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更新日:2024年01月25日

【職種別例文あり】受かる自己PRの書き方とは?作り方のコツと例文9つ

【職種別例文あり】受かる自己PRの書き方とは?作り方のコツと例文9つ

※この記事は6分30秒で読めます。

「自己PRって何を書けば良いの?」
「好印象な自己PRの書き方のコツや例文が知りたい」
など、自己PRの書き方に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

自己PRとは、採用担当者に自分が貢献できる要素を伝え、戦力となる人材であることを理解してもらう目的があります。

今回は、自己PRをまとめる5つのステップ、評価される自己PRの書き方、うまく書けないときの対策法、職種別・ケース別の例文などを解説します。この記事を読めば、自己PRの書き方がよくわかり、選考を通過する確率が高まります。

目次

  1. 1.採用担当者は自己PRのどこを見ている?
  2. 2.履歴書と職務経歴書の自己PR欄はどう違う?
  3. 3.自己PRをまとめるためのステップ5つ
    1. 3-1.STEP1:求人情報を読み込む
    2. 3-2.STEP2:これまでの経験や仕事を洗い出す
    3. 3-3.STEP3:過去の経験や成功から自分の得意分野を考える
    4. 3-4.STEP4:求人要件と自分の実績・スキルを合致させる
    5. 3-5.STEP5:書き出した内容を150~300字にまとめる
  4. 4.評価される自己PRの書き方ポイント
    1. 4-1.自分らしさや独自性を盛り込む
    2. 4-2.相手に伝わるか、読みやすいかを考える
  5. 5.魅力が伝わる自己PRの例文
  6. 6.自己PRのNG例文
    1. 6-1.使いまわせるような汎用性が高い内容になっている
    2. 6-2.抽象的で具体性がなくぼんやりしている
    3. 6-3.エピソードを詰め込みすぎてまとまりがない
  7. 7.自己PR文をうまく書けないときの対策法
    1. 7-1.失敗談や挫折経験をベースにするのも手
    2. 7-2.第三者に自分の評価を聞いてみる
    3. 7-3.性格診断などの無料ツールを活用する
  8. 8.【職種別】自己PRの例文6つ
    1. 8-1.例文1:営業職の自己PR
    2. 8-2.例文2:事務職の自己PR
    3. 8-3.例文3:品質管理の自己PR
    4. 8-4.例文4:販売スタッフの自己PR
    5. 8-5.例文5:エンジニアの自己PR
    6. 8-6.例文6:工場・製造業の自己PR
  9. 9.【ケース別】自己PRの例文9つ
    1. 9-1.例文1:職種未経験の場合の自己PR
    2. 9-2.例文2:同職種・同業界へ転職する場合の自己PR
    3. 9-3.例文3:他業界・他職種へ転職する場合の自己PR
    4. 9-4.例文4:資格はあるけれど実務経験がない場合の自己PR
    5. 9-5.例文5:職歴にブランクがある場合の自己PR
    6. 9-6.例文6:派遣社員から正社員を目指す場合の自己PR
    7. 9-7.例文7:マネジメント経験がない中高年の場合の自己PR
    8. 9-8.例文8:フリーターから正社員を目指す場合の自己PR
    9. 9-9.例文9:管理職の経験を訴求する場合の自己PR
  10. 10.まとめ

1.採用担当者は自己PRのどこを見ている?

採用担当者は、応募者の自己PRから「入社後に期待通りの活躍・貢献をしてくれる人材であるか」を見極めたいと思っています。

履歴書や職務経歴書からスキルや実績の程度は確認できますが、自社に入社後の活躍までイメージするのは困難です。

そのため、採用担当者は「自分の経験やスキルをうちの会社でどのように活かして働こうと考えているのか」を、自己PRから読み取ろうとしているのです。

2.履歴書と職務経歴書の自己PR欄はどう違う?

書類選考では、履歴書と職務経歴書をセットで提出する場合がほとんどです。自己PRは職務経歴書に書くのが基本ですが、ものによっては履歴書にも自己PR欄が設けられているケースがあります。

多くの履歴書では自己PR欄に十分なスペースを設けておらず、限られた内容しか書けません。そのため、履歴書の自己PRには特に伝えたいポイントに厳選し、詳細は職務経歴書に記載しましょう。

一般的に書類選考には一定期間を要するものですが、気になる志望者には「早く会いたい」という気持ちになるものです。採用担当者が「この人に会ってみたい」と思うような自己PRを作成しましょう。

