20代で転職回数が多いと採用されにくくなる?転職成功するコツと不利にならない仕事の特徴
※この記事は6分で読めます。
「20代で転職回数が多いと転職に不利?」
「20代の転職で成功する方法が知りたい」
など、20代で転職回数が多いと不利なのか知りたい方もいるでしょう。
一般的に20代で転職回数が多いと不利になることもありますが、転職活動のやり方を工夫することで採用される可能性は十分にあります。
今回は、20代で転職回数が多いと転職で不利になるのか、20代で転職回数が多い人が転職に成功するコツ、20代の転職回数が不利にならない仕事の特徴などを解説します。この記事を読めば、20代の転職回数がどのように評価されるかがよくわかり、転職成功へのヒントを得られます。
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1.20代で転職回数が多いと不利になることも
終身雇用が崩壊したともいわれる現代、20代で転職することは珍しくありません。しかし、採用担当者のなかには、ひんぱんに仕事を変えることに良いイメージを持たない人もいます。
特に20代で2回以上の転職経験がある人は、一般的に転職市場で不利になるといわれています。2回以上転職している20代は1社の在籍期間が1年未満であることも多く、「スキルが低い」「辞め癖がついている」と判断される可能性があるためです。
1-1.スキルや経験値が浅い
たとえ20代であっても、第二新卒でない限り、転職は社会人としての基本スキルが身についていることが前提です。一般的に、2~3年働いて新人と呼ばれなくなった頃には基本的なスキルが身についていると面接官は考えます。
しかし、20代で何回も転職していると、経験やスキルが身についていない段階で退職していると判断される可能性があります。そのため面接官に「既卒なのに即戦力ではない」「一から教育するのに余計なコストがかかる」と思われる可能性が高くなってしまいます。
一定期間の社会人経験があるにも関わらずスキルや経験が不足していては、会社にとって魅力的な人材といえないでしょう。
1-2.入社してもすぐに辞めるのかなと思われる可能性もある
20代で転職回数が多い場合、1社あたりの在籍期間が極端に短いことも考えられます。なかには1社の在籍期間が1ヵ月~半年程度というケースもあるでしょう。
在籍期間が極端に短いと、採用担当者から「入社してもまたすぐに辞めるのではないか」「飽きっぽい性格で仕事に打ち込めないのではないか」と評価されてしまう可能性があります。
退職理由が会社都合であれば在籍期間が短くても問題ないケースが多いですが、自己都合による早期退職を繰り返しているケースでは注意が必要です。
1-3.計画性がないと思われる可能性もある
短期で転職をしている人の退職理由は人それぞれですが、採用担当者からは「計画性のない転職を繰り返している」「目先の給与や年間休日に魅力を感じただけで企業研究ができていない」といった評価につながる可能性があります。
短期で転職を繰り返した場合、目的があっての転職であると説明できるようにしましょう。
1-4.忍耐力がないと思われる可能性もある
何回も転職を繰り返している人は、採用担当者から「忍耐力がない」と判断される可能性があります。
「採用しても何か嫌なことがあったら退職してしまうのではないか」などととらえられてしまうと、転職の成功が遠のいてしまいます。
2.20代で転職回数が多くても転職成功するコツ
20代では転職回数が多いほど転職活動で不利になりやすいのは解説したとおりです。しかし、転職回数が多くても転職に成功する人はいます。
ここでは、転職回数が多い20代の人が転職を成功させるコツ・ポイントをご紹介します。
2-1.ネガティブな転職理由はポジティブに変えて伝えよう
転職回数が多い場合、採用担当者からの第一印象はどうしてもネガティブになりがちです。ただ、書類選考をクリアし面接に進むことができれば、転職の理由をポジティブな言い方に換えることで前向きな転職であることをアピールできます。
例えば、仕事に飽きて辞めたケースでは、「興味がある分野の仕事にチャレンジしたい気持ちが高まった」「かねてから自分がやりたかった仕事の求人を見つけた」などとポジティブに言い換えることで、転職をプラスに評価してもらえる可能性があります。
その他、以下のような言い換えが可能です。
- ノルマが厳しかった → 自分で課題を設定して目標達成に励める環境を探している
- 給与が安かった → 日々の頑張りや成果をしっかり評価してくれる会社で働きたい
伝える内容によっては、自分にも非があるとしたうえで反省の姿勢を盛り込んだほうが良い場合もあります。
例えばノルマが厳しかったケースでは、「会社の期待に応えることができず、自分に合っている仕事が他にあると考え、退職の道を選びました。これからは自分で課題を設定しながら働きたいと考えています」といった内容に変換します。
熱意を伝えることはもちろん大切ですが、反省すべき行動や失敗が過去にあれば、それをしっかり反省したうえで、なぜその企業に入社したいのか、その企業で何がしたいのか、自分なりのビジョンを語ることで熱意を認めてもらいやすくなります。
2-2.自分だけの強みをアピールしよう
企業側が求めているのは、転職回数が少ない人ではなく、自社の戦力になってくれる人です。
