夜勤の仕事のメリット・デメリット!おすすめの職業10選も解説

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「夜勤の仕事にはどんなメリットがあるの?」
「おすすめの夜勤の仕事が知りたい」
など、夜勤の仕事に関して、疑問を持っている方もいるでしょう。
夜勤の仕事は、昼間の時間帯を自由に使えるメリットがあり、体を動かす仕事からデスクワークまで、さまざまな仕事があります。
今回は、夜勤の仕事をするメリット・デメリット、向いている人・向いていない人、おすすめの仕事などについて解説します。この記事を読めば、夜勤の仕事が自分に合うかがわかり、夜勤で働くイメージが描けるようになります。
1.夜勤の仕事をするメリット
夜勤で働くということは、睡眠時間や体調管理など大変なイメージがあると思います。しかし、大変な分だけメリットも多くあります。
- 日勤よりも給与が高い
- 通勤・帰宅ラッシュを避けられる
- 平日の昼間を自由に使える
- 職場に人が少なくて気楽に働ける
上記の4つのメリットについて、それぞれ解説していきます。
1-1.日勤よりも給与が高い
夜勤で働くことは、労働基準法に定められている深夜労働に当てはまります。そのため、深夜労働(22時~5時)の時間帯に働く時には、25%の給料の割増があります。
例えば、日勤で時給1,000円で働く職場であれば、夜勤での時給は1,250円になります。日勤と同じ7時間の労働をしたとしても、日勤より1,750円多く稼ぐことができます。
たかが1,750円と考えるかもしれませんが、ひと月に20日間働くことで、日勤よりも3万5,000円も多くの給料を受けることができます。
1-2.通勤・帰宅ラッシュを避けられる
夜勤で働くということは、夜に出勤して朝に帰宅するため、日勤で働く人とは真逆の生活を送ることになります。
そのため、通勤・帰宅ラッシュに巻き込まれることがなくなります。車通勤であったとしても比較的空いている時間帯に運転することができます。
このように通勤や帰宅で余計な体力を使うこともなく、快適に職場に向かえるということは、ストレスを回避できるため、メリットの一つだといえるでしょう。
1-3.平日の昼間を自由に使える
日勤の人が平日を利用して遊びに行ったりするには、会社から有休を取得する必要があります。ですが、有休を取得するには前もって会社に通達する必要があり、書類提出など面倒な点も多くあります。
その点、夜勤作業であれば、平日の朝に帰宅するので、平日の昼間を自由に使うことができます。特に休日に混雑する遊園地や、人気のレストランなどにも行きやすく、役所や銀行にも気兼ねなく行けるというメリットがあります。
1-4.職場に人が少なくて気楽に働ける
仕事をしていると、何かと人間関係のトラブルに巻き込まれることがあると思います。特に日勤で、同僚や上司など人間関係に悩んでいる人は少なくありません。
しかし、夜勤の場合は働いている人も少なく、静かに作業できるので、日勤の人ほど人間関係のトラブルに巻き込まれることがありません。また、上司のなかでも役員などが夜勤中に訪れることはほとんどないので、気楽に仕事をすることができます。
2.夜勤の仕事をするデメリット
ここまでは夜勤で働くことのメリットを紹介しましたが、メリットだけでなく反対にデメリットもあります。
- 生活リズムが狂い体調管理に苦労する
- 人が少ない状況でトラブル対応しなければならない
- 友達や家族との時間が合わない
デメリットについても理解しておきましょう。
2-1.生活リズムが狂い体調管理に苦労する
体調管理には気をつけているつもりでも、体内時計が狂ってしまったり、食生活が乱れてしまったりすることはよくあります。
特に夜勤の場合、体調管理は実際に気をつけたくてもなかなか難しいものです。夜勤明けは特に空腹になってしまい食生活も乱れやすく、太ってしまう原因にもなります。