書類選考にかかる期間については、以下の記事で解説しています。

3.自己PRをまとめるためのステップ5つ

魅力的な自己PRとは思いつきで書けるものではなく、ある程度の準備が必要です。以下の5つを参考に自己PRをまとめていきましょう。

なお、自己PRについては以下の記事でも詳しく解説しています。

3-1.STEP1:求人情報を読み込む

自己PRを考える前に、まずは企業のWebサイトや会社案内、転職サイトの求人情報、企業側が発信するオフィシャルな情報を読み込むことから始めましょう。

経営理念や社風、ビジネスモデルなど企業全体の情報から、今回募集されているポジションの業務内容や必要なスキル・ミッションなどの全体像を把握します。自己PRは「私は貴社の求める条件を満たしています」ということを採用担当者に伝える手段なので、企業側の発信を理解する作業は重要です。

3-2.STEP2:これまでの経験や仕事を洗い出す

次に、過去の経歴や仕事を洗い出していきます。まずは「○○プロジェクト立ち上げ」「新規顧客獲得」「新商品開発」など、自分が携わった仕事を箇条書きしましょう。

付随して、それぞれの具体的な内容や役割なども書き加えます。その際、定量的に表現できるものは必ず明示しましょう。例えば、「3年連続前年比○%売上増」「リピート率○%維持」「新規顧客獲得○件」といったものです。

3-3.STEP3:過去の経験や成功から自分の得意分野を考える

過去の仕事を振り返り、自分の得意分野を明確化しましょう。自分で胸を張って語れる事柄や、困難を乗り越えてやり遂げた仕事は、得意分野としてアピールできるポイントです。

その他、自分の想定外のところで周囲から評価された仕事は、自分が自覚していない得意分野である可能性も考えられます。

3-4.STEP4:求人要件と自分の実績・スキルを合致させる

ここまできて、やっと自己PRの構成を作成する段階に入ります。求人情報に記載されている募集要件と、自分が持ち合わせている実績やスキルを合致させましょう。企業側が求める要素を的確に見極めないと、見当違いのアピールになってしまうので注意が必要です。

3-5.STEP5:書き出した内容を150~300字にまとめる

前STEPで書き出した内容を150~300文字にまとめましょう。自己PRは長文だから良いというものではありません。主張が多ければ多くなるほど重要な部分がぼやけてしまうので、コンパクトにまとめたほうが好印象です。短い文章で簡潔にまとめていきましょう。

4.評価される自己PRの書き方ポイント

採用担当者は、応募者から送られてくる大量の自己PRを読み込んでいます。そのなかで目を引いて評価される自己PRを書くには、いくつかのコツが必要です。自己PR作成時は以下の2点について意識しながら進めましょう。

4-1.自分らしさや独自性を盛り込む

評価される自己PRに仕上げるには、自分の人柄や価値観が伝わるような独自性を盛り込みましょう。ありふれた自己PRでは、合格の候補になるどころか採用担当者の目に止まることすらない可能性があります。

4-2.相手に伝わるか、読みやすいかを考える

採用担当者が読みやすく、伝わりやすい内容に仕上げることも大前提です。一般的に使われる表現を使うことや、専門用語は使いすぎないことも大切です。また、300文字以内にまとめるのが前提であり、長々とした文章を書き連ねる必要性はありません。前述の「STEP4」で整理した内容を要約して箇条書きにし、その下に本文を入れるとスッキリした見栄えになります。

5.魅力が伝わる自己PRの例文

採用担当者に自分の魅力を十分に伝えられる自己PRの例文をご紹介します。

失敗を恐れず果敢に挑戦するチャレンジ精神を持っていることが私の強みです。9年間、化粧品ブランドで宣伝の仕事に携わってきました。

私が入社した当初は、昔ながらの紙媒体や屋外広告、プレス対応、販売促進キャンペーンなどの手法に終始していましたが、TwitterやInstagramなどSNS媒体での広告宣伝に注力することを提案し実行したところ、前年比170%の売上増を実現しました。

この実績に至るまでに培ったリサーチ力やデータ分析力、戦略立案などのスキルは、貴社の業務にも必ず活きるものだと確信しています。

6.自己PRのNG例文

反対に、真似をしてはいけない自己PRのNG例文をご紹介します。逆の視点を意識することでまとまった自己PRができることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

6-1.使いまわせるような汎用性が高い内容になっている

応募先企業にのみ通じる内容ではない、汎用性が高く他社にも通用する自己PRはNGです。

汎用性の高い内容になってしまう要因としては、企業分析が甘く理解が浅いか、良くあるテンプレートを使用しているなどが考えられます。文章レベルは関係なく、応募者の熱意がこもっていない自己PRでは、採用担当者の心を動かすことは難しいでしょう。

