主婦から再就職できる!成功の秘訣と仕事を探す方法を解説
※この記事は5分30秒で読めます。
「主婦から再就職したいけど不安」
「また主婦になる前みたいに働けるかな」
など、主婦からの再就職には不安がつきものです。
家庭環境が変わったり、ブランクがあったりして、何かと再就職することには不安がつきものです。
今回は、主婦からの再就職はできるのか、成功させる秘訣、仕事の探し方などを解説します。この記事を読めば、主婦からの再就職に向けて、大きな第一歩を踏み出せます。
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1.主婦から再就職できる!現在の雇用状況
再就職を目指している主婦の方のなかには、就職活動がうまくいくか不安に思っている方も多いでしょう。
しかし、実は以下の理由から、現在は専業主婦の方にとって追い風が吹いている雇用状況といえます。
1-1.求人数が増えている
求職者1人あたりに対して何件の求人があるかを示す有効求人倍率は、雇用動向を示す重要指標の一つです。
2022年の有効求人倍率は1.28倍となっており、2020年の1.18倍と比較して増加傾向にあります。 また、慢性的な人手不足の影響から、キャリアにブランクがある主婦の方でも積極的に採用する企業が増えつつあります。
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参照:図1 完全失業率、有効求人倍率|早わかり グラフでみる長期労働統計-独立行政法人労働政策研究・研修機構
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0301.html
1-2.女性の雇用が進んでいる
2016年に施行された女性活躍推進法も、主婦の再就職を後押しする要因の一つです。女性活躍促進法とは、女性が仕事と生活を両立して活躍できる社会を目指した環境整備を推進する法律です。
女性活躍促進法では、企業に対しても女性の採用や活躍促進に取り組むよう求めているため、女性の雇用や職場環境の改善に力を入れている企業が増えています。
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参照:法律、基本方針、関係法令等|男女共同参画局
https://www.gender.go.jp/policy/suishin_law/horitsu_kihon/index.html
1-3.雇用形態の柔軟性が増している
主婦を対象としている求人には、パートや短時間勤務、派遣などさまざまな雇用形態があります。
いきなり正社員として働かなくても、まずはこういった無理なく働ける雇用形態からスタートするのも一つの手段です。
また、最近では自宅で仕事ができるテレワークも普及してきているため、自分に合った働き方ができる職場を選べば、より仕事と生活を両立しやすいといえるでしょう。
2.主婦から再就職を成功させる秘訣
主婦の方が再就職を成功させるには、やみくもに求人情報を探し始めるのではなく、きちんと以下の準備をすることが大切です。
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- 職歴やスキルの棚卸しをする
- 勤務可能な時間や場所を考えるく
- ブランク期間を前向きに捉える
- 女性が働きやすい環境か確認する
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しっかり準備をしてから就職活動に臨みましょう。
2-1.職歴やスキルの棚卸しをする
まずは、自身の経験がある業務や資格、スキルの棚卸しをしてみましょう。
身につけているスキルを具体化することで、「どんな仕事ならできるか」「自分の強みやスキルが活かせる仕事は何か」が見えてきます。
やみくもに仕事を探すのではなく、まずは自己分析をしっかり行うことが、再就職を成功させるための第一歩といえるでしょう。
2-2.勤務可能な時間や場所を考える
仕事と家事の両立を考えると、労働時間や移動時間を考慮することが大切です。
いきなりフルタイムで働いたり、自宅から遠い職場に毎日通勤したりするのは、時間的にも体力的にも厳しいものがあります。
まずは仕事と家事の両立を第一 に、なるべく職場でも家庭でも自分が無理せずにすむ職場や働き方を選択するようつとめましょう。
2-3.ブランク期間を前向きに捉える
「久しぶりの仕事は慣れるまで時間がかかりそう」「疲れてすぐに辞めたくなるかも」など、キャリアにブランクがあることに不安を感じる方も多いでしょう。
しかし、こういった後ろ向きな発言や姿勢が伝わると企業側も採用を躊躇してしまう可能性があります。
面接では自分をアピールするためにもできる限り「家事と育児を同時にこなし、効率的に作業できるようになった」「子育てを通じて以前よりも視野が広がった」 など、ブランク中の経験や得られたものを前向きに伝えるようにしましょう。
2-4.女性が働きやすい環境か確認する
女性が働きやすい企業かどうか見極めるには、社内の制度や環境、実際に働いている女性の割合などを確認することが重要です。
具体的には、求人票などで公開されているデータや面接での質疑応答などを通じて以下のポイントをチェックしてみると良いでしょう。
- 社員の男女比が男性に偏っていないか
- 管理職に女性社員がいるかく
- 産休や育休の取得率
- リモートワークや時短勤務ができるか
- 髪型や服装の自由度
全てを満たす職場がなかなか見つからない場合は、キャリアアップを重視するのか、それとも仕事と家事の両立を重視するのか、優先順位をつけることで選択肢が広がります。
3.主婦から再就職する仕事を探す方法
ブランクが長い、小さな子どもがいるなどの理由から「そもそも仕事の探し方がわからない」というシュルの方もいるでしょう。そこで、ここからは再就職先を探すのに役立つ主な求人媒体や就職支援サービスを紹介します。
