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更新日:2025年11月25日

夜勤手当とは?深夜手当との違いや仕事例、求人を探すときのチェックポイントを解説

夜勤手当とは?深夜手当との違いや仕事例、求人を探すときのチェックポイントを解説

この記事で分かること

  • 夜勤手当とは、夜間に働く従業員に対して企業が独自で支給する手当のこと
  • 夜勤手当の支給がない場合でも違法ではない
  • 夜勤は日勤より効率的に稼げるが、生活リズムが乱れるため心身の負担がかかることもある
  • 夜勤による負担や収入は求人ごとに異なるため、勤務条件や各種手当、福利厚生をチェックすることが重要

※この記事は6分30秒で読めます。

「夜勤手当は何時に働けばもらえる?」
「夜勤の仕事が決まったので手当について知りたい」
など、夜勤の手当について疑問を持っている方もいるでしょう。

夜勤で働くと、夜勤ならではの手当を受け取れる場合があります。

今回は、夜勤の手当や夜勤のメリット・デメリットなどについて解説します。この記事を読めば手当に関する理解が深まり、夜勤の仕事で働く意欲がより高まることでしょう。

1.夜勤手当とは?

夜勤手当とは、夜間に働く従業員に対して企業が独自で支給する手当のことです

労働基準法で義務付けられている「深夜手当」と異なり、支給の有無や時間帯、支給金額などは企業が自由に設定できます。

あくまでも夜間に勤務する従業員へのねぎらいとして、企業が就業規則などで任意に定める手当のため、支給がない場合でも違法ではありません。

1-1.深夜手当との違い

夜勤手当とよく混同されやすい「深夜手当」は、正しくは「深夜割増賃金」と呼ばれます。深夜の労働は昼間より従業員の負担が大きいことから、通常より高い賃金が適用される仕組みです

深夜手当(深夜割増賃金)では、労働基準法によって以下のように支払いが義務付けられています。

使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

上記のとおり、深夜手当(深夜割増賃金)は通常午後10時から午前5時までの時間帯に働いた労働者に、必ず所定の金額が支給されます。それに対して、企業が独自に定める夜勤手当は支給が必須ではなく、対象となる時間帯も会社によって異なります。

また、深夜手当(深夜割増賃金)の支給額は以下のように法律で定められており、基本的にどの会社も計算式は同じです。(※割増率を上乗せしている場合を除く)

1時間あたりの賃金額 × 0.25 × 深夜労働時間 = 深夜手当

それに対して、夜勤手当は支給金額も会社によって異なり、「夜勤一回につき〇円」と固定で支払われるのが一般的です。

1-2.時間外手当との違い

時間外手当とは、法定労働時間(1日8時間または週40時間)を超えて働くときに支給される手当です。「残業手当」とも呼ばれ、時間外労働や休日出勤があった場合、通常の1.25倍以上の割増賃金が適用されます。

夜勤手当は、企業が任意で設定する深夜帯の労働を対象とした手当です。それに対して時間外手当は、労働基準法によって支払いが義務付けられており、法定労働時間を超える労働があった場合に支給されるという違いがあります。

1-3.宿直手当との違い

宿直手当とは、宿泊を前提に職場で待機する「宿直勤務」に対して支払われる手当です。夜勤では、基本的に日中とほぼ同じ内容の業務をおこないますが、宿直では定期巡回や緊急時の対応など、待機をメインとした特殊業務に従事するという違いがあります。

宿直をおこなう施設は、労働基準監督署へ「断続的な宿直又は日直勤務許可申請書」を提出し、許可が得られれば、通常賃金や割増賃金の代わりに宿日直手当のみを支給できます。

厚生労働省の通達では、その最低額を「宿直1回につき、宿直業務に従事する人の平均賃金(日額)の3分の1以上」と定めています。

ただし、許可を得られるのはほとんど労働が必要ないことなど、一定の条件を満たした場合のみです。許可が得られない場合は宿直勤務も通常の労働扱いとなり、時間外労働として賃金の支払い義務が発生します。

また、許可を得た施設であっても、宿直勤務中に通常の勤務時間と同様の業務に従事した時間は時間外労働としてカウントし、時間外手当や深夜手当(深夜割増賃金)などの割増賃金が適用されます。

