面接で志望動機を聞かれたら?4つのNGと使える例文も紹介
※この記事は6分で読めます。
「面接の志望動機はなぜ重要なの?」
「面接での志望動機の答え方を知りたい」
など、志望動機に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
志望動機は企業が「自社と転職希望者の相性」「転職希望者の熱意」などをチェックするために確認される項目で、面接全体でも重要な位置を占める質問項目です。
今回は、面接で志望動機を聞かれる理由、話してはいけない志望動機、志望動機の伝え方のコツなどを解説します。この記事を読めば、志望動機の重要性がよくわかり、面接官に響く志望動機が作れるようになります。
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1.面接官が志望動機を聞く理由とは?
就職活動でも転職活動でも、まず間違いなく面接で確認されるのが「志望動機」です。それだけ企業が志望動機を重視していることがわかります。
では、企業が志望動機を重視するのはどのような理由からなのでしょうか。以下で詳しく解説します。
1-1.志望度や熱意度を知りたい
志望動機を確認する重要な目的は、転職希望者にとっての自社の志望度の高さや熱意、内定辞退の可能性を知ることです。「どうしてもここに入社したい」「ここじゃないとダメ」と感じるような強い熱意が伝わる回答を期待しています。
主語を変えればどこでも使えてしまうような志望動機では、「転職できればどこでも良いのではないか」「とりあえず応募をしただけでは?」と判断されてしまう可能性もあります。
1-2.長く働いてくれるかを知りたい
志望動機の回答内容からは、「転職希望者と自社のマッチ具合」も確認されます。志望動機を通じて転職希望者の人物像を探り、自社の社風にマッチしているかを見ているのです。
企業としてはせっかく採用してもすぐに辞められてしまっては困りますから、長く勤まる人材であるかは確実にチェックされていると考えたほうが良いでしょう。
1-3.自社の価値観や業務内容とマッチするかを知りたい
面接官は転職希望者の志望動機から人物像を探るなかで、自社の企業理念や任せたい業務内容とマッチしているかを確認しています。入社してから双方が「思っていた人材(会社)と違った」とミスマッチにならないようにするためです。
2.志望動機を答える際に注意したい4つのNG
志望動機は、会社に入社したい熱意を伝えるのと同時に、自分らしさ・個性をアピールできる重要な要素となります。それだけに、良くない志望動機では「人物像が自社にマッチしない」「熱意が感じられない」と判断されてしまう可能性もあります。
それでは、どのような志望動機がNGなのでしょうか。本番で注意したい4つのNGについて解説します。
2-1.入社志望の動機が伝わらない
以下のように、「入社したいと感じた動機」が感じられない志望動機はNGです。
【NGな志望動機の答え方の例】
- 熱意だけが前面に出て具体的に「なぜその会社でないとダメか」がわからない
- 「営業として全力を尽くしたい」など他社でも使いまわせてしまう内容である
- 志望動機について深堀りの質問された際に答えられない など
あなたの入社志望の動機は、面接官に伝わらない内容や話し方になっていませんか? 志望動機は文字通り「志望した動機」を話す場面ですから、他社に言い換えられるような内容の浅いものはNGです。
業界研究や企業研究を徹底的におこない、「その会社でないと実現できないことがある」という内容で志望動機を伝えましょう。
2-2.動機が「勉強したい」のみ
志望動機で話してしまいがちなのが、「勉強させていただきたい」という言葉です。
【NGな志望動機の答え方の例】
- スキルはないがこれから勉強して身につけたいと答えてしまう
- 研修が充実していることが魅力に感じた、と答えてしまう
会社はあくまで働く場所であり、勉強するための場所ではありません。働いていくうえで勉強になること、勉強をしなければいけないことはたくさん出てくるものですが、企業は学校ではないので勉強のために応募されては困ります。たとえ勉強したいと思っていたとしても、口にするのは避けましょう。
