仕事でミスをしやすい人の特徴と対処の手順、気持ちの切り替え方を解説

この記事で分かること
- 仕事でミスをしやすい人の特徴は、心や時間に余裕がない、整理整頓ができていないなどがある
- ミスを防ぐコツはメモを取る習慣をつけることや、集中できる環境を整える、確認を徹底すること
- 気持ちの切り替え方はミスから得た教訓を考えることや、上司や先輩に話を聞いてもらうことなどがある
- さまざまな対策をしてもミスが多い場合は、今の仕事が自分に合っていない可能性が考えられる
※この記事は6分30秒で読めます。
「仕事でミスをしてしまい悩んでいる」
「仕事でミスをしないための対策や、気持ちの切り替え方が知りたい」
など、仕事のミスに関して悩んでいる人もいるでしょう。
仕事でミスをする可能性は、誰にでもあります。大切なのは、同じミスをしないように対策を講じ、次の仕事に活かす姿勢と行動です。
今回は、仕事でミスをしやすい人の特徴、ミスをしたときの対処の手順、ミスを防ぐためのコツなどを解説します。この記事を読めば、ミスをする原因や対策がよくわかり、業務効率の向上や信頼獲得につながるでしょう。
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1.仕事でどのようなどんなミスをすることがある?
仕事でよくあるミスの具体例は、以下のとおりです。
- 大事な会議に遅刻してしまった
- 発注数の桁を間違えてしまった
- メールの宛先を間違えてしまった
- 商品を違うお客様に渡してしまった
- 今日が期限の資料を作成し忘れていた
- データの入力内容が保存されていなかった
- 電話対応中に保留操作ができていなかった
- マニュアルの確認不足で手順を飛ばしてしまった
- 上司の指示をきちんと聞いておらず間違ったことをした
仕事におけるミスの種類はさまざまで、誰にでも起こる可能性があります。しかし、ミスが続くと、信頼の低下や業務に支障をきたしてしまいます。
ミスを繰り返さないためにも、本記事でお伝えする原因や対策を参考にして、日々の仕事に活かしてください。
2.仕事でミスをしやすい人の6つの特徴
仕事でミスをしやすい人の特徴を6つ紹介します。それぞれの特徴を知れば、改善への第一歩を踏み出せるでしょう。
2-1.心や時間に余裕がない
ミスをしやすい人の特徴として、心や時間にゆとりや余裕がないことが挙げられます。余裕がない状態が長く続くと、視野が狭くなり判断ミスが発生しやすいです。
時間内になんとか業務を終わらせようと焦った結果、仕事が雑になって抜け・漏れが発生する可能性もあります。
トラブルが発生した場合は、すぐに上司に報告するのが望ましいです。しかし、心や時間に余裕がないとタイムリーな報告ができず、問題を大きくする可能性もあります。
2-2.整理整頓ができていない
整理整頓ができていないと、ミスが発生する原因になります。
例えば、自分のデスクが乱雑だと、どこに何があるかを把握できません。
必要なものを探すのに時間がかかると仕事への取りかかりが遅れるため、心に余裕がなくなるでしょう。また、期限を守れなかったり、重要な書類を紛失したりするリスクも高まります。
2-3.仕事の経験値が足りない
そもそもミスは、不慣れな仕事において発生しやすいです。そのため、経験が浅いときのミスはよくあります。
ただし、そのままにしてよいわけではありません。
上司や先輩の仕事を観察したり実務経験を積みあげたりして、自分に足りない部分を埋めていく努力が必要です。
2-4.メモを取らない・取り方が悪い
新しく教えてもらった仕事についてメモを取る習慣がない人は、ミスをする可能性があります。
1回の説明で仕事の流れをすべて頭に入れるのは難しいです。メモを取っていれば、読み返して復習しながら仕事を進められます。しかし、メモがないと教わった内容を忘れてしまうため、ミスにつながりやすいです。
また、メモを取ったとしても、取り方が雑で内容が整理できていないと、読み返しても理解できない可能性があります。
