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更新日:2024年05月29日

接客業とは?主な仕事の種類10選とやりがいや向いている人

接客業とは?主な仕事の種類10選とやりがいや向いている人

※この記事は6分30秒で読めます。

「接客業ってどのような仕事?」
「接客業で働くメリットが知りたい」
など、接客業に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

接客業とはお客様と直接接する業務のことで、人と関わりながら仕事をすることができ、仕事を通してコミュニケーションスキルを磨くことができます。

今回は、接客業の概要、身につけられるスキルと注意点、向いている人と向いていない人の特徴などを解説します。この記事を読めば、接客業のことがよくわかり、接客業で働くイメージを持ちやすくなります。

1.接客業とは?

接客業とは、「お客様と接する業務」のことを指します。対面やオンラインでお客様に対応し、さまざまな業務をおこないます。

例えば、飲食店のホールスタッフは、来店したお客様を席に案内し、注文から食事の提供、下膳、会計までの接客業務を担当します。その他、コンビニやスーパーのレジ打ち、ホテルのフロント、アパレルショップ、携帯ショップ、美容室、企業の受付など、さまざまな場所で接客業の人が働いています。

ものではなく人を相手にする仕事なので、イレギュラーなことが起こりやすい仕事でもあります。接客マニュアルが完備されていることも多いですが、作られたマニュアルに沿って働くだけでなく、一人ひとりのお客様に対し、最適なおもてなしをおこなうことが求められます。

2.接客業とサービス業・販売業との違い

接客業に似た業種として、「サービス業」や「販売業」などが挙げられますが、違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは接客業とサービス業・販売業の違いを解説します。

2-1.サービス業との違い

接客業はサービス業のなかの一つに分類されます。サービス業は接客業よりも大きなくくりの業種で、接客業の他、サービスを提供するすべての業種が含まれます。

サービス業の内容は多岐にわたります。例えば、医療や福祉の業種は、治療や介護といったサービスを提供しており、教育に関わる業種では、技術や知識を教えることがサービスの提供です。

このように、サービス業は非常に幅広く、社会のさまざまな仕事を含む業種だといえます。そんなサービス業のなかで、お客様と接する業務を担当するのが接客業です。

2-2.販売業との違い

販売業も接客業と同じサービス業の一つで、お客様に接する点が接客業と共通しています。販売業と接客業の違いは、商品やサービスを提供したり、販売したりする姿勢の違いにあります。

販売業の目的は商品を購入してもらうことのため、お客様に対して積極的に商品やサービスの販売促進をおこなう必要があります。接客もありますが、あくまで商品を買ってもらうための接客です。

一方接客業は、お客様のご案内や対応など、お客様との関わり自体を目的としています。そのため、販売に対する積極性はそれほど求められません。

販売業は、いかにお客様に商品やサービスを買ってもらえるかという販売スキルが求められ、接客業はコミュニケーションやおもてなしを通して、いかにお客様に満足していただける対応ができるかという対人スキルが求められます。

3.接客業の就職・転職の難易度

接客業の仕事は比較的求人が多く、転職しやすい傾向にあります。ハローワークが公表している一般職業紹介状況によると、令和5年12月の「接客・給仕職業従事者」の有効求人倍率は3.19倍です。

有効求人倍率とは、ハローワークでその職種について仕事を探している人の数に対する、求人数の割合を示したものです。有効求人倍率3.19倍とは、接客・給仕職業従事者の仕事を探している求職者1人に対し約3社の仕事があるということを指します。

具体的には、令和5年12月の接客・給仕職業従事者の有効求職人数は2万6,053人、有効求人数は8万3,036人でした。

同じ月の事務従事者の有効求人倍率が0.46倍、販売従事者が2.17倍、生産工程従事者が1.74倍であることなどと比較すると、接客業は転職しやすい職種であるといえます。

4.主な接客業の仕事の種類10選

続いて、接客業で代表的な仕事を10個ご紹介します。

4-1.スーパーやコンビニの店員

スーパーやコンビニ店員が担う仕事のうち、特にレジ業務は接客業の代表ともいえる仕事です。お客様が購入する商品を登録し、代金を受け取ります。また、レジ業務以外の商品陳列などでも、お客様に商品の場所を聞かれたときに対応するなどの接客業務を含みます。

