入社祝い金のからくりとは?もらえる条件やおすすめの仕事の探し方

この記事で分かること
- 入社祝い金とは、新しく入社した社員に対して、企業が独自に支給する手当のこと
- 入社祝い金には、採用を促進するだけでなく、社員の生活を支援する意味も含まれている
- 入社祝い金の支給条件や支給のタイミングは企業によってさまざま
- 工場勤務、警備員、配送ドライバー、清掃スタッフ、介護職員などの仕事は入社祝い金を支給する企業が多い
- 入社祝い金目当ての就職は長続きしにくいため、仕事内容や労働条件で選ぶことが重要
※この記事は6分30秒で読めます。
「入社祝い金って何?」
「入社祝い金がもらえる仕組みが知りたい」
など、入社祝い金に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
入社祝い金とは、新しく入社した社員に対して、企業が支給する手当のことです。
今回は、入社祝い金の概要や企業が支給する理由、支給条件などを解説します。この記事を読めば、入社祝い金の仕組みがわかり、損することなく自分に合う仕事探しができるようになります。
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1.入社祝い金とは?
入社祝い金とは、入社後に企業から支給される手当のことです。実績や評価に関わらず、労働契約を締結後、一定期間働いたあとに支給される手当になっています。
入社祝い金は、法律で定められているものではありません。そのため、金額はもちろん、支給の有無も企業によって異なります。
JOBPALの求人情報の中で、「入社祝い金あり」となっている求人を比較してみると、支給額はおおよそ3万円~30万円と幅があります。なかには、一括ではありませんが、総額100万円の入社祝い金を支給している求人もあります。
2.入社祝い金は禁止されているの?
「入社祝い金は違法(禁止)になったと聞いたことがある」と不安に思う方もいるかもしれません。
まず結論からいうと、入社する企業が、自社の社員に対して「直接」入社祝い金を支給することは違法ではありません。禁止されたのは、求人サイトや転職エージェントなどの紹介事業者が、就職お祝い金などの名目で金銭を提供する行為です。
2025年4月1日に職業安定法に関するルールが改正され、これらの紹介事業者による金銭の提供は原則として禁止となりました。
この改正の背景には、金銭的なインセンティブ(お祝い金)が目当てになることで、求職者が仕事内容や労働条件をよく確認しないまま応募してしまい、自分に合わない職場で早期離職してしまうといったリスクを防ぐ狙いがあります。
求職者の皆さんにとっては、こうした金銭的な情報に惑わされず、ご自身の適性や希望する働き方に本当に合った職場かどうかをしっかり見極めることが、より重要になっています。
3.企業が入社祝い金を支給する理由
企業が入社祝い金を支給する理由は、主に下記の4つがあります。
- より多くの応募を集めたいため
- 早く入社してほしいため
- 少しでも長く在籍してほしいため
- 社員の生活を支えるため
それぞれの理由についてお伝えします。
3-1.より多くの応募を集めたいため
企業が入社祝い金の制度を導入する主な目的の一つは、応募者を増やすためです。
同地域・同業種で採用活動をおこなう企業の中から自社を選んでもらうには、まず多くの応募者を集めることが重要です。さらに、応募者の全体の数が多いほど、優秀な人材に出会える可能性も高くなると考えられます。
その点、「入社祝い金○万円支給」と求人広告に記載すれば、多くの求職者の目に留まることが期待できます。
3-2.早く入社してほしいため
採用活動をしている企業の中には、急な欠員や新規プロジェクトの立ち上げなどで人手が足りず、必要な人材を早急に確保したいケースもあるでしょう。
特に、即戦力の高い人材の採用は、ときとして企業の事業運営に重大な影響を与えます。
その点、入社祝い金の制度をアピールすれば、内定者の意思決定を後押しすることで、入社までの期間を短くする効果が期待できます。
3-3.少しでも長く在籍してほしいため
企業は、費用と労力をかけて採用した人材に、少しでも長く自社で働いてほしいと考えるものです。そのため、入社祝い金の支給を「○ヵ月在籍した場合」などと条件付きで掲げている企業もあります。
