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更新日:2024年03月13日

3K労働とは?意味や6K・新3Kとの違い、代表的な仕事、働くメリットを解説

3K労働とは?意味や6K・新3Kとの違い、代表的な仕事、働くメリットを解説

※この記事は5分で読めます。

「3Kってどのような仕事が該当するの?」
「3Kの仕事は厳しいイメージだけど、メリットはあるの?」
など、3Kの仕事に関して興味や疑問を持っている方もいるでしょう。

3Kは、「きつい」「汚い」「危険」の頭文字からできており、建設業や清掃業など、いわゆる「ブルーカラー」の仕事でよく使われる言葉です。

今回は、3Kの概要、6Kや新3Kとの違い、3Kに該当する仕事、3Kの仕事で働くことのメリットなどを解説します。この記事を読めば3Kの仕事のことがよくわかり、自分に合う仕事かどうかが判断できるようになります。

1.3Kとは?

3Kは、「きつい」「汚い」「危険」の頭文字をとって作られた略語です。3つの特徴が該当する仕事を指して3K労働とも呼ばれており、いわゆる「ブルーカラー」の仕事が多く該当します。

肉体労働が中心のブルーカラーの仕事の場合、自然と3Kの条件を満たしてしまうためです。具体的には、建設業、清掃業、介護職などが該当します。

言葉として生まれたのはバブル景気全盛の時代です。圧倒的な売り手市場だった当時、華やかな仕事に人気が集まっていた一方で、3Kの仕事は敬遠されていた背景があります。

1-1.6Kとの違い

6Kは、3K(きつい、汚い、危険)に、「帰れない」「厳しい」「給料が安い」という新3Kの3つを足した言葉です。または、その3つに「恰好悪い」が含まれる場合もあります。

6Kには、3Kと同様のブルーカラー(建設業、清掃業、介護職など)の仕事が該当するとされています。これらの業界は体力的・精神的に厳しいだけでなく、労働時間の長さの割に給与が安い傾向があるといった特徴があります。

1-2.新3Kとの違い

新3Kは「帰れない」「厳しい」「給料が安い」の頭文字のKから構成されています。事務職や販売職など、いわゆるホワイトカラーのなかで使われることが多い言葉です。

従来の3Kのような肉体的な辛さや汚さがない代わりに、慢性的な残業や業務に対する低賃金など、現代的な労働問題のなかから生まれました。

過酷なイメージがないホワイトカラーの職場でも、実は厳しい労働環境の職場は少なくありません。新3Kに該当する職場では過労死の危険性を招くこともあります。

2.代表的な3Kの仕事とは?

3Kと呼ばれる仕事の代表例は、建築業、清掃業、看護師、介護職などです。それぞれ、なぜ3Kと呼ばれているのかについて解説します。

2-1.建築作業員

建設作業員は、建設中の建物で作業をおこなうため、「危険」な仕事であるというイメージを持たれがちです。

また、1日中外で肉体労働をおこなうことから「きつい」、泥や土埃のなかで作業をすることから「汚い」とイメージされやすい側面もあります。

2-2.清掃員

清掃員は、駅や公共施設、オフィスやホテルなどで、人々が快適に過ごせるように清掃をおこなう仕事です。

人の役に立つ仕事ではありますが、清掃員が汚れている場所で作業をおこなうことから、汚くてきつい仕事というイメージを持たれやすいためです。

また、ゴミ回収やカーペットの掃除、フローリングの洗浄などの仕事は、体力を使うため「きつい」とされる傾向にあります。

2-3.看護師

看護師は、病院に入院する患者の療養上の世話や診療の補助を日常的に担います。業務には、移乗介助や体位変換、入浴介助など、患者を抱きかかえる仕事があります。これらは腰を中心に体全体を使って作業をするため、身体的に大きな負担がかかります。

また、看護師の仕事は24時間体制であり、夜勤ありの2交代や3交代が基本です。そのため生活リズムが崩れやすく、体力的にもきついとされます。

加えて、患者の痰の吸引やおむつ交換といった汚物の処理が日常的に発生するため、「汚い」というイメージを持たれることもあります。

上記のように3Kが当てはまる看護業界は、「規則が厳しい」「休暇が取れない」「婚期が遅い」「給料が安い」「化粧がのらない」「薬に頼って生きている」の6Kを加えて「9K」と呼ばれることもあるようです。

2-4.介護士

介護士など介護の現場で働く仕事も3Kの条件を満たしています。

介護士は高齢者の食事や入浴など身の回りの世話が仕事であり、人の身体を持ち上げるといった肉体労働だけでなく、3交代制の夜勤もあるため身体的な負担も大きい仕事です。

また、排泄物の処理をする機会が多く、排泄に失敗したときはおむつ交換や着替えといった作業も発生します。他人の排泄物を扱うことから「汚い」というイメージが持たれることもあるでしょう。