- 求人サイト
- マザーズハローワークく
- 大学の再就職支援講座
- 各自治体の再就職支援
それぞれの方法についてお伝えします。
3-1.求人サイト
求人サイトなら、24時間いつでも自分が空いている時間で求人の検索や応募ができます。
時短勤務で働ける求人や女性活躍中の求人 など、希望条件を設定して検索することもできるため、より希望に合った求人が見つけやすいといえるでしょう。 JOBPALではこういった求人検索はもちろん、経験豊富なキャリアパートナーと面談し、キャリアや転職活動の悩みを相談することもできます。
オンライン面談やメール・LINEなど、自分に合った方法が選択できるため、ぜひ転職活動のサポートや情報収集にご活用ください。
3-2.マザーズハローワーク
マザーズハローワークとは、子育て世代の求職者に特化した就職支援をおこなっている施設です。
仕事と子育ての両立を目指す方や、子育てや介護などの事情で働いていた期間にブランクがある方を対象に職業相談や職業紹介を実施しています。
保育園やこども園、子育て支援サービスなど地域の保育情報も提供しています。 キッズコーナーやベビーチェア、授乳スペースなどが設けられていることが多いため、小さな子どもと一緒でも利用しやすいといえるでしょう。
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参照:マザーズハローワーク事業|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21046.html
3-3.大学の再就職支援講座
大学のなかには、主婦向けの再就職支援講座を開講しているところもあります。
日本女子大学が開講している、主婦向けの学び直しプログラムである「リカレント教育課程」や、明治大学が開講している、女性の仕事復帰やキャリアアップを支援する「女性のためのスマートキャリアプログラム」などがその例です。
カリキュラムは学校や選択するコースによって異なりますが、ビジネスの基本や事務系の仕事に役立つスキルなどが習得できるほか、就職セミナーやキャリアカウンセリングなどの就職支援が受けられます。
履修期間も2ヶ月などの短期集中コースから、1年ほどかけてじっくり学べるものまでさまざまですので、自分に合ったものを選択すると良いでしょう。
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参照:リカレント教育課程|日本女子大学
https://www5.jwu.ac.jp/gp/recurrent/
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参照:女性のためのスマートキャリアプログラム|明治大学
https://academy.meiji.jp/smartcareer/
3-4.各自治体の再就職支援
国や地方自治体が実施している、再就職支援に関するプログラムや主婦向けのキャリア支援の利用もおすすめ です。
例えば、東京都千代田区にある東京しごとセンター「女性しごと応援テラスでは、仕事と生活の両立を目指す女性や働いている期間にブランクがある女性向けに、キャリアカウンセリングや各種セミナーなどの就職活動のサポートや、各種情報提供・求人検索などの職業紹介をおこなっています。
また、兵庫県神戸市にある兵庫県立男女共同参画センター・イーブン「女性就業相談室」では、就職活動に関する各種講座・セミナーを実施。さらに再就職や起業など今後の働き方やライフキャリアを考えたい女性との個別相談も無料で実施しています。
このように、今住んでいる場所の近くで利用できる就職支援サービスがないか一度探してみると良いでしょう。
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参照:女性しごと応援テラス|東京しごとセンター
https://www.tokyoshigoto.jp/jyosei/
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参照:女性就業相談室|兵庫県立男女共同参画センター・イーブン
https://hyogo-even.jp/joseishugyou
4.小さな子どもがいる主婦が再就職するときの注意点
主婦のなかでも特に、まだ小さな子どもがいるという方は再就職への不安が大きいことでしょう。 子どものことも心配だとおもいますが、それ以上に自分の負担が重くなりすぎないよう家族の協力をあおぎ、地域のサービスを上手に利用することが大切です。
- 家事の分担について話す
- 子どもを預ける場所を確保する
- 緊急時に役立つ制度を把握する
各注意点についてお伝えします。
4-1.家事の分担について話す
再就職すると、主婦のときのように家事・育児をこなすのは難しくなるため、家族の協力が必要不可欠です。
特に自分一人で家事・育児の大部分をおこなってきた場合は、一緒に住んでいる夫や両親と話し合って分担を見直しましょう。
4-2.子どもを預ける場所を確保する
働いている間、子どもの面倒を見る人がいない場合、保育園やこども園、幼稚園や学童などに子どもを預ける必要があります。
地域にもよりますが、保育施設は競争率が高いため、希望する施設を利用するためには入念な情報収集と早めの行動が大切です。
4-3.緊急時に役立つ制度を把握する
子どもは成長途中でまだ免疫力が弱いため、急に熱を出したり、病気にかかったりすることがよくあります。こういった場合は、保育施設を利用していても元気になるまで自宅保育が基本です。
仕事が忙しくどうしても休めないというときのために、病児保育施設やベビーシッターなど子どもが病気のときでも面倒を見てくれるサービスを事前に把握しておくと、いざというときも慌てずに済むでしょう。
5.主婦から再就職するときに資格は必要?
