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更新日:2024年04月01日

女性の平均年収は伸びている!雇用形態・年代別の年収を解説

女性の平均年収は伸びている!雇用形態・年代別の年収を解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「女性の平均年収ってどれぐらい?」
「女性の年収をアップさせるコツが知りたい」
など、女性の年収に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

女性の平均年収はここ数年で伸びていますが、実際に年収アップを実現するには資格取得や昇進などの努力も必要になることが考えられます。

今回は、女性の平均年収、年収を上げる方法、ワークライフバランスを実現する方法などを解説します。この記事を読めば、女性の年収のことがよくわかり、年収アップに向けた対策が立てられるようになります。

1.女性の平均年収は年々伸びている

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、令和元年~令和4年の女性の平均給与と伸び率は以下のとおりです。

平均給与 伸び率
令和元年 約296万円 1.0%
令和2年 約293万円 ▲1.0%
令和3年 約302万円 3.0%
令和4年 約314万円 3.9%

令和3年と4年でそれぞれ前年比3.0%以上の伸び率となっています。

なお、男性の令和4年の平均給与は約563万円と約1.8倍の数値ですが、前年からの伸び率は2.5%です。直近についていえば、女性は男性を超える伸び率で平均給与が増加しています。

2.【雇用形態別】女性の平均年収

同じく「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、令和元年~令和4年の女性の正社員(正職員)と正社員(正職員)以外の平均給与と伸び率は以下のとおりです。

正社員(正職員) 正社員(正職員)以外
平均給与 伸び率 平均給与 伸び率
令和元年 約392万円 0.8% 153万円 ▲1.1%
令和2年 約388万円 ▲1.1% 153万円 ▲0.1%
令和3年 約394万円 1.5% 161万円 5.5%
令和4年 約407万円 3.4% 166万円 3.2%

同じ女性でも、正社員(正職員)とそれ以外では平均給与の金額には大きな開きがあることがわかります。

正社員(正職員)以外には、契約社員や派遣社員のほか、パート・アルバイトも含まれます。労働時間が異なるので金額に差が出るのは当然ですが、年収で見れば2倍以上の開きがある結果となっています。

3.【年代別】女性の平均年収

女性の平均年収は年齢によっても大きな開きがあります。「令和4年分 民間給与実態統計調査」の結果によれば、19歳以下~70歳以上までの各年齢層の平均年収は以下のとおりです。

年齢層 平均年収
19歳以下 114万円
20~24歳 253万円
25~29歳 349万円
30~34歳 338万円
35~39歳 333万円
40~44歳 335万円
45~49歳 346万円
50~54歳 340万円
55~59歳 329万円
60~64歳 267万円
65~69歳 227万円
70歳以上 211万円
全体平均 314万円

もっとも平均年収が高いのが25歳~29歳で、そのあとに若干数字を落としたまま55~59歳までほぼ横一線で推移しています。

女性の30代~50代は子育ての真最中である方も多い年代です。パートやアルバイトとして働くケースが多いことから、年齢による給与の伸びは控えめだと考えられます。

以下、20代~50代の平均年収についてさらに深掘りしてご紹介します。

3-1.20代の平均年収

「令和4年分 民間給与実態統計調査」において20代女性の平均年収を男性と比べると、以下のとおりとなります。

年齢層 女性 男性
20~24歳 約253万円 約291万円
25~29歳 約349万円 約420万円

女性と男性の平均年収の差を見ると、20代前半は男性が女性の約1.15倍、20代後半は約1.20倍です。

就職した時点から男女で給与の差がありますが、20代前半ではまだその差は大きくありません。しかし、20代後半になるとその差が広がってきます。

3-2.30代の平均年収

同資料において30代女性の平均年収を男性と比べると、以下のとおりとなります。

年齢層 女性 男性
30~34歳 約338万円 約485万円
35~39歳 約333万円 約549万円

男女の平均年収の差を見ると、30代前半は男性が女性の約1.44倍、30代後半は約1.65倍です。男性は右肩上がりで平均給与が伸びているのに対し、女性は30代前半よりも後半のほうが下がっています。

