休職中に転職活動をしてもいい?リスクや注意点、転職を成功させるポイントを解説
※この記事は5分で読めます。
「休職中に転職活動をするのはNG?」
「休職中に転職活動をするメリットが知りたい」
など、休職中の転職活動に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
休職中の転職活動にはデメリットもありますが、時間の融通が利きやすいなどのメリットもあります。
今回は、休職中の転職活動の概要、メリットやデメリット、コツなどを解説します。この記事を読めば休職中の転職活動についてよくわかり、安心して転職活動できるようになるでしょう。
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1.休職中に転職活動をしてもいい?
身体の不調や家族の介護など何らかの理由がある場合、休職している間に転職活動をしても良いのでしょうか。まずは、休職中に転職活動をしても問題ないか解説します。
1-1.転職活動をすること自体は可能
休職期間中でも、転職活動をすること自体は可能です。ただし、休職とは復職前提で仕事を休むことですので、その期間に転職活動をすることは推奨されるべき行為ではありません。
応募先からも、休職中に転職活動している時点で「信頼できない人だ」と思われてしまう可能性も考えられるでしょう。
1-2.就業規則によっては制限がある
法的には問題がなくても、会社の就業規則によっては休職中の転職活動を制限している場合があります。違反者に罰則規定を設けている場合もあるので、就業規則や雇用契約を確認しておきましょう。
1-3.休職中は転職準備がおすすめ
休職中は、転職サイトに登録して情報収集をしたり、自己分析をおこなったりするなど、転職の準備期間としましょう。本格的な転職活動は復職後におこなうのがおすすめです。
自己分析のやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。
1-4.健康状態を見ながら活動する
心や体の不調で休職している場合、休職中に無理して転職活動をしてしまうと、調子が良くならないばかりか、ストレスや疲労から症状が悪化してしまう可能性も考えられます。
調子が良くないときには大きな決断をせず、復調してから本格的に活動できるよう準備をしておくのがおすすめです。
2.休職中に転職活動をする際のリスク・注意点
もし休職中に転職活動をする場合には、以下の2点に注意しましょう。
2-1.休職の事実を隠さず伝える
応募先には、休職の事実を隠さず伝えましょう。選考で不利になるのではと考え休職中であることを隠したくなるかもしれませんが、事実が発覚した場合、内定取り消しとなるリスクがあります。
休職していたことが発覚するタイミングは、主に以下の2つが挙げられます。
2-1-1.入社時の手続きで発覚する
休職中は収入が少なくなるため、入社時に提出する前職の源泉徴収票の年間給与額で休職が発覚する可能性があります。
また、正社員の住民税は給与から天引きされるのが一般的です。住民税は前年の所得額をもとに算出されるため、転職先で住民税の手続きをしてもらう際に納税額の低さから休職を疑われる可能性もあるでしょう。
2-1-2.健康診断で発覚する
病気で休職した場合、転職先で受ける健康診断で症状の悪化や再発が見つかれば、再び休職して傷病手当を受給しなくてはなりません。その際、過去の受給歴から休職していたことが発覚する可能性があります。
2-2.同僚に転職活動の話をしない
休職とは、復職を前提として職を休むことです。そのため、同僚に転職活動中であることを伝えたり、SNSなどに転職活動中であることを書き込んだりすると、現職の会社にバレてしまうリスクがあります。就業規則によっては懲戒解雇になる可能性もあるので気をつけましょう。
3.休職中に転職活動をしやすい理由
求職中の転職にはリスクがあるものの、休職中は転職活動がしやすいともいわれています。その理由を解説します。
3-1.スケジュールの調整がしやすい
仕事をしながら転職活動をする場合、面接に行ける時間が限られてしまいます。面接のために有給休暇を取らなくてはいけないなど、さまざまな調整も必要です。
その点、仕事をしていない休職中なら面接のスケジュール調整がしやすいメリットがあります。
3-2.準備に時間的余裕がある
