フリーターの履歴書|学歴・職歴欄の書き方や絶対にNGなルール
※この記事は6分30秒で読めます。
「フリーターの履歴書ってどうやって作成すれば良いの?」
「履歴書の学歴や職歴をどうやって書けば良いか知りたい」
など、フリーターか就職する際の履歴書作成に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
フリーターが履歴書を作成する際には、今までのアルバイトで得た経験や学びをアピールし、採用担当者が見やすい書き方を意識することが重要です。
今回は、フリーターが履歴書作成で意識すべきこと、書き方のポイント、書いたあとにやること、NGルール、注意点などを解説します。この記事を読めば、フリーターの履歴書作成方法がわかり、希望する正社員雇用の仕事に採用される確率が高まります。
エリアから工場・製造業のお仕事を探す
1.フリーターが履歴書の作成で意識すべきこと
正社員としての経験や実績をアピールできないフリーターの場合、基本的なマナーやルールを遵守することが何より大切です。フリーターが履歴書を作成する場合は、まず以下の4点を意識しましょう。
1-1.絶対に経歴詐称をしない
大前提として、経歴詐称は厳禁です。入社できたとしても、後々バレれば必ずトラブルに発展します。最悪の場合クビになってしまう可能性も考えられますし、運良くバレなかったとしても、あなたの意識のなかには「嘘をついてしまった」という罪悪感がずっと残るでしょう。負い目を感じながら働き続けるのは想像以上に辛いことです。絶対に経歴詐称はしないようにしましょう。
1-2.できるだけ丁寧な字で書く
履歴書はできる限り丁寧な字で書くようにしましょう。決して達筆でなければならないわけではありません。「見る人が読みやすいようにと考え丁寧に書いてくれたんだな」ということが面接官に伝わるような配慮が必要です。
最近の就職活動では、履歴書をパソコンで作成するケースも増えています。しかし、企業側から特段指定がなければ、フリーターの履歴書は手書きで作成することをおすすめします。手書きには文字の筆圧や癖から人柄や熱意を感じてもらいやすいメリットがあるためです。
1-3.テンプレート通りに書かない
履歴書をテンプレート通りに作成することは避けましょう。学歴や職歴に関してはある程度テンプレート化された形で問題ありませんが、志望動機や自己PRなどは独自性が重要です。
インターネット上ではありとあらゆる履歴書の作成例を見ることができ、それらをコピーして履歴書を作成する人もいます。しかし各企業の採用担当者から見れば、それがテンプレートをコピーしたものなのか、自分の頭で考え自分の言葉で書いたものなのかは一目瞭然です。
テンプレートには、どのような人にでも応用できるよう、ごく当たり前のことしか書かれていません。それでは採用担当者の心に響き印象に残る履歴書にはなりません。多くの応募者のなかで自分を印象づけ、内定を獲得するためには、自分の経験を交えた独自性のある履歴書を作成する必要があります。
1-4.紙かWebで指定がないか確認する
履歴書を作成する前に、応募先企業から形式の指定がないか確認しておきましょう。履歴書の作成には、市販の用紙に手書きする方法や、パソコンを用いてWordやExcelで作成されたテンプレートに入力する方法などがありますが、企業側が意図をもって履歴書の作成方法を指定しているケースもあるので、確認は必須です。
もし何も指定がない場合は、前述のように手書きの履歴書がおすすめです。手書きの履歴書から人柄を感じ取ろうと考える採用担当者もいるため、丁寧に作成することでより好印象を与えられるチャンスがあります。
2.フリーターが知っておくべき履歴書の書き方
フリーターの場合、正社員経験者とは履歴書の書き方が少々異なります。以下の項目別のポイントを把握しておきましょう。
2-1.学歴・職歴欄の書き方
履歴書の学歴欄は、以下の3つのポイントを守って書くようにしましょう。
- 高校入学年月から記載する
- 入学年月と卒業年月を記載する
- 学校名は正式名称で記載する
学歴を書く際、小中学校の義務教育部分に関しては記載する必要はありません。年月日を記載する際には、西暦・和暦いずれかに統一されていることが重要です。学校名は、県立・市立などの区分や学部・学科名を省略せずに、正式名称で記載しましょう。
