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更新日:2024年02月29日

ギグワーカーとは?働き方や職種例、働くメリットや注意点を解説

ギグワーカーとは?働き方や職種例、働くメリットや注意点を解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「ギグワーカーって何?」
「ギグワーカーとして働くメリットが知りたい」
など、ギグワーカーに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

ギグワーカーとは時間に縛られずに案件単位で仕事をする人のことであり、スキマ時間に稼ぎやすいという特徴があります。

今回は、ギグワーカーとは何か、働き方や職種例、働くメリットや注意点などを解説します。この記事を読めば、ギグワーカーのことがよくわかり、副収入を得るうえでの参考になります。

1.ギグワーカーとは?

ギグワーカーとは、Web上のプラットフォームを利用して雇用契約のない単発の仕事を請け負う労働者のことです。

「ギグ」は音楽業界で「1度きりのセッション」を意味しており、ギグワーカーを直訳すると「1度きりの労働者」と定義できます。

企業に属さない個人事業主やフリーランスが多い一方、企業で正社員や派遣社員として働きながら副業としてギグワーカーになる人もいます。

ギグワーカーが広まった背景には、昨今の雇用不安など社会的な情勢の変化があります。

ギグワーカーが台頭したのは2008年のリーマンショック以降とされていますが、近年では新型コロナウイルスの影響で雇用が不安定になったこともあり、現状の雇用を維持したまま働けるギグワーカーが増えています。

また、副業の解禁もギグワーカーの普及を後押しした要素です。2017年3月に閣議決定された「働き方改革実行計画」で柔軟な働き方を実現する環境整備が目標化され、実際に大手企業や公務員でも副業が解禁されつつあります。

こうした社会情勢の変化もあり、現在は本業のスキマ時間にギグワーカーとして働く人が増えています。

1-1.フリーランスとの違い

フリーランスとは、案件ごとに契約を結んで業務を遂行する働き方のことです。企業と雇用契約を結ばずに働くことや、単発またはプロジェクトごとに仕事が発生すること、仕事の納品・完結をもって報酬を得る点などは共通しています。

ただ、細かい部分では以下のような違いもあります。

ギグワーカー ・Webを通じて仕事を請け負う
・仕事はその日限りの単発が多い
・簡単に始められる仕事が多い
フリーランス ・仕事の請け負い方はインターネット以外にもある
・企業と継続性の高い取引をすることもある
・専門的なスキルや資格を使って働くこともある

以下の記事ではフリーランスについてより詳しく解説しています。

1-2.個人事業主との違い

個人事業主は、継続・反復で事業をおこなっている個人です。税務署に開業届けを提出したうえで法人を設立せず、個人で事業をしている人のことを指します。

ギグワーカーとして働いている人も、税務署に開業届けを提出すれば個人事業主に分類されるということになります。

1-3.日雇いとの違い

日雇いとは、1日単位の契約で雇われる労働者のことです。労働者派遣法では、「日々又は30日以内の期間を定めて雇用する労働者」のことを日雇労働者と定義しています。

ギグワーカーは1度きりの仕事を請け負いますが、数分~数時間単位のケースもあります。一方、日雇いは1日単位の仕事という点で異なります。

数分単位で働けるギグワーカーのほうが本業やプライベートのスキマ時間で働くのに適しているといえるでしょう。

2.ギグワーカーの働き方

ギグワーカーの働き方には以下の3つの特徴があります。

  • Web上で仕事を請け負う
  • 企業と雇用契約を結ばず働く
  • 短時間・単発で働く

それぞれ詳しくご紹介します。

2-1.Web上で仕事を請け負う

ギグワーカーは、基本的にインターネット上のプラットフォームを介して仕事を受注します。わかりやすいのがフードデリバリーサービスです。

ギグワーカーが配達パートナーとして飲食店から宅配の依頼を受け、報酬を得ます。企業と労働者の希望条件をマッチさせてくれるサービスも多数あります。単発で完了する仕事が大半であるため、仕事を受注する都度プラットフォームを利用することになります。