転職活動の際は、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などの準備が必要です。こうした準備には時間を要しますが、休職中であれば時間に余裕があるため、提出書類の内容を練ったり、面接対策に十分な時間をかけたりできるメリットがあります。
4.休職中に転職活動をおこなう際のポイント3つ
休職中に転職活動をおこなう際は、休職していることを隠さず伝えることをおすすめします。伝える際には以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
4-1.業務に支障がないことを伝える
心身の不調により休職している場合、入社後にしっかり働ける人材なのか、採用担当者が不安に思う可能性があります。そのため、面接時などに「現在は回復しており、しっかり働ける」ことを伝えるなど、転職後に問題なく勤務できることを理解してもらえるようにしましょう。
4-2.通院が必要な場合は選考時に伝える
現在は回復していたとしても、月に一回など通院が必要な場合は、選考時にその旨を伝えたほうが誠実な印象を与えられます。
面接の際などに「月に一回の通院が必要なため、そのときは午前休を取らせていただきたい」などと率直に伝えておくと安心です。
4-3.休職理由を前向きに伝える
休職していたことを伝えた場合は、必ず面接で休職理由について聞かれるでしょう。休職理由を前向きに伝えられるよう、事前にしっかり準備しておくことをおすすめします。休職理由の伝え方については以下の3つのパターンが考えられます。
4-3-1.病気やケガによる休職の場合
前述のとおり、病気やケガが原因で休職した場合、面接官や採用担当者は入社後に働けるかどうかを不安視しています。そのため、現在は回復していて業務に支障がなく、入社後も問題なく働けることをアピールすると良いでしょう。
【例文】
休日出勤や深夜残業が半年以上続き体調を崩してしまったため、3ヵ月間休職しています。現在は復調し、業務に支障はありません。医師からもこれまでどおりの生活に戻して問題はないといわれているため、来週から復帰します。
4-3-2.留学や資格取得による休職の場合
留学で語学を磨いたり、資格を取得したりするために休職した場合は、なぜそのスキルを現職で活かさず転職しようと思ったのか、理由をきちんと説明します。
身につけたスキルの内容がキャリアアップに関わるものだということもアピールしましょう。
【例文】
中国の工場との交渉が多く、直接コミュニケーションを取れるようになるために中国へ語学留学していました。現在は語学力を活かし積極的に交渉や資料作成などに取り組んでいますが、工場を別の国に建設することが決まってしまい、身につけた中国語をこれからも活かせる職場で働きたく、転職活動をしています。
4-3-3.家庭の事情による休職の場合
介護など家庭の事情によって休職した場合は、今後も状況によっては休職や欠勤の可能性があるのではないかと不安視される可能性があります。安心して採用してもらえるよう、現在の状況をしっかりと説明しましょう。
【例文】
遠方に住む母の介護のため一年間休職していました。来月には妹が結婚し、近所に住んで面倒をみてくれることになったので、仕事に復帰する予定です。ただ、休職期間中にあらためて自分のやりたい仕事を熟慮した結果、転職して◯◯職で技術をより磨きたいと思い志望しました。
4-3-4.自分の将来像を明確にする
休職中は、仕事をしているときよりも時間に余裕が生まれる可能性があります。転職を考えるなら、自分自身と向き合い、将来の目標やキャリアプランをしっかりと考えてみましょう。じっくり自己分析をし、将来像を明確にすることで、転職が成功に近づきます。
4-3-5.転職サポートに相談する
転職をするにあたって不安がある人や進め方に自信がない人は、転職サポートを受けるのもおすすめです。例えば、転職サイトや転職エージェント、ハローワークなどで仕事探しの方法や履歴書の書き方などのアドバイスをもらうと良いでしょう。
JOBPALでも、気軽に転職相談ができる面談を受けていただけます。ぜひご活用ください。
5.まとめ
休職中は転職準備をおこなう良い機会です。じっくり自己分析をし、向いている仕事や将来のキャリアプランについて考えてみましょう。
また、休職中の転職活動はリスクをともなう行動でもありますが、多くの時間を使えるぶん、理想の仕事に出会えるチャンスも広がります。この記事でご紹介した対策や注意点を参考に、自分のキャリアを高める道を探ってみましょう。
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