6-1-1.汎用性が高い内容のNG例文

私の強みは、責任感が強く義理人情に厚いところです。

以前、私が担当していたお客様企業が、予測不可能なトラブルに見舞われてしまいました。私や自社が直接的に関係する事案ではありませんでしたが、先代の頃から40年以上にわたりお付き合いのある企業様でしたので、できる限り力になりたいと思い自社から私を含む3名でサポートに出向きました。

結果、無事にトラブルは解消し、先方からはとても感謝され、その後の関係性もさらに良好になりました。

6-2.抽象的で具体性がなくぼんやりしている

それなりに体裁は整っているものの、抽象的で具体性に欠ける自己PRもNGです。ぼんやりした印象になってしまい、採用担当者に意図が伝わらないでしょう。

6-2-1.抽象的で具体性がないNG例文

常に冷静沈着な対応で、プロジェクトマネージャーとしてチームを牽引してきました。

プロジェクトマネージャーを任命されたときには「自分に務まるだろうか」と不安でたまりませんでした。プロジェクトが始まってからは、当初の予定から大幅な狂いが生じてしまい、内心とても焦っていました。

しかし、修正や指摘が入った箇所を冷静に整理してみると、想定より深刻な状況ではないことが判明し、無事に難局を乗り越えられました。
表面的に見えている要素で早合点せず、多角的な視点で分析・判断した点を、上司やメンバーに評価されました。

6-3.エピソードを詰め込みすぎてまとまりがない

欲張りすぎてエピソードを詰め込みすぎると、まとまりのない自己PRができあがってしまいます。自己PRは数があれば良いというものではありません。「これだけは絶対に知ってほしい」というエピソードに絞って書き上げましょう。

6-3-1.エピソードを詰め込み過ぎているNG例文

物怖じせずに、初めてのことにも果敢に挑戦し続けてきました。新卒で入社した前職では、初年度の営業成績が全新入社員中1位でした。これは、自分に課した「1週間に15件の新規アポイント」というノルマを一度たりとも破らずにやりきってきたからだと自負しています。

また、社内においてはチームワークが重要だと考え、メンバーとは些細なことでも声をかけ合える関係性を構築しようと、定期的にランチミーティングなどの場を設けるようにしていました。結果、他部署の社員から「以前より部署内の雰囲気が良く、うまく連携が取れているようだね」と声をかけてもらう機会が増えました。

また、業務のなかで英語力が必要だと感じたため、毎朝4時に起きてTOEICの勉強を続け、直近の試験で750点を獲得しました。

7.自己PR文をうまく書けないときの対策法

自己PRの作り方のコツを知っていても、うまく書けないこともあるでしょう。書けないときには投げやりになったり諦めたりせずに、以下の対処法を試してみてください。

7-1.失敗談や挫折経験をベースにするのも手

あえて失敗談や挫折体験をベースにするのも一つの方法です。自己PRは華々しい成功体験だけを書かなければならないものではありません。

むしろ、失敗や挫折を経験しない人などおらず、そのようなエピソードがあったほうが人間味を感じられます。失敗の内容、言動や思考の変化、結果などを順序立てていくことで、失敗からの挽回を自己PRとして魅力的に伝えられます

7-2.第三者に自分の評価を聞いてみる

主観的な内容だけでなく、第三者からの評価を自己PRに盛り込むのもおすすめです。家族や友人、同僚など、自分の人柄を知っている人物に、自分の評価を聞いてみましょう。

客観的な意見をもらうと、まったく意識していない部分に自己PRになる強みがあることに気付くかもしれません。自分では当たり前だと思っていたことが、実は珍しい経験・スキルだというケースも大いにあります。

7-3.性格診断などの無料ツールを活用する

Webサイトやスマートフォンアプリなどで無料で使える性格診断ツールも、自己PR作成に役立ちます。簡単な質問に答えていくだけで自分の強みを判定してくれるので、思いもしなかった自己PRポイントが見つかる可能性があります。

8.【職種別】自己PRの例文6つ

ここからは、職種別に自己PRの例文を6パターンご紹介します。

8-1.例文1:営業職の自己PR

私の強みは、お客様が言語化しきれていない希望を汲み取れることです。注文住宅の営業職に従事してきましたが、入社から2年ほど経過した頃、お客様はさまざまな事情によってご自身の希望や理想をうまく言語化しきれていない部分があることを知りました。

