産後の仕事復帰はいつから?時期の決め方や準備、復帰後の働き方を解説
※この記事は4分30秒で読めます。
「産後の仕事復帰はいつ頃になるの?」
「産後の仕事復帰の流れが知りたい」
など、産後の仕事復帰に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
産休・育休からの復帰は、子どもが1歳になる頃を目安に考える人が多いようです。
今回は、産後の仕事復帰の流れ、仕事復帰するメリット、仕事復帰する際の注意点などを解説します。この記事を読めば、産休・育休後の流れがよくわかり、スムーズに仕事復帰できるようになります。
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1.出産・育児休業に関する制度をおさらい
産後の仕事復帰についてより理解を深めるために、まずは産休・育休に関する制度について見てみましょう。
1-1.産前・産後休業
産前・産後休業(以下、産休)とは、出産を控える女性社員が休業できる制度です。労働基準法第65条によって定められています。
女性労働者の場合、出産予定日を基準に産前6週間(双子などの多胎妊娠の場合は14週間)と産後8週間の休業が可能です。出産予定日は、自然分娩の予定日からカウントされます。
産前は休業を請求せずに働き続けることもできますが、産後は必ず最低6週間休業しなければなりません。
1-2.育児休業
育休(育児休業)とは、子どもを育てる従業員が法律上取得できる休業期間であり、育児介護休業法という法律によって定められています。
子どもが1歳になるまで(最長2歳まで)休業でき、男女問わず利用できるのが特徴です。
2.産後の仕事復帰の時期はどうやって決める?
職場への復帰日については、会社と相談しながら決めます。産後の状態は人によって異なりますので、自分の心身とよく相談し、無理なく復帰できるプランを立てましょう。
2-1.産後の仕事復帰の最短は?
最短で仕事に戻りたい場合、前述のとおり産後8週間は休みを取ることが法律で定められており、それ以降であれば復帰が可能です。
2-2.産後の仕事復帰の平均は?
8割以上の人は子どもが1歳になるまで育児休暇を取っています。なお育休は、保育園に申し込みをしたのに子どもを預けられなかった場合などに、最長2年まで延長できます。
3.産後に仕事復帰した後の働き方はどうなる?
産前に勤めていた職場に復帰する場合は、自身の体調に合わせて時短勤務やフレックスなどの働き方ができるか相談してみましょう。
お金の心配がないようであれば、育児が落ち着くまでは週に数回パートに出る程度にして仕事量を調整するのもおすすめです。
4.産後に仕事復帰するメリット
産後に仕事復帰するメリットは、主に2つあります。
4-1.収入が増える
産休・育休中は出産手当金や育児休業給付金が支払われますが、仕事に復帰すれば収入が得られます。
子どもが産まれて今後ますますお金がかかることを考えれば、仕事復帰することで家計に余裕が生まれることはプラスの要素となるでしょう。
4-2.社会とのつながりを持てる
育児中はなかなか思うように外出することができず、外部とのつながりや人との関係が希薄になりがちです。家のなかにいることで気分が滅入ってしまったり、育児のストレスを感じたりすることもあるでしょう。
しかし、仕事に復帰することで、人や社会とのつながりを感じることができ、リフレッシュできるようになります。
5.産前の職場へ復帰する際の準備
仕事復帰には事前準備が必要です。復帰前にしっかりと準備しておくと、復帰後もスムーズに仕事ができるでしょう。仕事復帰前に欠かせない3つの準備をご紹介します。
5-1.復帰連絡をする
まずは職場に復帰したい旨を伝えましょう。上司に連絡し、復帰までの流れや復帰後の働き方について相談します。上司に相談する際には、以下の内容を伝えるようにしましょう。
- 復帰希望日
- 就業中の保育者
- 保育園に預ける場合は内定状況について
- 復帰後の働き方について(時短勤務を希望する、残業は難しい、など)
- (あれば)手続きに必要な書類など
5-2.子どもの預け先を決める
就業中に子どもを預ける保育園や、子どもが体調不良で保育園に預けられないときなど、緊急時の預け先を決めておきます。
もし緊急時に頼れる施設や人がいない場合は、自治体のファミリー・サポート・センターや、地域の保育園の一時預かりなどの利用を検討してみましょう。利用についての詳細は、お住まいの自治体にある相談窓口に問い合わせてください。
5-3.家庭内のルールを決める
仕事に復帰すると今まで通りに家事をこなすことが難しくなることが多いです。そのため、家事を分担する必要があるでしょう。仕事復帰後に揉めないよう、家庭内で家事分担のルールを決めておくと安心です。
誰がどの家事を担当するか、緊急時にはどうするのかなど、細かくルールを決めておくことをおすすめします。
6.新しい仕事探しをする場合のポイント
子どもを産む前に会社を辞めた場合は、新しい仕事を探すところから始めなくてはいけません。産後に新しい仕事を探すポイントについて解説します。
6-1.仕事探しのタイミング
新しい仕事先を探す場合は、仕事が決まるまでの期間を考慮して探し始める必要があります。
また、保育園に子どもを預けて働こうと考えている場合、前年度の10月から11月中旬までに就労証明書を自治体に提出しないと保育園に申し込みできなくなる可能性があることを覚えておきましょう。
6-2.仕事探しの方法
産後に仕事探しをする際には以下の方法があり、それぞれにメリットがあります。
- ハローワークに行く:地元の求人(正社員・パート)を紹介してもらえる
- 地域の情報誌を見る:地元のお店やスーパーなどの求人情報が豊富
- 転職サイトに登録する:子育てしながら隙間時間に仕事を探せる
- 転職エージェントに登録する:条件に合った求人を探してもらえる。各種サポートを受けられる
- 派遣に登録する:勤務形態を選びやすく、子育てしながら働きやすい
なお、JOBPALの面談では、仕事に対する不安や自分に合った職種についてなど、仕事やキャリアについての相談ができます。産後の仕事探しのお手伝いもしておりますので、ぜひお気軽にご応募ください。
7.産後の仕事復帰で注意したいこと
産後は自身の体調や子育ての状況に合わせて、臨機応変に仕事復帰していきましょう。産後の仕事復帰で注意したい3つのポイントを解説します。
7-1.自分のペースで復帰する
産後は身体が万全ではなく、育児中は心身に疲れがたまりやすいものです。
また、体調には個人差があるので、「育休が終わったら復帰しないと」などと考える必要はありません。他人と比較せず、自分のペースで復帰を考えましょう。
7-2.スケジュール管理を徹底する
仕事に復帰すると、家事・育児・仕事を毎日こなさなければいけなくなります。さまざまな予定が詰め込まれてしまうため、日々のスケジュール管理をしっかりおこなうことが重要です。
7-3.パートナーや周囲に協力してもらう
家事分担はもちろん、育児もパートナーと協力しておこないましょう。
また、周囲との協力体制を構築しておくことも重要です。想定外の事態が起きて急に子どもを迎えに行かなければいけなくなった場合なども、パートナーや周囲の人に頼ることができれば安心して仕事ができます。
8.まとめ
産後の仕事復帰は、自分の体調や子育ての状況を最優先に考え、無理せずに進めましょう。復帰後の働き方についても、時短勤務やフレックスなどの調整ができないか上司に相談し、育児をしながら安心して働くことができる環境を整えることが大切です。
JOBPALでは、転職相談をおこなっています。働き方やキャリアに不安がある人は、お気軽にご相談ください。JOBPALの面談は普段着のままで大丈夫ですので、育児中で忙しい方でも気軽に面談いただけます。ぜひお申し込みください。
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