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更新日:2023年02月02日

職種とは?業種・職業・業態との違い、人気職種の特徴や仕事内容を解説

職種とは?業種・職業・業態との違い、人気職種の特徴や仕事内容を解説

※この記事は5分30秒で読めます。

「職種って何?」
「職種と業種、職業の違いを知っておきたい」
など、職種という言葉に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

職種とは個人や会社が営む仕事の種類を表す言葉で、業界の種類にあたる「業種」とは別の言葉です。

今回は、職種の意味、職種と業種・職業との違い、代表的な職種などを解説します。この記事を読めば、職種のことがよくわかり、転職活動の参考にできるようになります。

1.職種とは?

職種とは「仕事の種類」のことです。事務職、営業職、開発職、経理職など、一般的に「〇〇職」といわれるものが該当します。

ただし一般職・総合職などの表記は「職」という言葉がついていますが、職種を表す言葉ではありません。一般職は事務を中心としたサポート業務を主に担当する人、総合職は営業や企画など企業のコアになる業務に携わる人材を指します。

1-1.職種と業種の違い

業種とは、会社や個人が営む事業の種類のことです。「製造業、鉄鋼業、電気・ガス・熱供給業」などを指します。「●●業」という表現や分野を指す言葉であることが特徴です。例えば工場の場合は、製造業が業種にあたり、開発職が職種になります。

1-2.職種と職業の違い

職業は、人が生計を維持するために日常的に従事する仕事のことです。単に「仕事」と呼ぶ場合もあります。前述の製造業で働いている例でいえば、「会社員」が職業にあたり、開発職が職種にあたります。

1-3.職種と業態の違い

業態とは、営業形態の違いを基準にした分類のことです。同じ業種である「小売業」でも、営業形態や販売方法の違いによって「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「ドラッグストア」などに分かれます。

1-4.職種の例

厚生労働省によれば、職種は大きく11の大分類に分けられています。

   大分類 該当する例
A 管理的職業 国家公務員、地方公務員、議会議員 会社や独立行政法人等の役員など
B 専門的・技術的職業 研究者、農林産業技術者、開発技術者、建築技術者など
C 事務的職業 事務員、受付係、秘書、オペレーター、生産・工程管理事務員など
D 販売の職業 コンビニエンスストア店長、レジ係、商品訪問販売員など
E サービスの職業 家政婦、ベビーシッター、介護員、看護助手、歯科助手など
F 保安の職業 自衛官、警察官、看守、消防員など
G 農林漁業の職業 農業従事者、畜産農家、漁師など
H 生産工程の職業 機械組み立ての制御・監視員など
I 輸送・機械運転の職業 電車運転士、バス運転手など
J 建設・採掘の職業 建築とび工、建築大工、土木作業員など
K 運搬・清掃・包装等の職業 郵便集配員、運搬作業員、倉庫作業員など

2.人気職種の特徴・仕事内容

「職種の中で人気があるのはどれだろう」「具体的にどのような仕事なのだろう」と考えている人も多いのではないでしょうか? ここでは前述した、11の職種の分類から、人気がある職種をいくつかご紹介します。

2-1.事務職

事務職は文字通り、会社の事務全般を担う職種のことです。ただし、同じ企業で事務職として働いていたとしても業務内容は細かな部署によって異なり、一般事務のほか、会計事務、生産関連事務、営業事務、外勤事務、運輸・郵便事務、事務用機器操作などの職種に分かれます。さらに一般事務は総務や人事などに分けることができ、それぞれ担当する内容が異なります。

以下の記事では事務の仕事内容について詳しく解説していますので、こちらも併せてぜひご覧ください。

2-2.営業職

営業職は販売の職業に分類され、自社の商品やサービスを見込み客に売り込んで契約を獲得する役割を担います。ここからさらに細かく「自動車販売店員」や「飲食料品販売店員」などに分かれます。

また、売り込む対象の違いによって「法人営業」「個人営業」、既存の顧客に対するフォローを入れることで売り上げ確保を目指す「ルート営業」などにも分類されます。医療機器メーカーで活躍するMR(Medical Representatives)も営業の一種です。

さらに、来店したお客様へのセールスで売り上げ獲得を目指す「内勤営業」という職種もあります。自動車ディーラーなどがこれに該当します。

2-3.販売職

販売職は「商品販売の職業」「販売類似の職業(不動産仲介など)」、「営業の職業(飲料の販売営業など)」に分かれますが、一般的にイメージするのは商品販売の職業でしょう。

スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどが該当し、最終消費者と直接顔を合わせて販売をおこなうのが特徴です。販売する商品の知識や発注の知識、接客技術や自部門の稼働時間管理など、求められるスキルは多岐にわたります。