しっかりとメモを取って情報を整理していれば、仕事内容や段取りをいつでも確認でき、ミスの防止に役立ちます。
2-5.ミスを気にしすぎてしまう
ミスを気にしすぎてしまうと、さらに重大なミスを招く恐れがあります。
反省は大切です。しかし、ミスを気にしすぎていると視野が狭くなり、本当に必要な情報や作業が漏れてしまいます。
まずは気持ちを切り替えて、本当に重要な仕事や情報に抜け・漏れがないかを確認し、ミスを防ぐよう業務に集中することが大切です。
2-6.仕事に対するモチベーションが低い
仕事に対するモチベーションが低いのも、ミスを引き起こす原因の一つです。
自分が好きな仕事なら、業務内容の覚えが早く、ミスの頻度が少なくなる人もいます。
反対に自分が好きではなくやらされている感がある、やりがいを感じられない仕事は、主体的に取り組みにくくなるでしょう。
モチベーションが低いと仕事に身が入らず集中力を欠いてしまい、ミスが発生しやすくなります。
3.仕事でミスをしたときの対処の手順
仕事でミスをするのは誰にでもあるので、過度に落ち込む必要はありません。ミスをしたときは、被害を最小限に抑えられるよう適切に対処しましょう。
仕事でミスをしたときの対処の主な手順は、以下のとおりです。
- すぐに上司に報告する
- 今後の対応について指示を受ける
- 迷惑をかけた人に謝罪する
- 同じミスをしないよう対策を練って次の仕事する
まず、ミスが発生したら、すぐに上司に報告しましょう。
自分だけで解決しようとすると問題が大きくなってしまいます。また報告を怠ると、上司から指導を受ける場合もあります。
上司の指示に従って対応したうえで、迷惑をかけた相手に謝罪を行いましょう。
リカバリー後に重要なのは、ミスを後悔するのではなく、同じミスを発生させないような対策や行動です。
振り返りも大切ですが、いつまでも失敗を引きずるのではなく、正しい対処をして前向きに次の仕事を進めましょう。
4.仕事のミスを防ぐためのコツ
仕事の失敗を反省するだけでなく、ミスが少しでも発生しにくくなるような対策の立案が大切です。ここでは仕事のミスを防ぐコツを6つご紹介します。
4-1.メモを取る習慣をつける
仕事でミスを減らすコツは、教えてもらった内容をメモに取る習慣づけです。
ときには「これはメモに残す?」と悩む場面もあるでしょう。人間はすぐ忘れる生き物のため、すべてメモを取っておくのが無難です。
ただし、メモを取っただけでは意味がありません。いつでも見返せるように、空いた時間に要点をまとめ直し、目につきやすい場所に置いておきます。パソコンでメモを取る場合は、スケジュールアプリなどをうまく活用するのも手です。
以下にメモを残すときのコツを箇条書きでまとめたので、今後メモを取る際の参考にしてください。
【メモの取り方のコツ】- タイトルと日付を書く
- 5W1Hを意識して書く
- 要点とキーワードを簡潔に書く
- あとから書き足せるよう余白を取る
- 重要事項や緊急性の高い内容は色分けをする
4-2.集中できる環境を整える
仕事に集中できる環境の構築も、ミスの防止に効果的です。
周囲の環境が整っていないと注意力が散漫になり、ミスが発生する可能性が高まります。
机の上が不要なものや書類で散らかっている場合は、休憩中や業務終了後に整理整頓すると、次の仕事をスムーズに始められます。
また、パソコンやスマートフォンの通知音をオフにして、可能な限り静かな環境にすると、集中して仕事に取り組めるでしょう。
自分や職場に合う方法を取り入れて、仕事に集中できる環境を整えてください。
4-3.上司や先輩の仕事の仕方を見習う
ミスを減らすには、上司や先輩の仕事の仕方を見習うのがおすすめです。
成果を上げている、仕事ができる上司や先輩の様子を観察し、参考になりそうと感じたことを真似しましょう。
周囲の人を観察するのは、視野を広げる意味でも有益です。よく観察すると、ミスを減らすための方法が見つかる可能性があります。
4-4.わからないことはすぐに聞く