スーパーの場合、お客様が購入する商品数が多いこともあり、レジでは手際よく商品を読み取るスピードや正確さが求められます。買い物かごに入っている商品を万全な状態でお客様に渡すための工夫も必要になります。

コンビニの場合には、レジの打ち方などはスーパーと大きく変わりませんが、レジで対応する仕事がスーパーよりも幅広い特徴があります。

例えば、お弁当のあたためや宅配便の発送、払込書による送金など、さまざまな業務を覚え、それらを同時にこなしていくスキルが求められます。

4-2.飲食店のホール担当

飲食店のホール担当スタッフは、お客様の入店案内から注文、配膳と下膳、会計までを担当します。

最近はタブレット注文を採用しているお店も増えましたが、店員が注文端末や注文用紙などを使って注文をとるお店もあります。特にタブレット注文は、お客様が読み上げる料理を次々と入力する必要があるため、素早い操作と正確性が求められます。

すべての料理の提供が終わり、お客様が会計をする際のレジ打ちまでが飲食店のホールスタッフの仕事です。これらの仕事を、一組のお客様だけでなく、店内にいるすべてのお客様に対しておこないます。

もちろん複数人のホールスタッフがいるのが一般的ですが、誰がどのお客様に対応すると決まっているわけではないため、臨機応変に対応できる視野の広さやスキルが求められます。

4-3.アパレルショップの販売員

アパレルショップでは、洋服やアクセサリーなどの販売を目的とした接客をおこないます。商品をきれいに見せるための品出しやディスプレイ作りをしながら、来店したお客様に商品の紹介をします。

また、お客様に対してコーディネートのアドバイスや、トレンドのアイテムの紹介などをする場合もあり、アパレルに関する深い知識を持ったうえでの接客スキルが求められます。

4-4.ホテルや旅館のフロントマン

ホテルや旅館のフロントマンは、チェックインやチェックアウトの受付、予約管理、会計などを担当します。また、滞在中にトラブルが発生した場合、多くのお客様はフロントに相談するため、臨機応変な対応も求められます。

ホテルや旅館は、お客様がくつろぐために来る場所なので、落ち着いた雰囲気で丁寧な対応が大切です。お客様に対する挨拶や言葉遣いなどのマナーも高いレベルで求められます。

特に格式の高いホテルや旅館の場合、お客様もレベルの高い接客を期待して来訪するため、徹底した教育制度で研修をおこなうこともあります。

4-5.遊園地やゲームセンターのスタッフ

遊園地やゲームセンターは、お客様が楽しむことを目的に来る場所です。その場所を最大限に楽しんでもらうための接客をします。

例えば、遊園地のスタッフであれば、アトラクションの受付や誘導などでも、明るく楽しい雰囲気で接客することが大切です。ゲームセンターでは、お客様にゲームを成功させるコツなどをお伝えすると、ゲームをより楽しんでもらえるきっかけにもなります。

お客様に楽しんでもらえるサービスを提供できるよう、アトラクションやゲームの知識、技術を身につけておくと良いでしょう。

4-6.美容院やサロンのスタッフ

美容院やサロンに来たお客様に技術(サービス)を提供する仕事であり、お客様に満足してもらう接客サービスを提供する接客業でもあります。

美容院やサロンのスタッフは、しっかりとした技術を提供しながら、お客様にリラックスした時間を過ごしてもらうことが大切です。1対1でサービスを提供するため、施術中の会話などを通して雰囲気づくりをする必要があります。手を動かしながらも、お客様に話題を振り、会話を広げていくためのトークスキルが求められます。

また、なかには静かな雰囲気でサービスを受けたいというお客様もいるため、そういった雰囲気を読み取って配慮するような気遣いも必要です。

4-7.冠婚葬祭のスタッフ

冠婚葬祭の会場では、さまざまな接客業のスタッフが活躍します。例えば、ウェディングプランナーや葬祭プランナーは、結婚式場や葬儀場などで式の開催に向けてお客様と話し合ったり、当日の式の運営をしたりする仕事です。