さらに、心身に負担がかかると寿命を縮めるリスクもあります。
短期的には影響を感じなくても、数ヵ月、数年と長期に渡ると、将来的にがんや自律神経失調症などの重大な病気を発症するリスクがあるため、長期スパンで体調管理に気をつけなければいけません。
2-2.人が少ない状況でトラブル対応しなければならない
日勤であれば、各責任者が仕事場にいることが多いです。ですが、夜勤では基本的に人数も少なく、責任者が不在のケースがほとんどです。
そのため、夜勤中にトラブルが発生してしまうと、自分ですべて対処して解決するしかありません。夜勤で働く場合は、何かトラブルが発生したときのことを想定しておく必要があります。
それなりの責任感と、業務上の知識を持っていなければ、トラブルになったときに対処することができなくなってしまいます。
2-3.友達や家族との時間が合わない
夜勤のメリットとして、平日に自由な時間ができると説明しましたが、考え方を変えると、家族や友人と時間を合わせるのが難しくなるといったデメリットになります。
働いている時間に家族は寝ていて、帰ってきたら家族は仕事や学校に行くなどすれ違いが生じてしまい、家族との会話の時間も少なくなってしまいます。
1人での自由な時間が好きな人は良いですが、家族や友人との時間を大切にしたい人にとっては、これ以上のデメリットはないかもしれません。
3.夜勤の仕事に向いている人の特徴
夜勤の仕事は特殊な勤務形態であるため、向いている人は限られます。ここでは、夜勤の仕事に向いている人の特徴をお伝えします。
- 今よりも収入を上げたい人
- 夜型の生活が苦にならない人
自分が夜勤の仕事に向いているか確認しておきましょう。
3-1.今よりも収入を上げたい人
夜勤の時間帯の給与は、法律により通常よりも25%増額され支給されることが定められています。したがって、必然的に日勤で働くよりも給与は高くなります。
「働く時間帯はこだわらないからとにかく給与アップを狙いたい」という人は夜勤の仕事に向いています。
3-2.夜型の生活が苦にならない人
夜勤で働くと、通常の生活リズムとは真逆の生活を送ることになります。もともと夜型の生活に慣れていて、夜間から活動することが苦にならない人は、夜勤向きの可能性が高いでしょう。
また、翌朝太陽が昇ってから就寝するのが日常となるため、外が明るくても気にせず眠れる人も夜勤のスタイルに合っています。
4.夜勤の仕事に向いていない人の特徴
夜勤の仕事に向いている人がいる一方、向いていない人もいます。
- 仕事よりもプライベートを楽しみたい人
- 体力に自信がない人
働いてから後悔しないためにも、向いていない人の特徴も知っておくべきです。
4-1.仕事よりもプライベートを楽しみたい人
夜勤で働くと家族や友人と生活リズムが合わなくなるため、一緒の時間を過ごす機会が減り、プライベートの充実感が得られなくなる恐れがあります。
居酒屋などの飲食店が開店する夕刻から働き始めることになるので、おいしいものを食べたり、お酒を飲んだりしてリフレッシュする時間が十分に取れなくなるかもしれません。
今まで当たり前だった日常が、大きく変化することにストレスを感じる可能性もあります。
4-2.体力に自信がない人
多くの人は、日中活動し夜間は眠るという生活リズムで育ってきているため、夜勤になると急激な変化から体調を崩しがちになります。
一定期間を超えれば慣れるものの、自分の意識以上に体は疲弊します。特に最初のうちは、体調管理に気を配らなければなりません。
また、もともと体力に自信がなく、日勤の仕事でも大きく疲れを感じる人は、夜勤の仕事を長期間続けることは難しいでしょう。
5.おすすめの夜勤のある仕事10選
数ある夜勤の仕事のなかでも、次の10個の仕事はおすすめです。
- 清掃業務
- 軽作業
- コールセンター
- データ入力
- 病院受付
- 看護師
- 介護士
- ホテルスタッフ
- トラックドライバー
- タクシードライバー
