面接対策
更新日:2023年04月03日

オンライン(Web)面接のマナーと流れ・はじめ方【完全マニュアル】

オンライン(Web)面接のマナーと流れ・はじめ方【完全マニュアル】

※この記事は6分30秒で読めます。

「オンライン面接ってどういうもの?」
「どんな準備をすれば良いの?」
など、オンライン面接について疑問を持っている方もいるでしょう。

オンライン面接は、面接官とパソコンやスマホ上で会話できる面接方法です。移動時間がかからず、新型コロナウイルス感染拡大後に急速に広まりました。

今回は、オンライン面接の概要、手順や注意点、よくある質問などを解説します。この記事を読めばオンライン面接のことがよくわかり、必要な事前準備をして面接に臨めるようになります。

1.オンライン(Web)面接とは?

オンライン面接とはその名のとおり「オンライン(インターネット上)」でおこなう面接のことです。求職者と面接官の間であらかじめ共有されたオンラインのビデオ会議ツールなどを用いて、決められた時刻に同じURLにアクセスして面接を行います。

コロナ禍以降、人の移動や人と人の接触を可能な限り避けるため、導入する企業が増えました。

1-1.対面面接との違い

対面面接との大きな違いは、コミュニケ―ションが画面越しであることです。状況によって音声や画像にタイムラグが生じたり、息遣いや全体の仕草で互いの雰囲気を感じ取ることができなかったりと、実際に会場で話すのとは感覚が異なります。

相手から見えるのも自分の胸から上だけになるため、入室から退室までの動きや全身が見られる従来の面接とは見え方が大きく変わります。

また、対面面接の場合は、事前に面接場所への移動手段や移動時間などを調べて準備する必要がありますが、オンライン面接の場合には不要です。代わりにインターネット回線や指定されたツールの準備が必要になります。

1-2.よく使われるツール

オンライン面接に使われるツールは会社によってさまざまで、それぞれのツールに特色がありますよく使われるツールをいくつかご紹介します。

1-2-1.Zoom(ズーム)

Zoomはオンライン面接においてよく使われるツールです。会員登録が必要なく、事前に共有されたURLをクリックするだけで簡単に参加できます。接続環境は安定しており、途中で接続が切れる心配が少なく、スマートフォンやタブレットからでもアクセスできます。

1-2-2.Skype(スカイプ)

Skypeは無料音声通話・ビデオ通話の先駆けともいえる、歴史のあるサービスです。対話だけでなく、事前にメッセージでリマインドを送ることもできます。無料版で最大25名まで参加できるためグループ面接も可能です。

1-2-3.Meet(ミート)

MeetはGoogleが提供するビデオ会議サービスです。他のオンラインツールと比べてセキュリティ性が高く、情報の管理に感度の高い会社で重宝されています。Zoom同様URLの共有で参加でき、参加者はアカウント登録の必要がありません。無料プランの場合、3人以上の会議は1時間までに制限されています。

1-2-4.LINE(ライン)

LINEは、今やインフラの一つともいえる通信手段となりました。その手軽さから、オンライン面接に使用する会社もあります。

LINEをパソコンで使用する際にはパソコン版アプリをダウンロードする必要があります。事前に採用担当者のアカウントをお友達登録するか、採用担当者が作成したグループに加入し、そのチャットルームからオンライン通話をします。

家族や友人との連絡手段として使用している人も多いため、表示名をニックネームにしている場合もあるかもしれませんが、面接期間には表示名を漢字のフルネームにし、アイコンもシンプルなものにするなどの配慮が必要です。

2.オンライン(Web)面接のマナー

オンライン面接にも対面の面接と同様にマナーがいくつかあります。

2-1.服装はスーツ・ジャケットを着用する

オンライン面接であっても服装は対面面接と同じく、スーツまたはジャケットの着用が基本です。スーツやシャツのしわ、袖口やシャツの第一ボタンなどのこまかい部分も対面面接と同様に気をつけましょう。

