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更新日:2024年01月25日

食品製造業とは?主な仕事内容や働くメリット、向いている人の特徴を紹介

食品製造業とは?主な仕事内容や働くメリット、向いている人の特徴を紹介

※この記事は5分30秒で読めます。

「食品製造業ってどんな仕事?」
「食品製造業で働くメリットが知りたい」
など、食品製造業に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

食品製造業は「食」に直結した重要な産業であり、「弁当」「食肉加工」「水産加工」などさまざまなジャンルの工場で働けます。

今回は、食品製造業の概要、メリット・デメリット、向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば、食品製造業のことがよくわかり、自身が転職して働く姿をイメージできるようになります。

1.食品製造業とは

食品製造業は、生ものである原材料から食品の製造・加工そして販売までをおこなう業種のことです。販売する店舗への出荷や配送までを一貫しておこなっている場合もあります。

ひと口に食品製造業といってもさまざまな種類があります。「パン・菓子」「動植物油脂」「畜産加工品」「水産加工品」「農産保存食料品」「野菜缶詰・果実缶詰」「調味料」「糖類」「精穀・製粉」など多種多様です。

いずれも、人々が生きていくうえで欠かせない「食べる」という行為に直結する、まさに「人間生活の命綱」ともいえる重要な産業です。

2.【種類別】食品製造業の仕事内容

食品製造業は大きく分けて「パン工場」「弁当工場」「冷凍食品工場」「食肉加工工場」などの種類があり、それぞれ扱う食品と製造する商品が異なります。

2-1.パン工場

コンビニやスーパーに卸すパン商品を製造する工場です。工場によってはパンだけでなくケーキやお菓子の製造までおこなう場合もあります。

パンに具材をトッピングしたり、袋へ梱包したりと、単純作業の繰り返しの仕事が多いのが特徴です。ベルトコンベアを使っての流れ作業のため、パン製造の専門技術がなくても仕事ができます。

2-2.弁当工場

コンビニやスーパーに卸す弁当を製造する工場です。食材の下処理、調理、盛り付けといった作業を手作業でおこなう業務に配置されることが多く、流れ作業になるためスピードと正確性が求められます。

また、お弁当は賞味期限が短いため、食中毒や異物混入などを防ぐためのさまざまな対策が講じられているのも特徴です。衛生服を着用したりエアシャワー室を通ったりするなど、工場ごとに厳重な衛生管理がおこなわれます。

2-3.冷凍食品工場

冷凍食品工場では、基本的に製造や調理はしません。すでに完成している商品が冷凍倉庫に保管されており、検品や梱包、出荷などを主におこないます。

冷凍食品の品質を維持するために冷凍倉庫で作業することになるのがほかの食品との違いです。温度差によって体調を崩してしまうことがあるため、こまめな休憩が設けられている工場も少なくありません。

2-4.食肉加工工場

食肉加工工場は、肉を店舗で販売できる状態に加工する工場です。手作業で肉を切ることもありますが、冷凍肉を切る工程が多く、工場の規模や取り扱う肉の種類によってはスライサーなどの機械を使います。

肉の鮮度を守るために室温が低く涼しい環境で仕事をするケースも多いでしょう。

2-5.水産加工工場

水産加工工場は魚や魚介などの海産物を切ったり、魚の頭や内臓を除去したりといった作業をおこなう工場です。生の海産物は傷みが早く、保存性を高めるためにさまざまな加工が施されます。

また、ツナ缶、小魚や海苔などの佃煮、かまぼこのような練製品など、扱う製品はさまざまです。水産物なので水を扱う機会も多く「手が冷たい、荒れる」という心配があるかもしれません。

また、同じく注意したいのが「臭い」です。加工・調理・包装などさまざまな工程で仕事をすることになりますが、総じて海産物独特の生臭さのなかで作業することになります。臭いが苦手な人はきついと感じるかもしれません。

3.食品製造工場で働くメリット

食品製造工場ごとに扱う食材は異なりますが、共通して以下のようなメリットがあります。それぞれのメリットについてお伝えします。

3-1.空調が効いている環境で働ける

食品の品質を維持するため、空調が効いた環境が維持される工場がほとんどです。夏場でも涼しい環境で働けるのは、食品製造業ならではのメリットといえます。

ただし、冷凍食品の工場は冷凍倉庫で働くので、涼しいどころか寒いと感じることもあります。

また、炒め物や揚げ物をする工場は火や油が発する熱によって暑すぎると感じることもあるでしょう。どのような室温環境で働くのか、一度確認してみることをおすすめします。

3-2.比較的力仕事が少ない

食品製造業はベルトコンベアを用いたライン作業がメインとなり、ほとんどが軽作業の部類です。

金属製の部材を扱う一般的な製造業と比べれば、力仕事が少ない特徴があります。そのため女性も多く、腕力に自信がない人でも無理なく働けるでしょう。

食材の搬入など重い荷物を運ぶタイミングもありますが、フォークリフトを使ったり周りの人のサポートを受けたりできるので、自分だけで重いものを持つということはほぼありません。

3-3.仕事を通して食の意識を高められる

食品製造業は人間が生きていくうえで絶対に欠かせない「食」を支える仕事であり、仕事を通して食への意識を高めることができます。

日々何気なくコンビニやスーパーで購入しているパンやお弁当などにも多くの人が関わっていることを実感できるでしょう。

また、季節の新商品にいち早く携われるのもメリットです。仕事は単純作業が多く飽きやすい側面もありますが、さまざまな商品加工に携わることで新鮮な気持ちとやりがいを持って仕事に取り組めるでしょう。

