仕事量が多い原因と多すぎてキャパオーバーになった際の対処法

この記事で分かること
- 仕事量の多さを見極めるには、定時内に仕事が終わっているか、仕事に達成感があるかなどを見返すことが大切
- 仕事量が多い原因には、上司のパワハラや、頼まれたら断れない自身の性格などが関係している
- 仕事量の悩みを我慢し続けると、ストレスで体調を崩したり、職場の人間関係が悪くなったりする可能性がある
- パワハラによって仕事量が多くなっている、相談しても改善の余地がないという場合は、転職を視野に入れる
※この記事は6分30秒で読めます。
「仕事量が多すぎて、仕事に行くのがつらい」
「毎日いくら仕事をやっても全然終わらない」
など、仕事量の多さに悩み、対処法を知りたいと思う方は多いでしょう。
仕事量が多い状態を放置すると、自身の体調や人間関係などに悪影響が出る可能性があります。そのような事態を避けるためにも、日々の仕事量に不満や疑問を感じている方は、今できる対処法を知り、改善を図っていくことが大切です。
今回は、仕事量の多さを見極めるポイントや、仕事量が多いことで起こる悪影響、仕事量の多さへの対処法などを解説します。この記事を読めば、今の自分は仕事量が多い状態かどうかの判断ができ、自分に合った具体的な対処法がわかります。
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1.仕事量が多すぎると悩んでいる方は多い
今、日本では長時間労働が社会問題になっています。そんな中でキャパオーバーに陥っているのは、仕事を始めたばかりの若い世代だけではありません。
キャパオーバーで苦しんでいる方は管理職など、ベテランといえるような年代にも多くいます。残業や休日出勤が日常化している、帰宅後に自宅で仕事をするといった現状が、事実としてあるのです。
残業が日常化し、キャパオーバーになってしまう原因について、この記事で確認していきましょう。
2.仕事量が多い状態か見極めるポイント
ここでは、仕事量が多い状態か見極めるための4つのポイントについて紹介します。自身の状況と照らし合わせてみましょう。
2-1.定時内にやるべき仕事が終わっているか
仕事量が多い状態かを見極めるには、その日にやるべき仕事が定時内に終わっているかどうかを確認することも重要なポイントです。
毎日残業が続いたり、休日出勤が常態化したりしていないか、今一度振り返ってみましょう。
仕事が定時内に終わらないことで「友人との約束をキャンセルすることが増えた」「家族との時間が取りづらくなった」ということがひんぱんに起きているようであれば、仕事量が多すぎる可能性が高いです。
2-2.体力的・精神的な余裕がまだあるか
体力的・精神的な余裕を感じられるかどうかも、仕事量の多さを確認する重要項目として挙げられます。
特に心身の余裕を失いがちなのは、新卒の方や転職して間もない方などです。このような方は、日々の業務で覚えることが多く、体力的・精神的な疲れを感じやすい傾向にあります。
しかし、日々インプットしなければならない業務があまりにも多く、帰宅後も心身がまったく休まらないような状態が続いている場合は、自身のキャパシティと現状の仕事量が見合っていないのかもしれません。
キャパオーバーになっても無理をして仕事を続けていると、体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。
2-3.同僚と比較して仕事量が多くないか
仕事量が多い状態か見極めるためには、自身と同僚の仕事量を比較してみるのも一つの方法です。
例えば、残業や休日出勤が当たり前の状態になっているのであれば、同僚は日々何時退社しているのか、休日はしっかり休めているのかなどを確認してみましょう。
同じ職場でも、人それぞれスキルは違い、それに応じて仕事内容が異なるのは仕方のないことです。しかし、明らかに自分だけが忙しすぎるようであれば、仕事の配分に偏りがあるのかもしれません。
2-4.仕事の達成感を感じられているか
仕事に対して達成感を感じられているか振り返ることも、仕事量の多さを見極める大切なポイントです。
多くの場合、目の前の仕事をやり遂げたあとは、達成感や満足感を感じるものです。しかし、あまりにも多忙な状態が続くと、ひとつの仕事を終えてもすぐに次の仕事に取りかからなければならず、次第に「頑張ってもキリがない」と虚しさを感じるようになります。
仕事を終えたあとにこのようなネガティブな気持ちを抱きやすくなっているのであれば、それは仕事量が多すぎることの表れかもしれません。
3.仕事量が多くなってしまう原因
仕事が多くなってしまう原因には、主に以下の4つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.できるからこそ多くの仕事を任される
会社としては、仕事ができる有能な社員に多くの仕事を任せたいと考えることは想像できると思います。
周りの方と仕事量を比較してみてください。多くの仕事を抱えているわけではなく、余裕がありそうな方もいるのではないでしょうか。
あなただけ仕事が多いということは、それだけ信頼されていると考えられます。