これは、結婚や出産などのライフスタイルの変化で正社員から非正規社員に転職する女性が多いためと考えられます。

3-3.40代の平均年収

同資料において40代女性の平均年収を男性と比べると以下のとおりです。

年齢層 女性 男性
40~44歳 約335万円 約602万円
45~49歳 約346万円 約643万円

男女の平均年収の差を見ると、40代前半は男性が女性の約1.79倍、40代後半は約1.86倍です。

女性の年収は30代とあまり変化はありません。女性の40代は子育てや介護をしている方も多い年代だからと考えられます。一方、男性はキャリアのピークに迫りつつあり、右肩上がりで平均年収が増加しています。

以下の記事では、女性が40代で正社員を目指す方法を解説しています。

3-4.50代の平均年収

同資料において50代女性の平均年収を男性と比べると以下のとおりとなっています。

年齢層 女性 男性
50~54歳 約340万円 約684万円
55~59歳 約329万円 約702万円

男女の平均年収の差を見ると、50代前半は男性が女性の約2.01倍、50代後半は約2.13倍です。

女性は40代から引き続き子育てや介護をしているケースもありますが、子育てがひと段落して正社員に戻る女性も一定数いると予想できます。しかし、全体平均としては30代から横並びで推移しています。

一方、男性はキャリアのピークであり、部長や課長を担う方も少なくありません。50代後半の平均給与は700万円を超えています。

以下の記事では、50代女性の仕事探しについて解説しています。

4.女性が年収を上げるには?

女性の平均年収はここ数年で大きく伸びていますが、実際に受け取れる給与は企業ごとに違いがあります。ここでは、女性が年収を上げるために実践したいコツやポイントについて解説します。

4-1.仕事に役立つ資格を取得する

年収を上げるのに効果的なのは、手当を得られる資格を取得することです。資格手当を得られれば、そのあとはずっと年収が上がった状態をキープできます。

また、資格を取得することで転職活動のアピールポイントになり、より高年収が期待できる企業への転職が叶う場合もあります。有資格者しかできない難易度の高い仕事をこなすことができれば、基本給のアップも期待できるでしょう。

ただし、資格はただ取れば良いわけではなく、実務に役立つ資格であることが大前提です。今の会社で資格手当を得られる資格には何があるのか、確かめてみると良いでしょう。

転職を検討している場合は、自分が転職したい業界で重宝される資格の取得を目指しましょう。

例えば、不動産業界に転職するなら、宅地建物取引士の資格を取得すると転職で有利になるうえ、入社後に資格手当を得られる可能性があります。

以下の記事を参考に、ぜひ資格取得を検討してみましょう。

4-2.昇進・昇格を目指す

今の会社で働き続けるなら、結果を残して昇進や昇格を狙うのも選択肢の1つです。人によっては子育てや介護と仕事を同時に頑張ることになりますが、結果を残せば昇進して高い年収をキープできるようになります。

しかし、努力をしても昇進に値する結果が伴わなければ給与アップにはつながりません。まずは上司と目標のすり合わせをおこない、良い成果を残すことで、性別に関係なく昇進できるチャンスが生まれます。

4-3.隙間時間に副業を始める

今の会社でどれだけ頑張っても年収が上がらない場合、その頑張りを副業に向ける手もあります。平日の夜や休日などの空き時間を利用して副業を始め、月に数万円の収入を得ている方もいます。

本業後に居酒屋やスーパーでアルバイトをする方法もありますが、子育てと副業を両立させるなら在宅ワークがおすすめです。

今はクラウドソーシングサービスを利用して匿名で企業や個人から仕事を受注することも可能です。自分のスキルを活用できる仕事があれば、積極的に応募してみましょう。

例えばWebライティング、Webデザイン、動画編集など、需要の高いスキルを身につけることができれば、大幅な収入アップも可能です。

注意したいのは、副業NGの会社があるということです。就業規則を確認し、副業がOKであることを確認してから始めましょう。

副業に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

4-4.条件の良い会社に転職する

副業がNGの企業で働いていて昇進や昇格も望めない場合は、今より条件が良い会社に転職する方法を検討しましょう。

求人サイトをチェックし、今よりも年収が高く、自分に合いそうな仕事があれば応募してみてください。

未経験で転職すると一時的に年収が下がる可能性はありますが、経験を積んで専門的なスキルを身につければ年収アップのチャンスもあるはずです。

ただし、年収の高さだけで仕事を決めるのは避けましょう。例えば、自分のペースで仕事をしたいと思っているのに、高年収だからといってノルマありの仕事を始めてしまうと、自分に合わずに早期退職のリスクが生じます。

