寮生活はストレスになる?住むメリットやストレスが溜まったときの対処法
※この記事は6分で読めます。
「寮生活はストレスがたまる?」
「寮生活のストレス解消法が知りたい」
など、寮生活のストレスに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
寮生活は人によってはストレスを感じることがあるため、事前にストレスの対処法を知っておくことが大切です。
今回は、寮生活で感じるストレスの例や、住むメリット、ストレスがたまったときの対処法などを解説します。この記事を読めば寮生活のストレスのことがよくわかり、自身が寮生活に向いているかが判断できます。
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1.寮生活はストレスになるの?
寮生活はアパートやマンションの一人暮らしと違って人との距離が近く、いくつものルールや制約に従って行動することが求められます。
また、仕事終わりに職場の人と顔を合わせることで、オンオフを切り替えづらい点も人によってはネックです。「一人でのんびり過ごしたい」「オンとオフを明確に分けたい」という想いが強い方など、性格的に寮生活が合っていない場合、ストレスを感じる可能性はあるでしょう。
ただ、寮生活が向いているか、向いていないかは人の性格や価値観によっても異なります。ルールや制約が多いから寮生活は避けたほうが良いと断言はできません。自分自身の性格や住む場所の希望を洗い出し、寮生活が自分に合っているのか見極めることが大切です。
以下の記事では、寮と似た福利厚生である社宅について、寮との違いや住むうえでのメリットなどを解説しています。
2.寮生活で感じるストレス例
寮生活を送るうえではさまざまなルールがあり、一人暮らしと比較してストレスを抱えやすいといわれています。具体的に考えられる寮生活のストレスは、主に以下の4点です。
2-1.一人の時間が取れない
寮生活でストレスを感じやすい点として、一人の時間が取りにくいことが挙げられます。
社員寮は個室ではない「相部屋」であるケースが多く、常に誰かがそばにいるという状況が発生しやすいです。性格的に合わない方と相部屋になると常にストレスを感じてしまう可能性があります。
また、相部屋になるのは同じ会社の同僚や先輩・後輩なので、オンとオフの区別を付けにくい点もストレスを感じやすいポイントです。
上司や先輩との相部屋では常に緊張した状態になり、「休まらない」「仕事と光景が変わらない」と不満に感じてしまうかもしれません。
オフの日は仕事の人間関係から離れて一人で過ごしたいという気持ちが強い方の場合、寮生活ではストレスを感じる可能性があるでしょう。
2-2.人間関係が悪い
単に相部屋がストレスになりやすいだけでなく、人間関係が悪いとさらにストレスを感じやすくなります。
また、相部屋のなかだけでなく、寮のなかの人間関係が全体的に悪いとストレスもたまりやすいです。単に居心地が悪いだけでなく、自分もいざこざに巻き込まれる可能性も考えられます。
人間関係が悪くても、寮生活では周囲に気を遣って生活しなければいけません。他人に対して気遣いをしなければいけないストレスと人間関係が悪いストレスの両方があると、寮生活が苦痛なものになってしまうかもしれません。
2-3.寮の住み心地が悪い
寮生活では、設備の古さや経年劣化でストレスを感じる可能性があります。会社が建て替えやリフォームに関する費用を捻出できず、長年使い続ける例は少なくありません。
設備が古くて使いにくかったり、故障している設備を無理やり使ったりすると住み心地が悪く、ストレスを感じてしまうこともあります。
例えば備え付けのエアコンが壊れていてぬるい風しか出ないとしても、取り替えできずにそのまま使わないといけないなどが考えられます。
賃貸なら設備が新しい部屋に引っ越せば解決する問題でも、寮生活ではそうはいきません。長年使うにあたってストレスなく過ごせる設備が整っているかは事前に確認しておきましょう。
2-4.寮の規則が厳しい
アパートやマンションで一人暮らしをするのと違い、寮には入居者を統制する目的で独自の規則が定められている場合があります。
- 毎日の門限が決まっている
- 寮外の人を部屋に呼べない決まりがある
- キッチンを自由に使うことができない など
寮によって定められる規則はさまざまですが、規則の多さ・きつさによっては自由のなさからストレスを感じる可能性もあるでしょう。
なお、寮のなかには、恋人と2人で入居できる「カップル寮」と呼ばれるものもあります。以下の記事ではそのメリットなどを解説しています。
3.寮生活にはメリットもたくさんある
寮生活は人間関係や設備の劣化など、ストレスを感じやすい要素があります。一方、賃貸アパートやマンションでは得られない多くのメリットもあるので、多少のストレスは我慢して寮生活をする価値は十分にあります。
具体的に寮生活のメリットとして考えられるのは、以下の4つです。
3-1.家賃がかからない
社員寮では、家賃の負担が少ない点がメリットです。社員寮は福利厚生の一環であり、会社が家賃の一部または全額を負担しています。