信頼されていることは決して悪い気分ではありませんが、それでキャパオーバーになってしまうようなら仕事を減らしてもらったほうがよいかもしれません。
3-2.上司のパワハラが影響している
仕事量が多くなってしまう原因には、上司のパワハラが関係しているケースもあります。
具体的には、明確な理由がなく自分だけに異常な量の仕事や、絶対に期限が間に合わないタスクなどを振られたら、パワハラの可能性が考えられるでしょう。
心当たりがある場合は、心身が疲弊する前に人事や相談窓口などに相談してみてください。改善が望めないようであれば、会社を辞めることも一つの選択肢になるかもしれません。
3-3.そもそも自分に仕事内容が合っていない
今の仕事が自分自身の適正に合っていないと、作業効率が悪くなり、仕事が溜まっていく一方です。
人には得意・不得意があるので、自分の適職を考え、必要に応じて職種の変更や部署移動、転職を検討しましょう。
3-4.仕事を頼まれたら断れない
仕事を頼まれると断れないタイプの方は、現状のタスクで精一杯なのにも関わらず頼まれた仕事を引き受けてしまい、自身のキャパシティに対して仕事量が多くなりやすいです。
また、そのような方には周囲の人々が気軽に仕事を依頼してしまう傾向にあるため、なかなかキャパオーバーの状態が改善されません。
一人で抱えられるタスクには限界があります。限界を超えた量のタスクを引き受けると、作業効率の悪化や重大なミスなどにつながる可能性も考えられるため、ときには断る勇気も必要です。
4.仕事量が多い状態が続くことによる悪影響
仕事が多い状態が続くと、自身に以下のような悪影響が及ぶ可能性があります。どのような悪影響があるのか、詳しく確認しておきましょう。
4-1.ストレスを溜めてしまう
仕事が多すぎると、残業で十分な睡眠時間が確保できない、食事はいつもコンビニ弁当で済ませてしまう、長時間座りっぱなしで運動不足になるなど、日常生活にさまざまな支障が出ます。
こうした生活の乱れは、ストレスにつながります。乱れた生活が長期間続くと、やがて心が限界を迎え、精神的な病気にかかってしまう危険性があります。また、肩こりや腰痛などを身体の不調が出てくる方も多いでしょう。
4-2.自分の時間を確保できない
キャパオーバーになっている方の多くは、帰宅後や休日にも仕事をしています。
ノートパソコンやタブレットなどが普及した現代では、いつでもどこでも仕事ができるようになっています。言い換えれば、休みなく仕事ができるようになってしまったということです。
会社にいる時間で仕事が終わるよう仕事量を調節するのではなく、日々自宅に帰ってからも仕事をするようになってしまっている方もいるでしょう。
自宅に仕事を持ち帰ってしまうと、自分の時間をなかなか確保しにくくなります。
それだけではなく、友人や家族と過ごす時間も仕事のことを考えてしまったり、日曜日の夜になると翌日の仕事のことを考えて憂鬱になったりと、プライベートを楽しめないこともあります。
4-3.仕事のモチベーションが下がる
休日まで仕事をしている、あるいは仕事のことを考えていると、休みの日と仕事の日のメリハリがつかなくなります。
そのような生活を続けることで心身に疲労が溜まり、仕事に対するモチベーションが低下するケースも少なくありません。
休日には、仕事で溜まった疲労を回復させる時間としての役割があります。「休むことも仕事の一つ」ともいうように、休みの日には仕事のことを忘れ、心身の疲労回復に努めることが大切です。
4-4.自己管理ができないと思われる
昔と違い、今は「仕事ができない・遅いから残業している」と考えられるようになっています。
仕事を多く抱えて残業が日常化することで、会社から「仕事の管理ができない社員」と思われてしまう可能性があります。
このようなマイナスな印象は、昇給や昇進を妨げてしまうケースがあるため、仕事量を調整して、できる限り避けたいところです。
4-5.職場の人間関係が悪くなる
仕事量が多すぎると、職場の人間関係にも悪影響が出てくる可能性があります。なぜなら、周囲と比べて自分だけが忙しいと感じる状態が続くと、仕事そのものだけでなく、職場の方たちへの不満も大きくなってしまうからです。
同僚や上司と雑談する余裕もないほどに仕事量が多い日が続くと、次第に周囲と円滑にコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
イライラや不信感が募って、人によっては同僚に対して攻撃的な言葉を投げかけてしまうこともあるかもしれません。
4-6.キャリアやスキルの向上に時間を割けない
大量の仕事に追われ続ける日々を送ると、自身の成長のための時間が取れなくなってしまいます。
「昇進するために資格を取りたい」「自身のキャリアを真剣に見つめたい」と思っても、時間や心に余裕がなければ、実際に行動に移すのは難しいでしょう。
目の前の仕事だけで精一杯という日々が続けば、結果的に思うようなキャリアを形成できなかったり、転職しようにも転職活動の時間をつくることができなかったりする可能性があります。
5.自分だけ仕事量が多いなら会社を辞めたほうがよい?
