なり、2人の場合や3~4人で生活する場合もあります。
一緒に住むことになるのは同じ職場の同僚で、以下のようなパターンが考えられます。
- 先輩または後輩との相部屋
- 外国人労働者との相部屋
誰と同居するかは雇用する側が決めるため、「仲の良い同僚のAさんと同じ部屋が良い」といった希望は通らないことが一般的です。どのような人と一緒になったとしても、良好な関係を築くためのコミュニケーションが大切になるでしょう。
社員寮についてついては以下の記事でも詳しく解説しています。
2.相部屋寮に住むメリット
相部屋寮に住みながら働くと、以下のようなメリットが得られます。
2-1.寂しさや心細さが減る
相部屋寮は2~4人程度で共同生活を送るため、プライベートの時間で寂しさや心細さを感じにくい点がメリットです。
同じ部屋の従業員同士でコミュニケーションをとっているうちに仲良くなり、本来なら部署が別で会いにくい同僚と密接な関係を築けるでしょう。
個室の単身寮はプライベートな空間を確保できるものの、部屋に戻ったあとは一人で過ごすことになります。仕事以外の時間を一人で過ごすことに心細さを感じる方は、相部屋寮に向いているでしょう。
2-2.仕事の悩みを相談できる人がすぐそばにいる
仕事について相談できる仲間ができるのも相部屋寮のメリットです。相部屋寮で一緒に住むのは同じ会社で働く仲間であり、仕事上の悩みや上司との人間関係の悩みなどを相談しやすいでしょう。
先輩と相部屋というケースでは年上相手に気を遣うことも少なくありませんが、仕事の悩みに対する適切なアドバイスが受けられるかもしれません。
3.相部屋寮に住む前に知っておきたいこと
寮付きの求人のなかには相部屋寮がある会社の求人もあります。実際に求人に応募して相部屋寮に住み始める前に、以下の注意点は知っておきましょう。
3-1.信頼関係を築いていく必要がある
相部屋寮では一つのプライベートな空間に2~4人程度で生活することになりますが、生活を始めたての頃はお互いに信頼関係が構築されていません。
最初から気軽に接しすぎたり、相手に配慮しない行動を取ったりすると、気まずい同居生活を送ることになります。最初はお互いに気を遣いながら、徐々に信頼関係を築いていくことが大切です。
3-2.相手の生活リズムを崩さないようにする
相部屋寮では、同居人の生活リズムを崩さないような注意が必要です。例えば二交代・三交代の工場では、同じ部屋の同居人でもシフトが異なる場合があります。
同居人が寝ている時間帯に大声で騒いだり、出勤準備や片付けの物音で起こしてしまったりしないように注意が必要です。
また、目覚ましのアラームを振動のみにして枕の下に置く、部屋のなかで電話をしない、ゲームや音楽を楽しむ際はヘッドフォンをつけるといった気遣いも必要になるでしょう。
3-3.相手と気が合わない場合がある
同じ会社で働く同僚でもまったくウマが合わないことはあります。相性が悪いだけなら我慢できるかもしれませんが、口論やケンカに発展してしまう場合は我慢だけで耐えられるものではありません。
あまりにも相性が悪い場合は、会社に部屋の変更を相談することも必要になります。
3-4.外国人の方と相部屋になる可能性がある
相部屋寮に入寮するのは日本人だけとは限りません。外国人労働者と同じ部屋になることも考えられます。
ある程度日本語が話せる外国人労働者であれば、コミュニケーションは十分に可能です。ただ、細かいニュアンスが伝わらずに苦労したり、誤解されたりといった言葉の壁を感じることはあるかもしれません。
また、出身国によって文化がまったく違うため、何気ない一言やジェスチャー一つで相手を傷つけてしまう可能性もあります。
生活に支障をきたす可能性がある文化の違いはお互いに相談して、納得する形を考えながら生活する必要があります。どうしても異文化の壁が埋まらないときは、会社の寮担当者に相談することも検討しましょう。
以下の記事では派遣社員の寮生活について詳しく解説しています。
4.相部屋寮に住む際のマナー
相部屋寮は、個室の寮と比べて周囲に気遣いながら生活するシーンが多くなります。これから相部屋寮に住む予定がある場合は、以下のマナーを守って生活するよう心がけましょう。
4-1.特に夜間の物音に注意する
