事務職の仕事に活かせる資格!就職や転職で役立つ理由を解説
※この記事は5分30秒で読めます。
「事務職に活かせる資格はある?」
「事務職への転職で資格が役立つ理由が知りたい」
など、事務職の資格に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
事務職は、資格がなくても就ける仕事ですが、資格を取得すればさまざまなメリットを受けられます。
今回は、事務職に活かせる資格一覧、就職・転職で役立つ理由、取得の注意点などを解説します。この記事を読めば、事務職で活かせる資格がわかり、自分に資格取得が必要か、取得するならどの資格かが明確になります。
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1.事務職として働くために資格は必要?
事務職として働くうえでは、必ずしも資格は必要ではありません。
ただし、応募者が多数いる求人へ応募した際には、条件として設けられていなくても資格保有者が優遇されるケースは考えられます。
また、事務職として入社後も、資格があると任せてもらえる仕事の幅が広がる可能性があります。
事務職の仕事内容は、一般的に以下のようなものです。
- 文書作成、資料作成、管理、ファイリング
- データ入力、集計
- 契約書、納品書、請求書発行
- 備品発注、管理
- 郵便物の発送、受け取り、仕分け
- 電話、来客応対
これらの実務に活かせると判断できる資格であれば、取得を目指して損はありません。
事務職の仕事の詳細については以下の記事もぜひご覧ください。
2.事務職の仕事に活かせる資格まとめ
それでは、事務職の業務に活かせる資格を7種類ご紹介します。
- 日商簿記検定
- 秘書技能検定
- 文書情報管理士
- ビジネス文書検定
- MOS
- ITパスポート
- TOEIC
それぞれの資格についてお伝えします。
2-1.日商簿記検定
日商簿記検定は、複数ある簿記検定のなかで最も知名度が高い資格です。
お金の出入りを記録する帳簿記入や管理の方法、資産や負債の管理に必要な貸借対照表や損益計算書の仕組みに関するスキルを証明します。
財務諸表が理解できるようになるため、会社の財政状況を判断できるようになります。
一般的な事務職であれば3級でも良いですが、将来的に経理に進みたい場合は2級の取得を目指しましょう。
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参照:日商簿記検定の詳細はこちら
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
2-2.秘書技能検定
秘書技能検定は、社会人として必要な常識やマナーを備えていることを証明する資格です。
秘書を目指す人だけでなく、すべてのビジネスパーソンが実務に役立てることができます。
来客時の立ち振る舞いや言葉遣い、ビジネス文書の作成方法など、まさに事務職が身につけるべきスキルが問われます。
今後転職活動を控えている人の面接対策としても役立つ資格です。
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参照:秘書技能検定の詳細はこちら
https://jitsumu-kentei.jp/HS/index
2-3.文書情報管理士
文書情報管理士は、文書の電子化や保存、個人情報保護に関するスキルを証明する資格です。
一般的なビジネス文書のみならず、伝票、帳簿、図面、資料類などのデジタル化や保管方法、文書の作成、保管、廃棄のサイクル、電子メールの取り扱い方法などが身につきます。
2級・1級・上級が設けられていますが、事務職は2級レベルでも問題ありません。
また、資格の有効期間が5年間に定められているので、都度更新が必要になります。
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参照:文書情報管理士の詳細はこちら
https://www.jiima.or.jp/qualification/docinfo_sv/
2-4.ビジネス文書検定
ビジネス文書検定は、「ワープロ実務検定」から名称を変更したもので、ビジネス文書の作成スキルを証明する資格です。
正しい表記や表現で文章が書けるようになるため、事務職ですぐに活かせるスキルとしてアピールが可能です。
特に、正しい敬語や文章が求められる礼状や案内状の作成時にも役立ちます。
3級~1級が設けられていますが、事務職への転職の際や昇格のアピールを狙うなら2級以上の取得がおすすめです。
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参照:ビジネス文書検定の詳細はこちら
https://jitsumu-kentei.jp/BB/index
2-5.MOS
MOSは、「Microsoft Office Specialist」の頭文字を取ったもので、マイクロソフト製品のスキルを証明する資格です。
事務職で必ずといって良いほど使用するWordやExcel、PowerPointの取り扱いが習得できます。
選考時にパソコンスキルの程度を確認された場合でも、MOSの有資格者であることを伝えれば、企業側に自分の事務スキルの程度を理解してもらいやすいでしょう。
事務職に限らず、この先どのようなキャリアに進んでも取得して損はない資格です。
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参照:MOSの詳細はこちら
https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html
2-6.ITパスポート
ITパスポートは、IT関連資格の登竜門として認識されている資格です。
ITの基礎知識からセキュリティ、ネットワーク、経営関連、AI、ビッグデータなど、多岐にわたるITスキルの証明となります。
事務職においてもITスキルがあるに越したことはなく、IT部門を内製化しようとしている企業からは重宝されるでしょう。
