工場・製造業の仕事に役立つ資格!おすすめ26選を種類別に解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「工場に関する資格を取るメリットを知りたい」
「工場の仕事に役立つのはどのような資格?」
など、工場の資格に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
工場で働く際には、扱う製品や業務内容ごとにマッチする資格を取得することで、昇給やキャリアアップに役立てることが可能です。
今回は、工場に関する資格を取得するメリット、工場の種類ごとにおすすめの資格、資格を選ぶ際のポイントや働きながら資格取得を目指すコツなどを解説します。この記事を読めば工場に関する資格のことがよくわかり、自分が取得するべき資格が明確になります。
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1.工場勤務で資格を取るメリット3つ
勤務する工場の種類や部署にもよりますが、必ずしも特定の資格は必要ではありません。しかし、なかには特別な資格がないと任されない仕事もあり、必要な資格を取得することでさまざまなメリットを得られます。
ここでは、工場に関連する資格を取得することの3つのメリットをご紹介します。
1-1.就職・転職でアピールできる
工場に関連する資格を保有していることで、就職・転職で有利に働くケースがあります。資格があると、知識や技術を持っていることを証明でき、即戦力として期待されるためです。
また、工場の勤務経験がない人でも資格試験に合格していれば、努力や能力向上の意欲を示すことができます。一定規模以上の工場では、最低一人以上は確保していなければいけないような資格もあり、そのような資格を持つことで企業からの評価も高まるでしょう。
1-2.任される仕事のレベルが上がる
資格があれば、技能や知識が一定レベル以上にあることを証明することができます。有資格者でないと携われない仕事はもちろん、任される仕事の範囲が広がってレベルアップにつながるでしょう。
1-3.昇給や手当がつく可能性がある
資格を保有していることで、資格手当が受け取れる企業も少なくありません。どの程度の手当が支給されるかは資格のレベルや会社の方針によってさまざまですが、1ヵ月あたり5千円~1万円程度が一般的です。
月5千円の資格手当を得られれば、それだけで年間6万円の昇給になりますので、資格取得に5万円の費用がかかったとしても一年働けば元が取れてしまうことになります。
また、特定の資格取得が昇進要件の一つとして定められている場合は、将来的なキャリアアップによる待遇向上も期待できます。
2.多くの工場・製造業の仕事に役立つ資格
工場に関連する資格だからといって、何でも取得すれば良いというものではありません。資格といっても国家資格から民間資格までさまざまな種類があり、なかには取得しても企業から評価されにくい資格もあります。無駄のない資格取得を目指しましょう。
資格は、業務の幅を広げ昇給やキャリアの向上に役立ちます。そのなかで、どのような工場でも高評価が期待できる資格9つをご紹介します。
2-1.危険物取扱者
危険物取扱者は、国が定めた危険物を扱う作業に従事する際に必要になる資格です。該当の危険物に関する知識を持ち、適切に扱えることを証明できます。
危険物には第1類~第6類までの6つの分類があり、危険物取扱者の資格は扱える危険物の種類に応じて以下の3つに分かれます。
- 甲種:第1類~第6類すべての危険物を扱える
- 乙種:第1類~第6類のうち試験に合格した危険物を扱える
- 丙種:第4類のうち一部のみ扱える
受験についての概要は以下のとおりです。
甲種 |
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必要なし | ||
書面またはインターネットにて申請 | ||
甲種 |
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乙種 |
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丙種 |
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一般財団法人消防試験研究センター 危険物取扱者試験 https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/ |
危険物取扱者の資格については、以下の記事でさらに詳しく取り上げています。資格取得に興味がある方は参考にしてください。
2-2.衛生管理者
衛生管理者は、労働者の健康障害や労働災害を防ぐことを目的に設けられた国家資格です。週に一度は作業場を巡視して、「衛生状態が常に適切に保たれているか」「労働条件や労働環境の衛生面に問題はないか」などをチェックし、労働者の健康障害を未然に防ぐことが役割となります。
衛生管理者は50人以上の従業員がいる工場や職場では最低でも1人は必要とされる必置資格です。規模の大きな工場では間違いなく必要になることから、有資格者は転職で有利となります。
資格には第一種と第二種の2種類がありますが、第一種は全業種に適応できるため、別の業界へ転職する際でも役に立つでしょう。
受験についての概要は以下のとおりです。
甲種 |
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書面またはインターネットにて申請 | ||
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公益財団法人 安全衛生技術試験協会 衛生管理者 https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm |
以下の記事では衛生管理者の資格の概要をより詳しく紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
2-3.電気工事士
電気工事士は、電気設備の保守に関わる工事をおこなうための資格です。電気工事士の仕事は、大きく分けて「建設電気工事」と「鉄道電気工事」の2つがあります。
建設電気工事は、ビルや工場、病院などの建物において、電気設備の設計や施工をおこなう仕事です。鉄道電気工事では、鉄道に関わる電気系統の施工や保守をおこないます。
電気工事士の資格を持った方は、電力会社やビル管理・メンテナンス・商業施設保守会社などに勤務することが多い傾向にあります。その他、官公庁や電気機器製造会社など、さまざまな場所で活躍できる資格です。
電気工事士の資格には第一種と第二種があります。第二種の資格では600ボルト以下の設備の工事に従事でき、一般的に住宅や店舗などの工事に携われます。
第一種の資格では、第二種の範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場やビルなど、第二種よりも幅広い現場で活躍できます。
受験についての概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特になし | |
申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 第一種 | 【学科試験】 次の内容についてマークシート方式で解答する。
【技能試験】 次の内容のなかから、配線図で与えられた問題を一定時間内に完成させる。
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第二種 | 【学科試験】 次の内容についてマークシート方式で解答する。
【技能試験】 次の内容のなかから、配線図で与えられた問題を一定時間内に完成させる。
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一般財団法人 電気技術者試験センター https://www.shiken.or.jp/ |
電気工事士については、以下の記事で資格の詳細や活躍できる職場などを解説しています。資格取得を目指したい方は、こちらも参考にしてください。
2-4.エネルギー管理士
エネルギー管理士は、燃料や電気の消費量が多い工場のエネルギー使用量について監視・改善の指揮を担うための国家資格です。
原油換算で年間3,000Kl以上のエネルギーを使用する「第一種エネルギー管理指定工場」などに指定された工場や事業場では、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理者を選任することが法律で義務付けられています。
具体的には、自動車工場や食品工場、化粧品工場などで活躍できる可能性があります。
エネルギー管理士の資格を取るためには、認定研修を受ける方法と国家試験を受ける方法があります。
エネルギー使用の合理化に関する実務経験が3年以上ある方は、認定研修を受講し修了試験に合格することで資格の取得が可能です。実務経験が浅い方は、国家試験の受験を検討しましょう。
受験の概要は以下のとおりです。資格を取るためには「熱分野」と「電気分野」のどちらかの専門区分で受験しますが、どちらを選んで合格しても同じエネルギー管理士の資格を取得できます。
受験資格 | 特になし | |
申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 熱分野 |
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電機分野 |
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一般財団法人 省エネルギーセンター エネルギー管理士 https://www.eccj.or.jp/mgr1/index.html |
以下の記事では、エネルギー管理士の仕事についてより詳しく解説しています。
2-5.高圧ガス製造保安責任者
高圧ガス製造保安責任者は高圧ガス保安法によって定められた国家資格で、高圧ガスを安全に扱うために必要な資格です。
高圧ガスを扱う工場や施設などでは、高圧ガス製造保安責任者の配置が義務化されています。この資格を取得することで、工場や病院など、さまざまな場所で高圧ガスの保全業務にあたることが可能です。
高圧ガス製造保安責任者の資格は、扱うガスの種類や規模により9つの分野に分けられています。どの分野の資格を取るかによって活躍できる現場も違うため、資格取得を目指す方は、自分が働きたい職場でどの資格が必要かをしっかり確認しましょう。
受験についての概要は以下のとおりです。試験は基本的にマークシート方式で、一部記述式があります。
受験資格 | 特になし | |
申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 甲種化学責任者 |
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甲種機械責任者 | ||
第一種冷凍機械責任者 | ||
乙種化学責任者 | ||
乙種機械責任者 | ||
丙種化学(液化石油ガス)責任者 | ||
丙種化学(特別試験科目)責任者 | ||
第二種冷凍機械責任者 | ||
第三種冷凍機械責任者 |
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高圧ガス保安協会 国家試験のお申し込み https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application/ |
高圧ガス製造保安責任者の資格について詳しい情報は、以下の記事に掲載しています。参考にしてください。
2-6.フォークリフト運転技能者
