派遣の産休代替とは?派遣での働き方やメリット、注意点を解説
※この記事は4分で読めます。
「産休代替ってどんな仕事?」
「産休代替で働くメリットが知りたい」
など、産休代替に関して知りたい方もいるでしょう。
産休代替は、産休に入る正社員の代わりに業務をこなす派遣の仕事です。
今回は、産休代替の概要、産休代替で働くことのメリットや注意点などを解説します。この記事を読めば産休代替のことがよくわかり、産休代替と通常の派遣の違いがよくわかるようになります。
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1.産休代替とは
産休代替とは、産休に入る社員の仕事を引き継ぎ、一定期間派遣先に勤務することです。「さんきゅうだいたい」と読みます。
1-1.3年ルールは適用されない
労働者派遣法により、同一組織で3年を超えて働いた場合は直接雇用を求める権利が認められています。「3年ルール」の呼び名で知られる制度ですが、産休代替の場合はあくまでも産休中の社員の代理としての契約であることから、派遣法40条の2第1項により、3年ルールの適用外とされています。
したがって、何らかの事情で契約期間が伸びたとしても、直接雇用を求めることはできません。
2.産休代替の仕事の特徴
産休代替の仕事は派遣の仕事の一種ですが、通常の派遣業務とは異なる点がいくつかあります。その特徴を3つご紹介します。
2-1.契約期間が明確に定められている
産休代替で派遣される場合の契約期間は、「産休・育休の社員が復帰するまで」となります。そのため、通常の派遣契約に比べると契約期間が明確に定められています。
2-2.業務内容が決まっていることが多い
産休・育休を取る社員の代わりとして働くため、その社員が担当していた仕事をそのまま引き継ぐことが多いでしょう。そのため、ほとんどの場合は任される仕事の内容があらかじめ明確に決められています。
2-3.一人で派遣される傾向にある
通常の派遣では同じ職場内に複数の派遣社員がいることが多いですが、産休代替の場合は一人で派遣されることが多く、周りが全員正社員ということもあり得ます。
孤立感を感じ寂しいと感じたり、周りの社員とコミュニケーションをとるのが難しいと感じたりする人もいるようです。
3.産休代替で働くメリット
産休代替は、通常の派遣と比べて以下のようなメリットがあります。
3-1.通常より時給が高い事が多い
正社員の仕事を引き継ぐため、通常の派遣業務より高いスキルを求められたり、たくさんの仕事を任されたりすることが多い傾向にあります。そのぶん通常の派遣契約よりも時給が高く設定されていることが多くなっています。
以下の記事では、派遣社員の給料についてより詳しく解説しています。
3-2.正社員の仕事ができる
これまで正社員がこなしていた仕事を担当するため、通常の派遣業務ではできない範囲の仕事にも携わることができ、多くの人がやりがいを感じるようです。転職やキャリアアップに向けて自分の可能性を探りたい人にもおすすめです。
3-3.予定が立てやすい
産休や育休は1~2年と期間が決まっているので、基本的には産休代替の派遣契約期間もあらかじめ定められています。契約期間がハッキリしているので、派遣契約終了後の予定が立てやすいメリットがあります。
3-4.キャリアアップの可能性がある
正社員と同じ仕事をこなした実績を作ることで、次の転職活動に活かせます。正社員を目指してキャリアアップを目指すことも可能です。
以下の記事では、派遣社員のキャリアアップについて解説しています。
4.産休代替で働く注意点
産休代替で働く場合は、引き継ぎや契約期間などが通常の派遣契約とは違うため、注意すべきポイントがあります。特に重要な2つの注意点を解説します。
4-1.コミュニケーション力が必要
引き継ぎが終われば、前任者は育休・産休に入ってしまいます。
勤務中にわからないことがあった場合は、周囲の人に聞きながら仕事を進めていくしかありません。そのため、物怖じせず積極的に周りと関われる積極性やコミュニケーション能力が必要です。
以下の記事では、派遣として働く場合の人間関係について解説しています。
4-2.契約が延びる可能性がある
契約満了日が決まっていたとしても、子どもを預ける予定だった保育園に落ちてしまうなど、何らかの理由で産休・育休取得者の復帰が遅れることもあり得ます。
そうなると、産休代替の契約期間が延長になる可能性もあるでしょう。「産休代替として2年働いたら正社員を目指したい」「1年半働いた後は語学留学をする」など、次の予定を具体的に決めている人は、契約期間が延びた場合に予定を調整する必要があることも頭に入れておきましょう。
5.産休代替で働く際のポイント
産休代替で働く際は、以下の3点を意識しておくと仕事がしやすくなります。
5-1.早めに引き継ぎをする
産休の場合、出産予定が早まったり突然体調を崩したりと、予定より早く休みに入ることもあるでしょう。そのため、引き継ぎはできるだけ早めに行っておくと安心です。応募の際には引き継ぎ期間が十分に設けられているか確認しておきましょう。
5-2.他に業務を理解している人がいるか確認する
前任者は引き継ぎ後には産休・育休に入ってしまいます。緊急のトラブルが発生したときに対処法を相談できるよう、前任者以外に業務内容を把握している人が社内にいるか確認しておくと良いでしょう。
5-3.派遣先のルールで仕事をする
派遣先の社風に馴染むことはもちろん、会社独自のルールにも素早く適応する必要があります。これまでのやり方や過去に在籍していた職場のルールではなく、派遣先の仕事の進め方で業務を進めることが大切です。
6.まとめ
産休代替は通常の派遣と比べ時給が高く、正社員と同じような仕事ができるメリットがあります。通常の派遣では体験できない仕事をするチャンスもあるでしょう。
コミュニケーションスキルに自信がある人やキャリアアップを目指している人は、ぜひ産休代替の仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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