その他、司会者や介添え、料理を提供するホールスタッフなどが結婚式における接客業務にあたります。お葬式の場合には、葬儀内容の打ち合わせをするスタッフや、お通夜や葬儀の進行の手伝いをするスタッフがいます。

結婚式では、会場全体で新郎新婦を祝福できるような場づくりをし、晴れの日にふさわしい立ち振る舞いでお客様に接する必要があります。葬儀では、しっかりと故人を偲ぶことができるよう、おごそかな雰囲気を崩さない接客が求められます。

どちらも人生において大切な式であるため、来られたお客様をおもてなしの気持ちで迎え入れることが大切です。

4-8.病院やクリニックの受付担当

病院やクリニックで、患者として来たお客様と最初に関わるのが受付担当です。予約状況の確認や、予約のない患者様には、番号札をとってもらうなどをし、可能であれば待ち時間などをお伝えします。

また、保険証番号に変更がないかなどの確認や、病院によっては受診目的や症状などのヒアリングまで受付でおこないます。来院した患者様の対応と同時進行で、すでに診察を終えた人への処方箋のお渡しや会計業務、次回の予約の確認などもおこないます。

病院の受付では、診療報酬の請求などをおこなうため、書類を正確に作るスキルも求められます。

また、場合によってはすぐに診てもらいたいと来院する人もいます。そういった人の気持ちに寄り添いながら現在の病状を詳しく聞き、看護師や医師に正しく情報を伝えるコミュニケーションスキルも求められます。

4-9.銀行や郵便局の窓口担当

銀行や郵便局の窓口で、お客様の希望する手続きをおこなう仕事です。銀行の場合、現金の預け入れや払い出し、送金などを窓口でおこないます。

また、住宅ローンや教育ローンの申し込みの手続き対応や、定期預金や貯蓄債券商品などのサービスをお客に説明し、販売まで対応することもあります。

郵便局の場合、お客様から郵便物を受け取り、指定の郵送方法で郵送できるよう処理します。郵便局内の貯金窓口では、銀行と同様の仕事をすることもあります。

窓口にはさまざまな用事のお客様が次から次へとやってきます。毎日何人ものお客様に対応しなくてはいけないため、一つひとつの仕事を素早く丁寧にこなすスキルが必要です。

4-10.企業や施設の受付担当

企業や施設の受付では、窓口に来たお客様の要件を聞き、担当の部署につないだり、案内したりします。特に企業の窓口の場合、受付担当は最初にお客様を出迎える立場であり、企業の顔ともいえる存在です。

社会人としてのビジネスマナーをしっかりと持ちながら、物腰やわらかく、お客様を歓迎するような態度で接することで、企業のイメージアップにもつながるかもしれません。

施設の場合には、その施設を訪れたお客様がどのような用事で訪問したのかをしっかりと聞き取ります。

例えば役所などの場合、どのような手続きをしたいのかを聞いて、対応している窓口をわかりやすく案内する必要があります。

建物全体の構造や部署などをしっかりと頭に入れておくだけでなく、何の手続きならどこに行けば良いのかなど、施設に関することなら何でも答えられるようにしておくことが大切です。

5.接客業で働くと身につくスキル

接客業に就くと、仕事として人と接することでさまざまなスキルを身につけられます。ここでは、接客業で身につきやすいスキルを4つ例に挙げてご紹介します。

5-1.正しい言葉遣いやビジネスマナー

お客様と直接対面する仕事であるため、正しく丁寧な言葉遣いや適切な接客マナーを身につけることができます。最初は言葉遣いやマナーもうまくできないかもしれませんが、毎日続けることで、自然とスキルが磨かれていくでしょう。

また、自分の接客で不安な点がある場合には、先輩に聞いたり研修を受けたりして学んでいくことも可能です。

社会人に求められるビジネスマナーについて詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

5-2.コミュニケーション能力

接客業においては、お客様とスムーズなやりとりをすることが何より大切です。お客様と直接会話をしながら接客するため、次第にコミュニケーション能力が高くなっていくことがあります。

