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更新日:2023年02月02日

転職の相談先はどう選ぶ?相談方法や準備、よくある悩みも解説

転職の相談先はどう選ぶ?相談方法や準備、よくある悩みも解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「転職の相談って誰にすれば良いの?」
「転職相談の方法や必要な準備が知りたい」
など、転職の相談先に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

転職の相談は、安易におこなうとトラブルを招くリスクがあるので、相談相手の見極めや事前準備が重要です。

今回は、転職の相談先を誤るリスク、適切な相談先の候補、相談前の準備、よくある疑問などを解説します。この記事を読めば、転職の相談先のことがよくわかり、理想的なキャリアの実現に一歩近づくでしょう。

1.「転職の相談先」を誤ることで生じるリスク

転職の相談先を誤ると、退職に至るまでに気まずい思いをしたり、居心地の悪さを感じながら働くことになったりするリスクがあります。

例えば、転職の意思を完全に固めたわけではないタイミングで口にした「辞めたい」の言葉を相談した相手が誰かに漏らし、上司にまで噂が広がって「○○さんは退職したがっている」と知られてしまうケースがあります。

「とりあえず手近な人に相談する」といった安易な感覚で転職を相談するのは、非常にリスキーです。退職する・しないに関わらず、自分の評判や立場、労働環境が損なわれることがないよう、相談先を適切に見極めることが重要となります。

2.転職の相談は誰にするのが良い?

では、転職の相談は誰にするのが良いのでしょうか。選択肢としては以下が考えられます。

2-1.上司

会社や業務、そして部下であるあなたのことをもっとも身近で見てくれている上司との関係性が良好である場合は、さまざまな角度からアドバイスをくれる良き相談先になってくれるでしょう。

ただし、退職の相談先となると慎重に判断すべきです。上司は、あなたの悩みや意思に寄り添う気持ちはあっても、立場上引き止める必要性があるからです。

また、相談後に退職しない決断をしたとしても、気まずさが残る可能性があります。

2-2.同僚

入社時から苦楽をともにし会社や業務のことを熟知している同僚は、転職の相談相手として適切な存在です。日常的にコミュニケーションを取っている同僚であれば、退職のようなセンシティブな問題も相談しやすいでしょう。

しかし、同僚を含め社内の関係者に相談すると、思いがけないきっかけで相談内容が漏れるリスクが避けられません。噂となり上司の耳に入る可能性もゼロではないでしょう。したがって、同僚のなかでも口が堅く信頼できる相手に限定すべきです。

2-3.家族・パートナー

あなたの性格や考え方をよく知っている家族やパートナーは、誰よりも身近な存在であり、悩みも親身に聞いてくれるでしょう。勤務先と接点のない身内であれば、情報が漏れるリスクも限りなく低いため安心です。

ただし、大切に思ってくれているがゆえに感情移入し、相談者側に偏ったアドバイスになる可能性があります。「気持ちを理解して欲しい」「愚痴を聞いて欲しい」というシーンでは最適ですが、客観性のあるアドバイスが欲しい場合はそうではないかもしれません

もらったアドバイスをそのまま受け取るのではなく、自分なりの解釈で受け取る必要があるでしょう。

2-4.友人・知人

家族やパートナーに次いで近しい間柄であろう友人・知人も、相談相手となりうる存在でしょう。仕事関係者でなければしがらみもなく、退職したいという心の内も話しやすいはずです。

ただ、家族やパートナーと同様、あなたを大切に思うからこそ、客観性が損なわれた感情的な意見になってしまう恐れがあります。相談するのであればアドバイスをストレートに受け取るのではなく、ある程度差し引いて意見を聞く工夫が必要です。

また、相談した友人・知人に仕事関係者との接点がある場合、予期せぬ形で勤務先に退職の悩みを知られてしまうリスクも考えられます。したがって、口外しないタイプの人を厳選して相談するようにしましょう。

3.積極的に活用したい相談先5つ

転職について悩んだときに積極的に活用したい相談先を5つご紹介します。身近に最適な相談先が見当たらない場合や、第三者からの客観的な意見が聞きたい場合は、ぜひ活用しましょう。

3-1.転職サービス

各転職サービスでは、転職業界のプロフェッショナルが求職者の理想的なキャリア構築を支援しています。職場に利用実績が知られることもないので、心配や不安を感じず本音で相談することができます。