また、見えないからといって下半身は私服のままで臨むのは厳禁です。面接中にイレギュラーで立ち上がる場面がある可能性もゼロではなく、その際に画面に映ってしまいます。

たとえ画面に映らないとしても、私服のズボンを履いているという事実が気のゆるみにつながることもあるため、必ず全身の服装を整えて面接に臨みましょう。

面接時のマナーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

2-2.音や通知が出るものは止めておく

対面面接でも同様ですが、スマートフォンはアラームや通知音が鳴らないように電源を落としておきましょう。

また、パソコンに通知音が鳴る可能性があるアプリが入っている場合には、アプリが閉じていることを確認します。テレビの音はもちろんのこと、炊飯器や電子レンジなどの音も入らないようにしましょう。

また、可能であればインターフォンのチャイム音も消します。チャイム音が消せない場合には、外のインターフォンに「面接中のためチャイムを鳴らさないでください」という旨のメモを貼り付けておくことも効果的です。

2-3.背景設定はシンプルなものを使う

オンライン面接の場合、基本の背景は白壁です。自宅で面接をする場合、飾りなどのない白無地の壁を背景にしましょう。

窓を背にする向きは逆光となります。面接官に顔が見えにくくなるため避けましょう。窓の反対側の壁を背景として使用すると、顔や表情がはっきり見え明るい印象を与えることができます。白い壁がない場合には、白い布などをかけて面接用の背景を作っても良いでしょう。

使用するツールによってはバーチャル背景を設定できます。使用する場合には、白やクリーム色など、単色かつシンプルで明るい色の背景を使用しましょう。

3.オンライン(Web)面接のやり方

面接が始まれば対面面接もオンライン面接も内容は同じですが、面接までの準備や流れはオンライン面接特有のものがあります。ここでは、オンライン面接の準備や手順をご紹介します。

3-1.事前に準備するもの

オンライン面接では、面接空間を自分でセッティングする必要があり、そのためには事前準備が重要となります。直前になって慌てないよう、次にご紹介する項目を参考に準備を整えておきましょう。

3-1-1.端末とインターネット回線

まずはオンライン面接をおこなうための端末が必要です。パソコンまたはスマートフォン、タブレットなどを用意しましょう。スマートフォンの場合は画面が小さく、相手の表情がわかりにくかったり、自分が不自然に近づきすぎてしまったりする場合もあるため、できれば画面の大きいタブレットやパソコンを用意します。

同時にインターネット回線も必要になります。Wi-Fiを用いる場合には確実に接続できるか、回線速度に問題はないかなどを確認します。スマートフォンの通信を用いる場合には、その月のデータ使用状況も確認し、足りなさそうな場合には追加で購入しておきましょう。

3-1-2.イヤホン

面接用にイヤホンやマイク、ヘッドセット(イヤホン・ヘッドホンとマイクが一つになったもの)を用意します。端末のスピーカーとマイクでも面接は可能ですが、周りの音と自分の声が同じ音量でマイクに入ってしまったり、自分自身も周囲の環境で集中できなかったりするため、専用のヘッドセットなどの用意をおすすめします。

3-1-3.面接場所

器具の準備ができたら、次は面接場所を選びます。外からの音や声が入ってきたり、自分の声が外に漏れたりしない静かな空間を確保します。家族などが一緒に住んでいる自宅で面接をする際は、事前に面接時間を伝えておき、静かにしてもらうなどの配慮をお願いしましょう。

また、犬や猫など動きや鳴き声を発するペットを飼っている場合には、遠い部屋に隔離するか、それができなければ友人に預けるなどして、鳴き声が聞こえないようにする必要があります。

最近ではオンライン会議用の個室ブースなどもあるため、自宅でどうしても面接空間がセッティングできない場合にはそういったブースを用いるのも手段の一つです。

3-1-4.背景

背景はシンプルなものにしましょう。部屋の様子がわかってしまうのは印象が良くないため、白やクリームなどの単色でビジネスに適した背景を設定します。

3-1-5.服装

男女どちらも、白シャツとジャケットの組み合わせか、スーツを準備しましょう。髪型はすっきりとまとめます。メイクは清潔感が感じられるような色使いを意識すると良いでしょう。