人とハキハキと会話ができることは、仕事だけでなく、日常生活でも人間関係をうまく築くために大切なスキルです。また、お客様の要望を他のスタッフに伝える場面なども多くあり、毎日続けることでコミュニケーション能力が向上することが期待できます。

5-3.臨機応変な対応力

お客様が抱えている状況は一人ひとり異なるため、それぞれに合わせた対応が必要となり、対応力や柔軟性が自然と身についていきます。

緊急性の高いお客様が来られたり、店内でトラブルがあった場合の対応を求められたりすることもあります。その場合、臨機応変に対応することはもちろん、周りのお客様のフォローなども必要になり、状況に応じた冷静な行動が求められます。

最初は慣れない状況に慌ててしまうかもしれません。しかし、場数を踏むことで、予想外のことが起きたときでも広い視野で状況をとらえる力が身につきます。

5-4.ストレス耐性

接客業は毎日さまざまなお客様を相手にする仕事であり、なかにはクレーム対応をおこなう場面もあります。

お客様という立場を利用して横柄な態度をとってくる人に理不尽なことをいわれ、最初は傷つくかもしれませんが、次第にストレス耐性が高くなっていくこともあります。

何かクレームをいわれても、それが理不尽な内容だった場合、「そういった考えもあるかもしれない」「たまたま今日担当したのが私だっただけ」などと、深く傷つかない力を身につけることができるかもしれません。

もちろん、クレーム処理は楽な仕事ではないのですが、仕事を続けていくにつれて、気持ちの切り替えなども徐々に上手にできるようになるでしょう。

6.接客業の仕事で感じるやりがい

接客業では、他の仕事にはないやりがいを感じられることがあります。接客業で感じるやりがいを3つご紹介します。

6-1.お客様から直接感謝される

お客様と直接関わる機会が多いぶん、感謝の気持ちを直接伝えてもらえる機会も多くあります。

例えば、イベントなどの接客をした場合、「楽しかったです」「来てよかった」と言ってもらえたり、施設の窓口対応をして「困っていたので助かりました」などと言ってもらえたりする場面があります。

他にも、飲食店のホールスタッフの場合、「おいしかったです」「ごちそうさまでした」と声をかけてもらえると、料理を作ったのが自分でなくてもうれしい気持ちになるでしょう。

どのような仕事であっても何らか人の役には立っているものですが、お客様の一番近いところで自分の存在が役に立っていると実感できるのは、接客業の特権でもあります。

6-2.自分の「ファン」になってもらえる

よく来るお客様に顔や名前を覚えてもらえると、「いつもありがとう」「今日も頑張っているね」などと声をかけてもらえることがあります。

特に飲食店などで働いていると、あなたの接客によってお客様があなたのファンになり、常連客になってくれるケースもあります。

お客様がファンになってくれるというのは、あなたの接客が気持ちの良いものであるという証拠です。仕事のやりがいだけでなく、自分の自信にもつながるでしょう。その結果、売上に貢献できている実感がもて、なお一層自分の仕事にやりがいを感じることができます。

6-3.身だしなみや立ち振る舞いへの意識が高まる

接客業はお客様と接する仕事のため、外見に注意を払う必要があります。服装や髪型、化粧、姿勢、表情、しぐさなど、お客様は店員のことをしっかり見ています。接客業としてふさわしい髪型や服装などを心がける必要があるでしょう。

また、商品を袋詰めする手元などを見ているお客様もいます。見ていることに深い理由はないとしても、店員が商品に対して雑な扱いをしていると気になってしまうものです。そのため、仕事中は一つひとつの作業に注意を払わなくてはいけません。

常に見られていることを意識することで、自然と容姿や立ち振る舞いが洗礼され、あなた自身の魅力も高まります。仕事だけでなく、プライベートにも良い影響を与える可能性があるでしょう。