転職決断前の相談ベースの利用はもちろん、具体的な転職活動のサポートも手厚く、転職にまつわる一切を一貫サポートしてもらえます。

JOBPALでも、気軽な相談から転職先の紹介まで、幅広い転職サービスを提供しています。すべて無料で利用できますので、まずはぜひ面談をお申し込みください。

3-2.ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は国が運営する公的機関のため、安心感の高い相談先です。ハローワークには専門の相談員が所属しており、転職にまつわるさまざまな相談を受け付けています。

公的機関であるという信頼性からハローワークにのみ求人を出している企業もあるため、地元企業や老舗企業などレアな求人と出会える可能性もあります。

また、ハローワークには「就職氷河期世代専門窓口」が設置されており、おおむね35歳~54歳の正社員就職を支援していますので、該当する人は一度相談してみるのもおすすめです。

3-3.就職だれでも相談

「就職だれでも相談」は、東京しごとセンターが運営する転職相談サービスです。運営は東京都ですが、都内で働くことを希望している人であれば他県居住者も利用できます。

匿名利用が可能で、相談もLINE・電話・ビデオ会議システムから選択できるため、自宅から相談できる手軽さがメリット。対面が苦手な人や直接つながりがある人には打ち明けにくいような相談をしたい人におすすめです。

3-4.地域若者サポートステーション(サポステ)

「地域若者サポートステーション(サポステ)」は、15歳〜49歳を対象に就労支援を展開している厚生労働省の委託機関です。

職場にうまくなじめなかったり、人間関係のトラブルがトラウマになってしまったりなど、現在仕事をしておらず転職に踏み出せない人のサポートをしています。

47都道府県、全177ヵ所に設置されており、44万人以上の転職相談の実績があります。

3-5.ジョブカフェ

「ジョブカフェ」は、各都道府県が主体となって運営している就職支援サービスです。正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」といい、若手の就職・転職にまつわる都道府県独自の相談・支援をおこなっています。

セミナーや職業紹介にも対応しているので、転職を決断したあとも継続的にサービスを利用できます。

4.転職相談の前に準備しておくべきこと4つ

転職に関する相談をする際は事前準備が必須です。より有意義な相談にするためにも、以下4つの準備を済ませておきましょう。

4-1.自分の悩みや不安を書き出す

まずは、今実感している悩みや不安を書き出してみましょう。誰かに見られるものではないので、躊躇なく本音を吐き出すことがポイントです。

手を動かして気持ちを書き出すと思考が整理されやすくなるので、パソコンでタイピングするのではなく、できる限りノートなどの紙にペンで書くことをおすすめします。

今まで自覚がなかった自分の感情や気づかなかった状況がクリアになり、重苦しい気持ちもスッキリしてくるでしょう。

4-2.なぜ転職するのかを明確にする

書き出した内容を参考にしながら、「転職したいと感じている原因」を探っていきます。自分の悩みや不安を自覚したことで、決定的な理由が浮き彫りになってくるはずです。

一つひとつ見れば些細な要素だけれど、それがいくつも集まって転職したいと感じているケースもあります。それらを探るためにも、気づきや考えられる原因を箇条書きにまとめてみましょう。

4-3.相談内容を箇条書きでまとめておく

転職したい理由が明確化されたら、転職相談の際に伝える内容をまとめておきましょう。とはいえ台本のように台詞を作り込む必要はなく、相談内容や確認事項の抜け漏れを防ぐためにポイントを記載しておく程度で問題ありません。

さらに、相談内容がただ話を聞いてもらって心を落ち着かせたりしたいだけのものなのか、自分の立場に立った具体的なアドバイスが欲しいものなのか、得たいゴールを定めておくことも重要です。

「悩みを打ち明けることはできたけれど、結局解消できなかった」と不完全燃焼を起こさないよう、あらかじめ検討しておきましょう。

4-4.希望条件に優先順位をつける

転職に求める条件に優先順位をつけておくことも重要です。すでに転職を決断している場合はもちろん、転職するかどうか悩んでいる段階でも、相談先から転職に求める条件を聞かれる場合があります。そのときに備えて転職先の条件をピックアップして、これだけは譲れない条件を決めておきましょう。

自分の希望をすべて満たしてくれる企業や仕事はそう多くないはずですので、希望条件の優先順位を決めておくことが大切です。

優先順位のつけ方の詳細は、下記でご覧いただけます。

5.転職に関する悩みQ&A

最後に、転職に関する疑問とその回答についてご紹介します。同じ悩みを抱えている人はぜひ参考にしてみてください。

5-1.本当に転職すべきか悩んでいます。どのように決めたら良いでしょうか。

決定的な理由がなかったり勇気が持てなかったりして転職が決断できなくても、焦る必要はありません。迷いがあるうちは転職すべきタイミングではありませんので、無理に決断を下そうとしなくても良いでしょう。