フォークリフト運転技能者は、工場や倉庫の運搬作業などに使われるフォークリフトを運転するために必要な資格です。フォークリフトは工場で必ずといっていいほど使われているため、資格を取得すれば商品の運搬や積み込みの部署で即戦力として評価されるでしょう。
ちなみに、フォークリフトに関する資格には「フォークリフト運転技能講習 修了」「フォークリフト運転特別教育 修了」の2種類があります。フォークリフト運転技能講習は最大積載荷重量が1トン以上のフォークリフトを運転できる講習で、学科試験、実技試験を受けて合格する必要があります。
一方、フォークリフト運転特別教育は1トン以下の荷重を扱える講習で、「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育」を受講すれば学科や実技試験を受ける必要はありません。
転職で評価されることも視野に入れる場合は、より大きなフォークリフトを運転でき、学科や実技をクリアしないと取得できない「運転技能講習」を受けることをおすすめします。
フォークリフト運転技能講習は全国の自動車学校や安全協会などで開講しています。現在保有している自動車免許の種類によって、受講するべき運転技能講習が異なります。
- 自動車免許を保有していない:35時間コース(5日間)
- 普通・中型・準中型・大型・大型特殊(カタピラ限定)自動車免許保持:31時間コース(4日間)
- 1トン未満のフォークリフト特別教育終了後、6ヵ月以上の実務経験がある:15時間コース(3日間)
- 大型特殊自動車免許(カタピラ限定以外)を持っている、または普通・中型・大型自動車免許のいずれかの資格と、1トン未満のフォークリフト特別教育終了後、3ヵ月以上の実務経験がある:11時間コース(2時間)
所定の講習を受けたのち、修了試験を受験して合格する必要があります。修了試験の受験概要は以下のとおりです。
必要なフォークリフト運転技能講習をすべて受講した者 | |
書面またはインターネットにて申請 | |
「走行」「荷役」「力学」「法令」などに関する選択式の学科試験と、実際に運転をする技能試験をおこなう。 |
以下の記事では、フォークリフトの運転資格についてより詳しく解説しています。
2-7.クレーン運転士
工場や建設現場において、クレーン車を用いて荷物の積み下ろしをするために必要な資格がクレーン運転士です。現場によっては、荷物の運搬・移動に加え資材を組み立てる工程の一部を任されることもあります。
小型移動式クレーンや床上操作式クレーンなど、一部のクレーンに限った運転であれば、技能講習や特別講習を受けることで運転が可能になります。しかし、より幅広い現場で活躍したい方にはクレーン運転士免許の取得をおすすめします。
クレーン運転士の免許は大きく5種類に分けられます。
- クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
- クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
- クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)
- 移動式クレーン運転士免許
- 揚貨装置運転士免許
クレーン・デリック運転士免許(限定なし)を持っていると、すべてのクレーンやデリックを運転できます。その他の免許には、運転できるクレーンやデリックに制限があります。
クレーン運転士の免許を取得するためには、安全衛生技術センターがおこなう運転士試験に合格する必要があります。試験の概要は以下のとおりです。
それぞれの免許で学科試験と実技試験がありますが、各都道府県労働局長が登録した教習機関において所定の教習を修了している方は実技試験が免除になります。
特になし(免許の交付は18歳以上に限る) | ||
書面またはインターネットにて申請 | ||
クレーン・デリック運転士(限定なし) | 【学科試験】
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クレーン・デリック運転士(クレーン限定) | ||
クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定) | ||
移動式クレーン運転士 | 【学科試験】
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揚貨装置運転士 | 【学科試験】
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公益財団法人 安全衛生技術試験協会 https://www.exam.or.jp/index.htm |
クレーン運転士の資格や仕事内容については以下の記事で詳しく説明しています。
2-8.玉掛け免許
工場や建設現場で建材や荷物をクレーンで持ち上げる際、クレーンのフックに荷物をかけたり外したりする作業を「玉掛け」といいます。
玉掛け免許とは、この玉掛けをおこなうために必要な免許です。玉掛けがしっかりされていないと、重い荷物や建材が落下し大きな事故につながる恐れがあるため、正確な知識が求められます。
玉掛け免許を取得するには講習を受講する必要がありますが、おこなう玉掛けによって2種類の講習があります。
- 玉掛け特別教育:最大吊上げ荷重が1トン未満のクレーンの玉掛け作業ができるようになる
- 玉掛け技能講習:最大吊上げ荷重が1トン以上のクレーンの玉掛け作業ができるようになる
それぞれの講習の概要は以下のとおりです。
受講資格 | 18歳以上 | |
申込方法 | 各教習所に申請 | |
講習内容 | 玉掛け特別教育 | 【学科講習】
|
玉掛け技能講習 | 【学科講習】
|
2-9.機械加工技能士
機械加工技能士とは、機械を用いて金属を切削や研磨し、形を整える技能のことを指します。機械加工技能のスペシャリストであることを証明する国家資格です。
この資格を持つことで、技術に対するレベルの高さを客観的に証明でき、現場で教育係を任されたり、評価につながったりします。