7.接客業の仕事で理解しておくべきこと

接客業の仕事に就くことによるデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

7-1.土日祝休みの仕事は少ない

「土日祝日に勤務できる方歓迎」などと書いてある求人を見たことがある人も多いのではないでしょうか。土日や祝日は稼ぎ時という店舗が多いため、土日祝日が休みの求人は少なめです。

年末年始やGWなどのタイミングも、それに合わせた初売りやセールなどを開催している場合が多いため、長期で休むことは難しいかもしれません。チェーン店などの場合、定休日はなく年中無休の店舗もあり、休みがとりづらいこともあります。

シフトを調整すれば土日祝日や長期休暇を取れる可能性もありますが、自分が出られない日を他の人に補ってもらうなど、周囲の協力が必要な場合があります。

また、何ヵ月も前から休みの申請を出す必要があり、不自由さを感じることがあるかもしれません。なお、定休日のあるお店の場合、その前後で休みを取ることで、2連休を作ることは可能です。

7-2.給与が低い傾向がある

働く職場によって異なりますが、接客業は給与が低い傾向にあります。接客業というのはさまざまな職種で存在する業務なので、接客業全体の正確な年収などの統計はありませんが、職種別の接客業の令和4年の平均年収をご紹介します。

  • ホールスタッフ(レストラン)…330万円
  • スーパーレジ係…357万7千円
  • 遊園地スタッフ…350万7千円
  • カフェ店員…357万7千円

令和4年の日本全体の平均年収は456万6千円なので、接客業は全体的に日本の平均給与よりも低い水準にあることがわかります。

接客業は他の業種と比べ、目に見える成果がわかりづらい仕事といえます。もちろん、接客が良いことはお店の売上向上や、施設であれば来場者数の増加につながることです。

しかし、その成果は接客だけによるものではないため、実際の接客の効果は目に見えてはわかりません。そのため評価基準が曖昧になり、なかなか給与が上がらないという状況があります。

求人数は多いですが、アルバイトで最低賃金に近い給与が設定されている場合も多く、それが全体の給与の低さにも関係しています。

7-3.正社員以外の求人が多い

接客業は、パートやアルバイト、派遣社員などの存在によって支えられている部分が多くあります。そのため、正社員としての求人は少なめな傾向です。

パートやアルバイト、派遣社員として長く働いているうちに主戦力となり、周囲からの信頼を得られると、「正社員にならないか」と打診されることもあるでしょう。

また、職種によっては接客業の正社員を積極的に採用しているところもありますが、最初は正社員以外の雇用形態からスタートすることのほうが多いです。

本当に接客が好きで、アルバイトでも良いからチャレンジしたいという人もいると思いますが、生活を考え正社員として安定して働きたいという人にとっては、接客業の正社員の求人を探すことが大変な場合もあるかもしれません。

8.接客業に向いている人・向いていない人

接客業はお客様と直接関わる仕事であるため、向いている人と向いていない人が分かれやすい仕事でもあります。接客業に向いている人とそうでない人の特徴をいくつか紹介するので、ご自身にあてはめて考えてみてください。

8-1.接客業に向いている人

以下のような人は、接客業に向いているかもしれません。

  • 人と関わりながら働きたい人
  • 人の話を聞くことが好きな人
  • 人の気持ちに寄り添える人
  • 臨機応変な考えができる人
  • 体力に自信がある人

まず前提として、人と関わることを楽しめる人でないと接客業はつとまりにくいでしょう。そのうえで、人の話をよく聞いて、相手の要望を理解できる人や、困っているなどの相手の気持ちに寄り添える人は接客業に向いているといえます。

また、勤務先によっては毎日さまざまなハプニングが起こることも予想されます。そのハプニングに臨機応変に対応できる人であれば、接客業も楽しく続けられるでしょう。立ち仕事が多いため、体力があるかどうかも大事なポイントです。

8-2.接客業に向いていない人

接客業に向いていない人には以下のような特徴があります。

  • 1人で黙々と仕事をしたい人
  • 人の話を聞くのが苦手な人
  • マイペースに働きたい人
  • 人を覚えるのが苦手な人
  • 細かいことをあまり気にしない人