こうした企業は人材不足が深刻、もしくは長期的な観点でよい人材を育成したいという思いを持っています。
3-4.社員の生活を支えるため
就職・転職後は、初任給が支給されるまで、家計のやりくりが厳しくなる人もいるはずです。引越をともなう転職であれば、生活必需品などの購入にもお金がかかるでしょう。
そのため、少しでも社員の生活の支えになればという意図で入社祝い金を用意している企業もあります。社員が心身ともに健康でなければ、長く在籍し貢献する人材は育てられないため、一種の投資の意味合いも含みます。
4.知っておくべき!入社祝い金のからくり
入社祝い金の費用は、求人広告などと同様、採用コストの一つとして計上されます。
まとまった人数を採用すると、一人ひとりに入社祝い金を支払う関係で、企業側の負担も大きくなります。
しかしながら、入社祝い金は決して怪しいお金ではありません。「入社祝い金を受け取ったら辞めづらくなるかも」といった心配も不要です。
お伝えしたとおり、多くの応募を集めるため、少しでも長く在籍してほしいためといった企業側の理由があって入社祝い金は支給されており、何か裏があるわけではありません。
特別何か注意が必要なわけではなく、給与や他の手当と同じく喜んで受け取って構いません。
5.入社祝い金をもらえる条件
入社直後に入社祝い金を支給する企業もありますが、何らかの支給条件を設けている企業も多くあります。
条件は企業により異なりますが、入社後に一定期間在籍し、勤務実績が認められた場合などが一般的です。
例えば、以下の支給条件が考えられます。
- 入社後○ヵ月間欠勤がない場合、初回給与支給と同時に支給
- 初回給与支給時点で在籍していたら支給
- 入社から○ヵ月間に遅刻・早退・欠勤が○回以内の場合支給
- 入社後、○ヵ月間の在籍、並びに良好な勤務実績が認められたら支給
- 毎月5万円×○ヵ月間、総額○万円を給与と同時に支給
- 試用期間終了後に○万円支給
上記から読み取れるように、入社祝い金が受け取れる条件のポイントは「在籍期間」や「勤務状況」です。
そして、支給のタイミングは「入社時」「入社から○ヵ月後」「月々の分割」「所定の条件を満たしたあと」など、さまざまな条件が見受けられます。
6.入社祝い金がもらえる仕事の探し方
入社祝い金制度の有無は、企業によって異なります。入社祝い金がもらえる求人の探し方は、主に以下のとおりです。
- 企業の公式募集を確認する
- 求人サイトやハローワークを活用する
- 地域情報誌などを確認する
6-1.企業の公式募集を確認する
まずは、気になる企業の公式サイトを確認しましょう。
採用情報ページや募集要項に、「入社金」「入社祝い金」などと記載されている場合、入社祝い金制度があることを示しています。
ただし、すべての企業がホームページ上に詳細を掲載しているとは限りません。条件や金額がわからない場合は、応募前に採用担当者に直接問い合わせてみるとよいでしょう。
6-2.求人サイトやハローワークを活用する
入社祝い金がもらえる求人は、求人サイトやハローワークでも探すことが可能です。サイト内で検索条件を指定すれば、入社祝い金を支給している企業を絞り込めます。
また、ハローワークの場合は窓口利用も可能です。窓口の担当者に、入社祝い金がある企業を紹介してほしい旨を伝えましょう。
窓口まで足を運ぶのはやや面倒に感じるかもしれませんが、必要に応じて事前に企業とやりとりしてくれたり、疑問点の確認を代行してくれたりするため、転職経験の少ない方でも安心です。
6-3.地域情報誌などを確認する
入社祝い金は、人手不足に悩んでいる業界や地域で、働き手を集めるために導入されているケースが多く見られます。
特に、製造・工場、倉庫、介護、運輸(ドライバーなど)といった業界は入社祝い金がある求人が多い傾向にあるため、これらの仕事を中心に探してみると見つけやすいでしょう。
また、地域密着の求人を探すなら、そのエリアの情報誌や求人誌を活用するのもおすすめです。インターネットには掲載されていない、地元ならではの企業の求人が見つかることもあります。
7.入社祝い金があるおすすめの仕事
ここからは、入社祝い金を支給されるケースが多い仕事を6職種ご紹介します。
- 期間工
- 工場勤務
- 警備員
- 配送・ドライバー
- 清掃スタッフ
- 介護職員
それぞれの仕事についてお伝えするので、自分に合うかどうかを検討してみてください。
7-1.期間工