3-2.手順・流れ

対面での面接との手順の大きな違いは「入室」と「退室」です。オンライン面接の場合、以下のような流れで面接が進行します。

3-2-1.【STEP1】企業から伝えられたURLまたはチャットブースにアクセスする

面接開始の5分前にはアクセスし、インターネット接続や音声、カメラや背景などに不備がないかを確認します。

3-2-2.【STEP2】面接官に挨拶をする

面接官が入室したら「〇〇〇〇と申します。本日は宜しくお願いいたします」とフルネームを入れて挨拶しましょう。対面面接と違い、立って挨拶をすることができないため、挨拶のタイミングで背筋を伸ばし直すなどすると、きちんとした印象を与えることができます。

また、カメラがある方向に顔を向け、面接官が映っている画面の中央を見ることで、面接官とはっきり目線が合うようになります。

3-2-3.【STEP3】面接官の指示に従って面接を進める

面接が始まったら、内容は対面面接と同じです。面接官の指示に従って面接を進めます。聞かれたことに対し正確にハキハキと返答しましょう。

3-2-4.【STEP4】面接終了後に接続を切る

面接が終了したら接続を切ります。この際、面接官が先に退室するパターンと「退室してください」と促されるパターンがあるため、面接官の指示に従いましょう。

退室の際には「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。失礼いたします」とひと言添えてから退室すると、丁寧な印象を与えることができます。

4.オンライン(Web)面接成功のポイント

オンライン面接は画面越しに会話をするぶん、対面面接と比較すると違和感が拭えない人もいるでしょう。では、どのようなポイントに気をつければオンライン面接を成功させることができるのでしょうか。

4-1.事前練習をおこなう

実際に当日用いるツールを使って事前練習を行いましょう。友人や家族などにお願いし、実際の面接と同じようにURLと時間を指定して入室から退室までの流れを練習します。

背景や音にも注意し、周りの環境や画面への映り具合、声の大きさなどに問題がないかチェックしてもらいましょう。

4-2.カメラの高さを意識する

対面面接では相手の顔をまっすぐ見ることが基本です。しかしオンライン面接の場合、画面の中の面接官を見ると相手からは目線が下がってうつむきがちに見えてしまうこともあります。

オンライン面接の場合「目線」にあたるのはカメラになります。目線が上向きや下向きにならないように、カメラの位置は目の高さと水平になるようにセットしておくと良いでしょう。そうすることで、面接官にしっかりと目線を合わせている印象を与えることができます。

4-3.リアクションをとる

オンラインの場合、自分の動きが相手に見えにくいため、相手の話に対してうなずくなど、対面よりも大きめにリアクションをとることを意識しましょう。

4-4.ハキハキ話す

自分のマイクや相手のスピーカーのスペックなどによっては、声が届きにくかったり、聞き取りにくかったりする場合があります。ゆっくりハキハキと話すことを心がけると、自分の言葉が相手にしっかりと伝わります。

4-5.顔映りを明るくする

面接官は、相手の表情のこまかな変化まで見ている場合があります。自分の表情がよく見えるよう、照明やレフ版などを使って顔映りが明るく見えるようにしましょう。

暗い場所での面接は相手に表情が見えないだけでなく、性格まで暗い印象を与えてしまうこともあるため、絶対に避けましょう。

4-6.ミュート機能を使う

使用するツールにミュート機能があれば、ミュートを活用することもトラブルを防ぐ手段の一つです。自分が話す時にはミュートを解除し、相手が話をしている時にはミュートをすることで、外の犬の鳴き声や緊急車両のサイレンなど、予期しない音にも対応できます。

ただし、自分が話す時にミュートを解除することを忘れないようにしましょう。事前練習の時からミュートのオン・オフも練習しておくとミスを防ぐことができます。

4-7.ツールの使い方を覚えておく

ツールの使い方を理解していないと、面接前や面接中の操作に手間取ってしまう可能性があります。面接がスムーズに進まず、面接官や他の面接者に迷惑をかけてしまう場合もあるため、事前練習で必ず使い方をマスターしてから面接に臨みましょう。

5.オンライン(Web)面接に関するQ&A

最後に、オンライン面接についてよくある疑問をまとめます。

5-1.最初の挨拶は何を話せば良いの?