2-4.生産工程職

生産工程職は、工場の作業員をイメージするとわかりやすいでしょう。機械組立や製品検査、設備の監視員など、細かく分類されます。

「機械組立」は設計図をもとにして機械部品を組み立てていく仕事です。イメージしやすいのは自動車の組み立てではないでしょうか。組み立ての一部分だけを担当することもあれば、医療機器など高度な技術が求められるものは完成までの組み立てを一手に引き受ける場合もあります。

「製品検査」は文字通り、完成した製品が図面通りの仕上がりとなっているかをチェックする仕事です。図面には「寸法公差」と呼ばれる表記があり、寸法に対して「プラス〇mmまで、マイナス〇mmまで許容範囲」と決められています。その範囲内に製品の寸法が収まっているかを全数の検品や機械選別で確認し仕分けるのが主な仕事です。

以下の記事では機械組立の仕事について解説しています。役立つ資格や大変な点などを詳細に解説していますので、営業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

2-5.包装職

ラベル・シール貼付作業員や製品包装作業員が包装職に該当します。贈答用品物の包装作業員や完成品にラベルやシールを貼り付ける作業員などには細かな手作業が求められます。

また、機械を利用した包装機械作業員の場合は、手先の器用さに加え機械の動かし方やメンテナンスに関する知識も求められます。

3.転職するときは職種と業種どちらが重要?

転職活動をする人の中には、「職種と業種のどちらが大切なのか」について悩む人もいるのではないでしょうか? しかし、それは仕事において何を重要視するかによって見方が変わります。

例えば、「好き」「得意」「興味がある」など自分にとって重要なことを軸に転職するなら「職種」を、将来性がある業界で働きたいなど自分以外を軸にするなら「業種」を重要視すると良いでしょう。

また、「異なる職種を目指すか」「異なる業種を目指すか」によってもメリットとデメリットは異なります。同じ業種に転職するのであれば、職種が違ったとしても前提になる知識は変わりません。しかし異業種に転職する場合は、職種が同じであっても求められる知識はまったく異なるため、ゼロからの出発となります。

4.自分に合う職種の見つけ方

自分の好き・得意・やりたいことを軸に探すと合う職種が見つかりやすいですが、「やりたいこと=得意」とは限らないことには注意が必要です。

まったく得意ではないことに興味を持ってチャレンジすることは非常に大切なことです。ただし、その興味を失わずに長続きできるかはわからないため、転職先の企業で長く活躍するには「やりたいこと=得意なこと」になるようにすると良いでしょう。

まずは自己分析をおこなって自分を知ることをおすすめします。以下の記事では、自己分析の方法などについて解説しています。自身に合った職種を知りたい人は参考にしてみてください。

5.職種に関するQ&A

最後に、職種に関してよくある質問と回答をまとめました。

5-1.職種名とはなんですか?

職種は個人単位での業務内容のことで、医療事務、企画営業など、個人の業務内容ごとに分類された職務の名前を指します。

5-2.パートは職種ですか?

「パート」「アルバイト」「正社員」などは、職種ではなく、雇用形態です。正社員とパート社員が同じ職場で同じ職種に従事することもあります(例:コンビニエンスストアの店長は正社員だが、レジ係はパート・アルバイト)。

また、職種や職業欄を履歴書や面談で伝える必要がある場合、雇用形態を「パート雇用」で、職種を「販売員」などと回答します。

5-3.人気がある職種はなんですか?

製造の機械オペレーターや事務職などは、昔も今も変わらず人気があります。販売に関する職業としては販売職や営業職も定番の人気職業です。今はWeb関係の仕事も増えてきたこともあり、エンジニアやプログラマーの仕事も人気があります。

5-4.未経験でも働きやすい職種はありますか?

個々の得意とすることによっても異なりますが、一般的に「マニュアルが完備された職場」は働きやすいといえるでしょう。工場の軽作業や事務職はやるべきことが体系化されており、未経験でも始めることができます。

介護職は専門知識が求められますが、資格取得や現場でのOJTを通じてスキルを身につけることができるため、職種によっては未経験でも応募できます。

5-5.履歴書に職種欄がありますが、どう書けばいいですか?

職種は企業の中の個人の役割のことなので、過去の職業での自身の役割にあたる内容を記載しましょう。一般事務職、営業職などが該当します。

5-6.無職の場合、職種欄は何も記入しなくていいですか?

無職の期間がある場合でも、空欄のまま提出することは望ましくありません。「何もしていなかった」ととらえられないよう、そのときの状況に応じた表現を使って「家事手伝い」「主夫・主婦」「学生」などの書き方をすることが一般的です。

6.まとめ

職種は個人や会社の仕事の種類を表す言葉であり、会社の業態を表す業種などとは別の言葉です。代表的な職種には「営業」「事務」「販売」などがあり、それぞれさらに細かく分類されます。この記事を参考にそれぞれの職種の特徴を知り、ぜひ転職活動にお役立てください。

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