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更新日:2024年03月13日

入社祝い金とは?からくりや企業が支給する理由、もらえる条件を解説

入社祝い金とは?からくりや企業が支給する理由、もらえる条件を解説

※この記事は5分で読めます。

「入社祝い金って何?」
「入社祝い金がもらえる仕組みが知りたい」
など、入社祝い金に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

入社祝い金とは、新しく入社した社員に対して、企業が支給する手当のことです。

今回は、入社祝い金の概要や企業が支給する理由、支給条件などを解説します。この記事を読めば、入社祝い金の仕組みがわかり、損することなく自分に合う仕事探しができるようになります。

1.入社祝い金とは?

入社祝い金とは、 入社後に企業から支給される手当のことです。実績や評価に関わらず、労働契約を締結後、一定期間働いたあとに支給される手当になっています。

入社祝い金は、法律で定められているものではありません。そのため、金額はもちろん、支給の有無も企業によって異なります。

弊社JOBPALの求人情報のなかで、「入社祝い金あり」となっている求人を比較してみると、支給額はおおよそ3万円~30万円と幅があります。なかには一括ではありませんが、総額100万円の入社祝い金を支給している求人もあるので、ぜひチェックしてみてください。

2.企業が入社祝い金を支給する理由

企業が入社祝い金を支給する理由は、主に下記の3つがあります。

  • より多くの応募を集めたいため
  • 少しでも長く在籍してほしいため
  • 社員の生活を支えるため

それぞれの理由についてお伝えします。

2-1.より多くの応募を集めたいため

企業には、入社祝い金の支給をアピールすることでより多くの応募を集めたいという思惑があります。

早く優秀な人材に入社してもらうには、より多くの応募者を集めることが有効な手段です。「入社祝い金○万円支給」と求人広告に記載すれば、多くの求職者の目に留まることが期待できるのです。

2-2.少しでも長く在籍してほしいため

企業は、費用と労力をかけて採用した人材に、少しでも長く自社で働いてほしいと考えるものです。そのため、入社祝い金の支給を「○ヵ月在籍した場合」などと条件付きで掲げている企業もあります。

こうした企業は人材不足が深刻、もしくは長期的な観点で良い人材を育成したいという思いを持っています。

2-3.社員の生活を支えるため

就職・転職後は、初任給が支給されるまで、家計のやりくりが厳しくなる人もいるはずです。引越しをともなう転職であれば、生活必需品などの購入にもお金がかかるでしょう。

そのため、少しでも社員の生活の支えになればという意図で入社祝い金を用意している企業もあります。社員が心身ともに健康でなければ、長く在籍し貢献する人材は育てられないため、一種の投資の意味合いも含みます。

3.知っておくべき!入社祝い金のからくり

入社祝い金の費用は、求人広告などと同様、採用コストの一つとして計上されます。

まとまった人数を採用すると、一人ひとりに入社祝い金を支払う関係で、企業側の負担も大きくなります。

しかしながら、入社祝い金は決して怪しいお金ではありません。「入社祝い金を受け取ったら辞めづらくなるかも」といった心配も不要です。

お伝えした通り、多くの応募を集めるため、少しでも長く在籍してほしいためといった企業側の理由があって入社祝い金は支給されており、何か裏があるわけではありません。

特別何か注意が必要なわけではなく、給与や他の手当と同じく喜んで受け取って構いません。

4.入社祝い金をもらえる条件

入社直後に入社祝い金を支給する企業もありますが、何らかの支給条件を設けている企業も多くあります。

条件は企業により異なりますが、入社後に一定期間在籍し、勤務実績が認められた場合などが一般的です。

例えば、以下の支給条件が考えられます。

  • 入社後○ヵ月間欠勤がない場合、初回給与支給と同時に支給
  • 初回給与支給時点で在籍していたら支給
  • 入社から○ヵ月間に遅刻・早退・欠勤が○回以内の場合支給
  • 入社後、○ヵ月間の在籍、並びに良好な勤務実績が認められたら支給
  • 毎月5万円×○ヵ月間、総額○万円を給与と同時に支給
  • 試用期間終了後に○万円支給

上記から読み取れるように、入社祝い金が受け取れる条件のポイントは「在籍期間」や「勤務状況」です。

そして、支給のタイミングは「入社時」「入社から○ヵ月後」「月々の分割」「所定の条件を満たしたあと」など、さまざまな条件が見受けられます。

5.入社祝い金をもらってすぐに退職したらどうなる?