職歴欄については、フリーターの場合はアルバイト歴を記載します。以下の3点を意識して履歴書を書き進めていきましょう。
- 業務内容を簡潔に記載する
- 雇用形態を記載する
- 最後は「現在に至る」と記載する
履歴書なので長々と業務内容を記載する必要はありません。要点のみを簡潔にまとめるようにしましょう。
なお、仕事と仕事の間に空白期間がある場合「ネガティブな印象を与えるのでは」と不安に感じるかもしれませんが、ごまかしたり嘘をついたりするのは厳禁です。ありのままを正直に履歴書に記載し、面接時に理由を問われた際にきちんと説明できるようにしておきましょう。
2-2.資格欄の書き方
フリーターの場合でも、仕事に活かせそうな資格を保有していれば企業側に好印象を与えられます。正式名称で履歴書に記載しましょう。特に以下の資格は名称を省略しがちなので注意が必要です。
× 運転免許
◯ 普通自動車第一種運転免許
× 英検1級
◯ 実用英語技能検定1級
万が一、履歴書の資格欄に収まりきらない数の資格を保有している場合は、応募先企業へのアピールとなる資格を選抜して記載しましょう。応募先企業の業務にまったく関連のない資格を記載しても大きなアピールにはなりません。何を書き、何を書かないかを検討しましょう。
2-3.志望動機・自己PRの書き方
履歴書のなかでも採用担当者から注目を浴びやすいのが、志望動機と自己PRです。以下の3点を踏まえて記載しましょう。
- なぜ応募先企業が良いと思うのかを記載する
- 自分の強みを具体例を用いて記載する
- なぜフリーターなのか、その理由を記載する
志望動機や自己PRは、人間性や仕事に対する意欲、価値観が伝わりやすい部分です。テンプレートを丸々コピーすることは避け、自分の言葉で伝えるようにしましょう。
2-4.職務経歴書の書き方
フリーターの場合でも、履歴書とは別に職務経歴書を提出することが望まれます。履歴書の職歴欄はスペースが限られており、あまり細かい部分まで記載できないため、職務経歴書を活用して経験や強みをアピールすることをおすすめします。
フリーターの場合でも、仕事で何を経験し学んだか、それらを今後どのように活かしていけるか、また仕事に対してどのような価値観を持っているかといった点は十分に伝えられるはずです。応募先企業に「欲しい人材だ」と思ってもらうためにも、どのような書き方をすれば良いかという観点を持ち、職務経歴書の作成を進めましょう。
3.フリーターが履歴書を書いたあとにやるべきこと
次に、フリーターが履歴書を書き終えたあとにやるべきことをご紹介します。以下の2点を意識して対策しておきましょう。
3-1.しっかりと内容を読み直してみる
作成した履歴書はしっかりと読み直しましょう。そして、意味が通りにくい文章や誤字脱字があればすぐに修正しましょう。
就職活動のフローとしては、面接を実施する前に履歴書や職務経歴書をもとに書類選考をおこなうケースが大半です。したがって、あなたの第一印象は履歴書が決定づけるといっても過言ではありません。
就職活動においてそれほど重要な役割を担うものなので、修正すべき箇所はしっかり確認すべきです。黙読したり音読したりすることで、自分が作成した履歴書を客観的に確認するようにしましょう。
また、面接時に高確率で問われる志望動機や自己PRに関しては、履歴書の記載内容を覚えておく必要があります。その意味でも、履歴書の内容はしっかりと読み直しておきましょう。
3-2.質問に受け答えできるようにする
面接で受ける質問をある程度想定し、抜かりなく答えられるように練習しておくことも、履歴書を書いた後にやっておくべき対策です。
面接では、面接官からのあらゆる質問に答えなければなりません。履歴書や職務経歴書の内容をもとに質問されるケースが多いため、自分が書いた内容をしっかりと覚えておく必要があります。さらに、その内容をかみ砕き、あらゆる角度からの質問にも対応できるようにしておくことが重要です。
4.フリーターの履歴書作成で絶対にNGなルール