機械加工技能士になるためには、技能検定の機械加工職種に合格しなくてはいけません。検定は、技能によって特級、1級、2級、3級に区分されています。受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特級 | 1級合格後5年以上実務経験のある者 |
1級 | 原則として7年以上の実務経験がある者 | |
2級 | 原則として2年以上の実務経験がある者 | |
3級 | 特になし | |
申込方法 | 書面にて申請 | |
試験内容 | 特級 |
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1級 |
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2級 |
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3級 |
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中央職業能力開発協会 技能検定のご案内 https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html |
3.自動車工場の仕事に役立つ資格
続いて、自動車に関連する工場の仕事で役立つ5つの資格を解説します。
3-1.自動車整備士
自動車整備士は、自動車を整備する人の整備技術の向上を目指した国家資格です。ディーラーや整備工場で働くことが一般的ですが、中古車販売メーカーや運輸会社でも評価されます。
資格は一級・二級・三級・特殊に分類されています。一級自動車整備士の資格を取得すれば、二級や三級では携わることのできない整備にも幅広く携わることができ、仕事の幅が大きく広がります。
一級自動車整備士の資格試験についての概要は以下のとおりです。
受験資格 |
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申込方法 | 運輸監理部または運輸支局へ書面にて申請 | |
試験内容 | 一級大型自動車整備士 | 【学科試験】
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一級小型自動車整備士 | ||
一級二輪自動車整備士 | ||
国土交通省 自動車整備士になるためには https://www.mlit.go.jp/about/file000053.html |
自動車整備士の仕事については、以下の記事でより詳しく解説しています。
3-2.有機溶剤作業主任者
有機溶剤には、エチルベンゼン、四塩化炭素、クロロホルムなど、一歩間違えると身体に大きな害を及ぼす可能性があるものが多くあります。そのため、有機溶剤を使う現場では有機溶剤作業主任者の配置が必須となっています。
資格があれば、給与面で優遇される可能性があります。薬品や化学繊維の製造工場、クリーニングなどの分野で活躍できるでしょう。
有機溶剤作業主任者技能講習を受け、学科試験に合格することで、有機溶剤作業主任者として働けます。講習の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特になし |
申込方法 | インターネットまたはFAX、電話にて申請 |
講習内容 |
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一般社団法人 労働技能講習協会 有機溶剤作業主任者技能講習 https://www.rougi.or.jp/course/sizu/sizu_yukiyouzai |
3-3.完成検査員
完成検査員とは、自動車の修理や整備後に、自動車の状態が法律で定める基準をクリアしているかどうかを検査する資格をもった方です。自動車全体の各部品などについて細かく検査します。
自動車が安全に走れることを証明する立場のため、自動車の保全に対する正確で深い知識が求められます。
資格を取得するためには、自動車検査員講習または教習を受け、修了試験に合格する必要があります。講習・教習の概要は以下のとおりです。
受講資格 |
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申込方法 |
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講習内容 |
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一般社団法人 東京都自動車整備振興会 東京都自動車整備商工組合 https://www.tossnet.or.jp/tabid/65/Default.aspx |
3-4.プレス金型取替作業者
金属板などを型の間に挟み、型を押しつけることで金属板を目的の形に加工する機械を動力プレスといいます。この動力プレスの金型の交換や刃物の取り付け、調整などをおこなうために必要な資格が、プレス金型取替作業者の資格です。
この資格を取るためには、都道府県労働局長登録教習機関などが開講しているプレス特別教育の講習を受ける必要があります。講習の概要は以下のとおりです。
受講資格 | 18歳以上 |
申込方法 | 各実施機関所定の方法で申請 |
講習内容 | 【学科】(8時間)
|
職業訓練法人アマダスクール プレス特別教育 https://www.amada.co.jp/amadaschool/course/sheetmetal/005.html |
3-5.溶接技能者
溶接技能者は、工場などで溶接作業に従事する方の技術について証明する資格です。JIS、WESなどの国内規格に基づくものと、ISO9606-1という国際規格に基づくものがあります。ここでは、国内規格に基づくものについて解説します。