2.夜勤手当がある仕事の例

夜勤手当は深夜労働を対象としているため、主に夜勤がある職場で設定されています。夜勤が発生する主な業種・職場は以下のとおりです。

■製造業(自動車工場・食品工場・製鉄工場など)

需要や生産効率の観点から24時間稼働している工場では、夜勤手当が設定されることがあります。例えば、大量生産を前提としている自動車工場・製鉄工場や、需要に合わせて夜間も稼働する食品工場などが挙げられます。

■運輸業・物流業(倉庫・物流センター・運送会社など)

倉庫や物流センター、運送会社なども夜勤手当が設定されることが多い職場です。24時間体制で荷物の輸送・仕分け・保管をおこないます。

■医療業・社会福祉事業(病院・診療所・介護施設など)

24時間体制で人の健康・安全を守る必要がある医療・福祉施設も、夜勤の多い職場です。患者さんや入居者さんの夜間の容体変化や緊急対応に備えて、スタッフを配置する必要があります。

■警備業(常駐警備、交通誘導警備など)

24時間体制での安全確保が必要な警備業も、夜間勤務が多い仕事の代表格です。オフィスビルや商業施設での巡回・監視や、工事現場での交通整理などを担います。

■小売業・サービス業(スーパー・コンビニ・コールセンターなど)

スーパー、コンビニなど24時間営業の小売店や、コールセンターなど夜間対応が求められるサービス業でも、夜勤を前提にシフトが組まれます。

■飲食店・宿泊業(ファミレス・ホテル・旅館など)

ファミレスなど24時間営業の飲食店や、夜間も宿泊客が滞在するホテル・旅館などの宿泊施設も夜勤が発生します。

夜勤手当の設定はあくまでも任意のため、支給の有無や条件、金額などは会社によって異なります。

ただし、夜勤手当がない会社でも、午後10時〜午前5時の労働では必ず深夜手当(深夜割増賃金)がつきます。(※宿直許可を得た施設での宿直業務を除く)また、深夜手当(深夜割増賃金)はアルバイト・パートを含め、すべての労働者が対象です。

3.夜勤のメリットやデメリットとは?

比較項目 メリット デメリット
通勤 通勤ラッシュがない 夜間は交通手段が限られる場合がある
労働時間 基本的に残業が少ない 生活リズムが不規則になりやすい
収入 手当がつくため効率的に稼げる 夜勤手当の有無や金額は会社で異なる
プライベート 平日の日中に時間を使える 家族や友達と過ごすことが難しい

夜勤は、一般的な日勤(9時〜18時)と勤務時間帯がずれているため、出社時や帰宅時の混雑を避けて通勤が可能です。

また、労働基準法で深夜手当(深夜割増賃金)が義務付けられているうえ、会社によっては夜勤手当が上乗せされるため、同じ労働時間でも日勤より効率的に稼げます。無理は禁物ですが、昼間に他の仕事と掛け持ちすれば、さらに収入を増やせるでしょう。

一方、夜勤の代表的なデメリットとしては、生活リズムが乱れやすい点が挙げられます。夜勤を含む交替制勤務にはさまざまな健康リスクがあるとされており、休日には多めに睡眠をとるようにするなど、健康面に気を遣う必要があります。

また、家族や友人と一緒に過ごす時間を確保しにくいのも、夜勤のデメリットです。多くの人が活動している日中に眠り、夜間に働く生活が続くため、どうしても人と交流する機会が少なくなります。オンとオフのメリハリをつけて、仕事に取り組むことを心がけましょう。

  • 参照:令和6年度医療施設運営費等補助金 看護職員確保対策特別事業「看護の多様なワークスタイル 健康に働き続けるための選択」

    https://www.mhlw.go.jp/content/001499371.pdf

4.工場の夜勤の求人を探すときのチェックポイント

ひとくちに夜勤といっても、勤務時間や仕事内容、各種手当などの条件は企業によってさまざまです。選ぶ求人によっては、収入ややりがいに大きな違いが出てくる可能性もあるでしょう。

