派遣の仕事内容
更新日:2022年04月19日

派遣社員と契約社員の違いとは?それぞれの特徴と注意点を徹底解説

派遣社員と契約社員の違いとは?それぞれの特徴と注意点を徹底解説

※この記事は5分30秒で読めます。

「派遣社員と契約社員の具体的な違いを知りたい」
「派遣社員と契約社員どちらの雇用形態が自分に合う?」
など、派遣社員と契約社員について興味や疑問を持っている方もいるでしょう

派遣社員と契約社員では、雇用主、給与形態、仕事内容、契約期間などさまざまな違いがあります。

今回は、派遣社員と契約社員の違いを徹底解説します。最後まで読んで、自分にどちらの雇用形態が合うのか判断してみましょう。 

1.派遣社員と契約社員の違い

まずは、派遣社員と契約社員の違いについてお伝えします。それぞれの契約や働き方を確認していきましょう。

1-1.派遣社員とは?

派遣社員は、実際に働いている派遣先企業ではなく、派遣元の会社と雇用形態を結びます。そのため、給料の支払いや福利厚生の提供なども派遣会社からおこなわれます。給料に関しては、時給制で換算されるのが一般的です。

派遣社員の場合、あらかじめ契約期間の定めがある状態で働きます。3ヵ月や6ヵ月ごとの更新がある場合が多く、一つの企業で3年以上働くことはできません。

また、業務内容は契約時に結んだ内容の業務をおこないます。原則、派遣先企業の指示で新しい業務をおこなうことはできません。例えば、コールセンターのオペレーターとして契約した場合、派遣先企業の社員が担当している営業に同行したりすることはありません。

派遣社員については、以下の記事でも詳しく解説しています。

また、派遣社員といってもさまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な2つの種類についてお伝えします。

1-1-1.登録型派遣

登録型派遣は、一般的によく知られている派遣社員としての働き方です。派遣会社に登録する際の面談で、勤務地や勤務時間、仕事内容に関する条件を伝えられ、自分の希望に合う仕事を紹介してもらえます。

自由度が高い働き方ができる分、プライベートの時間を確保しやすいのが特徴です。また、多くの求人がある分、幅広い仕事の中から自分に合うものを選べるのも魅力といえます。

登録型派遣については、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

1-1-2.常用型派遣

常用型派遣は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社の社員として派遣先企業で働きます。基本的に長期雇用が前提となるので、契約期間の定めがない状態で働けます。

また、登録型派遣と違って、給料は時給制ではなく月給制で支払われることが多いです。長期雇用を前提としている分、就業開始前に派遣先企業で研修を受けられることもあります。

常用型派遣については、以下の記事でも詳しく説明しているのでぜひ参考にしてください。

1-2.契約社員とは?

契約社員は、雇用主と労働期間が定まった契約(有期雇用契約)を結び、契約で定められた仕事をおこないます。仕事内容や労働時間、勤務地、福利厚生、責任範囲などは就業先の定めに従い、給与は月給制の場合が多いです。

これまで契約社員は、一般的に正社員よりも待遇面で劣る傾向にありました。しかし、「同一労働同一賃金」「無期転換ルール」などが適用され、正社員と契約社員間の待遇差の改善が進められています。会社によっても異なりますが、契約社員の場合でも、正社員と同様に賞与を用意していることもあるでしょう。

また、契約期間や時期を見て、契約社員としての働きぶりを評価されると、正社員登用を打診してもらえる可能性もあります。

2.派遣社員ならではの特徴

ここから、派遣社員ならではの特徴をお伝えします。主に以下の3つが派遣社員の特徴です。

  • 派遣元の担当者が仕事を紹介してくれる
  • さまざまな勤務形態で働ける
  • 一つの会社で長期的に働くのが難しい

それぞれの特徴についてお伝えします。

2-1.派遣元の担当者が仕事を紹介してくれる

派遣会社に登録して自分の希望条件を伝えれば、担当者が仕事を紹介してくれます。そのため、自ら仕事を探す必要はありません。派遣会社は数多くの求人情報を保有しているので、条件次第では一つではなく、複数の仕事を紹介してくれるでしょう。

また、これまでの経験をもとに自分に適している仕事内容や勤務先の選定もサポートしてくれます。派遣先企業への就業後も業務や人間関係に関する悩みごとなど、いつでも相談に乗ってくれるので、派遣会社の担当者は非常に心強い存在になってくれます。

2-2.さまざまな勤務形態で働ける

派遣社員の場合、週3日・1日5時間など、自分の希望に合う働き方ができます。正社員や契約社員のようにフルタイム勤務が基本ではないので、プライベートの時間を確保することが可能です。子育てや介護など、家庭の事情で長く働くことができない方にとっても、おすすめの働き方といえます。

自分の希望に合う勤務形態で働くためには、派遣元の担当者との面談でしっかり希望条件を伝えることが大切です。希望条件を明確に伝えることで、条件に合う仕事を紹介してもらえ、働き始めてからのミスマッチを防ぐことができます。

2-3.一つの会社で長期的に働くのが難しい

派遣社員は、雇用契約の期間に定めがあるため、一つの会社で長く働き続けることはできません。具体的には、同じ派遣先企業で働き続けられるのは最長3年間となっています。3年を超えても働き続けたい場合は、派遣社員ではなく、正社員や契約社員になり、派遣先企業と直接雇用契約を結ぶことが必要です。

なお、自分が契約を延長したい意志があっても、就業先から合意を得られなければ、契約期間満了を持って派遣期間は終了となります。契約期間が終われば、次の仕事探しをする必要があり、なかなか新しい仕事が見つからなければ、一定期間収入がない状態が続く可能性もあるので注意しましょう。