一方、個人事業主やフリーランスにも仕事仲介用のプラットフォームが存在しますが、フリーランスの場合はプラットフォームを介さないケースも多くあります。

2-2.企業と雇用契約を結ばず働く

パート・アルバイトは雇用契約を結ぶことで雇用が安定し、社会保険にも加入できますが、スキマ時間に数分単位で働くといったことはできません。

一方のギグワーカーは雇用契約を結ばず、社会保険にも加入しません。その場限りの働き方が多くなりますが、時間や契約に縛られずに自由に働くことができます。

2-3.短時間・単発で働く

ギグワーカーと他の働き方では、受注する仕事の期間に違いがあります。ギグワーカーは数分から数時間といった短時間で、なおかつ単発の仕事を請け負うことが一般的です。

3.ギグワーカーの職種例

ここからは、ギグワーカーとして働ける職種の一例をご紹介します。

3-1.ドライバー・配送

個人で宅配を代行するドライバー・配送の仕事は、近年もっとも増えた職種です。外出が制限されたコロナ禍で外食の宅配サービスが増加したことで、ギグワーカーとして多くの人が働いています。

あるフードデリバリーサービスでは、飲食店が宅配の注文を受けつけると、事前に登録したギグワーカーに配達を依頼します。報酬は移動距離や注文数で変わります。

また、個人のドライバーとして配送の仕事を請け負うこともできます。配送ギグワーカーは自分のスケジュールに合う案件に応募し、自転車やバイクなどを使って宅配をおこないます。

配送の回数によって報酬が変わり、スキマ時間に働きやすい特徴があります。

ドライバー・配送の仕事をより詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

3-2.工場作業員

ギグワーカーとして工場で勤務できる場合もあります。ラベル貼り、梱包、検品、仕分け、運搬など、手順を覚えれば作業できる単純作業に従事することが多くなっています。

製造ラインのなかには単純作業が数多くあるため、自分の適性に合う仕事を探しやすい点がメリットです。

以下の記事では工場作業員の仕事について詳しく解説しています。

3-3.Webライター・デザイナー

在宅でできる仕事もギグワーカーの主要な仕事の1つです。以下のようなものがあります。

  • Web上で読まれる記事を書くWebライター
  • Webサイトのデザインを作るWebデザイナー
  • アプリやソフトの開発や監修をするプログラマー など

文章、デザイン、プログラミングなど、自分のスキルを活用してギグワーカーとして働く方法です。

いずれも需要が高く、自由に働きながら高収入を狙うこともできます。実績を残すことで、単発の仕事だけでなく長期契約してフリーランスとして働くことも可能です。

3-4.家事代行

家事代行は、家主の代わりに掃除・洗濯・料理・子どもの送迎を請け負う仕事です。

専門的な知識は必要なく、家事を日常的にこなしている人なら普段の作業をそのまま仕事に活かせる点に魅力があります。

4.ギグワーカーとして働くメリット

ギグワーカーとして働くことのメリットは以下の6つです。

  • 収入が増える
  • 自由な働き方ができる
  • 自分の得意・スキルを活かせる
  • 新しいスキルが身につく
  • 人脈が広がる
  • 人間関係のストレスが少ない

それぞれのメリットについて解説していきます。

4-1.収入が増える

ギグワーカーは隙間時間を活用した働き方が可能です。本業をもちながら副業として働く場合、本業の収入を維持しながら着実に収入をアップさせることができます。

4-2.自由な働き方ができる

ギグワーカーは正社員やパート・アルバイトと違い、働く時間や仕事量、仕事内容などを自由に選択できます。

「今週は旅行に行くから1週間仕事を休む」「午前中だけ働いて午後は遊びに行く」といったように、受注できる案件さえ見つかれば自由にスケジュールを設定できます。

このような働き方ができるのは、雇用契約を結ばないギグワーカーならではのメリットです。

4-3.自分の得意・スキルを活かせる

ギグワーカーとして働ける仕事は多種多様です。

  • 体力には自信があるから工場の力仕事を選ぶ
  • 文章力に自信があるからWebライターとして働く
  • 家事が得意だから家事代行を選ぶ

など、自分のスキルや得意なことに合わせて選ぶことができます。

自分の得意なことであれば楽しく仕事ができるだけでなく、単発の受注から継続した契約に切り替えてもらえる可能性もあるでしょう。フリーランスとして独立する道もあります。

