業界研究とは?何のためにするの?注意点や基本のやり方
※この記事は4分30秒で読めます。
「業界研究って何をすれば良いの?」
「業界研究の方法を知りたい」
など、業界研究に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
業界研究をするとさまざまな業界の特徴が理解でき、働きたい業界や企業を見つけやすくなります。
今回は、業界研究の概要や業界研究をするメリット、業界研究の進め方などを解説します。この記事を読めば業界研究の進め方がよくわかり、効率的に転職活動の準備を行えるようになります。
エリアから工場・製造業のお仕事を探す
1.業界研究とは?
業界研究とは、さまざまな業界の特徴や種類を調べることです。自分が就きたい業界や、やりたい仕事を探すために行います。似た作業として「企業研究」がありますが、業界研究は業界全体について、企業研究はその業界に属する特定の企業について調べることを意味します。
1-1.業界と職種の違い
業界とは、企業や会社を事業内容をもとに区分けしたものです。商社や金融など、大きく8つの業界に分けることができます。
一方、職種とは、人事や企画など仕事内容を指す言葉です。一つの業界の中でも営業や経理などさまざまな職種に従事する人がいます。
業種、職種をより詳しく知りたい場合は、以下の記事も併せてご覧ください。
2.業界研究は何のためにするの?
業界研究を行うべき理由としては、主に以下の2つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.自分に合う業界を把握するため
業界研究は、転職先がまだ決まっていない場合に特に有効です。業界研究をすることで業界の特色や将来性がわかり、自分に合う業界を把握することができます。
2-2.希望する業界の知識を深めるため
すでに希望する業界が決まっている場合でも、業界研究をすることで対象の業界における知識を深められるでしょう。業界内で各企業がどのようなポジションにいるのかを理解しやすくなります。
3.業界研究でやること
就職・転職活動において業界研究は欠かせない作業ですが、具体的にはどのようなことをすれば良いのでしょうか。業界研究で把握しておきたい3つのポイントについて解説します。
3-1.業界全体の把握
まずは、調査対象の業界全体を俯瞰的に把握することが重要です。業界の動向や市場規模、特徴など、あらゆる情報を集めましょう。この調査をすることで、業界が今どのような状況に置かれているのかがわかります。
3-2.業界内の把握
次に調査対象の業界の内情について調べましょう。各企業が業界内でどのような関係にあるのか、また各企業の特徴や違いについてリサーチし、業界に関する知識や理解を深めていきます。
3-3.業界の将来性や安定性の把握
業界の将来性や安定性を把握することは、業界研究をするうえでとても重要なことです。その業界に転職したあとの働き方をイメージしたり、キャリア形成について考えたりする際のヒントとなるでしょう。
4.業界研究をやってみよう!基本のやり方
それではさっそく業界研究をやってみましょう。基本のやり方を4つのステップに分けて解説します。
4-1.STEP1:興味関心がある業界をノートに書き出す
まずは興味や関心がある業界をノートに書き出します。パソコンのほうが整理しやすい場合はもちろんパソコンを使っても構いません。すでに気になっている企業がある場合は、その企業がどの業界に属するのかを調べ、書き出してみましょう。
4-2.STEP2:業界の情報収集をおこなう
調査する業界を絞り込んだら、それぞれの業界について情報収集を行い、ノートにまとめます。業界研究ノートのようにフォーマットを作ったり、以下のような表を作ってまとめると、業界の比較がしやすいでしょう。
【まとめ方の例】
業界名 | 金融業、不動産業など |
仕事内容 | 具体的な事業内容 |
ビジネスモデル | 事業が利益を得ている仕組みなど |
強み | 業界の強み・魅力 |
弱み | 業界の弱み・課題 |