家賃の一部を負担するとはいえ、アパートやマンションで一人暮らしをするのと比較して家賃を半額以下に抑えられるため、余ったお金を貯金に回しやすいでしょう。
「車を買う」「海外旅行に出かける」など、大きなお金を使う目標がある方にとって、寮生活はお金が早く貯まるというメリットが得られます。
また、企業によっては水道光熱費の一部を負担してくれるケースもあるようです。
3-2.食費を節約できる
社員寮によっては、社員食堂や寮の食堂を利用して格安で食事ができるケースがあります。
食品を購入するための費用を節約できるので、家賃と同じく貯金に回すことが可能です。料理をする時間や洗い物の時間も削減できるため、余暇の時間を自由に使いやすくなるメリットもあります。
ただし、寮によっては社員食堂ではなく共用の台所を利用するパターンがあります。この場合は、台所の機材を揃えるお金や電気代・ガス代は節約できますが、食材の費用や料理の手間はかかります。
以下の記事では、社員寮の食事について詳しく解説しています。
3-3.仕事の悩みを話せる仲間が近くにいる
寮生活は、人間関係が悪くなった場合などにストレスを感じやすい環境です。
しかし、人間関係が良好であれば、「信頼できる仲間と一緒に生活できる」というメリットに変わります。仲の良い同僚や年齢が近い先輩・後輩がいれば、一緒に生活するなかで仕事の悩みを相談しやすいでしょう。
また、プライベートを一緒に過ごすことで早く周囲になじむことができ、仕事でもスムーズにコミュニケーションが取れるというメリットにもつながります。
3-4.寂しくない
マンションやアパートは一人で気楽に生活できるものの、ふとしたときに寂しさを感じることもあるかもしれません。
一方、社員寮の相部屋であれば仕事が終わったあとも同僚と一緒に過ごすので、孤独や寂しさを感じずに生活できます。
4.寮生活でストレスがたまったときの対処法
メリットが多い寮生活ですが、長く続けると一人の時間がないことなどからストレスを感じることもあるかもしれません。
寮生活でストレスがたまったときは、以下のような方法でストレス解消をしましょう。
4-1.信頼できる相手に相談する
寮生活ではお互いに気を遣いながら生活するため、ストレスを抱えてしまうことがあります。
例えばシフト制の工場で働いている場合は同部屋の方と出勤時間が異なり、自分が寝ているときにルームメイトの物音が気になって寝られない、起こされてしまうなどのストレスを感じることも考えられます。
なお、ストレスを抱えたとき、一人で抱えるのはNGです。お互いに気を遣って生活する寮生活では、不満なことがあればため込まずに正直にルームメイトに相談しましょう。
ルームメイト同士では気軽に相談できない場合は、信頼できる上司や家族、友人に相談できます。信頼できる人からアドバイスをもらって実行することで、ストレスなく生活がしやすくなります。
4-2.休日は寮以外の場所でのんびり過ごす
寮生活では常に誰かが近くにいる生活になるので、ときにはそれがストレスになってしまう可能性もあります。
休日の日は寮から離れ、一人でのんびり過ごすことがストレス解消に有効です。にぎやかな寮から離れて喫茶店でゆっくり過ごしたり、自然のなかを散策したりすることでリフレッシュできるでしょう。
また、休日に出かける楽しみができることで、仕事を頑張るモチベーションにつながることも考えられます。
人間関係のストレスを感じている方はもちろん、目標がなくなってしまっている人にもこの方法は有効です。
4-3.個室に移れないか会社に相談する
会社によっては、相部屋だけでなく個室が用意されている場合もあります。
どうしても相部屋でストレスを感じる場合は、個室に移れないか会社の担当者に相談してみましょう。個室がたまたま空いているなど、条件が揃えば個室に移動できる可能性もあります。
ただし、個室は数が限られているため、必ず移動できるとは限りません。相談しても断られる可能性もあることは理解しておきましょう。
4-4.耐え難い場合は賃貸に引っ越すのも手
個室に移ることができず、どうしても相部屋のストレスに耐えられないときは、寮を出て一人暮らしを検討しましょう。
賃貸で一人暮らしをすれば、寮ならではのルールに縛られることがなくなり、対人関係のストレスもなくなるでしょう。
ただし、家賃や食費がすべて自分持ちになることで、毎月の出費が大きく増えることは覚悟しなければいけません。
通勤時間が長くなったり、朝起きられずに寝坊したりするリスクがある点も含め、本当に一人暮らしをしないといけないかは慎重に判断してください。
5.まとめ
寮生活では仕事のあとも同僚や先輩・後輩と一緒に生活することになるため、人間関係が悪かったり、お互いに守るべきルールが厳しかったりするとストレスを感じることもあります。
一方で、常に同僚と一緒に過ごせることで仕事の悩みを相談しやすかったり、家賃や水道光熱費、食費などを節約しやすかったりというメリットもあります。
寮に入る前に、寮の雰囲気や生活様式・ルールなどについて下調べをするのは必須です。自分に合った環境であることを確かめてから、入寮を申し込むようにしましょう。
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