期間工とは、就業期間を限定して自動車の車体・部品メーカーに所属し、製造に携わる仕事です。安定的な収入と充実した福利厚生で、求職者から高い人気を誇っています。
期間工の求人は、入社祝い金が設けられていることが多く、金額は10万円~50万円ほどです。
入社祝い金がある求人数が非常に多く、設定金額も高いため、収入面で目標がある人に期間工の仕事はおすすめです。
以下の記事では、期間工について詳しく解説しています。
7-2.工場勤務
工場勤務の仕事は、生産ラインで部品や製品の仕分けやピッキング、組立、検品、梱包作業などを担います。軽作業が主な業務となるので、高度な応用力などは求められず、淡々と一人で仕事をこなすことになります。
なお、企業によっては現場作業から、開発や品質管理といったキャリアのステップアップが実現することもあります。
工場勤務は多くの人材が必要となるため、入社祝い金を用意し採用に力を入れている企業も少なくありません。期間工と比べると相場は下がりますが、3万円~10万円程度を支給する企業が多く見られます。
以下の記事では工場勤務について詳しく解説しています。
7-3.警備員
警備員の仕事は、公共施設や商業施設、工事現場、駐車場などの警備や誘導、見回りをおこないます。複数名のチーム単位で担当する現場もありますが、業務中は各々の業務に専念する形なので煩わしい人間関係とも縁遠い仕事です。
人が集まる場所には欠かせない仕事であり、入社祝い金がある求人も年間を通して数多く出されています。警備員の求人では、3万円~20万円程度の入社祝い金を用意している企業が多く見られます。
7-4.配送・ドライバー
配送・ドライバーの仕事は、車やバイクを使って荷物を集荷・運搬し、届け先まで配達することです。
仕事内容がシンプルで覚えやすく、特に荷物の種類やルートが決まっている「ルート配送」なら、一度慣れれば安定して作業できます。個人業務のため人間関係のストレスが少ないのもうれしいポイントです。
近年の宅配需要の増加にともない、人手不足が深刻化していることから、配送・ドライバーの求人でも、入社祝い金を支給している企業が多く見られます。実際に、国土交通省の調査によると、宅配便は2015年度から10年連続増加傾向であることがわかっています。
配送・ドライバーの求人では、10万円~20万円程度の入社祝い金を支給する企業が多く見られます。
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参照:国土交通省「令和6年度 宅配便・メール便取扱実績について」
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000341.html
7-5.清掃スタッフ
清掃スタッフの仕事は、工場や倉庫、ビルやホテルなど、指定された場所の清掃をおこなうことです。基本的に一人で作業するため人間関係のストレスが少なく、短時間勤務からフルタイムまで幅広い求人の中から自身に合った働き方を選択できます。
ビルやホテル、病院などさまざま職場で需要があることから、清掃スタッフの求人も入社祝い金を支給している企業が多く見受けられます。入社祝い金は10万円〜15万円程度が相場のようです。
7-6.介護職員
介護職員とは、高齢者や障がい者など、日常生活に困難を抱える人の介護や生活援助をおこなう仕事です。介護施設や訪問介護サービスの利用者に対して、入浴や食事、排泄などの介助行為や、掃除、洗濯、調理などの家事の支援をおこないます。
少子高齢化の加速により、介護業界は現在深刻な人手不足に直面しており、今後もその傾向は続くと考えられます。介護職員の求人では、5万円〜10万円程度の入社祝い金を支給している企業が見られます。
8.入社祝い金がある仕事に応募するときの注意点
入社祝い金がある仕事に応募するときの注意点は以下のとおりです。
- 支給条件を必ず確認する
- 求人情報だけで判断しない
- 離職リスクの有無を考える
- 生活・通勤面も確認する
8-1.支給条件を必ず確認する
入社祝い金を導入しているからといって、誰もが必ず支給を受けられるとは限りません。
入社祝い金の支給には、一定期間在籍することや、欠勤・遅刻・早退が少ないことなど、企業によってさまざまな条件が定められています。主に、雇用形態や在籍期間、勤務態度などが影響するため、事前に細かい条件を確認しておきましょう。