そのため、マニュアルに沿うばかりではなく、お客様の心情に寄り添った営業スタイルを心がけ、「本当はこうしたい」という本心を引き出すことに重きを置いてきました。

結果、お客様から感謝の言葉をいただく機会が格段に増え、入社4年目の個人売上は前年比250%を達成し、社内表彰を受けるまでに至りました。

8-2.例文2:事務職の自己PR

企画営業部の事務職として、特にパソコンスキルの向上に努めてきました。Word・Excel・PowerPointのマイクロソフトオフィススペシャリスト資格を保有しており、一般的な文書作成から高度なデータ分析、資料作成まで幅広く対応可能です。

また、個人目標として部内の業務効率化を目標に掲げ、自ら受発注管理のデータベースを作成し配布したところ、上司や同僚から感謝の言葉を多くもらいました。

PowerPointの図解作成も得意分野なので、営業担当から依頼されたプレゼンテーション資料の作成も、一日あればおおむね作成できます。

8-3.例文3:品質管理の自己PR

玩具メーカーの品質管理として生産工程の課題発見や改善に従事してきました。
昨今のAI技術の発展を踏まえ、最新のシステムの導入を社内で提案し、昨年導入が完了しています。

システムの入れ替え時には各所からネガティブな声が聞かれることもありますが、それぞれの持ち場にメリットがあることを根気強く伝え、最終的にはとても協力的な関係性を構築できました。その結果、稼働率は120%を達成。不良品も15%の削減に成功しました。

8-4.例文4:販売スタッフの自己PR

家電量販店の販売員として、売上にこだわって成果を出してきました。自分の担当商品の知識を身につけ、提案・クロージングまでの精度を高めることは大前提ですが、まとめ買いのお客様対応も完璧にこなすべく、担当外の商品知識も身につける努力を継続してきました。

その結果、東京都で最も売上高が高い店舗にて、全スタッフ中3位の売上を達成し、社内表彰を受けました。

8-5.例文5:エンジニアの自己PR

私はこれまで自分が掲げた目標の達成を諦めず、地道な努力を積み重ねてきました。プログラミング経験はありませんでしたが、前職の企業理念に感銘を受け、独学で半年間プログラミングスキルを習得し、無事採用試験に合格しました。

基本情報技術者試験に挑戦し合格したことで、入社してからは同僚よりも早くプロジェクトにアサインしてもらうことができました。

このままエンジニアとしてのスキルを磨き、プロジェクトを牽引できるエンジニアを目指します。

8-6.例文6:工場・製造業の自己PR

私は入社5年目よりタイの工場で生産管理に携わってきました。生産ラインの再構築から始め、日本で導入している最新の機械への入れ替えやITシステム化を完了しました。その結果、稼働率150%アップを達成しました。

作業員の多くは現地の人なのでコミュニケーションを取るのに苦労しますが、少しずつ語学の勉強もおこない、実用タイ語検定試験3級を取得しています。

9.【ケース別】自己PRの例文9つ

ここからは、転職のシーンごとに自己PRの例文をご紹介します。自分に該当するシーンの内容を参考にしてみてください。

9-1.例文1:職種未経験の場合の自己PR

私は課題解決のため手段を見極め、達成に向けてのアクションをいとわない性格です。前職は人事職でしたが、中小企業でアナログな作業も多く、担当者には大きな負荷がかかっている状態で、特に人事考課や健康診断業務は骨が折れる作業でした。

そのなかでシステム化に興味を持ち、自分のように疲弊しているビジネスパーソンの役に立てればと思うようになり、通信講座でプログラミングやIT全般を学んで、基本情報技術者試験に合格しました。これと決めたら愚直に突き進む行動力は人一倍強いと自負しています。

9-2.例文2:同職種・同業界へ転職する場合の自己PR

現職では7年間、分譲住宅の営業職に従事していますが、入社3年目から昨年度までの間、全社営業成績1位~3位をキープし続けています。個人目標も120%前後を達成しており、コミット力の高さには自負があります。

成果を追い求める原動力は、お客様の笑顔です。お客様の人生における大きな決断に立ち会う責任感を持ち、お客様に喜んでいただける提案をこれからも続けていきたいと思っています。

9-3.例文3:他業界・他職種へ転職する場合の自己PR

私は食品関係の企業で5年間営業事務として働いてきましたが、営業社員の仕事を間近で見ているうちに、「もっと直接的にお客様のお役に立てる仕事がしたい」と思うようになりました。