相部屋寮でストレスを感じやすいのは音です。個室なら聞こえるはずのない生活音がお互いに出てしまうため、同居人が不快に感じないよう、なるべく音を出さないように注意が必要になります。
特に夜間や、昼間でも同居人が寝ている時間帯は、物音を立てたりスマートフォンの音を出したりしないよう注意が大切です。
4-2.部屋は常にきれいに使う
相部屋を利用する際は、掃除や私物管理を徹底して、部屋をできるだけきれいな状態に保つ努力をしましょう。
相部屋では自分だけで生活するわけではなく、ベッド以外の空間に自分が出したゴミや私物があると同居人を不快にさせることになります。
入居したら同居人と私物や掃除に関するルールを決め、それを守りながら生活することを心がけましょう。
- 貴重品や私物は自分のロッカーやベッドで管理する
- 共用部分を当番制で掃除する
- トイレが汚れたらその都度掃除をおこなう
【相部屋で作るルールの例】
など
共用スペースに私物が置いてあったり、誰かの行動によって汚くなったままだったりすると、同居人同士でトラブルになる可能性もあります。自分だけのスペースではないため、常にきれいに使うことを意識しましょう。
4-3.挨拶をしっかりおこなう
相部屋寮での生活に限ったことではありませんが、同居人や管理人にはしっかり挨拶をしましょう。工場内ではほとんど会わない人でも、相部屋であれば一緒の空間で長時間過ごすことになります。
コミュニケーションが取れずに信頼関係を構築できないと良好な仲になれず、快適に生活できない可能性があります。また、同じ部署同士の場合は、仕事にもその険悪な関係が影響してしまうかもしれません。
挨拶や簡単な日常会話からコミュニケーションを取って、お互いに信頼できる良好な人間関係を作る努力をしましょう。
4-4.相手の物に勝手に触れない
物音やコミュニケーション不足よりも大きなトラブルに発展する可能性があるのが、私物の紛失や破損です。
勝手に相手のものに触れて壊してしまうと、同居人との関係が一気に険悪になることが予想されます。そうした関係性のときにお金やクレジットカードがなくなったりすると、盗んだのではないかと疑われる可能性も考えられます。
また、紛失や破損がなくても、勝手に私物を触られて気分が良い人はいません。いかに親しい同居人でも、プライバシーな空間と貴重品を守るためのルール作りをしましょう。
- 貴重品には絶対に触らない
- お互いに金庫を用意して貴重品はそこで管理する
- 互いのベッドに入らない
例えば、
などが挙げられます。
5.相部屋寮に関するQ&A
最後に、相部屋寮に関してよくある質問と回答をQ&Aでまとめました。
5-1.相部屋寮で一緒に暮らす人は選べるのでしょうか?
相部屋寮で一緒に住む人について、一般的には労働者側が決めたり希望を伝えたりすることはできません。労働者側の希望をすべて聞いてしまうと部屋割りが完成しないためです。
どのような人が同居人になるか不安だったりストレスになったりする場合は、個室の単身寮を選択しましょう。
5-2.一人の時間がないとストレスになるのですが、相部屋寮に入らないといけませんか?
一人の時間を大切にしたい方が相部屋寮しかない企業で働く場合は、寮には住まずに自分でアパートを借りて生活するほうが良いでしょう。寮生活よりも高い家賃は発生しますが、プライベートの時間はしっかり確保できます。
相部屋寮と単身寮が選べる企業の場合、単身寮を希望することでプライベートの時間を確保できます。ただし、希望したからといって必ずしも単身寮に住めるわけではない点には注意が必要です。
どうしても単身寮に住みたい場合は、個室の単身寮のみを提供している企業を探しましょう。
6.まとめ
相部屋寮は設備や備品をシェアできるため、単身寮と比較しても生活コストを安く抑えやすいこと、また寂しさを感じずに同僚と楽しく会話しやすいことなどがメリットです。
一方、プライベートな空間はほとんどなく、場合によっては同居人同士でトラブルになる可能性も考えられます。
相部屋寮に住む場合は最初から挨拶などのコミュニケーションを欠かさず、共用空間を礼儀正しく使って互いに気遣いながら生活することを心がけましょう。
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