また、支給のタイミングや方法も、即日や入社3ヵ月後に一括支給、入社後数ヵ月にわたって分割支給など、企業によって異なります。
8-2.求人情報だけで判断しない
入社祝い金は、求職者にとって魅力的なシステムですが、一時的な金銭的メリットに過ぎません。
職場選びの本質的な判断材料は、仕事内容や労働条件、将来のキャリアなどが中心です。入社祝い金の有無や金額は、あくまでも副次的な要素として考えましょう。
入社祝い金目当てで決めてしまうと、入社後にミスマッチが生じ、早期離職につながるリスクがあります。
8-3.離職リスクの有無を考える
高額な入社祝い金を支給する企業には「できるだけ長く働いてほしい」という意図があります。実際に、「勤務○ヵ月以上」などの支給要件の設定や分割支給は、求職者の定着を目的とした施策の一つです。
入社後のミスマッチは求職者と企業、双方にとって損失をもたらします。求人に応募する際は、長く・無理なく働けるかどうかも考慮しましょう。
8-4.生活・通勤面も確認する
長く・無理なく働けるかどうかには、通勤や生活にかかる負担も大きく影響します。
例えば、長時間の通勤や夜勤、慣れない土地での生活などによるストレスは、離職につながる要因です。
仕事内容や労働条件だけでなく、職場までの通勤時間や交通手段、シフトのサイクルや勤務地周辺の生活環境などを事前に確認しておきましょう。
9.入社祝い金に関するよくある質問
最後に、入社祝い金に関するよくある質問にお答えします。
9-1.入社祝い金をもらってすぐに退職したらどうなりますか?
入社祝い金を受け取ってすぐに退職しても、返金は求められないケースが大半です。
ただ、せっかく採用した社員が入社祝い金を受け取った途端に退職してしまうことは、企業にとってデメリットでしかありません。そのため、企業によっては「入社○ヵ月以内に退職した場合は返金を求める」といった規定を設けている場合もあります。
早期退職した場合の規定は企業によって異なるため、選考段階で必ず採用担当者に確認しておきましょう。
9-2.入社祝い金は即日もらえますか?
入社祝い金は、採用決定の通知後ではなく、入社後に支給される場合が多いです。一般的には、入社1ヵ月〜3ヵ月後など一定の勤務を経てから給与とあわせて支給されます。また、数万円程度の入社祝い金であれば、即日に支給される場合もあります。
支給時期や支払い方法は会社によって異なるため、公式サイトの募集要項や求人情報を確認しましょう。具体的な記載がない場合は、採用担当者に問い合わせるのがおすすめです。
入社祝い金が支給されるタイミングや受け取りの際の注意点に関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
9-3.面接で入社祝い金をもらえるか聞いてもいいですか?
はい、問題ありません。
面接の終盤に「入社祝い金などの特別手当について、差し支えなければ教えていただけますか?」「支給の要件や時期を詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」など丁寧に質問しましょう。
ただし、面接の半ばで尋ねたり、聞き方が雑だったりすると、「お金目的」「待遇だけで選んでいる」などよくない印象を与える可能性があるため注意が必要です。
面接では自身の強みやスキル、志望動機などをしっかり伝えることを重視し、待遇・制度に関する質問は補足的な確認にとどめましょう。
10.まとめ
入社祝い金は、企業が独自で導入する特別手当です。採用を促進するだけでなく、雇用する社員の生活を支援する意味も含まれており、企業・採用者の双方にメリットがあるシステムといえます。
ただし、入社祝い金の有無や金額ばかりに注目して仕事選びをしてしまうと、入社後にミスマッチが生じ、早期離職につながるリスクがあるため注意です。
入社祝い金はもらえるに越したことはありませんが、「入社祝い金がなくてもこの企業で働きたいか」という客観的な視点を持ち、仕事内容や労働条件、職場環境などを重視した職場選択を心がけましょう。
JOBPALでも、入社祝い金や特典がある求人情報を掲載しています。入社祝い金がある求人は人気があり、早めに募集が終わるケースも多くなっているので、少しでも気になる求人があれば、なるべく早く応募することをおすすめします。
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