特に転職求人は「即戦力」を求めていることが大半であり、勉強熱心さをアピールするだけでは志望動機としては不十分です。今まで経験したことがない仕事にチャレンジしたい、異なる業界の勉強がしたいという前向きな理由まで述べられると、好意的に受け取られることもあります。
【勉強熱心さをアピールしたい場合の回答例】
- 企画職としてこれまで営業の補助で同行していたが、商談力を身につけ自ら営業として活躍するために勉強したい
- 雑誌のデザインをずっとやってきたが、これからはWebデザインについて勉強したい
単に「勉強してスキルアップしたい」ではなく、「経験を積んで実力を身につけたい。そのために貴社の研修制度をフル活用したい」という答え方であれば、好印象を与えることができるでしょう。
2-3.給料や福利厚生のことばかり話す
転職活動を始めた理由が「前職の待遇に満足していない」というケースでは、転職を希望する企業の待遇の良さが志望動機になってしまわないように注意が必要です。
【NGな志望動機の答え方の例】
- 「他社より給料が良かったので」と給与面のみを志望動機にしてしまう
- 福利厚生や休日の多さが志望動機になってしまっている
給料や福利厚生が気になるのは事実でしょうし、前職よりも待遇の良い企業を目指すのは転職活動では当然です。
面接で志望動機を聞くシーンは「会社のマッチング度」「いかに長く働いてくれるか」などを確認する場なので、ここで伝えるべきではありません。いかに自分が応募先の企業に合っているのか、いかに応募先の企業で働きたいのかといった働く意欲に関する内容を話しましょう。
2-4.上から目線な態度をとる
自分のスキルに自信がある人の場合、上から目線の志望動機にならないように注意が必要です。
【NGな志望動機の答え方の例】
- 「この会社を僕の力で成長させます」といった言い方になってしまう
当たり前のことではありますが、面接官に対して上から目線で話すことや、圧力のある態度をとることはやめましょう。
これまでの実績をアピールすることは大いに結構ですが、エスカレートしてただの自慢にならないようにしましょう。言い方一つで相手の捉え方は変わります。「こんなにできる自分が来たんだから採用してよ」といったようなアピールは絶対にNGです。
3.志望動機を答えるときのコツ
NG例を回避した志望動機ができあがったとしても、話し方・伝え方が下手だと面接官に熱意や覚悟を伝えることができません。「コミュニケーション能力不足」と判断され、面接結果に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
ここでは、志望動機を答える際に意識したいコツをご紹介します。
3-1.ダラダラ話さず、簡潔にまとめる
面接に限った話ではありませんが、人は長くダラダラと話をされても頭に内容が入ってこないことがあります。
- 結論から話すこと
- 話す時間は1分、長くても2分にとどめる
- 要点をしぼって簡潔に伝える
といった点に注意が必要です。また、話の締めくくりにも気を配りましょう。例えば、スキルに自信がない人は曖昧に「御社の力になれるかもしれません」といった言い方になってしまうことがありますが、即戦力が求められる転職活動では不利な表現です。
「御社の力になれます」と言い切ったほうが自信も感じ取れますし、じゃあ任せてみようかな?とポジティブな方向に考えてもらえる可能性もあります。
3-2.入社の意志を伝える
志望動機を上手に話せたとしても、それだけでは不十分です。面接官は「熱意」を求めていますから、志望動機の締めくくりとして「~だから、御社で絶対に働きたいです」と伝えるようにしましょう。
志望動機の基準をクリアした人が2人いて、どちらも面接の基準を満たしている場合、最後に結果を左右するのは「熱意」です。志望動機の内容について突っ込んだ質問が来て答えられなくても、そこで諦めてはいけません。勉強不足を詫びつつ、「それでも入社したい」と最後まで意思表示を貫き通しましょう。
3-3.履歴書に書いた内容を暗記しない