資格の種類は、手溶接、半自動溶接、ステンレス鋼溶接など、大きく分けて全部で10種類あり、さらにそのなかで、溶接方法によって細かく資格が分類されています。それぞれについて基本級と専門級があります。
これらを持っていることで、それぞれの溶接に対し、一定の技術を持っていることを客観的に証明でき、評価の向上につながります。
これらの資格を取るためには、溶接技能者評価試験に合格する必要があります。試験の概要は以下のとおりです。
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書面またはインターネットにて申請 | ||
受験する専門分野についての学科試験と実技試験をおこなう。 | ||
一般社団法人 日本溶接協会|溶接技能者 https://www.jwes.or.jp/mt/shi_ki/wo/archives/000/ |
4.半導体工場の仕事に役立つ資格
半導体は、電気を良く通す金属などの「導体」と、電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との中間の性質を持つ物質や材料のことです。スマートフォンや家電、自動車など、大小さまざまな工業製品に使用されています。
半導体を作る工場で役立つ3つの資格について解説します。
4-1.半導体製品製造技能士
半導体製品製造技能士は、厚生労働省が認定する国家資格です。半導体を扱う際の技能を証明できることで、製造や品質管理、営業、設備管理などの仕事に役立ちます。
この資格には「集積回路チップ製造作業」「集積回路組立作業」の職種にそれぞれ1級と2級があります。受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 原則として1級に合格したあと5年以上の実務経験 | |
1級 | 原則として7年以上の実務経験または2級に合格して2年以上実務経験 | |
2級 | 原則として2年以上の実務経験 | |
申込方法 | 書面にて申請 | |
試験内容 | 管理者または監督者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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1級 | 上級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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2級 | 中級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識程度を基準とし、以下の内容。
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中央職業能力開発協会 技能検定のご案内 https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html |
半導体製造技能士の資格や問題の傾向などはは以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
4-2.半導体技術者検定
半導体技術者検定は、一般社団法人パワーデバイス・イネーブリング協会が主催する検定です。 受験については実務経験が不要で、学生でも受験できます。この資格を取得することで、経験はなくとも半導体に対する知識や技術を持っていることを証明することができます。
資格は「エレクトロニクス3級・2級・1級」に分かれています。2級の試験は「設計と製造」「応用と品質」「パワーエレクトロニクス」の3つに分かれています。1級には試験はなく、2級の試験科目の3つすべてに合格すると1級認定されます。
受験についての概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特になし | |
申込方法 | インターネットにて申請 | |
試験内容 | 2級「設計と製造」 |
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2級「応用と品質」 | ||
2級「パワーエレクトロニクス」 | ||
3級 |
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半導体技術者検定 https://www.secc.pdea.jp/ |
4-3.機械保全技能士
機械保全技能士は、公益社団法人「日本プラントメンテナンス協会」が主催する国家資格です。工場設備の修理・メンテナンス業務において必要な知識を持っていることを証明できます。
機械保全技能士は、仕事の幅を広げるだけでなく、将来性が高い点もメリットです。機械に何らかのトラブルが起きた場合は人の手を介して対応していくことになるため、機械化が進むほど需要が高まる可能性があります。
受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特級 |
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1級 |
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2級 |
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3級 |
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申込方法 | 書面またはインターネットで申請 | |
試験内容 | 特級 | 【学科試験】
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1級 | 【学科試験】
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2級 | ||