フリーターの履歴書作成においては、絶対に避けなければならないルールもあります。そのルールを破ってしまうと、フリーターとしてのあなたをネガティブに評価されてしまう可能性があります。
些細なことのように感じられるかもしれませんが、その些細なことが原因であなたの魅力や経験が適切に評価されなくなってしまうとしたらもったいないことです。以下のポイントにはしっかり注意しましょう。
4-1.鉛筆やシャーペン、消せるペンで書くことはNG
鉛筆やシャープペンシルなどの消せるペンで履歴書を書くのは絶対にNGです。
履歴書は公的な書類であり、晴れて採用され入社してからも、人事側が保管し続けます。そのため、消しゴムや劣化によって文字が消える恐れがある筆記具を用いて履歴書を書くことは避けなければなりません。
また、消えてしまうペンで作成した履歴書を提出してしまうと、社会人としてのマナーを疑われてしまい、正式な応募書類として見てもらえなくなる可能性があります。履歴書はボールペンで記入するのが一般的であると覚えておきましょう。
4-2.修正液を使用することはNG
履歴書を途中で書き間違えても、決して修正液や修正テープは使用しないようにしましょう。履歴書のような公的に扱われる書類で修正液を使用すると、「正しい対処法がわからない人だ」とネガティブな評価を受けることになります。
万が一、履歴書作成中に誤字脱字が生じてしまった場合は、新しい履歴書用紙に最初から書き直すのが正解です。
4-3.空欄の項目があることはNG
履歴書は、すべての項目において何らかの内容を記入するのがルールであると心得ましょう。空欄のままだと、採用担当者に記入漏れだと受け取られる可能性があります。
とはいえ、記入すべき内容がない箇所もあるかもしれません。その場合は「特になし」と記入するのが正解です。また、記載する内容が少なく余白が多くなってしまうような場合でも、文末に「以上」と記入しておけば、記入漏れではないことを示すことができます。
4-4.履歴書を使い回すことはNG
他社から返却された履歴書を使い回すことも絶対に避けましょう。志望動機に矛盾が生じなければ使い回しても問題ないだろうと思う人もいるかもしれませんが、たとえ同業他社だとしても求める人物像やスキルはそれぞれ異なるので、応募先企業に最適な志望動機や自己PRを作成すべきです。企業研究を念入りにおこなったうえで一社ごとに作成するのが、履歴書における正しいマナーとなります。
また、履歴書の上部には日付の記入欄があるため、そもそも使い回しは現実的ではありません。
5.フリーターがWebで履歴書を作成・提出する際の注意点
履歴書作成をWebでおこなう場合、紙の履歴書とは異なる注意点があります。その注意すべきポイントをご紹介します。
5-1.文字化けや変換ミスがないか見直す
文字化けや変換ミスがないか、必ず見直すようにしましょう。手書きの場合は誤字脱字に比較的気付きやすいですが、Webの履歴書ではキーボードで簡単に打ち込めるからこそ違和感を見落としやすくなります。
また、使用するパソコンのOS(Windows・Mac)によって文字化けしたりすることのない文字や記号を使用しましょう。
5-2.フォントと文字サイズを統一する
履歴書に用いるフォントや文字のサイズはすべて統一するようにしましょう。項目によって異なると、面接官は読みづらさを感じてしまいます。フォーマットのデザインを意識しながら、バランスの良いフォントやサイズを使用することが重要です。ただし、氏名部分のみ若干大きめの文字サイズを使用するのは問題ありません。
5-3.プライベート写真は使用しない
履歴書に貼付する顔写真にプライベートな写真は使用しないようにしましょう。写真館や駅前などにある証明写真機で履歴書用の写真を撮影し使用するのがベストです。
ただし、最近は履歴書用の写真を手軽に撮影できるスマートフォンアプリも登場しているので、上記の対応が難しい場合はそうしたアプリを活用するのも良いでしょう。
なお、フリーターであっても撮影時はスーツを着用し、ビジネスマナーを押さえた身だしなみを意識することをおすすめします。
6.フリーターが履歴書を書くときによくある疑問
最後に、フリーターが履歴書を書く際によくある質問と、その回答をご紹介します
6-1.アルバイト経験も職歴に書くべき?