これもありがちですが、履歴書とまるっきり同じ内容を面接でも回答するのはNGです。面接では履歴書の内容に補足するかたちで熱意や志望動機が十分に伝わるよう工夫する必要があります。
履歴書の丸暗記では、志望動機について深く質問された際にしっかり回答できない恐れもあります。「志望動機は何ですか?」という基本質問を丸暗記で答えられたとしても、そのあとの「それはなぜですか?」といった追加質問にうまく答えられないようでは、良い評価は獲得できません。
履歴書の内容を暗記するのではなく、過去の経験や自身の価値観と照らし合わせながら、自分の言葉で説明できるような準備が必要です。
3-4.話し方に抑揚をつける
志望動機を丸暗記した人にありがちなのが、棒読みになってしまうケースです。これだといくら熱意があったとしても伝わりません。
暗記するのがだめなわけではなく、暗記した内容に抑揚をつけ、その場の雰囲気なども踏まえつつ話し方を工夫することが求められます。
例えば、「ここを一番聞いてほしい」「熱意を伝えたい」といった場面では声を張ったり、強い口調で喋ったりするなど、アピールポイントが面接官に伝わりやすいような工夫が必要でしょう。
4.面接で話す志望動機が思いつかないときは?
転職活動では複数の企業で同時に選考を受けることも珍しくありません。企業によっては上手な志望動機が思い浮かばないこともあるでしょう。そこで、面接で話す志望動機を考える際のヒントになる情報をご紹介します。
4-1.自分の強みやこれまでの経験を整理する
志望動機を考える際には、業界研究や企業研究に加え自己分析も重要です。
あらためて自分の強みや特徴を整理(自己分析)し、志望動機に組み込んでみると作りやすくなります。「御社でこんなスキルが活かせます」など、自分しか伝えられない内容が出てくるはずです。
以下の記事では、自己分析について詳しく解説しています。
4-2.就職活動・転職活動をしている人や経験者に話を聞く
同じように就職活動・転職活動をしている人に話を聞き参考にするのも一つの方法です。どうしてその企業を選び応募したのか、企業選びの軸や志望動機を聞いて参考にしましょう。
4-3.例文を参考に回答を組み立てる
インターネット上には、さまざまなサイトに志望動機の例文が掲載されています。そのテンプレートからいくつかピックアップして利用するのも良いでしょう。例文を参考にしつつも自分なりの表現を使って回答を組み立ててみましょう。
ただし、完成された志望動機のサンプルをまるごと同じにするのはNGです。サンプルは主語を入れ替えればどの企業でも通用する浅い内容であることが多く、面接官に確実に突っ込まれてしまうでしょう。
以下の記事では、志望動機の例文をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
4-4.転職のプロに相談する
どうしても自分の力で良い志望動機が作れないとお悩みの場合は、転職サービスを利用してプロにアドバイスを求める方法もあります。
転職サービスを使うと面接の練習や志望動機の話し方、まとめ方をアドバイスしてもらえます。アドバイスと自分の経験・スキルを組み合わせることで、自分だけの志望動機が作成できるようになるでしょう。
UTグループでも転職サポートをおこなっており、面談の不明点について相談に乗ることができます。面談応募は以下よりお気軽にどうぞ。
5.まとめ
志望動機は、企業側が「転職希望者が自社とマッチした人材であるか」「長く働いてくれそうか」といった相性や熱意を確認するための要素です。自身のスキルや希望を棚卸ししたうえで、「自分だからこそ御社に貢献できるし、絶対に貢献したい」と、スキルでの貢献度と熱意をしっかり伝えることが重要となります。
それでもなお、どうしても良い志望動機が思い浮かばない場合は、転職サービスの利用も検討しましょう。JOBPALでも転職サービスを提供しており、正社員求人の紹介はもちろん、面接対策の相談も受け付けています。求人探しや面接対策でお困りの際はぜひご利用をご検討ください。
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