なかには再就職の第一歩として、資格取得を検討している主婦の方もいるでしょう。 主婦から再就職するのに資格は必須ではありませんが、保有していれば以下のようなメリットが存在します。
- スキルや知識のアピールになる
- より条件の良い仕事に就きやすくなる
- 再就職してから長く働けるようになる
それぞれのメリットについてお伝えします。
5-1.スキルや知識のアピールになる
資格を持っていることは、その分野に関してスキルや知識を持っていることの証明になります。
資格の種類や希望する業界・職種にもよりますが、他者との差別化や即戦力となれるアピールにつながれば、就職活動で有利になるでしょう。
5-2.より条件の良い仕事に就きやすくなる
資格がないとできない仕事は、より高い専門性や技術力を求められることから需要が高く、好条件の求人も多い傾向にあります。
また、同じ業務内容でも、「資格手当が付いて給与が増える」「昇進しやすくなる」など無資格で働くより待遇面やキャリアアップについても有利になる可能性があります。
5-3.再就職してから長く働けるようになる
資格を持っていると、担当できる業務や相談されることが増え、社内で頼られる存在となることもあります。
その分野のスペシャリストとして職場で重宝される人材になれば、長期的に活躍できる可能性が高まるでしょう。
6.主婦から再就職を目指す方におすすめの資格
再就職を目指す主婦の方におすすめの資格は以下のとおりです。
- 調剤薬局事務
- 医療事務
- 登録販売者
- ファイナンシャルプランナー
- 日商簿記
各資格についてお伝えします。
6-1.調剤薬局事務
調剤薬局で患者さんの受付や会計、保険の確認やレセプト(調剤報酬明細書)の作成などを担当するのに必要なスキルが身に付く資格です。
取得難易度が比較的低く、そのほかにも職場探しに困らない」「働く時間も融通が利きやすい」などの理由から、主婦の再就職におすすめの資格といえます。
6-2.医療事務
病院やクリニックなどの医療機関で、患者さんの受付や会計、レセプト(調剤報酬明細書)の作成などを担当するのに必要なスキルが身に付く資格です。
調剤薬局と同様、「全国に求人がある」「正社員やパート勤務などさまざまな雇用形態が選べる」などの理由から、再就職を目指す女性に人気の資格となっています。
また、高齢化社会を迎えている日本において、医療業界の需要は安定しているため、景気に左右されずに働けるのも大きなメリットといえるでしょう。
6-3.登録販売者
ドラッグストアや薬局などで、かぜ薬や鎮痛剤などの一般医薬品の販売がおこなえるようになる資格です。
従来では一般用医薬品の販売には薬剤師が必須でしたが、薬剤師の人手不足により2006年に薬事法が改正されました。
登録販売者がいれば、一般用医薬品の9割以上を占める第二類・第三類医薬品の販売が可能となったことで、小売業界での需要が高まってます。
薬局やドラッグストア、コンビニなどさまざまな場所で活躍できるほか、一度取得すれば生涯有効であることからも主婦の再就職におすすめです。
6-4.ファイナンシャルプランナー
税金や保険、年金などお金に関する幅広い知識が身に付く資格です。人生の生活設計(ライフプランニング)をおこなったり、資産運用の相談に応じたりとお金の専門家として活躍できるようになります。
金融や保険、不動産業界などさまざまな業界で需要があるほか、日常生活でも役立つことから毎年多くの人が受験する人気資格の一つです。
6-5.日商簿記
簿記とは、収入や支出など企業の日々のお金の流れを記録するスキルのことです。簿記に関する資格にはさまざまなものがありますが、そのなかでも日商簿記は特に広く認知されている資格です。
初級、3級、2級、1級の4つの級があり、2級以上を保有していると転職に有利になる可能性が高くなります。
簿記は、個人経営のお店から大手企業まで、お金の動きがある場所で必ず使われていることからさまざまな業界で需要があり、家計管理にも役立つことから持っておいてまず損のない資格といえるでしょう。
7.まとめ
主婦の方が再就職を成功させるには、自己分析や希望条件を整理するなど、きちんと準備することが大切です。
また、家族の協力をあおぐ、地域の子育て支援サービスをうまく利用するなどして、なるべく無理なく仕事と家事が両立できるよう工夫しましょう。
JOBPALでは、女性活躍中の求人を多く掲載しています。さらに希望条件を設定した求人検索や、経験豊富なキャリアパートナーとの面談も可能です。
メール・LINEなどで転職活動の悩みを相談することもできるため、ぜひ転職活動のサポートや情報収集にご活用ください。
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