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参照:ITパスポートの詳細はこちら
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
2-7.TOEIC
TOEIC(Test of English for International Communication)は、全世界で広く知られる英語のコミュニケーションスキルを証明する資格です。
事務職のなかでも、貿易関連に携わる場合はTOEICの取得がおすすめです。
上場企業の一般社員レベルで600点以上、上場企業の貿易関連の業務遂行には700点以上が目安といわれています。
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参照:TOEICの詳細はこちら
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01.html
3.資格が事務職への就職や転職で役立つ理由
上記で紹介したような資格を保有していると、事務職への就職・転職を有利に進められる場合があります。なぜ資格が役立つのか、考えられる3つの理由をご紹介します。
- やる気や熱意をアピールできる
- 知識やスキルの証明になる
- キャリアアップできる可能性がある
それぞれの理由について詳しくお伝えします。
3-1.やる気や熱意をアピールできる
事務職の資格を有していることで、企業側にやる気や熱意をアピールできます。
資格取得者は、日々時間を捻出して、合格するための勉強を積み重ねてきた人たちです。
コツコツ地道な努力を継続できるタイプの人は事務職としての素質が見込めるので、企業側も好印象を抱きます。
応募先企業の業務に活かせそうな知識をアピールするとなお良いでしょう。
3-2.知識やスキルの証明になる
資格の取得は、今持ち合わせている自分の知識やスキルの客観的な証明となります。
「○○ができます」というよりも「○○の資格を持っています」と言えたほうが、説得力と信頼度が圧倒的に増します。
業務に直結する知識やスキルがあれば、即戦力としての活躍が期待できるため、内定獲得の可能性がグッと高まるでしょう。
3-3.キャリアアップできる可能性がある
自分のスキルを資格という形で証明することで、将来的に専門職へのキャリアアップの道が開ける可能性があります。
事務職は、営業職のように日々の業務の成果が数値化されないため、個人の努力や貢献が評価されにくい側面があります。
その点、提示できる資格があれば、上司側も明確で正当な評価をしやすくなるので、キャリアアップも期待できます。
事務職だけでなく、総務や人事、経理など管理系部門へのジョブチェンジも夢ではありません。
4.事務職に関する資格を取得する際の注意点
事務職の関連資格を取得することは、非常に有意義な取り組みです。ただし、取得の際には以下の2点に注意しましょう。
- 自分がやりたい仕事に活かせる資格を取得する
- 資格を取得することだけを目標にしない
それぞれについてお伝えします。
4-1.自分がやりたい仕事に活かせる資格を取得する
あくまでも、自分のやりたい仕事に活かせる資格取得を目指しましょう。
やみくもに資格を取得しても、仕事で活かせないのなら、ただの資格マニアになってしまいます。
なぜ資格を取得するのか、その目的を明確にし、厳選して取得すべきです。
4-2.資格を取得することだけを目標にしない
資格取得だけを目標にしないことも重要です。
資格取得は、あくまでもスキルアップを実現するための一つの要素と捉えましょう。
最も重要なのは、取得したあとにその資格をどう仕事に活かしていくかです。
合格したことで満足してしまうことがないようにしましょう。
5.資格以外で事務職への就職や転職で有利になるスキル
資格の取得以外にも、事務職の就職や転職で有利になるスキルがあります。
さまざまな事情で資格取得が今すぐできないという人は、まずは独学で以下のスキルを習得することをおすすめします。
- パソコンスキル
- ビジネスマナー
それぞれのスキルについてお伝えします。
5-1.パソコンスキル
パソコンスキルは、事務職に欠かせないスキルの一つです。
事務職で生じる大半の作業はパソコンを用いるものなので、基礎レベル以上のスキルは習得しておきましょう。
ファイルの取り扱いやタッチタイピングの他、マイクロソフト製品のWord、Excel、PowerPointは使用頻度が高いので、基本的な操作方法は理解しておきましょう。
5-2.ビジネスマナー
すべての職種に共通しますが、ビジネスマナーは社会人として必須スキルです。
事務職は、電話や来客対応で社外の人と接する機会も多いので、最低限のビジネスマナーは備えておく必要があります。
社外の人とのコミュニケーションでは、対応する人物の印象が会社の評価につながります。
会社の顔として問題のない立ち振る舞いを身につけるために、ビジネスマナーを習得しましょう。
6.事務職の資格に関するよくある質問
最後に、事務職の資格に関してよくある質問をまとめました。以下の内容を参考にしてください。
6-1.事務職への転職は無資格では不利になる?
事務職への転職において、無資格であることで不利になることはありません。
企業側が求めている経験やスキルをクリアしていれば、堂々と選考に臨みましょう。
6-2.事務職で昇進を狙うなら資格がないと難しい?
昇進に関しても、資格の保有は必須ではありません。
企業によっては、昇進の条件として資格取得を挙げているケースもありますが、無資格でも昇進している人もたくさんいます。
資格取得よりも、実務で実績を上げていくほうが昇進の近道となるでしょう。
7.まとめ
今回は、事務職関連の資格に関する情報をお伝えしました。
事務職に資格取得は必須ではないものの、自分のスキルを客観的に証明する手段であり、実務に活かせる資格は多数あります。
事務職への就職・転職を検討しているなら、まずは企業がどのようなスキルを求めているのか、実際の求人を見てみることをおすすめします。
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