他業種・他職種からの転職となりますが、今まで営業担当者のそばでその仕事ぶりを見ながら事務業務を担ってきたので、その経験は必ず活かせるものであると確信しています。

現在は営業職としての地盤を構築するため、営業士検定の勉強をしながら、貴社が手がける美容業界についての学びも深めています。お客様の笑顔と貴社の成長拡大のために今後も謙虚に学び続け、営業職として活躍していきたいと思っています。

9-4.例文4:資格はあるけれど実務経験がない場合の自己PR

私は大学在学中に簿記2級に合格しましたが、かねてからの夢であったアパレル関係の内勤として就職しました。しかし、さまざまな企業の経営者の方と接するなかで、「もっと数字の知識があればうまくいくのに」と思うシーンが多々ありました。

そこで生意気ながら一人の取締役に助言をさせていただいたところとても喜ばれ、状況に改善が見られたとご報告をいただきました。その経験から、経理や会計面で中小企業の経営者のサポートがしたいと思うようになりました

今後は実務経験を積みながら、簿記1級・会計士の資格取得を目指し、一人でも多くの経営者の方のサポートをしていきたいと思っています。

9-5.例文5:職歴にブランクがある場合の自己PR

前職では経営コンサルタントとして働いていましたが、激務により体調を崩し退職することになりました。これまではやりたいことに突き進んできましたが、この先数十年と続くキャリアを考えると、心身ともに安定的に働ける仕事に就きたいと思い、人事の仕事に興味をもちました。

今までの経営的な視点も活かしながら、今後は従業員の方が安心して働ける環境づくりに貢献したいと思っています。また、ブランク期間中にキャリアコンサルタントの資格勉強を始めたので、その知識も活かしていきたいです。

9-6.例文6:派遣社員から正社員を目指す場合の自己PR

現職では家電メーカーの経理事務として働いています。Excelのスキルには自信があり、日々の経費精算や月末処理で役立つフォーマットを自作し社員に提案したところ、採用してもらうことができました。

しかし、派遣社員という雇用形態上、どうしても携われる業務範疇が限定的なため、もどかしい気持ちを抱えながら働いています。社員として裁量のある仕事を任せていただいた暁には、得意のExcelスキルを存分に活かし、全社的な経理業務の効率化に貢献していきたいと思っています。

9-7.例文7:マネジメント経験がない中高年の場合の自己PR

私の強みは、長年の現場経験で培った状況判断能力です。20年間、現場作業員として駐車場のメンテナンス業務に携わってきましたが、オーナーがわからない状況や原因でも、私が現場を数分見るだけで解決策が見つかるケースは数え切れないほどありました。

論理的な知識はもとより、数百件の場数をこなしてきた現場作業員だからこそ磨くことができたスキルだと自負しています。今まで培った状況判断能力を活かし、貴社ではさらに能動的な働きをしていきたいと思っています。

また、求められるのであれば私のスキルや経験を若手の社員に伝えていきたいと思っています。

9-8.例文8:フリーターから正社員を目指す場合の自己PR

私は、課題に対する解決策を考えて邁進することができます。学生時代から現在まで、地元の小さな飲食店で接客のアルバイトをしています。

新型コロナウイルス流行の影響によって売上が減少し、一時は経営が危ぶまれましたが、店長にSNSを活用した集客を提案した結果、流行前の売上から150%増を達成しました。

業界や雇用形態が変わっても、課題発見・解決力は役立つスキルだと思うので、これからも磨いていきたいと思っています。

9-9.例文9:管理職の経験を訴求する場合の自己PR

私は中堅のWeb制作会社にて5年間、プロジェクトマネージャーとしてチームを牽引してきました。一つのプロジェクトにつき社内外含め30人程度のメンバーを進め、「適材適所」を重視したチーム作りを意識していました。

メンバーがどんなに優秀なスキルや経験を持っていても、それらを活かして輝ける環境に置いてあげられなければ、最大限の能力は発揮できません。プロジェクト進行上では、理想と現実にギャップが生じ無理なお願いをする場面もありましたが、個人の能力や自主性、キャリアを優先したチーム運営を心がけた結果、昨年度は2名がプロジェクトマネージャーへ昇格しました。

プロジェクトの円滑な進行は大前提ですが、今後もともに働くメンバーのキャリアを大切に考えながら組織に貢献していくのが目標です。

10.まとめ

自己PRは、採用担当者の心証を大きく左右する要素です。きれいにまとめ上げることも重要ですが、一番大切なのはあなた自身の熱意や感情が伝わる自己PRであるかという点です。

今回の内容を参考に、採用担当者が「この人を仲間として迎えたい」と思ってくれるような自己PRを目指しましょう。

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