まず、接客業には1人で黙々と仕事をする時間はあまりないと考えてください。お客様が途切れたときには1人で接客以外の仕事をすることもありますが、基本的には常にお客様と接していると考えて良いでしょう。

そのため、仕事のペースも常にお客様によって決まることになります。1人で黙々と作業をすることが得意な人や、自分のペースで働きたいと考えている人にとっては、それがストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。

また、人の話をじっくりと聞けない人や、会話することが苦手という人にとっても接客業は大変な仕事といえるでしょう。

お客様と対面し、常に見られている立場であるため、仕事中は常に振る舞いに気を遣う必要があります。例えば、袋詰めなどの際に入れる順番などをあまり考えないで袋に入れると、お客様によってはそのやり方に不満を感じ、クレームにつながる恐れもあります。

仕事であっても細かいことに気を遣うのが苦手と感じる人は、接客業は向いていない可能性があります。

9.接客業の仕事を選ぶ際のポイント

接客業といっても、働く場所によって仕事内容はさまざまです。最後に、自分に合う接客業を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

9-1.身につくスキルから選ぶ

接客業では言葉遣いやコミュニケーションなどの対人スキルが身につきますが、どの職場を選ぶかによって対人スキル以外にもさまざまなスキルを身につけられるのが接客業の特徴です。

例えば、ホテルのスタッフになれば宿泊者対応や周辺施設への案内、アパレル店舗のスタッフであれば商品の知識やプレゼント用ラッピングなどを通して、それぞれのスキルを習得できます。

料理の知識を増やしたいという人はレストランのホールスタッフ、式でのマナーを身につけたいという人は冠婚葬祭スタッフなど、自分が興味のある分野やスキルアップしたいと思える分野の職場を選ぶことで、1つの仕事からたくさんの経験や知識が得られます。

9-2.活かせる経験から選ぶ

これまでの仕事の経験や、すでに持っているスキルを活かして仕事をしたいという人は、その経験やスキルに関係する業界を選ぶことで、自分がより活躍できる職場を見つけられます。

それなりの知識を持った状態でスタートができれば、仮に接客業未経験の人でも、知識がまったくない人と比べて覚えることがスムーズにいきます。

例えば、調理師免許があるなら飲食店、販売士の資格があるなら小売店、英語が話せるなら外国人旅行客が多いホテルなど、自分の能力を活かせる職場を選んでみましょう。そうすることで、即戦力として活躍できる可能性が高くなります。

9-3.職場環境から選ぶ

仕事内容よりも職場環境を重視して仕事を選ぶというのも一つの方法です。

まず、自分がどういった職場環境で働きたいかを考えてみます。若手が多い職場、女性が多い職場、1日で多くのお客様の接客はせず、お客様一人ひとりにゆっくり対応できる職場など、自分が求める条件を整理してみましょう。

整理した条件に合致する求人のなかから、自分がやってみたいと思う仕事内容の職場を選ぶことで、職場環境を重視した仕事選びができます。

気になる求人があり、そこが気軽に行ける店であれば、実際に足を運んでみるのも良いでしょう。お客さんとして来店し、スタッフの人がどのように働いているのかをよく観察することで、自分がそこで働くイメージが湧いてくることもあります。

おしゃれなカフェが好きな人であればカフェの求人を探すなど、自分が好きな場所で働くというのも一つの選択肢です。

求人がたくさんあり、どのように仕事を選べば良いか自分では決められないという方には、JOBPALのキャリア相談がおすすめです。あなたの経験やスキル、希望を踏まえ、あなたにぴったりの求人をご紹介します。まずは無料の面談応募からお申し込みください。

10.まとめ

接客業はお客様と直接やりとりをする仕事です。日常のさまざまな場面で接客業の人が活躍しています。クレーム対応など、大変な面もありますが、毎日人と接し、会話を通してサービスを提供できる、やりがいのある仕事です。

JOBPALでは接客業の求人も掲載しています。接客業の仕事にチャレンジしてみたいと考えている人は、どのような求人があるかチェックしてみてください。

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