ここでは、仕事量の多さに悩んでいる方に向けて、会社を辞めた方がよいケースと、踏みとどまったほうがよいケースについて、具体的に解説します。
自分に当てはまるのはどちらのケースか、あらためて考えてみましょう。
5-1.辞めたほうがよいケース
仕事量の多さを理由に会社を辞めたほうがよい代表的なケースとして、以下が挙げられます。
- いじめやパワハラがある
- 上司に相談しても改善されない
- 仕事量が増えても給与は増えない
- 体力的にも精神的にも不調が出ている
- 仕事のストレスが限界に達している
特に明らかないじめやパワハラを受けている場合は、できるだけ迅速に退職に向けて行動を起こしましょう。
自分一人だけ無理な仕事を押し付けられたり、大量の仕事をこなしているにも関わらず業務中に暴言を吐かれたりするのであれば、すぐにでも自身が身を置く環境を変える必要があります。
また、上司に相談しても状況が何も変わらず、逆に仕事量が増える一方という状況が続く場合も、早い段階で転職を検討することをおすすめします。
しかし、それ以外のケースに関しては、上司や人事と交渉したり、一度心身を落ち着かせるために休職したりすることで、状況が変わるかもしれません。
すぐに退職を決断せず、一度何らかのアクションを起こしてから最終的な決断をしても遅くはないでしょう。
実際に仕事を辞めた方がよいのか自分一人で決断するのが難しい場合は、転職のプロに現状の悩みを相談してみるのも一つの方法です。
JOBPALの面談では、転職に関するあらゆる悩みを相談できます。「今の仕事を続けてよいか悩んでいる」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
5-2.辞めないほうがよいケース
仕事量の多さを理由に会社を辞めないほうがよい代表的なケースとして、以下が挙げられます。
- 仕事量のぶん、正当な評価をえられている
- 上司が仕事量の改善に動いてくれている
- 繁忙期や一時的な人手不足で忙しいだけ
- 仕事内容が自分に合っていると感じている
- 将来のキャリアのためにやった方がよい仕事だと思っている
たとえ仕事量が多くても、それに対する正当な評価がしっかりと得られていたり、上司が業務配分を見直そうと行動を起こしてくれていたりするのであれば、今の仕事を続ける価値は十分にあるといえます。
また、現状の仕事の忙しさが一過性のものである場合は、一定期間を乗り越えれば状況が改善される可能性が高いため、焦って仕事を辞める必要はありません。
この他、今の仕事が将来のキャリア形成のために欠かせないと思うのであれば、「この経験はきっと将来役に立つ」と割り切ることも、理想のキャリアを手に入れるためには重要なポイントのひとつです。
ただし、「辞めずに頑張る」という選択をしても、無理を続けるのはよくありません。仕事量が多い状況を改善するためにはいくつかの対処法があるため、まずはこのあと紹介する具体的な対処法を試して、よりよい働き方を模索していきましょう。
6.仕事量が多すぎてキャパオーバーになった際の対処法
仕事が多すぎてキャパオーバーになってしまったときは、以下6つの対処法を試してみましょう。それぞれ詳しく紹介します。
6-1.同僚や部下に仕事を割り振る
余裕のある同僚や部下がいる場合は、タスクを割り振り自分の仕事量を調整しましょう。人に任せても問題ないタスクがないか、チェックしてみてください。
しかし、会社によっては常に人材不足で、代わりにタスクを任せられる相手がいない場合も考えられます。その場合は、他の対処法を試してみましょう。
6-2.上司に相談して調整してもらう
上司に自分の仕事量が多く余裕がないこと、今の自分がおこなっている仕事の進め方などを相談してみましょう。
まずは、効率化による改善ができないかの助言をもらい、それでも解決が難しい場合は仕事量を調整をしてもらうことで、キャパオーバーになることを未然に防ぎます。