比較的体力的にきつくなかったり、未経験者でも働けたりする仕事を中心に紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
5-1.清掃業務
夜勤でおこなわれる清掃作業は、ホテルのベッドメイキングや企業のフロア清掃などがメインの仕事になります。
清掃業は基本的に高いスキルを必要としない業種となっており、仕事を覚えることで自宅の整理整頓にも役に立つメリットもあります。
また、清掃業は長時間労働ではなく2~3時間程度の短時間労働になるので、体力的に長時間作業が厳しい人でも安心です。
清掃業は黙々と作業をこなしていく仕事で、人数がいてもそれぞれの持ち場で作業をするので1人での作業になることが多く、コミュニケーションが苦手な人でも難なく作業をすることができます。
5-2.工場の軽作業
工場の軽作業は、ライン作業や棚卸しなどがあります。基本的に、マニュアル通りに作業をするだけの単純作業になっています。
コツコツと作業をする人に向いている仕事で、特にスキルがなくても誰でも簡単に覚えることができる作業になっています。
また、棚卸しは商品の数を数える作業で、工場以外でもスーパーやホームセンターなどでおこないます。ライン作業も棚卸しも基本的に力を必要としない作業のため、女性にはおすすめです。
5-3.コールセンター
夜勤でのコールセンターは、主に24時間対応のホテルやロードサービスのオペレーターなどの仕事です。
業務内容は、お客様からの電話などの問い合わせ対応になりますが、ある程度パターン化された電話が多く、慣れてしまえばスムーズに対応することができます。
また、深夜のコールセンターは昼間よりも断然電話がかかってくる件数が少なくなりますので、比較的楽に仕事をおこなうことができます。
5-4.データ入力
データ入力の仕事は、アンケートなどをパソコンに入力していく仕事で、原本の原稿やメモから入力する場合だけでなく、音声データから入力していくケースもあります。
快適なオフィスで仕事ができるので、体力的にも楽で黙々と作業できます。
また、仕事でパソコンを使っていく仕事のため、タイピングなどパソコンのスキルアップにも役立つ仕事になっています。
5-5.病院受付
病院受付の夜勤作業は、主に緊急患者の受付や会計の仕事となります。また、電話対応や救急隊員の対応などもあります。
他にも、空いている時間にカルテのチェックなどをすることもありますが、夜間ということもあり、よほどの緊急時でもない限り忙しくなることはありません。
また、医療事務は給料が高額な点も人気の一つではありますが、病院によって、夜間は男性のみという病院もありますので、女性の場合はよく確認しながら仕事を探す必要があります。
5-6.看護師
看護師は、病院や介護施設で入院患者に対する治療の補助をする仕事です。
一般的に交代制のシフトを採用する病院が多いですが、夜間のみ働く夜勤専従の看護師もいます。夜勤の場合、時間帯的に就寝中の患者が大半のため直接コミュニケーションを取る機会は少なくなりますが、その分巡視など夜勤ならではの業務が加わります。
また、患者の体調急変があると忙しくなるでしょう。その他、日勤の看護師とは仕事内容にさまざまな違いがあるので、十分に比較し検討しましょう。
5-7.介護士
介護施設で、高齢者の日常生活をサポートするのが介護士の仕事です。日勤からの引き継ぎを受け、食事やトイレ、服薬、歯磨き、着替えなどの介助をします。
消灯後は、定期的に巡回して寝たきりの患者の体位を変えたり、呼び出しのコールに都度対応したりします。その合間を見て、事務作業や日勤で残った業務などを片付けていきます。
機能訓練や入浴、レクレーションなどは日勤の仕事になりますが、夜勤は人手が少なくなるため、臨機応変な対応が求められます。
5-8.ホテルスタッフ
ホテルの夜勤は、お客様を迎えるフロント業務がメインとなります。