4.食品製造工場で働くデメリット

上記のようなメリットがある一方、どの食材の工場でも共通したデメリットがあります。4つのポイントを見ていきます。

4-1.立ちっぱなしでの仕事になる

食品製造業はベルトコンベアで流れてくる食品を加工するのが主な仕事です。基本的に作業中は同じ姿勢のまま立ちっぱなしになり、足腰に負担がかかりやすくなります。

座りながら作業ができる工場もありますが、長時間同じ姿勢になることは変わりません。座りっぱなしの仕事では足への負担は抑えられる一方、腰痛や肩こりに悩まされる人も少なくありません。

4-2.作業スピードについていく必要がある

食品製造業ではベルトコンベアで流れてくる大量の食品を加工する必要があります。一日に大量の食品を製造・加工するため、スピード感を持って作業をこなしていかないと間に合いません。

また、自分のペースで働けば良いわけではなく、ほかのラインで働く従業員のペースとも合わせる必要があります。そのため休憩時間まで基本的に手を止められません。

慣れれば問題なく作業できますが、最初は「作業スピードについていけない」「自分のペースで働けない」といった点で苦労する人もいます

4-3.繁忙期になると忙しくなる

食品製造業に限った話ではありませんが、多くの仕事では一年のなかに「繁忙期」と「閑散期」があります。需要が増える時期は仕事も忙しくなるでしょう。

特に消費期限が短く作り置きできない食品の場合、繁忙期には非常に忙しくなります。

繁忙期に合わせて短期のアルバイトを募集する工場もありますが、社員一人ひとりの一日のノルマも閑散期より大きく設定されます。ノルマをこなすまでは終業できず、残業が発生することも珍しくありません。

4-4.手が荒れてしまう可能性がある

工場によって方法は異なるものの、衛生管理が徹底しているという点は共通しています。衛生管理の観点からアルコール消毒を頻繁におこなう必要がある工場も少なくありません。

担当する作業次第ではハンドクリームの使用が禁止されている場合もあり、手荒れに悩む人もいます。

作業の現場ではゴム手袋をつけて作業するため通気性が悪く、一度手荒れが発症するとどんどん悪化する可能性もあるでしょう。

5.食品製造業に向いている人の特徴

食品製造業に向いているのは、以下のような特徴を持った人です。

  • 単純作業が苦にならない人
  • 食に対して興味がある人
  • 食品の調理が好きな人
  • 衛生管理への意識が高い人

食品製造業では、どの食材を扱ってもベルトコンベアを使った流れ作業がメインです。力仕事は少ない一方、単純作業が多くなるのは避けられません。そうした作業を苦にしない人なら、食品製造業に向いているといえます。

また、自分が働く職場の製品に興味を持てることも、仕事を長く続けるうえでは大切です。「食に興味がある」「食品の調理・加工が好き」という人なら、食品製造業に向いているといえるでしょう。

衛生観念への意識が高いかどうかも、食品製造業への向き・不向きを考えるうえでは重要です。どの食品製造業でも衛生管理は非常に重要度が高いため、消毒などを苦に感じない人が向いています。

6.食品製造業に向いていない人の特徴

向いている人がいる反面、以下のような人は食品製造業に向いていない場合があります。

  • 生臭い臭いが苦手な人
  • 手先が不器用な人
  • 単純作業に飽きる人

食品製造業のなかでも肉や魚の加工業では、食材の生臭さがつきものです。パン工場や弁当の工場でも、食品特有のにおいはゼロにできません。これらのにおいが苦手な場合、食品製造業に向いていない可能性もあります。

また、手先が不器用な人や単純作業に飽きる人は食品製造業に向いていません。ベルトコンベアで流れてくる食品を手作業で加工するという仕事の特性上、「細かな仕事」「単純作業の繰り返し」は避けて通れない要素だからです。

7.食品製造業は未経験でも働ける?

食品製造業として募集している仕事は単純作業が主であり、未経験からでも働けます。

取り扱う商品や製品の知識がないと不安に感じるかもしれませんが、入社後に知識を身につけられるので心配は無用です。入社時点で特に経験や資格を持っている必要はないでしょう。

工場特有のルールや作業の手順も、入社後に先輩に教えてもらえるので、事前知識として勉強しなくても入社は可能です。

ただし、商品開発や品質管理の仕事には専門知識が必要です。もし募集があったとしても未経験者が就職することは難しいでしょう。まずはライン作業で経験を積んでからキャリアアップを目指すのが望ましい形です。

未経験からの入社に不安があるなら、サポート体制が万全の工場を選ぶべきです。求人探しや求人選びで迷っているなら、JOBPALで一度面談を受けてみましょう。

8.まとめ

今回は、食品製造業の仕事についてお伝えしました。

食品製造業は生きていくうえで欠かせない「食」を支える存在であり、未経験からでも働ける仕事です。空調管理された涼しい環境が用意されていることも多く、単純作業が苦にならない人なら楽しく快適に仕事ができるでしょう。

食品を加工する仕事に興味がある方、具体的に転職や就職を検討したい場合は、まずどのような求人があるのか検索するところから始めてみましょう。

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