主要企業 | 対象業界に属する主要な企業を5〜10社リストアップする |
現状・市場規模 | 現在の業界の動向、市場規模など |
将来性 | 利益推移や業界の平均年齢、年収など |
課題 | 業界全体の課題 |
関連業界・業種 | 対象の業界と関連性のある業界・業種など |
考察 | 業界研究をして気付いたこと、思ったことなど |
また、情報収集は以下の3つの方法で行いましょう。
4-2-1.転職情報サイトなどの情報を読む
転職情報サイトには多くの企業の情報が詳しく掲載されています。業界内で主要な企業の情報をチェックすれば、主な業務内容や業界の雰囲気、将来性や実際の働き方などがわかるでしょう。
ただし、企業研究にならないよう、広い視点で業界全体をリサーチすることを忘れないようにしてください。
4-2-2.業界トップの企業サイトを見る
業界トップの企業サイトをチェックし、売上高やビジネスモデル、企業のビジョンなどを調べると、業界全体の現状や課題が見えてきます。ここで得た情報をもとに研究を進めれば、業界についてさらに深掘りすることができます。
4-2-3.業界研究セミナーで学ぶ
いくつかの業界では、企業や自治体が就職・転職希望者向けに業界研究セミナーを開催しています。実際にその業界で働いている人が解説してくれるので、わかりやすく具体的な情報を得ることができます。
ただし、主催者の主観的な情報に偏ってしまう可能性もあるため、将来性や課題などは自主的に研究し、客観的な視点で観察することも重要です。
4-3.STEP3:業界を比較する
STEP1とSTEP2で集めた業界の情報をもとに、似た業界や他に気になる業界がないかを確認します。もし関連業界などが見つかった場合には、その業界についても調査しましょう。
業界の情報が揃ったら、それぞれの業界を比較します。以下のポイントを意識し比較検討すると業界の特徴がわかり、自分に合った業界が見えてくるでしょう。
【比較検討のポイント】
- 市場規模
- 主な事業内容・業種
- 業界の強み、弱み
- 将来性・安定性
- 平均年収・平均年齢
- 求められる人材
- 自分にとって業界の魅力
4-4.STEP4:企業研究をする
STEP3まで完了し、志望する業界が定まったら、次は企業研究に進みます。企業研究については以下の記事で詳しく解説しています。
5.業界研究の注意点
業界研究は転職を成功に導くための大切な作業ですが、調査を進めるにあたってはいくつか注意しておきたいポイントがあります。そのポイントを3つ解説します。
5-1.時間をかけすぎない
業界研究に時間を取られていると、いつまで経っても応募企業を絞り込めず、転職活動をスムーズに進めることができません。
転職活動が長引くとモチベーションが下がってしまったり、スケジュールの調整が難しくなったりしてしまいます。なるべく早く応募先を絞り込み、書類の作成や面接対策に時間をかけられるよう、業界研究は期間を決めておこないましょう。
5-2.目的を明確にしてからおこなう
業界研究の目的が曖昧だと、重要な情報の見逃しや無駄な時間が増えてしまいます。何を知りたいのか、目的をはっきりさせてから調査に取りかかりましょう。
二度手間にならないよう、調べたら情報をノートに整理してまとめておくことも重要です。
5-3.アウトプットの時間を設ける
リサーチすることで業界についてのより深い知識を得られるため、業界研究で調べた内容はそのあとの企業研究や書類作成、面接対策でも役に立ちます。
調べたことを頭の中にインプットして終わりにせず、必ずノートやパソコンなどにアウトプットし、あとから見直せるようにまとめましょう。
6.まとめ
業界研究をすると、自分が働いてみたい業界や転職したい企業を見つけやすくなります。転職後のミスマッチを防ぐことにもつながる有効なステップです。
JOBPALではあらゆる業界の求人情報を掲載しています。気になる業界の求人情報をチェックしてみましょう。また、転職相談もおこなっているので、気軽にご相談ください。
関連記事
人気ランキング
以下の条件から求人を探す
都道府県からお仕事を探す
職種からお仕事を探す