わからないことはすぐに上司、先輩に聞きましょう。わからないことをそのままにしておくと、時間だけが過ぎてしまい、結果的にミスにつながる恐れがあるからです。
疑問点を早く解決できると、迷ったり間違えたりする時間を減らせるため、効率的に仕事を進められます。
また、疑問や不安を確認する姿勢は、上司や同僚によい印象を与えられます。
ただし、同じ内容を何度も聞くと「聞いていなかったのか」と思われる可能性があるため、質問をする際は必ずメモを取りましょう。
4-5.優先順位を決めて仕事をする
ミスを減らすには、仕事の優先順位を決めるのも大切です。
緊急度や重要度を基準に整理すると、優先順位の高い仕事が後回しになる状況を防止できます。
まずは今抱えている仕事を以下のように仕分けましょう。
- 緊急かつ重要な仕事
- 緊急ではないが重要な仕事
- 緊急度が高いが重要度が低い仕事
- 緊急度も重要度も低い仕事
「緊急かつ重要な仕事」から終わらせていけば、抜け・漏れの防止が可能です。
しかし、重要な仕事ほど時間がかかりやすいため、簡単な業務がたまってしまう人もいるでしょう。
5分以内で終わる業務は重要な仕事の合間に優先順位を設定し、先に終わらせておけば効率的に片づけられます。
4-6.確認を徹底する
自分では指示どおりに仕事を進めたつもりでも、客観的に見るとできていない、依頼された内容を満たしていない場合もあるでしょう。
指示を受けたタイミングで認識の違いがないか確認しておけば、ミスを防げます。
自分が進めた仕事は、上司に報告する前に内容を再確認するよう徹底することが大切です。
また、先輩や同僚とチームを組んで進める仕事の場合、少しでも気になるところは確認を取りながら進めるとミスを減らせます。
5.仕事のミスで落ち込んだときの気持ちの切り替え方
完璧主義な人やものごとを深く考えすぎる人は、仕事でミスをすると特に落ち込みやすい傾向にあります。誰でも仕事でミスをすると多少なりとも落ち込むものですが、気持ちの切り替えが大切です。
ここでは、ミスをして落ち込んだ気持ちを切り替えるコツを4つご紹介します。
5-1.ミスから得た教訓を考える
ミスをして落ち込んでいるなら、同じ失敗をしないように教訓を得るのが大切です。
ミスをしないための対策や報告の方法、上司から教わったリカバリー方法など、学んだ内容をメモにしてまとめておけば次回に活かせます。
ミスから学びが大いにあると意識し、少しでも前向きに仕事に向き合いましょう。
5-2.上司や先輩に話を聞いてもらう
今はミスなくバリバリ働いている上司や先輩も、新人や若手の頃はミスをしてきた可能性が高いです。仕事のミスで落ち込んだときは、上司や先輩に相談してみましょう。
相談すると、過去にミスをした体験談を話してくれたり、ミスをしないための対策を教えてくれたりする場合があります。
上司や先輩の苦労話や実践してきた対策を聞くと気分がスッキリする可能性があるため、誰かに相談して悩みを打ち明けるのは非常に大切です。
5-3.自分のことを責めすぎない
仕事でのミスを反省するのは大切です。しかし、「自分はダメだ」「もう自信がない」と責めすぎないようにしましょう。
必要以上に自分を責めた結果、ミスをおそれて業務効率が悪くなってしまい、精神的につらくなり仕事ができなくなるなどの症状が出る恐れがあります。
過去のミスは変えられませんが、同じ失敗をしないよう対策を講じて行動はできます。
今の自分ができる仕事に意識を向けて、ミスを成長のかてにしましょう。
5-4.仕事から離れて好きなことをする
ミスで気分が落ち込んだときは、一度仕事から離れてリフレッシュする方法もおすすめです。
例えば、仕事が一段落したら有給休暇を取得して旅行する、ゲームや昼寝など好きなことをすると、リフレッシュできます。
仕事のことばかり考えていると、ミスをした内容が頭から離れずに精神的につらくなる人もいます。たまには仕事から離れてリフレッシュする時間を作るのも、よい仕事をするうえで重要です。
6.ミスが多いのは自分に合っていない仕事だから?