入社祝い金を受け取ってすぐに退職しても、返金は求められないケースが大半です。

ただ、せっかく採用した社員が入社祝い金を受け取った途端に退職してしまうことは、企業にとってデメリットでしかありません。そのため、企業によっては「入社○ヵ月以内に退職した場合は返金を求める」といった規定を設けている場合もあります。

早期に退職した場合の入社祝い金の返金については、企業によって規定が異なるため、自分の思い込みや勝手な判断は避け、選考段階で必ず採用担当者に確認しておくようにしましょう。

6.入社祝い金がもらえる仕事の探し方

入社祝い金がもらえる求人は、主に求人サイトやハローワークで探すことができます。

求人サイトの場合は、検索条件を指定できるので、入社祝い金を支給している企業が絞り込めます。

24時間どこにいてもスマートフォン一つで簡単に探せるので、希望する求人も見つけやすいでしょう。

ハローワークの場合は、サイトから求人票を検索するか、窓口の担当者に入社祝い金がある企業を紹介してほしいと依頼します。

窓口に直接足を運ぶのは面倒かもしれませんが、応募前に連絡が必要な企業へすぐに連絡してもらえたり、疑問点を代わりに聞いてくれたりするため、転職初心者の方にも安心です。

まずは、気軽にできる求人情報が見れる求人サイトを使って、入社祝い金を支給している企業を探してみることをおすすめします。

7.入社祝い金があるおすすめの仕事

入社祝い金を支給されるケースが多い仕事を3職種ご紹介します。

  • 期間工
  • 工場勤務
  • 警備員

それぞれの仕事についてお伝えするので、自分に合うかどうかを検討してみてください。

7-1.期間工

期間工とは、就業期間を限定して自動車の車体・部品メーカーに所属し、製造に携わる仕事です。安定的な収入と充実した福利厚生で、求職者から高い人気を誇っています。

期間工の求人は、入社祝い金が設けられていることが多く、金額は10万円~50万円ほどです。

入社祝い金ありの求人数が非常に多く、設定金額も高いため、収入面で目標がある人に期間工の仕事はおすすめです。

以下の記事では、期間工について詳しく解説しています。併せてご覧ください。

7-2.工場勤務

工場勤務の仕事は、生産ラインで部品や製品の仕分けやピッキング、組み立て、検品、梱包作業などを担います。軽作業が主な業務となるので、高度な応用力などは求められず、淡々と一人で仕事をこなすことになります。

なお、企業によっては現場作業から、開発や品質管理といったキャリアのステップアップが実現することもあります。

工場勤務は多くの人材が必要となるため、入社祝い金を用意し採用に力を入れている企業も少なくありません。期間工と比べると相場は下がりますが、3万円~10万円程度を支給する企業が多く見られます。

以下の記事では工場勤務について詳しく解説しています。併せてご覧ください。

7-3.警備員

警備員の仕事は、公共施設や商業施設、工事現場、駐車場などの警備や誘導、見回りをおこないます。複数名のチーム単位で担当する現場もありますが、業務中は各々の業務に専念する形なので煩わしい人間関係とも縁遠い仕事です。

人が集まる場所には欠かせない仕事であり、入社祝い金がある求人も年間を通して数多く出されています。警備員の求人では、3万円~20万円程度の入社祝い金を用意している企業が多く見受けられます。

8.入社祝い金がある仕事に応募するときの注意点

入社祝い金は、求職者にとって非常に魅力的なシステムです。

しかし、入社祝い金ありきで仕事選びをすると、本当に自分の希望に合った仕事が何なのか見失ってしまうリスクがあります。

「お金目当てに応募を決意、晴れて採用されたものの、働き始めてみたら自分の適性にはミスマッチだった」という結末が最も危険です。

したがって、入社祝い金の魅力によって「この仕事・職場は私に合っていないかも」「○○の点が引っかかるな」といった心配事に対して、目をつぶってしまう可能性がある点を理解して仕事選びをする必要があります。

応募するかどうかの判断をするときは、入社祝い金の存在はいったん脇に置き、仕事内容やその他の待遇面を客観視することを意識しましょう。

9.まとめ

今回は、入社祝い金についてお伝えしました。

入社祝い金は、企業が講じる人材採用戦略の一つですが、雇用する社員の生活を支援する意味も含まれており、企業・採用者の双方にメリットがあるシステムです。

ただし、入社祝い金の金額や支給条件ばかりに注目して仕事選びをしてしまうと、職場環境や業務内容が合わず、求職者へ逆戻りしてしまうリスクもあります。

入社祝い金はもらえるに越したことはありませんが、「入社祝い金がなくてもこの企業で働きたいか」という客観的な視点を持つように心がけることが大切です。

弊社JOBPALでも、数多くの入社祝い金がある求人情報を掲載しています。なかには100万円を超える金額を用意している企業の求人もあるので、ぜひご覧ください。

入社祝い金が高額の求人は人気があり、早めに募集が終わるケースも多くなっているので、少しでも気になる求人があれば、なるべく早く応募することをおすすめします。

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