今までフリーターとして生計を立ててきた人は、職歴にアルバイト経験を書きましょう。正社員であろうとアルバイトであろうと、社会人としての責任をもち働いてきた実績には変わりありません。
どのような業務を任され、どのような知識やスキルを得てきたのか、しっかりとアピールしましょう。応募先企業で直接活かせる経験については、その経験をどのように活かし貢献できるかもあわせて伝えると好印象です。
6-2.働いていない期間がある場合はどう書くべき?
アルバイトをしていない空白期間がある場合は、ごまかさずにそのまま書きましょう。面接官は空白期間があることに疑問を抱く可能性が高いため、志望動機や自己PRにおいて空白期間が生じた理由や空白期間をどう過ごしたかについて織り交ぜるとスマートです。
嘘をつく必要はありませんが、なるべくネガティブな印象を与えないような言葉選びや言い回しを意識しましょう。
6-3.現在もアルバイトを続けている場合の書き方は?
履歴書作成時点でアルバイトを継続している場合は、その事実を履歴書に記載するようにしましょう。履歴書の職歴欄の最後に現職について記入し、文末に「在職中」と添えれば問題ありません。
なお、面接時には、現職のアルバイト先に退職予定を伝えているか、伝えている場合は退職日が決定しているか、いつから自社で働けるかなどの質問を受けることが想定されます。決まっている場合はそのまま伝えれば良いですが、未定の場合は、自分の意向や職場の状況を踏まえてその時点での目安を伝えられるようにしましょう。
6-4.履歴書の本人希望欄には何を書くべき?
履歴書の最後のほうにある「本人希望欄」は、応募先企業が提示する条件・待遇に対して意義がない旨を伝える場として活用されるのが一般的です。したがって、「貴社の規定に従います」と記入すれば問題ありません。
6-5.書いた履歴書を郵送する場合の注意点は?
作成した履歴書を採用担当者宛に郵送する場合は、以下に注意しましょう。
- 必ず添え状を同封する
- 履歴書や添え状はクリアファイルに挟んで封入する
- 無地の角型2号封筒を使う
- 封筒表面の左下に赤文字で「履歴書在中」と書く
郵送での履歴書提出を求められた場合は、履歴書を入れる封筒や同封する書類の作成についても配慮が必要です。受け取った相手にわかりやすく、不快感やネガティブな印象を与えないような対応を心がけましょう。
7.まとめ
フリーターが履歴書を作成する場合、アルバイト経験をどのように記入すべきか、フリーターとしての経歴を不利にしないためにはどうしたら良いかなど、迷う部分が多いかもしれません。
しかし、あなたが取り組んできたアルバイトは、社会人としての立派な経験です。この先正社員として就職したとしても、アルバイトで培った経験やスキルが役に立つ日はきっとやってくるでしょう。今まで自分が努力して打ち込んできた仕事に誇りと自信を持ち、しっかりアピールできるよう、履歴書の内容を考えていきましょう。
関連記事
人気ランキング
以下の条件から求人を探す
都道府県からお仕事を探す
職種からお仕事を探す