正社員になる方法
更新日:2022年11月28日

フリーランスとフリーターの違い、未経験でもスキルを身につけられる仕事とは?

フリーランスとフリーターの違い、未経験でもスキルを身につけられる仕事とは?

※この記事は6分で読めます。

「フリーターってどのような状態?」
「どのような人がフリーランスになれるの?」
など、フリーター、フリーランスの違いに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

フリーターとフリーランスは、言葉こそ似ていますが実際にはまったく別の意味を持っています。フリーターはパートやアルバイトなどで生計を立てている人、フリーランスは会社に所属せず、独立して企業などと契約をしながら収入を得る働き方をしている人を指します。

今回は、フリーランスとフリーターの違いやそれぞれの概要、メリット・デメリット、フリーターにおすすめの仕事などをご紹介します。この記事を読めば、フリーターとフリーランスのことがよくわかり、フリーターでも安定した収入を得るヒントになります。

1.フリーランスとフリーターの違い

混合されやすい2つの言葉ですが、どちらも働き方の種類を指す言葉です。それぞれ説明します。

1-1.フリーランスとは

フリーランスとは、英語で「自由契約」という意味を持ちます。会社員のように一つの企業と雇用契約を結ぶ働き方ではなく、独立した事業主として複数の企業と契約をしながら収入を得る働き方です。

ITエンジニアやイラストレーター、ライター、コンサルタント、最近ではインスタグラマーやユーチューバーも、フリーランスとして働くことができる仕事です。

1-2.フリーターとは

フリーターは「Free(自由)」と「Arbeiter(労働者)」を組み合わせた和製語で、正社員とは異なる雇用形態で生計を立てている人を指します。

総務省統計局が出している「労働力調査」では、フリーターを以下のような人と定義しています。

  • 若年のパート・アルバイト及びその希望者

  • 年齢が15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち次の者をいう。

  • 雇用者のうち勤め先における呼称がパート・アルバイトの者
  • 完全失業者のうち探している仕事の形態がパート・アルバイトの者
  • 非労働力人口で、家事も通学のしていないそのほかの者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態がパート・アルバイトの者

つまり、パート・アルバイト・派遣などで生計を立てている34歳以下の若者(学生を除く)がフリーターと呼ばれています。

1-3.フリーランスとフリーターの共通点

フリーランスとフリーターは異なるものですが、共通点もあります。

まず収入面では、会社員に比べると収入の安定性が低い傾向にあります。このため、ローンやカードの審査が通りにくくなります。独立直後のフリーランスは案件も単価も低いケースが多く、仕事量をこなしてもなかなか収入アップに結び付かないこともあります。

フリーターは基本的に給与が低く、勤め先の経営状況などによっては思うように勤務できず収入に不安を抱えてしまうケースもあるでしょう。

また、正社員であれば会社が年末調整をしてくれますが、フリーランスやフリーターは年度末に自分で確定申告をする必要があります。

1-4.フリーランスとフリーターの違い

フリーランスとフリーターは、収入を得る方法が大きく異なります

フリーランスは個人で複数の 顧客と契約し、商品やスキルの対価として受ける「報酬」が収入となります。報酬額は交渉して決定するケースが多いでしょう。

フリーターは多くの場合、時間あたりで給与額が決まっており、働いた時間に応じて雇用主から支払われる「給与」を得ることになります。

2.フリーランスのメリットとデメリットとは? 

フリーランスは自分が持つスキルを活かすことができる働き方です。メリットとデメリットを解説します。

2-1.フリーランスのメリット

フリーランスは自ら仕事を得るため、得意な案件を選ぶことができます。例えばエンジニアであれば、自分が専門とする分野のプログラムを重点的に請け負うことが可能です。

また、評価を受けたことをきっかけに、ほかの案件が舞い込んでくることもあります。つまり、自分のスキルと努力次第で収入を増やすことができるのです。

自分で仕事のペースを調整できるため、がつがつと仕事に打ち込んだり、子育てをしながら限られた時間で仕事をしたりと、生活スタイルに合わせた自由な働き方ができることも魅力の一つです。

2-2.フリーランスのデメリット

フリーランスは会社員と違って個人事業主となるため、当然福利厚生はありません。したがって、社会保険や厚生年金ではなく国民健康保険や国民年金に加入することになります。

会社員であれば職場で代行してもらえる税金の支払いも自らおこなう必要があるため、お金の管理には注意が必要です。

また、体調が悪くなってもほかの人に仕事を代わってもらうことはできませんので、体調管理にもより力を入れなければなりません。

3.フリーターのメリットとデメリットとは? 