夕方以降はチェックインのお客様が増えるため一時的に忙しくなりますが、深夜帯になるとチェックイン対応はほぼないため、事務所で待機する時間が増えます。
お客様からのリクエストも日勤より少ないため、その時間を使って予約サイトの管理や翌日のチェックインの準備、その他事務作業をおこないます。また、ホテルによっては客室や従業員エリアの清掃をする場合があります。
5-9.トラックドライバー
トラックドライバーのなかでも、長距離ドライバーは交通量が少なくスムーズに移動できる夜間にも多く働いています。
積み下ろしなどのタイミングを除き業務中は一人で運転することになるため、人間関係の煩わしさとは無縁です。ただし、夜間の暗い道を長時間一人で運転し続けるため眠気を感じやすい環境であり、居眠り対策を徹底する必要があります。
圧倒的に男性が多い業界ではありますが、近年は女性ドライバーも見られるようになってきており、運転やトラックが好きな女性も参入しやすくなっています。
5-10.タクシードライバー
お客様を車に乗せて目的地まで運ぶのがタクシードライバーの仕事です。
お客様を安全に送り届けたら、電話やアプリで予約した次のお客様のもとに迎えに行ったり、駅や商業施設前などの人が集まるところで客待ちをしたりします。
夜勤の場合、お酒に酔ったお客様も多く乗せるため、ときにトラブルが発生したり、不快な思いをしたりすることがある点は注意が必要です。また、運転以外に洗車や車両点検もドライバーの仕事です。
6.体調管理のポイント!夜勤の仕事でも体を守るために
夜勤を続けるうえで最も重要となるのが健康管理ですが、特に睡眠と食事は重要です。自分の体を守るためのポイントをお伝えします。
- 質の高い睡眠をとる
- 夜勤中の仮眠は15分が目安
- 夜勤中も食事は規則正しく
重要なポイントですので、確認しておきましょう。
6-1.質の高い睡眠をとる
体調管理するうえで、睡眠の質は重要になってきます。人間には体内時計があり、日光を浴びることでリセットされます。
そのため、夜勤明けは極力直射日光を浴びないようにしましょう。サングラスをかけたり、日陰を歩いたりなどの注意をする必要があります。
また、就寝の際には寝室のカーテンを遮光カーテンや2重カーテンにするなどの工夫をするのも効果的です。仕事終わりのコーヒーなどのカフェインの摂取も避けたほうが良いでしょう。
6-2.夜勤中の仮眠は15分が目安
夜勤の休憩中に、仮眠をとる人もいます。仮眠は、15分程度に抑えるのがベストだと言われています。
15分程度の仮眠に抑えることは、脳の機能回復に効果的です。それ以上長く寝てしまうと眠りが深くなってしまい、起きるのが困難になることがあります。
仮眠でもしっかりと寝たいという気持ちはわかりますが、深い眠りは逆効果になってしまうので、注意しておきましょう。
6-3.夜勤後の朝食は規則正しく
夜勤の体調管理には、睡眠だけでなく食事も重要になってきます。規則正しい食事によって、体内のリズムを整えることができます。
特に夜勤明けは空腹感に襲われてしまいますが、寝る前に食べ過ぎてしまうと、消化に体力を使ってしまうので質の高い睡眠ができなくなってしまいます。
ただし、空腹の状態でも質の高い睡眠ができないので、7分目程度に抑えるのが理想になります。また、食べる食事も脂肪分の多い食事ではなく、たんぱく質やカルシウムが豊富な食事を心がけましょう。
夜勤の健康リスクや対策は、以下のページもご覧ください。
7.まとめ
今回は、夜勤の仕事についてお伝えしました。
夜間勤務には、仕事自体の大変さはもちろん、一般的な生活とリズムが異なる労働のため、健康管理面での大変さがともないます。
ただし、体調管理をきちんとすることができれば、夜勤の仕事内容は日勤と比較すれば楽なケースもあり、給与が高いといったメリットもあります。
体調管理に気をつけて、充実した夜勤生活を楽しみましょう。
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