最初の挨拶では「自分の名前(フルネーム)」と「面接時間をとってもらったことに対するお礼と感謝の気持ち」を伝えましょう。緊張するかもしれませんが、表情は少し口角を上げ、やわらかく見えるように意識します。

例)
「○○○○と申します。本日はお忙しい中面接の機会をいただき、ありがとうございます。宜しくお願いいたします。」

挨拶のあとに頭を45度下げるお辞儀をする。

5-2.最後の挨拶は何を話せば良いの?

最後の挨拶は、退室に関する指示を受け、実際に退室するタイミングに行います。面接に対するお礼を伝えましょう。面接が終わりホッとするタイミングですが、くだけた印象にならないよう、最後まで緊張感をもって挨拶をしましょう。

例)
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼いたします。」

5-3.「聞こえておりますか?」と聞かれたらどう答えれば良いの?

オンライン面接では、回線や周りの環境によって声が届きにくい場合があります。面接官から聞こえているかどうかを尋ねられたら、聞こえ具合を正直に返答して構いません。

また、返答に続けて相手にも自分の声が届いているかを確認するとスムーズです。

例)
面接官「聞こえておりますか?」

→(よく聞こえている場合)
「はい、よく聞こえております。こちらの音声は聞こえておりますでしょうか。」

→(聞き取りづらい場合)
「申し訳ございません、回線が不安定でお声が遠いようです。こちらの音声は聞こえておりますでしょうか。」

5-4.スマートフォンで行っても良いの?

基本的には指定のツールで通信ができれば面接には問題がないため、スマートフォンで面接をおこなうことも可能です。ただし、画面の向きは横向きで固定しましょう。

オンライン面接は一般的にパソコンからおこなう人が多く、面接官の多くもパソコンを使用しています。パソコンの画面は横長であるため、それに対してスマートフォンを縦向きで使用していると、相手のパソコン画面の映像の左右に黒いスペースが現れてしまい不自然です。

また、映像の範囲が狭くなってしまい、身振り手振りなどが伝わりにくくなってしまうデメリットもあります。

スマートフォンで面接をおこなう場合には、画面の向きは横向きにし、動かないように三脚やスタンドでしっかり固定して臨みましょう。

5-5.面接の際、緊張して言葉が出てこないことがあります。どうしたら良いでしょうか?

面接は非日常的な出来事ですから、誰でも緊張してしまうものです。その緊張を乗り越えて自分の力を発揮するためには、事前の面接練習を丁寧におこなうことが何より重要になります。

何度練習しても言葉が出にくいことがあるなら、言葉が出るようなヒントや話の要点を書いたメモを準備しておくことも効果的です。ただし、メモを手元に置いておくと目線が下がってしまい、相手からみて不自然になってしまうため、メモはカメラの横あたりに付箋で貼り付けておくことをおすすめします。

面接練習のコツやポイントは以下の記事で詳しく解説しています。事前練習の参考にしてください。

5-6.イヤホンをつけないといけませんか?

イヤホンの着用は義務ではないため、イヤホンがないからといって問題があるわけではありません。しかし、スピーカーだと音が広がりすぎてしまうこともあるため、イヤホンがあったほうが先方の声がクリアに聞こえて聞き漏らしを防ぐことができます。

ただし、奇抜なデザインのイヤホンや外見の印象を変えるヘッドフォンなどは避けましょう。シンプルで目立たないデザインのものを選んでください。

6.まとめ

感染症拡大防止で普及し始めたオンライン面接ですが、「時間を有効に使える」「就職・採用の地理的ハードルが下がる」などのメリットより、一部の会社では感染拡大が落ち着いた後も継続して活用されていくことが予想されます。

志望した会社の面接がオンラインだった場合でも、この記事でご紹介したことを実践すれば、過度に不安になる必要はありません。

一番重要なことは、自分の言葉や思いをいかに伝えられるかということ。面接をスムーズに進められるための準備さえすれば、あとは対面面接と同じように自分の思いをしっかりと伝えることに集中すれば大丈夫です。

JOBPALでは、オンライン面接を推奨しています。慣れた環境で気楽に面接をおこなっていただけます。また、以下から転職相談ができますので、ぜひお気軽にご活用ください。

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