ここからは、夜勤が多い代表的な職場である工場をはじめ、夜勤の求人を探すときのチェックポイントをご紹介します。

自分が希望する条件に近い仕事を見つけるためにも、下記のことをチェックして求人を探しましょう。

4-1.勤務条件をチェックする

夜勤による負担は、勤務条件によって大きく異なります。特に、以下は身体的・精神的な負担の大きさに直結するため、事前によく確認しておく必要があります。

  • 勤務時間
  • シフトパターン(夜勤専属か交替制か)
  • 残業の有無と頻度
  • 休日・休暇制度
  • 休憩・仮眠時間の長さや取り方
  • 仮眠室や休憩室など設備の有無

夜勤専属とは文字通り、夜勤だけで固定された勤務です。それに対して交替制とは、日勤・夕勤・夜勤(2交替制や3交替制)など、複数の勤務時間帯をローテーションで回す働き方を指します。

夜勤専属は、昼夜が完全に逆転した生活になるものの、比較的業務内容を覚えやすいのが特徴です。それに対して交替制は、家族や友人と過ごす時間をつくれる一方、生活リズムが乱れやすいという特徴があります。

それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。

また、休憩・仮眠の取りやすさも、心身の負担や疲労回復に大きく影響します。休憩・仮眠時間に関する規定や、仮眠室や休憩室など設備の有無を確認しましょう。

上記の項目は、求人情報や募集要項で確認できます。仮眠・休憩のタイミングや環境など記載がない項目に関しては、面接や説明会で質問するとよいでしょう。

4-2.給与・各種手当の有無をチェックする

深夜手当(深夜割増賃金)や時間外手当は、法律で支払いが義務付けられているため、どの会社でも支給されます。しかし、夜勤手当を含むそれ以外の手当は会社によって異なるため、事前に有無や種類、支給条件を確認しておきましょう。

これらの違いにより、月給や年収に大きな差が出る場合があります。

また、手当とは別に、給与制度や福利厚生の一環として、以下のような制度を導入している企業もあります。

4-2-1.賞与(ボーナス)

賞与とは、固定給を支払う労働者に対して普段の給与とは別に支給する賃金のことです。「ボーナス」「賞与」という名称が一般的ですが、「特別手当」という名前で呼ばれるケースもあります。

ボーナスの支給月は企業によって異なりますが、一般的には6月(あるいは7月)と12月の年2回です。

ただし、賃金と違って法的な支払い義務はありません。始めから就業規則で支払いを定めている企業もあれば、業績次第で支給するか決める企業もあります。

4-2-2.給料前払い

給料前払いは、文字通り給料を前払いしてもらえる制度のことです。前借りできる金額は「すでに働いた日数だけ」なので、例えば月末日締めの場合、当月20日に前借りできるのは約20日分のみとなります。

ただし、従業員からの要請があっても企業には必ずしも応じる義務はありません。労働基準法で前払いが認められるケースは、出産・疾病・災害・結婚・生計を維持する者の死亡などの非常時に限られます。

4-2-3.入社祝い金

入社祝い金は、求人に応募し採用された際に受け取れる特別手当です。ただし、企業には入社祝い金を支払う義務はなく、制度の有無は企業によって異なります。

入社祝い金がある場合、受け取れる金額は企業によって異なります。一般的には数万円程度ですが、30万円以上の入社祝い金が受け取れるケースもあります。

4-2-4.キャリアアップ制度

キャリアアップ制度は、担当者→主任→係長→課長といったような明確なポジション制を取ることで評価ごとに昇給する仕組みのことです

年功序列ではなく明確な昇格・昇進要件がわかることで、社員のモチベーションにつながります。

4-2-5.転籍制度

転籍制度とは、会社において現在の雇用契約関係を解消して別の会社と労働契約を結ぶことを指します

転籍は、会社と従業員の双方の合意によっておこなわれます。今の会社との雇用関係はいったん終了し、新しい会社と新たに労働契約を結ぶ点が特徴です。

雇用調整(リストラ)に近いケースもありますが、再就職先があらかじめ確保されている点で安心感があります。

4-2-6.健康診断

企業では年に一度、定期健康診断を実施することが義務付けられています。定期健康診断にかかる費用は原則会社負担です。

ただし、会社負担が義務付けられている費用はあくまで法定項目のみです。再検査やオプション検査でかかる費用については会社負担にならない場合があります。

なお、企業によってはインフルエンザワクチン接種を無料で受けられるなど、独自の福利厚生を導入している場合もあります。

4-2-7.家賃補助・寮

支給条件は会社によって異なりますが、持ち家で住宅ローンを払っている従業員や、自分で契約した賃貸物件の家賃を払っている従業員に対して、住宅費用を補助する目的で「住宅手当」を支給している企業もあります。

