正社員勤務の悩み
更新日:2023年12月18日

社畜とは?なりやすい人の特徴や、企業の特徴、抜け出す方法を解説

社畜とは?なりやすい人の特徴や、企業の特徴、抜け出す方法を解説

※この記事は6分で読めます。

「社畜ってどのような意味?」
「社畜の働き方を見直す方法を知りたい」
など、社畜に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

社畜とは、企業の言いなりになって働く人に対する皮肉を込めた呼び方であり、早急に働き方を改めないと心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、社畜の概要だけではなく、社畜状態から抜け出す方法なども解説します。この記事を読めば、社畜のことがよくわかり、社畜にならない方法や抜け出す方法が理解できるようになります。

1.社畜とは?

社畜と聞くと、あまり良い印象を持たない人が大半でしょう。

社畜は「家畜」から生まれた言葉です。家畜とは、人間の利益のために飼育される動物のことを指します。そこから、会社の利益のために家畜のように働かされる人を指して生まれた言葉が「社畜」です。

会社に飼いならされ、理不尽な命令にも反対せずに働く姿から、皮肉を込めて「社畜」と表現されます。

外部の人がブラック企業で働く人を指す際に使うだけでなく、内部の人間同士で「俺たちは社畜だから頑張るしかできないね」といったように自虐として使われることもあります。

2.社畜とよく似た言葉

社畜と似たような日本語は他にもいくつか種類があり、それぞれ区別されて使われる場合があります。他にもさまざまな種類がありますが、今回は一例として以下の4つをご紹介します。

2-1.ワーカホリック

ワーカホリックとは、「働く」を意味する「work」と「アルコール依存症」を意味する「alcoholic」が組み合わされて生まれた言葉です。日本語に直訳すると仕事中毒という意味になります。

よく仕事をすることで周囲からの評価は高いことも多いですが、プライベートな時間もずっと仕事のことが頭から離れないことで自分の健康を害したり、周囲との関係が悪化したりする可能性もあります。

2-2.仕事人間

読んで字のごとく、仕事ばかりしている人のことです。仕事ばかりしているという点では社畜と共通していますが、社畜のほうが「会社や上司の理不尽な命令で仕方なく働く」という意味合いが強く込められています。

仕事人間は、前向きに仕事をしている人や起業した社長など、前向きな働き方をしている人が主な対象です。多くのタスクをこなすためにプライベートより仕事を優先する人、というニュアンスがあります。

2-3.企業戦士

企業戦士は、企業のために労を惜しまずに働く会社員のことです。高度経済成長期は「モーレツ社員」とも呼ばれ、人よりも活躍して成果を上げたいなら長い時間働くべきという時代背景から生まれた言葉です。

長く働かざるを得ない状況に皮肉を込めた社畜とは異なり、会社の繁栄や自分の成長のために率先して働くという意味合いがあります。

2-4.会社の犬

日本語では誰かの言いなりになる人のことを「~の犬」と呼んで揶揄(やゆ)することがあります。

会社の犬は会社の言いなりの人という意味で、会社の教えに沿って忠実に働く人に対し、皮肉を込めて呼ぶ際に使われます。

3.社畜になる可能性がある企業の特徴

社畜のような働き方をしてしまうことを避けたいなら、どのような企業に就職すると社畜化してしまうかを知ることが大切です。ここでは、社畜として働くことになる可能性が高い企業の特徴を4つご紹介します。

3-1.長時間残業は当たり前

常に長時間労働になるのが当たり前の職場環境では、社畜になってしまう傾向にあります。どのような会社や職種にも繁忙期がありますが、長時間労働が一時的なものであれば必ずしも社畜になってしまうとは限りません。

一方、長時間残業することが会社に貢献していることにつながるような企業では労働時間を削ることができず、社畜として働くことになってしまうでしょう。

3-2.サービス残業がある

2019年4月1日、働き方改革が施行され、時間外労働に上限が定められました。現在の原則は「月45時間まで」「かつ年360時間以内」と定められています。

しかし、なかにはタイムカードを労働時間の上限内で収まるように切らせたうえで長時間働かせる企業もあります。このようなサービス残業が当たり前になっている会社では、どれだけ頑張って働いても収入が増えることはありません。

いわゆる「やりがい搾取」の状態です。正当な報酬もないままに文句を言わずに長時間労働をするのは、まさしく社畜と呼ばれる働き方でしょう。

3-3.上司より先に終業できない

企業の文化によっては、「部下は上司よりも先に出勤して仕事を始める」「部下は上司よりも先に終業してはいけない」という暗黙のルールが存在する場合もあります。

本来であれば仕事が終わればスムーズに退勤するべきですが、社畜の人は上司のイエスマンになる傾向があることから、文化に逆らうことなく長時間労働をしがちです。

残業を習慣化した職場では優秀な人材が離れやすく、社畜になりやすい人だけが残ってしまいます。

3-4.休日も会社の人と交流する機会が多い

休日も会社の人といるのが当たり前の環境も、社畜を生み出しやすい企業によくある特徴です。

お得意様とのゴルフ、社員同士のバーベキューなどの交流が休みの日も多く設けられており、参加必須のような暗黙のルールがあると、プライベートと仕事の線引きができず社畜化する傾向にあります。

求人情報に「アットホームな職場です」などと書かれている企業では、休日も会社の人との交流が半強制的におこなわれるケースもあるので、社畜化を避けたいなら注意が必要です。