どれだけ気を付けていても、メモをしっかりと取っていても、ミスが続いてしまう人もいるでしょう。
ミスが多い場合は能力不足だけではなく、今の仕事が自分に合っていない可能性が考えられます。
どうしてもミスが減らない場合は上司に相談し、仕事量を減らしてもらう、部署異動をさせてもらうなどの形で解決策を探りましょう。
社内で対策が取れなかったりミスが減るイメージができなかったりするときは、別の仕事を検討するのも選択肢の一つです。
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7.仕事のミスに関するよくある質問
ここでは、仕事のミスに関するよくある質問にお答えします。
7-1.ミスばかりしていると仕事をクビになる?
仕事でミスを連発してしまい「もうクビになるかも」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、ミスをしただけでクビになる可能性は基本的にはありません。労働契約法では、会社が労働者を簡単に解雇できないように定めています。
第十六条 解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
(引用:e-Gov 法令検索 「労働契約法 第十六条」)
ただし、ミスが続くと周囲からの視線が痛くなったり、会社にいづらかったりして自ら退職を決断する可能性は考えられます。
今の仕事を続けるのであれば、ミスをしないように対策を講じる姿勢が大切です。
7-2.そもそも仕事のミスは誰にでもある?
そもそもミスは恥ずかしいことではありません。仕事を覚える過程では誰でもミスをする可能性があり、上司や先輩も新人の頃は大なり小なりミスを経験しています。
ミスをして過度に落ち込む必要はありませんが、そのままで終わらせず、次の仕事に活かす努力と工夫が必要です。
ミスをした事実を反省し、同じ失敗をしないよう前向きに仕事に取り組みましょう。
7-3.ミスしたことで周囲の視線が気になるときはどうすればいい?
ミスをしたあとは、周囲の視線が気になる人もいるでしょう。
周囲の視線は、必要以上に気にしないのが大切です。周囲の視線を気にしすぎると、不安が強くなったり緊張したりして、新たなミスを引き起こす可能性があります。
ミスをしても気持ちを切り替えて自分の仕事に集中し、よい結果を出せるよう取り組みましょう。改善のために努力する姿勢は、周囲からの評価を高められます。
7-4.ミスで上司に叱られたときの対処法は?
仕事でミスをして上司に叱られる可能性は、誰にでもあります。
もしも上司に叱られたときは素直に受け止め、自分の行動を振り返ってください。
言い訳や反論をせず、ミスをした原因を冷静に分析し、再発防止策を考えます。上司にどのように改善するかを伝えたら、信頼の回復に向けて仕事に取り組みます。
成長のかてにするチャンスだと前向きにとらえ、叱られてもあまり落ち込まないようにしましょう。
8.まとめ
仕事のミスは誰にでも起こりえるため、過度に落ち込み続ける必要はありません。
ミスをリカバリーする過程で得た学びを次の仕事に活かしたり、同じ失敗をしないように対策したりする姿勢や行動が大切です。
どうしてもミスが減らないときは、今の仕事が合っていない可能性もあるため、転職を検討するのもよいでしょう。
JOBPALでは、自分に合う仕事やキャリアを相談できる転職面談をおこなっています。どうしてもミスが減らず、転職したほうがいいのかなと悩んでいる人は、ぜひお気軽にご利用ください。
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