6-3.業務の効率化を図る
メールの返信やExcel作業など、単純作業に時間がかかっているようであれば、自動化ツールを導入するなどして業務の効率化を図りましょう。
その他にも時間がかかっている業務は、すべて見直しをして、効率化できる部分を見つけることで、キャパオーバーになることを防げる可能性があります。
自分で効率化の方法を見つけられないときは、上司や先輩から資料やノウハウを共有してもらい、参考にするとよいでしょう。
6-4.一つのタスクにかける時間を調整する
仕事を終えるのが早いことから多くの業務を振られてしまう方は、一つのタスクに費やす時間を多めにとって、振られる仕事量を調整しましょう。
各タスクの質を高めるためにも、本当に必要な時間をかけて取り組むことは大切です。
仕事を終えるのが遅いことから仕事が溜まってしまう方は、100%の完成度を目指すのではなく、スピード重視で作業をしてみましょう。
一つのタスクにかけられる時間を計算し、あらかじめ予定を組んでおくと、どのようなタスクでつまづいているのかが明確になります。
6-5.仕事を断る勇気を持つ
仕事が多くキャパオーバーしそうな場合は、他の仕事を頼まれても勇気を持って断ることが大切です。
現時点で抱えている仕事で精いっぱいであることをきちんと伝えれば、相手も理解してくれるはずです。
無理に引き受けると、「期限に間に合わない」「ミスがある」など、かえって迷惑をかける可能性があります。
6-6.自分の適職を探す
人には向き・不向きがあり、今の仕事が向いていないことから、キャパオーバーを引き起こしているケースも考えられます。
今の仕事が適職ではないと感じて、「やめたい」「つらい」と悩んでいるなら、転職することも検討しましょう。
前向きな気持ちでいられない状況で働きつづけると、身体的にも精神的にもつらい状況が続いてしまいます。無理しすぎるのはよくないため、より自分に合った仕事を一度探してみてください。
7.仕事量が多すぎて自分の限界を迎える前に
仕事が多すぎると、上記でお伝えしたように心身の健康をはじめ、仕事や日常生活にさまざまな悪影響が出る可能性が高いです。
そのため、仕事が多すぎてキャパオーバーになりそうだと感じたら、早めに対処することが大切になります。
通常であれば上司や先輩に相談したり、同僚や部下に仕事を手伝ってもらったりすることで解決できますが、社内の人材不足によるしわ寄せが生じていれば難しいかもしれません。
今の会社で対処することが難しい場合、転職するのも選択肢の一つです。
そもそも今の仕事が自分に合っていないことから、キャパオーバーを迎えている可能性も考えられるため、本当に自分に合う仕事を探してみてください。
自分に合う仕事が見つかれば、今よりも余裕を持って仕事に取り組むことができ、プライベートも楽しめることでしょう。
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8.まとめ
定時内に仕事が終わらない、体力的・精神的な余裕がないなどの状態が常態化しているのであれば、それは仕事量が多すぎる可能性が高いです。
仕事量が多いことを我慢し続けると、ストレスが溜まったり、職場の人間関係が悪くなったりと、さまざまな悪影響が出てきます。
そのような状態を防ぐためには、上司へ仕事の配分を見直してもらえないか相談する、業務を効率化できるよう工夫するなど、自分にできる対処法を試してみることが重要です。
それでも状況が改善されないようであれば、転職を検討することも一つの選択肢です。
「仕事量が多くてつらい」「自分のキャパシティに合った職場で働きたい」などの理由で転職を検討している方は、ぜひJOBPALの求人をチェックしてみてください。
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