3級 | 【学科試験】
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公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会 機械保全技能検定 https://www.kikaihozenshi.jp/ |
機械保全技能士の資格について詳しい情報は、以下の記事にまとめてあります。
5.食品工場の仕事に役立つ資格
スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどに並ぶ身近な食品を製造する工場に欠かせない3つの資格をご紹介します。
5-1.食品衛生責任者
食品衛生管理者は、食品衛生法によって営業が許可された施設ごとに設置が義務付けられている必置資格です。販売部門と製造部門が分かれている場合は、部門ごとに食品衛生責任者を選んで配置することが定められています。
食品衛生責任者の資格は、養成講習を修了することで取得できます。講習の概要は以下のとおりです。
受講資格 | 17歳以上 |
申込方法 | 書面またはインターネットで申請 |
講習内容 |
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一般社団法人 東京都食品衛生協会 食品衛生責任者について https://www.toshoku.or.jp/training/seki-gaiyou.html |
5-2.食品衛生管理者
食品衛生管理者は、衛生上の考慮が必要な特定の食品を取り扱う工場で必要とされる国家資格です。下記の食品を製造・加工する工場で有資格者を配置する義務があります。
- 容量「1,400g以下」の缶に収められる全粉乳
- 加糖粉乳
- 調製粉乳
- 食肉製品
- 魚肉ハム
- 魚肉ソーセージ
- 放射線照射食品
- 食品油脂(脱色または脱臭の過程を経て製造されるものに限る)
- マーガリン
- ショートニング
- 食品衛生法第11条第1項にて規格が定められている添加物
これらに該当する食品工場では、事業所ごとに食品衛生管理者を設置しなければいけません。
食品衛生管理者資格は、医師や薬剤師、獣医師などの資格要件に該当する方の他、食品衛生管理者登録講習会を受講することで資格を取得できます。そのため、資格取得の難易度は高くありません。
食品衛生管理者登録講習会の受講の概要は以下のとおりです。
受講資格 | 高等学校卒業相当以上で、食品衛生管理者の配置義務のある施設において衛生管理業務の実務経験が3年以上ある者 | |
一般共通科目の他、以下の科目のうち該当する科目の細菌学実習や検査法、検査実習、分析や臨地訓練などをおこなう。
|
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厚生労働省|食品衛生管理者 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049348.html |
5-3.ボイラー技士
ボイラーとは、ガスや電気などによって熱を発生させ、その蒸気や温水を他に供給する装置のことです。温泉施設や宿泊施設、病院などで使用されています。
伝熱面積が3平方メートル以上のボイラーを扱うための資格が、ボイラー技士の資格で、ボイラーの保守業務や検査業務が主な仕事です。
ボイラー技士は、ビルの設備管理やホテル、病院などの施設、工場などで活躍できます。資格には2級、1級、特級があり、それぞれ扱えるボイラーの規模が異なります。
ボイラー技士資格受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特級 | 1級ボイラー技士免許を受けた者など |
1級 | 2級ボイラー技士免許を受けた者など | |
2級 | 特になし | |
申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 特級 |
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1級 |
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2級 | ||
公益社団法人 安全衛生技術試験協会 https://exam.or.jp/exmn/H_shokai102.htm |
ボイラー技士の仕事内容や活躍できる職場などについては、以下の記事もご覧ください。
6.さらにスキルアップしたい人におすすめの資格
工場の種類に関係なく、個人の能力をレベルアップさせたい場合におすすめの資格を5つご紹介します。
6-1.品質管理検定(QC検定)
品質管理検定は「QC検定」とも呼ばれており、品質管理の知識を示すことができる資格です。
日本のほとんどの企業でおこなわれている品質管理ですが、どのような問題を解決するかによって必要な知識は変わります。製造現場における品質管理とは、製造工場が作り出す製品やサービスの質を保つための管理手法のことを指します。
生産管理で役立つ資格であり、部門の生産管理が仕事になる管理者を目指す人におすすめです。受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 特になし | |
申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 1級 | 【品質管理の実践】
【品質管理の手法】
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2級 | 【品質管理の実践】
【品質管理の手法】
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3級 | 【品質管理の実践】
【品質管理の手法】
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4級 | 【品質管理の実践】