自分に合う仕事がわからないときは、ぜひJOBPALの面談サービスを利用してください。キャリアパートナーが自分にマッチした求人を紹介します。

5.ワークライフバランスを意識して働くには

年収アップと同時に多くの女性が仕事に望むポイントの一つが、ワークライフバランスの確保です。

ワークライフバランスを意識して働くポイントには、以下の2点があります。

5-1.優先順位を付けて仕事をこなしていく

ワークライフバランスを保ちながら長く働くには、仕事とプライベートのなかでやるべきことの優先順位をつけることが大切です。

仕事とプライベートで重要度の高い事柄をピックアップし、それぞれ重要度の高いものや緊急性の高いものを率先してこなしていきます。

優先順位が低いと判断した仕事は、時間や体力に余裕があるときに取り組むものとして保留にしたり、自分以外でもできるものは誰かに任せたりすることでメリハリのある働き方ができます。

5-2.自分に合う仕事や職場で働く

ワークライフバランスを意識するなら、自分のライフスタイルに合った仕事をすることが大切です。

自分が持っているスキルだけではなく、子どもの人数や年齢などに合わせ、どれくらい子育てに集中しないといけないのかや、介護が必要な家族がいる場合は介護に必要な時間を考えたうえで仕事を選びましょう。

一般的な会社では8:00~17:00くらいが労働時間となりますが、小さい子どもがいる世帯では仕事と育児の両立が難しいものです。

しかし、世の中にはリモートワークやフレックスタイム制、時短勤務など、子育てと仕事を両立しやすい制度を採用した会社もあります。ワークライフバランスを重視するなら、そのような勤務形態を採用した企業が狙い目です。

自分に合った仕事を選びたいなら、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

6.将来に備えた貯蓄を始めよう

年収を上げたい理由は人それぞれですが、多くの場合は、将来のための出費に備えたい、自由に使えるお金がほしいといった想いがあるのではないでしょうか。

年収が上がれば使えるお金もたしかに増えますが、今ある収入で貯蓄を増やせないかを考えてみることも大切です。現状の家計から削減できる支出がないかを考えてみましょう。

例えば水道光熱費やガス代、スマートフォンやWi-Fiなどの通信費、サブスクの月額料金などを一度見直すことができれば、そのあとはずっと節約効果が持続します。

家計を見える化して無駄を見つけたいなら、家計簿アプリを利用するのがおすすめです。家計簿をつける時間がない方でも、支払いをクレジットカードにまとめることで利用明細を家計簿代わりに利用することもできます。

貯金できる金額を増やしたあとは、貯金以外にも資産運用に回すことを検討してもいいかもしれません。

また、確実に貯金をするには、給料を引き出すときに目標貯金分を貯金用口座に入金する先取り貯金などの方法があります。確実に目標額を貯金でき、残ったお金で生活するうちに自然と節約ができます。

また、普通預金の一部のお金を使って資産運用をするのも良いでしょう。2024年から始まった新NISAでは、年間360万円までの投資で得た利益について無期限で非課税になります。上限1,800万円まで投資が可能であり、効率的に老後資金を貯めたいなら要チェックです。

7.年収に関する悩みを相談したい女性へ

年収に関して悩みを抱きつつ今の会社で改善が難しいと感じる場合、転職を検討してみましょう。自分で転職先を探すことも可能ですが、不安がある場合は転職サイトなどでキャリア相談をしてみるのもおすすめです。

JOBPALでは気軽に利用できる面談サービスを実施しており、年収や働き方の希望に合った求人をご紹介しています。ぜひご活用ください。

8.まとめ

女性の平均年収はここ1~2年で上昇傾向にあります。ただ、どれくらいの年収を得られるかは働く企業によって異なります。

年収を上げたい女性の方は、資格手当を得る、昇進を狙うなど、まずは今の仕事で年収を上げる方法を考えてみましょう。どうしても今の職場で年収アップが期待できない場合は、転職という選択肢もあります。

JOBPALでは、女性が活躍できる求人や高年収の求人情報を多数掲載しています。転職を検討している女性の方はぜひチェックしてみてください。

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