4.社畜になりやすい傾向がある方の特徴

自分が社畜になりやすいかどうかを知っておくことは、転職活動を成功させる意味でも大切です。ここでは、社畜になりやすい方が持っている6つの特徴をご紹介します。

4-1.真面目な方

真面目なことは社会人にとって重要な資質ですが、度が過ぎると社畜になる可能性があります。

社畜になってしまう方は真面目な人が多く、自分よりも会社のことを優先してしまう傾向にあります。

自分の予定があったり病気やケガで休みたいと思ったりしても、「自分が頑張らないと会社に迷惑をかけてしまう」「上司の頼みは断れない……」と考えてしまい、結果として社畜のような働き方になってしまうかもしれません。

4-2.NOが言えない方

「NO」や「できません」が言えないことも、社畜になりやすい方の特徴として挙げられます。

自分の意思表示ができないことで大量の仕事を任されたり、初めての仕事でもどんどん指示されたりして、限界を超えてしまうことがあります。

何でもイエスと答えて全力で取り組む方は会社にとって有益な存在ではありますが、都合よく使われてしまうと社畜になってしまうでしょう。

4-3.変化を嫌う方

変化を嫌い現状維持を選びがちな方は、社畜になる可能性があります。現状に満足していないとしても上司や周囲との関係の変化を嫌って言いなりになってしまうためです。

今の会社から転職するという変化に消極的な場合、ずっと現状のまま過ごすことになるでしょう。

4-4.趣味がない方

趣味がなく、休日を何となく過ごしてしまう方は、社畜になりやすい傾向にあります。

自分にとって重要度の高い趣味がある方は、仕事を早く切り上げて趣味の時間を確保したいと思うでしょう。しかし、趣味がない人は家に帰ってもすることがないため、定時のあとや休日も何となく仕事をしてしまう傾向にあります。

社畜になることを避けたいなら、自分にとってストレス解消になる趣味を見つけ、効率よく仕事をしてしっかりプライベートを作るクセを身につけることがおすすめです。

4-5.謝るのが癖になっている方

仕事でミスをしたときに謝罪することは当然のことですが、すぐに謝ることが癖になっている方も社畜になりやすい傾向にあります。

あまりにも自分を低く評価して謝ってばかりいる方は、自分の評価を高めようとして必要以上に頑張ってしまう場合があります。

4-6.評価を気にしすぎる方

会社での評価を気にしすぎる方も、社畜になる可能性が高いです。評価を気にしすぎるあまり、無理な残業や実行が厳しい大量の業務命令にもNOと言えず 、休日出勤が大変でも声を上げずに淡々と仕事をこなしてしまいます。

会社や上司が求めることをこなして良い評価を得ることだけが目的になってしまい、プライベートや自分のスキルアップが二の次になってしまうでしょう。

5.社畜状態から抜け出す方法

社畜の状態でいると、望まない長時間労働によって肉体的にも精神的にもボロボロになってしまい、うつ病などの病気にかかってしまう危険性もあります。すでに社畜の状態だと思う人は、今からでも抜け出す方法を考えましょう。

ここでは、社畜の状態から抜け出すために有効な方法を3つご紹介します。

5-1.自分を第一に考える

社畜から抜け出すために大切なことは、自分が一番大切という考え方のもとで仕事をすることです。

会社や仕事はお金を稼ぐうえでもちろん大切ですが、仕事はあくまで自分のプライベートを充実させるためにやっていると割り切りましょう。

出世やスキル、年収とは何の関係もない趣味がプライベートで見つかれば、その時間を捻出するために社畜的な働き方を直す気力が生まれるかもしれません。それにより仕事への意欲が増し、より良い評価につながる可能性もあります。

5-2.残業や休日出勤をしない

社畜の人は仕事が忙しいあまり、残業や休日出勤をしたりして、プライベートや自分の健康をおろそかにしがちです。自分の健康やプライベートの充実のためにも、時間外や休日に働くクセを見直すことから始めましょう。

上司からのお願いであっても、体調が悪かったりプライベートで大切な用事があったりするならそちらを優先し、後日に遅れを取り戻すように交渉してみてください。

はっきりとNOという勇気を持つことで健康的な生活ができるようになり、仕事の質や効率も向上するでしょう。

5-3.転職を検討する

ここまで読み進めるなかで、すでに自分は社畜になっていると感じた人もいるのではないでしょうか。

もし、自分の努力ではどうしても社畜の現状を変えられないときは、転職を検討することも1つの方法です。自分を見失ってしまう前に転職することで、健康な生活リズムを取り戻すことができるでしょう。

ただし、転職先も社畜が生まれやすい環境だったら前社を辞めた意味がありません。長時間労働やサービス残業が当たり前の職場に転職しないよう、細心の注意を払いましょう。

そうした会社を転職先に選ばないようにするためには、転職する際に応募先の企業情報や雰囲気、環境などを知ることが大切です。掲載企業の仕事内容についてアドバイザーに相談ができる転職サイトなどを活用しましょう。

JOBPALではキャリアパートナーによる転職サポートを実施しており、求人ごとの残業時間や労働環境などの質問にも対応しています。社畜の働き方から脱したい方は、お気軽にご相談ください。

6.まとめ

プライベートを犠牲にしてでも会社に貢献する意思がある人ほど、社畜と呼ばれる働き方になりやすい傾向にあります。

会社で働くのは自分のプライベートのためと割り切って、仕事とプライベートをしっかり区別できるように考え方を変えてみましょう。仕事と関係ない趣味を見つけることも、社畜にならない方法として有効です。

努力しても社畜の働き方が改善されないときは、思い切って転職を検討するのも1つの方法です。JOBPALでは面談を通じて求人毎の残業時間などの情報提供に対応しています。

社畜のような働き方に悩み転職を考える際は、ぜひJOBPALをご活用ください。

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