ほかにも派遣社員ならではの特徴やメリットはあります。以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

3.契約社員ならではの特徴

次に、契約社員ならではの特徴をお伝えします。

  • 裁量権のある仕事に挑戦できる
  • 正社員に近い給与で働ける
  • 昇給や昇格のチャンスがない

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

3-1.裁量権のある仕事に挑戦できる

契約社員の場合、企業との直接雇用になるため、さまざまな業務を担当できる可能性があります。派遣社員の場合、契約で決められた範囲の業務しか担当できないため、契約社員のほうが業務の幅が広がり、スキルアップのチャンスが多いです。

企業によっては、正社員と同レベルの裁量権のある仕事を任せてもらえることもあります。その分責任感は増えますが、やりがいや達成感を感じられる機会は多くなるでしょう。

3-2.正社員に近い給与で働ける

契約社員は、基本的に月給制で働くことができます。企業によっては、契約社員でも利用できる福利厚生を用意している場合もあり、正社員に近い給与で働ける可能性もあります。

派遣社員の場合、時給制で祝日が多く勤務日数が少ない月は収入が減るといったこともありますが、契約社員の場合は月給制なので、月による収入の変動の心配はありません。

3-3.昇給や昇格のチャンスがない

契約社員は、良くも悪くも契約時に締結した労働条件が契約期間満了まで維持されます。そのため、契約期間中は基本的に給料が下がることはありませんが、昇給や昇格のチャンスもありません。

たとえ個人の営業成績が上がったり、会社の業績が上がったりしても、昇給は次の契約更新まで待たないといけないのです。契約社員として働き始めるときには、雇用契約書に記載された給与をしっかりと確認し、契約期間中無理なく働き続けられるかどうか、しっかり考えておきましょう。

4.派遣社員と契約社員はどっちがおすすめ?

それでは、派遣社員と契約社員ではどちらがおすすめなのでしょうか。まずは、派遣社員と契約社員の比較表を確認しておきましょう。

  派遣社員 契約社員
雇用主 派遣会社 勤務先の企業
給与形態 基本的に時給制 基本的に月給制
仕事内容 契約時に決めた仕事内容のみ担当 会社の指示に従いさまざまな仕事を担当
勤務日数・勤務時間 希望に合わせて自由に選択可能 基本的にフルタイム勤務
社会保険・福利厚生 派遣会社から受けられる 勤務先企業から受けられる
契約期間 有期雇用契約で最長で3年間まで 契約期間はあるものの最長期間の定めはない

上記の比較表を踏まえて、派遣社員と契約社員はそれぞれ以下のような方に向いているといえます。

4-1.派遣社員に向いている人

  • 自由度の高い働き方を実現したい人
  • 残業や休日出勤はゼロがいい人
  • さまざまな仕事を経験してみたい人
  • 扶養内で働きたい人

派遣社員の大きな魅力は、やはり自由度の高い働き方ができることです。仕事だけでなく、プライベートも充実させたいと思っているなら、派遣社員がおすすめといえます。

また、自分のやりたい仕事が明確に決まっていない、自分の得意なことを見つけたいと思っているのであれば、一旦派遣社員になり、短期間ずつさまざまな仕事を経験するのもありです。

4-2.契約社員に向いている人

  • 一つの職場で長く働き続けたい人
  • スキルアップしたい分野が決まっている人
  • 収入の安定感を求めている人
  • フルタイムで働きたいと思っている人

契約社員は、雇用契約期間はあるものの最長3年間などといった期間の制限はないため、一つの職場で長く働きたいと思っているなら、契約社員がおすすめです。

また、派遣社員よりも裁量権を持った仕事を任せてもらえるので、スキルアップしていくこともできます。給与は基本的に月給制なので、収入の安定感もあるでしょう。

5.派遣社員から契約社員に切り替えるときの注意点

派遣社員として働いていた方が、転職活動をして契約社員として働き始めることもあります。雇用形態を切り替えるときには、以下の2点に注意しておきましょう。

  • 雇用形態や労働条件を確認する
  • 契約社員も契約期間があることを把握する

それぞれの注意点についてお伝えします。

5-1.雇用形態や労働条件を確認する

どんな働き方をするにしても、雇用形態や労働条件はしっかりと確認すべきです。実際、派遣社員から契約社員に切り替えても、必ずしも労働条件が良くなるとは限りません。

給与や勤務時間、休日日数、教育制度、そのほか福利厚生をしっかりと確認し、本当に自分が求めている働き方ができるか判断することが大切です。「とりあえず契約社員だから安定して働ける」と労働条件を詳しく確認せず働き始めると、後悔する可能性もあるので気をつけましょう。

5-2.契約社員も契約期間があることを把握する

契約社員の場合も、派遣社員と同じく契約期間の定めがあります。派遣社員のように3ヵ月や6ヵ月で更新を繰り返すのではなく、年単位契約期間になることが多いです。

仕事が楽しかったり、業務に向いていると感じても、契約期間があるため、必ずしも働き続けられるとは限りません。できるだけ長く働き続けたいと考えているのであれば、契約社員よりも正社員として働くことをおすすめします。

6.まとめ

今回は、派遣社員と契約社員の違い、それぞれの特徴などをお伝えしました。

派遣社員にも契約社員にもそれぞれ良し悪しがあります。どちらの働き方が合うかは人によって異なるので、今回お伝えしたそれぞれの特徴を把握して、自分に合う雇用形態を選びましょう。

働き始めてから後悔しないためにも、一度自分が仕事に求める条件、理想の働き方をよく考えてみることをおすすめします。また、できるだけ多くの求人情報を見て、どういった企業であれば働いてみたいと思えるのか考えてみましょう。

弊社JOBPALでは、幅広い業種・業界の求人情報を掲載しています。少しでも求人探しでお困りであれば、ぜひご活用ください。

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