【品質管理の手法】
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日本規格協会グループ QC検定 https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/ |
6-2.安全管理者
安全管理者は、労働安全衛生法で従業員が50名以上いる現場で選任・配置することが定められている資格です。
法律で定められた現場を巡回し、作業員の作業方法や機械設備に危険なところがないかを確認します。巡回の結果次第では安全防止策を講じ、事故を未然に防ぐ役割を担います。
安全管理者になるためには、厚生労働省が定める「安全管理者選任時研修」を受講する必要があります。受講の概要は以下のとおりです。
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一般社団法人 安全衛生マネジメント協会 安全管理者選任時研修(1日コース)講習会のご案内 https://www.aemk.or.jp/kyoiku/shubetsu_annkan.html |
6-3.電子機器組立技能士
電子機器組立技能士は、電子機器の組み立てについての技術を証明できる資格です。特級・1級・2級・3級に分かれており、特級を取得すると、電子機器組立の管理者や監督者としてふさわしい技術を持っていることの証明になります。
受験資格 | 原則として1級に合格したあと5年以上の実務経験 | |
1級 | 原則として7年以上の実務経験 | |
2級 | 原則として2年以上の実務経験 | |
3級 | 特になし | |
申込方法 | 書面にて申請 | |
試験内容 | 管理者または監督者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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1級 | 上級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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2級 | 中級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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3級 | 初級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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中央職業能力開発協会 技能検定のご案内 https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html |
6-4.作業環境測定士
有害物質を扱う現場にて、その場所における有害物質を測定し、その環境の改善を図り労働者の安全を守るのが、作業環境測定士の仕事です。
鉛、有機溶剤、特定化学物質などを取り扱う現場や、放射線被ばくの可能性のある現場、粉じんが発生する現場などにおいて活躍します。主な仕事は、対象物質の測定・分析と、それに基づく環境改善のアドバイスです。
作業環境測定士の資格は第一種と第二種に分かれています。第二種では対象物質に対する簡易測定器による分析業務のみ担当できますが、第一種では、それに加えてより高度な分析や解析を含んだ分析に関われます。
資格試験の概要は以下のとおりです。なお、作業環境測定士として働くためには、資格を取得した後に登録講習を受ける必要があります。
受験資格 |
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申込方法 | 書面またはインターネットにて申請 | |
試験内容 | 第一種第二種共通 | 労働衛生一般
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第一種 | 共通科目に加え、以下から選択
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公益財団法人 安全衛生技術試験協会 https://exam.or.jp/exmn/H_shikakusakan.htm |
以下の記事では作業環境測定士の仕事について詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
6-5.CAD利用技術者試験
CADを扱って作図する技術者は、CAD技術者、またはCADオペレーターと呼ばれ、建設業界や製造業など、幅広い業界で活躍しています。
CADとはComputer Aided Design(=コンピュータ支援設計)の略で、ものづくりに必要な図面の作成をするコンピュータシステムのことです。立体作図ができる3次元CADと、平面作図ができる2次元CADの2種類があります。
CAD利用技術者試験は、合格することでCADの知識や技能を持っていることを証明できます。2次元CADと3次元CADの2種類の試験があり、それぞれ以下のようにレベルが分かれています。
- 3次元CAD利用技術者試験:準1級、1級、2級
- 2次元CAD利用技術者試験:1級(機械/建築/トレース)、2級、基礎
受験の概要は以下のとおりです。
受験資格 | 3次元CAD準1級/1級 | 3次元CAD2級合格者 |
3次元CAD2級 | 特になし | |
2次元CAD1級 |
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2次元CAD2級/基礎 | 特になし | |
申込方法 | インターネットにて申請 | |
試験内容 | 3次元CAD1級 |