3.3Kの仕事に就くメリット

「きつい」「汚い」「危険」の意味がある3Kの職場。できるなら避けたいと感じる方も少なくないでしょう。ただ、3Kと呼ばれている職場を選ぶことにはメリットもあります。

ここからは、3Kの仕事のメリットをご紹介します。ネガティブな面だけでなく良い部分も正しく理解して、仕事選びの参考にしてください。

3-1.やりがいがある

3Kの仕事は、人が快適な生活を送るうえでなくてはならない仕事ばかりです。

仕事がきついとしても人の役に立てることは間違いなく、特に介護士や看護師など直接人と触れ合う仕事では、患者や入居者から「ありがとう」と感謝の言葉を受け取れることも少なくありません。

人の生活を支えているという実感は、仕事のやりがいにダイレクトにつながるものです。

3-2.社会貢献度が高い

3Kと呼ばれる仕事は、個人的にやりがいを感じることだけでなく、社会的な貢献度が高い仕事でもあります。

例えば建設業であれば、何もなかったところに自分が手がけた建築物ができ、そこでは人々が仕事をして経済を回したり、家族が生活して子育てをしたりします。

清掃業も同様、人々の生活には欠かせない仕事です。公園で子どもが楽しく遊んだり、ホテルで快適な休暇を満喫したりできるのは、清掃員が毎日欠かさずに仕事をしているからに他なりません。

看護師や介護士も、「患者や高齢者を助ける」という使命をもった、社会的にも重要な仕事です。

3Kの仕事には、人々の暮らしに密接に関連し、社会的な貢献度も高いものばかりが揃っています。

3-3.体力がつく仕事が多い

「きつい」と表現される3Kの仕事では、1日中体を動かすことも少なくありません。体力的には厳しいと感じることもあるかもしれませんが、仕事を通じて自然と体力をつけることができます。

事務職などのオフィスワークよりも体を動かすことにやりがいを感じる方なら、3Kの仕事が向いていることもあるでしょう。

4.3Kの仕事に就く際の注意点

3Kと呼ばれる仕事を選ぶ際は、これからご紹介する注意点に気を付けましょう。

4-1.先入観で応募先を決めない

3Kと呼ばれる仕事を視野に入れて就職・転職活動をする際は、事前に職場見学をしたり、求人サイトなどを通じて職場の雰囲気を把握したりするなど、徹底的に情報収集をおこないましょう。

3Kに分類される仕事はマイナスイメージが先行していますが、会社によって働きやすさはまったく異なります。文字どおり3Kが当てはまる職場もあれば、環境の改善に努め働きやすい職場を実現している会社もあります。

先入観だけで仕事の大変さを決めず、客観的な情報をもとに就職・転職活動を進めましょう。

JOBPALでは求職者の方との面談を実施しており、応募先企業の雰囲気について面談の場でお答えすることもできます。製造業を中心にお仕事をご紹介していますので、気になる方は以下のフォームから面談に応募してみてください。

4-2.体調管理をしっかりおこなう

3Kに当てはまる仕事は、外で働くにしても室内で働くにしても、体力を必要とする仕事が多いのが特徴です。

体力がない状態、疲れた状態では仕事の効率が低下するため、日頃から体調管理をしっかりおこなう必要があります。少ない体力で無理やり仕事をすると心身ともに疲弊し、仕事が続けられなくなってしまうかもしれません。

3Kの仕事に携わるなら、翌日に疲れを残さないような工夫が必要です。例えば、1日の終わりに軽い運動やストレッチをすることは有効です。適度に運動やストレッチをし、凝り固まった体をほぐしておきましょう。

看護師や介護士など、夜勤ありの仕事は生活リズムが狂いやすいため、三交代の休憩時間にしっかり仮眠を取る、就寝前のカフェイン摂取は控えるなど、質の高い睡眠をとることも心がけましょう。

5.まとめ

3Kの職場は避けられがちですが、「体力や筋力がついて健康的な体になる」「誰もがやりたがらない仕事だからこそやりがいがある」「絶対になくてはならない仕事に就くことで社会貢献になる」など、働くメリットも多くあります。

後ろ向きな言葉としてだけでなく、3Kという言葉を前向きに受け取ることで、就職・転職の選択肢は大きく広がるでしょう。

各業界の仕事の実情を知りたいと思った方は、ぜひJOBPALの面談へお申し込みください。

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