好きな時間に働けるなど時間的な自由度の高いフリーター。そのメリットとデメリットを解説します。

3-1.フリーターのメリット

フリーターは決められたシフトのなかで働くケースが多く、時間単位で働くため、仕事の拘束時間が長くなり過ぎないことがメリットです。

残業も少なく、多くの場合は働いたぶんだけ給料をもらうことになるため、割り切って仕事ができます。シフトを調整して自分の時間を多くとったり、たくさん働いて稼いだりと、自分の希望に合わせて柔軟に仕事ができる良さもあります。

正社員のような責任の重さや転勤の不安もなく、合わないと感じたら気軽に仕事を変えることもできるため、精神的負担も軽いでしょう。

3-2.フリーターのデメリット

日本では、家事・育児などの負担がない限り正社員として働くことが当たり前という文化が根付いています。そのため、フリーターは正社員と比べて社会的立場が弱いというデメリットがあります。

また、基本的に時給であるため昇給したとしてもわずかであり、正社員と同じ時間働いても年収は低い傾向にあります。そのため経済的自立も難しくなっています。

4.フリーターに工場勤務がおすすめの理由

フリーターのメリット・デメリットを理解したうえで、「今はフリーターとして働きたい!」と考える人もいるでしょう。そんな人におすすめしたいのが工場勤務です。

4-1.働きながら資格取得やスキルアップが目指せる

工場勤務では入社当初においてスキルを持っていなかったとしても、働くうちに自然と技術を身につけることができます。

例えば製造業であれば「バリ取り・研磨」「プラス・板金・研磨」「鋳造・鍛造」「ハンダ付け」など、経験を積み重ねることで上達していく技術が多くあり、スキルアップにつながります。

電気工事士や自動車整備士、クレーン運転士など、仕事に必要な資格を働きながら取得することも可能です。

工場勤務で得られるスキルや必要な資格については以下の記事もご覧ください。

4-2.マニュアル完備で未経験でも働きやすい

多くの工場では単純作業が多く、作業工程ごとにマニュアルが完備されているため、未経験でも働きやすい職場です。

また、未経験で働き始める仲間も多いため、相談したり切磋琢磨したりしながら仕事に励むことができます。

4-3.経歴に自信がないならまずはフリーターのまま働いてみよう

結婚、出産、住宅購入、老後資金などのライフステージを見据えると、やはり正社員として働いていたほうが安心です。

しかし、そうはいっても「資格やスキルがない」「正社員として働いた経験がない」など、これまでの経歴に自信がないという人も多いはず。その場合はまず、フリーターのまま働き続けてみましょう。

アルバイトであっても長く働けばスキルアップができますし、資格を取ることもできます。

一つの職場でまじめに長く働ければ評価にもつながり、正社員登用されたり、ほかの会社で正社員として転職できたりといったチャンスが訪れるはずです。

5.今後も続く工場勤務の需要の高さ

工場内では多くの工程があり、それぞれ人員を配置する必要があります。一方では人手不足が深刻化しており、工場で働ける人材の需要は今後も高止まりの見込みです。

5-1.国内の製造業における人材不足は深刻化

日本において、製造業はGDP(国内総生産・国内で産出されたものの付加価値の総額)、就労人口ともに全体の約2割を占める基幹産業です。

一方、就業者数は右肩下がりで深刻な労働不足に直面しています。経済産業省の報告によると、2020年8月には2,500人だった人手不足数が約1年後の2021年7月には7万4,013人にまで増えています(※)。

AI導入などによる労働負担の軽減も進んではいますが、工場全体を自動化できるような設備を整えられるのは一部の大手企業だけです。人の手で行うべき工程も必ずあるため、工場勤務の需要は今後も高い水準を維持していくでしょう。

5-2.スキルを身につけて正社員も目指せる

工場勤務では、最初はアルバイトとして雇用されたとしても、資格の取得やスキルを身につけることで正社員を目指すことができます。工場勤務で役立つ資格には次のようなものがあります。

5-2-1.電気工事士

電気工事に従事することができる資格であり、製品を生産するための機械・設備の点検やメンテナンス、修理にあたることができます。

5-2-2.フォークリフト運転技能者

工場内では重い荷物を運ぶ場面も多くあり、フォークリフトが運転できれば活躍の場面も多くあります。国家資格であり、取得するには「フォークリフト運転技能講習」を受ける必要があります。

5-2-3.衛生管理者

常時50人以上の労働者を使用する事業者に常駐が義務付けられており、労働者の多い工場ではほとんどの場合に配置が求められます。

設備や作業環境が衛生上問題ないかどうかの調査やその指摘・是正、労働者の健康・ストレスチェックなどを担います。

5-2-4.エネルギー管理士

規定以上のエネルギーを使う工場内の監視や、使い方の改善、設備維持などを担うことができます。

製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業においては、エネルギー管理士を1~4名を選任することが義務付けられているため、需要のある資格といえます。

5-2-5.玉掛け技能者

クレーンを使って荷物を運搬する際に吊り具への荷掛および荷外しを行うことができる資格で、重い物を扱う工場で活躍します。

「玉掛け技能講習」を受けることで1トン以上の荷物を扱うこともできます。

5-3.残業が少なく資格取得の勉強もしやすい

アルバイトであればシフトの融通もつけやすく、資格を取得するための勉強時間を作ることもできます。

また、正社員になっても基本的に残業が少ないため、必要な資格があればその都度勉強して取得を目指していくことも可能です。

6.まとめ

今回は、フリーターとフリーランスの違いやそれぞれのメリット・デメリット、フリーターの人におすすめの仕事や働き方をご紹介しました。

どちらも時間を自由に使えるというメリットはありますが、収入の面では不安もあります。フリーランスであれば実績を積み上げていくことで年収アップが見込めますが、フリーターが収入アップを目指すのは難しいケースもあります。

フリーターの人が正社員を目指すのであれば、工場勤務がおすすめです。労働者の需要が高く、最初はアルバイトとして雇用されたとしても、働きながらスキルアップすることで正社員になることが十分に可能です。自分がどのような働き方をしたいか、将来のことも見据えて考えていきましょう。

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