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3次元CAD準1級 |
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3次元CAD2級 |
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3次元CAD3級 | 初級の技能者が通常持っているべき技能とこれに関する知識の程度を基準とし、以下の内容。
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2次元CAD1級(機械) | 【実技試験】
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2次元CAD1級(建築) | 【実技試験】
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2次元CAD1級(トレース) | 【実技試験】
【筆記試験】
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2次元CAD2級 |
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2次元CAD基礎 |
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CAD利用技術者試験 https://www.acsp.jp/cad/ |
CADオペレーターの仕事については以下の記事で詳しく解説しています。
7.工場勤務の仕事で取得する資格を選ぶ際のポイント
ここまで、それぞれの現場で役立つ資格やおすすめの資格をご紹介しましたが、工場に関連する資格だからといって何でも取得すれば良いというものではありません。どの資格を取れば良いかわからないという方は、次の3つの観点で考え、自分の役に立ちそうな資格を選んでみてください。
- 仕事で活かせる資格であること
- キャリアが広がる資格であること
- 社会的信用度が高い国家資格であること
それぞれについて詳しくお伝えします。
7-1.仕事で活かせる資格であること
就職・転職を有利に進めたいなら、自分の業務を進める際に役に立ち、仕事の幅が広がる資格を取得すべきです。
せっかく資格を取っても、自分に関わる仕事でなければ業務に役立てることはできません。まずは、その資格が自分の仕事に活かせる内容の資格であるかを必ずチェックしましょう。
7-2.キャリアが広がる資格であること
資格を取得することが、将来のキャリアアップにつながるかどうかも考えておきましょう。すでに担当者レベルの業務を一通りこなせる人は主任クラスに必須の資格を取得する、といったことです。
機械を使う工場では製品のできばえで他の社員と差をつけることは難しいですが、資格を取得することで評価アップを狙えます。
7-3.社会的信用度が高い国家資格であること
ひと口に「資格」といっても、「国家資格」「公的資格」「民間資格」などいくつかの種類があります。
- 国家資格:国の法律に基づいて個人の能力、知識が判定される資格
- 公的資格:文部科学省・経済産業省などの省庁や大臣などが認定している資格
- 民間資格:民間団体や企業が独自の審査基準を設け、任意で認定する資格
そのなかでも、知識や技術が一定水準以上であることを国が認定する国家資格は、社会的な信用度が高いものです。同じような資格であれば国家資格から優先して取得していきましょう。
8.働きながら工場・製造業の資格取得を目指すなら
働きながら工場・製造業の資格取得を目指すためには、限られた時間のなかで勉強をしたり講習を受けたりしなくてはいけませんが、仕事以外の時間で勉強を続けることは大変と感じる方もいるでしょう。
しかし、取得を目指している資格に関連する仕事をしていれば、試験に直結するような知識を得ながら働くことができます。
JOBPALでは工場・製造系の求人を多数掲載しており、取りたい資格や持っている資格を活かせる仕事がきっと見つかります。
また、面談サービスをご利用いただければ、あなたの転職に関するお悩み解決のサポートをします。まずは無料の面談応募からお申し込みください。
9.工場・製造業の資格に関するQ&A
最後に、工場・製造業の資格に関するよくある疑問と回答をご紹介します。
9-1.工場で活かせる資格に受験資格はある?
受験資格があるかどうかは、その資格によりさまざまです。誰でも受験できる資格もあれば、一定の実務経験などの条件を満たしていないと受験できない資格もあります。
また、学歴や持っている資格によって必要な実務経験が変わることもあるため、気になる資格の受験資格はしっかりと確認するようにしましょう。
9-2.独学でも資格取得を目指せる?
資格によって難易度が異なるため一概にはいえませんが、比較的難易度の低い資格であれば、独学でも取得可能です。難易度の高い資格は、独学では学びにくい試験のコツなどがあるため、通信講座などを利用するほうが合格に結び付きやすいかもしれません。
工場によっては、資格取得にかかる通信講座などの費用や受験料を負担してくれるところもあります。目指したい資格があり、それが仕事に直結するものであれば、働いている工場または応募先にそういった制度があるかを確認してみても良いでしょう。
10.まとめ
工場に関連する資格を取得すると、資格手当による昇給が期待できるほか、業務の幅が広がることで将来的な昇進・キャリアアップも期待できます。ただ、資格なら何でも取得すれば良いというわけではなく、自身の業務に関連した資格をピックアップすることが重要です。
資格によっては、受験資格として一定の学歴や実務経験などを設定している場合もあります。目指したい資格があれば、まずは受験資格を確認し、難易度によっては通信教育なども利用しながら資格取得を目指すことをおすすめします。
まずは社会的信用が大きな国家資格を優先し、取得にチャレンジしてみましょう。