強みをしっかりアピールできれば、転職回数が多い20代でも採用される可能性は十分にあります。まずは自己分析をおこない、自分の性格や他の人にない強みを明らかにしましょう。
過去の仕事内容を洗い出せば、自分にしか担当できなかった仕事、評価が高かった仕事が見つかるはずです。それはすなわち、自分が他の人より得意な仕事だったとも考えられます。そうして見つけた自分の強みをアピールできれば、面接で高評価を狙えるでしょう。
【過去の仕事内容から自分の強みをアピールする例】
私の強みは社交性の高さです。
前職では3年間ルート営業をしていました。毎日の営業回りでは単に仕事の話をするだけではなく、先方の担当者の趣味の話や社会での出来事なども会話に盛り込むことでコミュニケーションを取り、徐々に信頼を深めて新規の受注につなげてきました。
顧客満足度の高さで会社から表彰を受けたこともあり、社交性を仕事に活かした1つの成果だと考えています。
2-3.入社後にどのように貢献できるかをしっかり伝えよう
転職回数が多くても、入社後に会社に貢献できることをアピールできれば、採用される可能性は十分にあります。
面接の場では、入社後にどのような場面で会社に貢献できるのか、活躍できる場面を採用担当者が具体的にイメージできるように伝えましょう。
【入社後に会社に貢献できることをアピールする例】
前職では、飲食店でレジ対応や接客など、ホールを中心に仕事を任されていました。
電話応対やクレーム対応についても会社で研修を受けています。今までの経験で培った対人スキルは、御社のルート営業でも必ず役に立つと確信しています。
2-4.スキルアップを続けていこう
転職活動をしている最中も、資格の取得などスキルアップのための活動を継続しておこないましょう。
そうして得た資格や知識が入社後に活かせることを採用担当者にわかってもらえれば、積極性や継続力があるというプラスの評価につながり、長く働きたいという言葉に説得力が生まれるでしょう。
2-5.企業が求める人材かどうかを見極めて応募しよう
転職回数に関係なく、企業が求める人材と自分のスキルがマッチしているかは必ず確認しましょう。
どれだけ熱意があっても、会社が求める人材の基準に達していない場合は、ミスマッチであるとして不採用になる可能性が高くなってしまいます。
企業が求める人材と自分がマッチしていても条件となっている基準に達していない場合(勤続年数や保有資格が不足しているなど)は、現在進行形でスキルアップや資格取得を進めていることをアピールしましょう。
熱意をもって会社が求める基準に達するように努力していることが伝われば、将来の成長に期待して採用につながる可能性もあります。
3.20代の転職回数が不利にならない仕事の特徴
転職回数の多さがネックになって採用担当者から良い評価をもらえない場合は、転職回数が気にならない企業で働くという選択肢もあります。一般的に転職回数が多くても不利にならないと考えられる業界は以下のとおりです。
3-1.人材不足の業界の仕事
人材不足の業界は、転職回数が多い人でも採用されやすい傾向にあります。製造業、運送業、建築土木、IT関連、介護業界などが挙げられます。
人材不足の業界では、できるだけ早く必要な人手を集めたいと考えているため、スキルや熱意が伝われば転職回数に関係なく採用される可能性があるでしょう。
3-2.スタートアップやベンチャー企業の仕事
スタートアップやベンチャー企業は、転職回数よりも個人の能力・スキルが重視されやすい業界です。転職回数が多くても、転職を繰り返したことで身についた強みや転職の目的をはっきりとアピールできれば、採用の可能性は十分にあります。
また、中小企業のなかには、転職回数よりも若さそのものを重視する企業も少なくありません。教育すれば一人前になってもらえると判断されれば、採用の可能性は高まるでしょう。
ベンチャー企業については以下の記事でより詳しく解説しています。
3-3.外資系企業の仕事
外資系の企業は日本の企業よりも転職に抵抗がなく、個人の能力を重視する傾向にあります。
転職回数が多くても、明確なキャリアプランを持っている、必要な転職をした結果が今回の応募につながっているといった説明ができれば、転職回数に関係なく評価される可能性はあるでしょう。
4.20代で転職回数が多い人が注意したいこと
すでに転職回数が多い20代の人には、今後は一瞬の感情だけで転職しないことをおすすめします。
- 他の仕事に興味が出た
- 今の職場が自分に合わない
- 職場の上司と合わない
上記のような理由で一時的に転職に気持ちが傾いていても、明日には気持ちがおさまっている可能性があります。
しばらく働いているうちに配属が変わったり、上司が変わったりして転職しなくても居心地が良くなる可能性もありますので、感情や勢いではなく、将来のキャリアプランを練ったうえで、それを実行するために転職を検討するようにしましょう。
5.まとめ
日本はまだまだ「1つの会社で長く勤めるほうが良い」という意識が強く、若くして転職回数が多いことを良く思わない人も少なくありません。
ただし、工夫次第でマイナスに感じさせないこともできます。人手不足の企業やベンチャー企業といった、転職よりも個人のスキルや将来性を重視してくれる業界を選ぶなど、転職回数がマイナスにならない企業を探すと良いでしょう。
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