また、「工場に転職を考えており、試しに工場の現場で働いてみたい」といったように、将来腰を据えて働くことを視野に入れて仕事を選ぶことも可能です。

4-4.新しいスキルが身につく

ギグワーカーのプラットフォームにはさまざまな仕事が登録されており、請け負う仕事や働く職場はさまざまです。

いろいろな仕事を体験することで知見が広がったり、今まで知らなかった新しいスキルが身についたりするメリットがあります。

4-5.人脈が広がる

ギグワークは案件ごとにやりとりする相手が変わることも多く、新たな出会いが期待できます。

本業ではなかなか出会えない業界や職種の人と一緒に仕事をすることで、今までにない新しいアイデアや知識、スキルが得られるかもしれません。

4-6.人間関係のストレスが少ない

正社員やパート・アルバイトは同じ職場に出勤することが基本であり、仲の悪い人や苦手な人とも毎日のように顔を合わせたり、一緒に仕事をしたりすることになります。そのため人間関係のストレスを感じることもあるでしょう。

一方、ギグワーカーは単発の仕事のため、苦手な人が現場にいてもその日限りで顔を合わせることがなくなります。

また単独での仕事が多いため、チームを組んで働く案件でない限り人間関係で悩む心配は少ないでしょう。Web関連など在宅でできる仕事なら職場まで出勤する必要もありません。

5.ギグワーカーとして働く際の注意点

ギグワーカーとして働く場合、以下のような注意点があることは知っておきましょう。

  • 副業の場合は本業に影響が出ないようにする
  • 本業として働く場合は収入が不安定になることもある
  • 社会保険などがない
  • すべて自分の責任になる

それぞれの注意点について解説します。

5-1.副業の場合は本業に影響が出ないようにする

副業としてギグワーカーになる場合は、本業の仕事や事業に影響が出ないように働くことが前提です。

まず、本業の規定で副業が許されているかを確認しましょう。副業NGの会社に在籍しながら副業をすると就業規則違反になります。

また、副業がOKだとしても、仕事の内容が本業と競合しているケースや、本業の情報を副業先で漏らすことは厳禁です。

加えて、体力面の問題もあります。副業に力を入れるあまり本業でパフォーマンスが悪化すると、年収が下がったりボーナスの査定に影響したりすることが考えられます。

本業がおろそかになって収入や評価が下がっては本末転倒です。本業を問題なくこなせる範囲内でギグワーカーとして副業に取り組むようにしましょう。

5-2.本業として働く場合は収入が不安定になることもある

ギグワーカーを本業にするという働き方もありますが、その場合は仕事を単発で受注し、完全出来高制で報酬を得ることになります。

固定給ではないことから、正社員やアルバイトなどと比べると収入が不安定になりがちです。安定した収入を確保していくためには、一定件数の業務が受注できるよう、常に案件を探す必要があります。

ギグワーカーを本業にして働き収入を安定させるためには、継続受注できる案件を少しずつ増やし、フリーランスとして働けるようにスキルアップを目指しましょう。

5-3.社会保険などがない

ギグワーカーは雇用されて働くわけではないので、厚生年金や健康保険といった社会保険には加入できません。労災保険にも加入できないため、ケガをした際の補償は会社員やパート・アルバイトなどと比べ弱いものになります。

仕事が見つからない場合の失業保険も利用できないため、万が一のために貯金しておくことが必要です。また、企業の福利厚生によく見られる資格取得支援制度などもありません。そのため、自分のスキルを自ら高める自己研鑽も必要です。

5-4.すべて自分の責任になる

自由な働き方ができるのはギグワーカーの魅力ですが、その反面、すべてのトラブルは自己責任となります。

仕事のミスやトラブルによって顧客からクレームを受けた場合、会社であれば上司のフォローを受けることができます。しかし、ギグワーカーの場合は上司がいないため、トラブルにも自分で対処しなければいけません。

6.まとめ

ギグワーカーは短時間からの受注もできる比較的自由な働き方が魅力であり、本業の合間や休日などに働くことで収入を増やせます。ストレスなく収入を底上げしたい人にとっては良い選択肢になるでしょう。

しかし、仕事の受注はその日限りの単発案件が基本であり、ギグワーカーを本業にするのは大変なことも少なくありません。安定して生活を送るなら、本業で安定的な稼ぎ方をしたうえで、余った時間にギグワーカーとして働くのがおすすめです。

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