自分の感情に対して見て見ぬ振りをするのではなく、しっかりと向き合うことで、自ずと答えが見えてきます。

ただ、何らかの事情で早急に結論を出す必要があるという人もいるかもしれません。その場合は、不安・悩みの種や転職に心が動いている原因を今一度整理し直すことをおすすめします。時間を置いたりシチュエーションを変えたりしながら自分の感情と向き合うことで、新しい気づきが得られる可能性があります。

5-2.転職相談ができる相手が周囲にいません。おすすめの相談先を教えてください。

身近に転職の相談ができる相手がいない場合や、相談相手の見当はついていても周囲に相談内容が漏れ伝わるのが怖いと感じていたりする場合は、「積極的に活用したい相談先5つ」でご紹介した相談先への相談を検討しましょう。各サービスとも相談者の秘密は厳守されますので、職場に伝わる心配はありません。

悩みを一人で抱え続けていると、将来が不安になったり、自分に自信が持てなくなったりして、どんどん視野が狭くなっていきがちです。なるべく早い段階で悩みを解放できるようなアクションを起こすことが大切になります。

5-3.今の会社で給料が上がらず辞めようか迷っています。転職すれば給料は上がりますか?

転職を悩む原因が給与を始めとした労働条件にある場合は、まずは上司に相談や交渉をしてみる方法もあります。自分一人で結論づけるのではなく、自分の考えや希望を伝えることで解決に至る可能性があるためです。

転職により給与がアップする可能性ももちろんあります。ただし、業界や企業の状況や自分自身のスキル・経験などによって判断されるものであり、転職で確実に上がるとはいえません。

5-4.職場の人間関係が悪く居心地が悪いです。今すぐ転職すべきでしょうか?

人間関係が原因であれば、上司や人事担当者へ異動を申し出るのも一つの方法です。同じ会社でも部署が変わるだけで、職場環境や人間関係がまったく変わるケースも少なくありません。まずは異動で様子をみてから転職の判断をしても遅くはないでしょう。

ただし、簡単に異動できない職場だったり、社員数が少なく異動が意味をなさなかったりする場合は、転職を検討しても良いでしょう。今あなたが置かれている環境に不安がある場合は、この記事で紹介した相談先に相談することや、自分の感情や思考を整理するのもおすすめです。

いずれにしても、物事への許容範囲は人それぞれなので、「毎日会社に行くのが辛い」「朝を迎えるのが怖い」「仕事のことを考えるだけで涙が出てくる」といった極限状態に陥る前に何らかの手を打ちましょう。

5-5.仕事にやりがいを感じられません。別の職種に転職を検討したほうが良いでしょうか?

仕事にやりがいが見出せないと、「この仕事は自分に合っていない」「もっと自分に合う仕事があるはずだ」と感じ、転職したくなる気持ちが湧いてくるものです。ただ、やりがいとは与えてもらうばかりのものではなく、物事の捉え方や取り組み方によって自分自身で見つけていけるものです。

日々の何気ない業務のなかに工夫できるポイントがないか探してみたり、同じ仕事をしている人に話を聞いてみたりすると、ヒントが得られるかもしれません。自分なりに手を尽くした結果、やりがいが見つけられなかった場合は、転職を決断しても良いでしょう。

5-6.転職先がなかなか決まりません。内定をもらうコツはありますか?

内定をもらうコツはいくつか存在しますが、地道な努力が必要となります。

内定を獲得できる人に共通するポイントは主に以下の3点です。

  • 徹底的な自己分析で自分の強みや魅力を理解している
  • 業界・企業研究が行き届き、自分なりの見解を持っている
  • 面接の練習を繰り返しおこなっている

自己分析や面接に関しては、以下の詳細記事もぜひ参考にしてみてください。

6.まとめ

転職に関する悩みを相談したい場合は、相談先を見誤らないことが重要です。誤った相談先を選んでしまうと、あなたの可能性や選択肢が閉ざされてしまったり、相談相手との関係性に亀裂が生じたりする可能性があります。

身近な人間関係でリスクを背負いたくない場合は、第三者の立場で相談に乗ってもらえる転職サービスや公的機関を利用するのが無難です。自分の状況を踏まえ、誰に相談するのが最善なのか、今一度検討してみましょう。

JOBPALでは、転職相談をおこなっています。転職に関する悩みや不安などがある方は、ぜひお気軽にご活用ください。ご相談は下記からお申し込みいただけます。

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