また、会社が保有している「寮」や、会社が一般の賃貸物件と契約した「社宅」を従業員の住まいとして提供しているところもあります。

無償の場合と有償の場合がありますが、有償でも従業員が負担する額は周辺相場の半額以下に設定されることが多いため、住宅にかかる費用を大きく軽減できます

4-2-8.赴任旅費支給

赴任旅費支給は、会社都合で引越しが必要になった場合の基本的な費用を企業が負担してくれる制度のことです

以下のような基本費用について企業側が負担することになります。

  • 引越し業者に支払う実費
  • 敷金・礼金・仲介手数料
  • 火災保険・鍵交換費用などの諸経費

ただし、「家電・家具、特殊な荷物の運搬代金」など、企業側が定めた規定外の部分は自己負担となります。

その他企業が導入している主な福利厚生や事例に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

また、一例として、求人サイトJOBPALを運営しているUTグループの福利厚生も参考にしてください。

4-3.募集年齢をチェックする

一般的に、夜勤がある求人は、幅広い年齢層を対象に募集がおこなわれています

しかし、求人によっては年齢制限が設けられている場合もあるため注意が必要です。年齢条件に合致していない場合、基本的に面接を受けることはできません。時間を無駄にしないためにも、事前に年齢制限の有無や範囲を確認しておきましょう。

また、なかには夜勤=力仕事というイメージがあり、「自分には難しいかもしれない」と不安に感じている方もいるでしょう。

しかし、ひとくちに夜勤といっても、業務内容や負担の大きさは職場によってさまざまです。例えば、同じ工場の仕事でも、軽作業やピッキング作業、検品作業など比較的負担が少ない求人もあります。

無理せず、自分に合った勤務条件、業務内容の求人を選んで応募しましょう。

5.好条件の夜勤求人を効率よく探すには?

夜勤ありの求人といっても、待遇は企業ごとにまったく異なります。夜勤手当が受け取れない企業もあれば、夜勤手当がもらえる企業でも支払われる金額に差があることも少なくありません。

自分に合った好条件の夜勤求人を探すには、「求人サイト」の活用がおすすめです

求人サイトとは、企業が掲載している求人情報を、インターネット上で検索・応募できるサービスです。職種や給与、勤務形態など、条件を絞って探せるため、複数の求人の中から自分の興味や希望条件に合った仕事を見つけられます。

JOBPALは、工場・製造業を中心に、事務やサービス業などさまざまな仕事に携わりたい方向けの求人サイトです。

特定の求人の検索・応募はもちろん「自分にどんな仕事が向いているのかわからない」「いくつか気になる求人があるけど迷っている」など、仕事やキャリアに関する相談ができる「面談応募」もおこなっております。お気軽にご相談ください。

6.まとめ

夜勤手当とは、夜間に働く従業員に対して、企業が独自で支給する手当のことです。午後10時から午前5時までの労働に対して支払いが義務付けられる深夜手当(深夜割増賃金)と異なり、あくまでも支給は企業の任意となっています

同じ夜勤の仕事でも、夜勤手当の有無や時間帯、支給条件は会社によって異なります。夜勤手当以外の各種手当や給与制度、福利厚生なども収入に大きく影響するため、求人を選ぶ際はこれらも合わせてチェックするとよいでしょう。

また、夜勤は日勤と比べて心身への負担が大きいため、業務内容や勤務時間、シフトパターンなど、自分に合った求人に応募することも重要です。無理なく働けるよう、残業の頻度や休憩・仮眠環境なども可能な限りチェックしておきましょう。

JOBPALでは、数多くの求人情報を掲載しています。夜勤の求人も多数あるのでぜひチェックしてみてください。少しでも気になる求人があれば、お気軽にご応募ください。

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