正社員を辞めたい!退職のメリット・デメリット、辞める前に知っておくべきことを解説
※この記事は6分で読めます。
「正社員の仕事がきつい」
「正社員の仕事以外の働き方が知りたい」
など、正社員のきつい仕事以外の選択肢に関して、疑問を持っている方もいるでしょう。
きつい正社員以外の働き方は多数あるので、無理に続けずほかの選択肢を選んで問題ありません。
今回は、正社員以外の働き方の選択肢、きつい仕事を辞めるメリット・デメリット、辞める前に考えるべきポイントなどについて解説します。この記事を読めば、正社員のきつい仕事から脱却し、自由に働き方を選択する方法がわかります。
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1.正社員辞めたいなら辞めてもいい
正社員として働くのが心からきつい、しんどいと感じる方は、今の仕事を無理に続ける必要はありません。
きついと感じるのは、決してあなたの能力不足や努力不足ではなく、単に正社員という働き方が合っていないだけかもしれません。人それぞれ性格や特性は異なるので、全員が同じ働き方で問題なく続けられることは難しいものです。
このままきつい状態で働き続ければ、心身の調子を崩し、ある日突然仕事に行けなくなってしまう可能性もあります。正社員を辞めるという行為は決して悪いものではなく、あなた自身の心と体を守る大切な術だと覚えておきましょう。
2.正社員辞めたあとの選択肢
働き方の選択肢は正社員だけではありません。正社員がきついなら以下の働き方を選ぶことも可能です。
2-1.契約社員
契約社員とは、契約期間の定めがある有期雇用契約で雇用される社員のことです。基本的に、正社員と同様にフルタイムで働く形ですが、勤務地や業務内容が契約上で明確化されるため、自分の希望に近い働き方を選択しやすくなるメリットがあります。
一方、雇用契約は一定期間ごとの更新となるため、会社都合によっては更新なしと判断されるリスクがある点はデメリットです。
2-2.派遣社員
派遣社員とは、派遣会社に所属し、派遣会社から紹介を受けた取引先企業へ就業する働き方です。雇用契約や給与の支払いは、所属元である派遣会社から受ける形となります。
社員での入社がなかなか難しい大手企業の仕事も多く見られるため、憧れの企業で働くチャンスに恵まれる可能性もあります。
ただし、派遣社員の場合も期間が定められている働き方のため、長期にわたって同じ就業先で働くことが難しい点はデメリットです。
派遣社員の働き方の詳細については以下の記事もぜひご覧ください。
2-3.パート・アルバイト
パート・アルバイトは、自分が希望した短時間のシフトで働くスタイルを指します。給与は時給制で、働いた時間数をかけ合わせた金額が支給されます。採用のハードルが低く、勤務時間や曜日などの労働条件で自由が効く点がメリットです。
一方、高収入が望めない点や、裁量のある仕事を任せてもらえない点はデメリットでしょう。
2-4.フリーランス(個人事業主)
フリーランスは、組織に属せず個人で仕事を受注し、提供したスキルの対価として報酬を得る働き方です。どの仕事をいくらで受注するか、どこで働きいつ休むかなど、すべて自分に決定権があるため、思い描く働き方を実現できる点がメリットです。
その反面、会社員のように毎月決まった日に一定の給料がもらえるという安定感はありません。営業活動や事務処理まで、すべて自分でこなす必要がある点もデメリットでしょう。
3.正社員の仕事を辞めるメリット
「正社員を辞めるのは悪いことではない」といわれても、そう簡単に仕事を辞める決断はできないという方もいるかもしれません。
きつい正社員を辞めたい、でも決断しきれないという方は、以下に挙げる辞めるメリットを理解したうえで再度検討してみましょう。
- 責任感から解放される
- 人間関係の悩みがなくなる
- 自分のライフスタイルに合わせて働ける
それぞれのメリットについてお伝えします。
3-1.責任感から解放される
正社員のきつい仕事を辞めることで、重くのしかかっていた責任感から解放されます。他の働き方に比べて、正社員は業務範囲も広く、大きな責任をともなう仕事を任されます。
そのため、やりがいを感じられる反面、大きなプレッシャーやストレスを抱え続けなければならない役回りです。きつい正社員の仕事を辞めて他の働き方を選択すれば、これらの重荷から解放されるでしょう。
3-2.人間関係の悩みがなくなる
正社員の仕事がきついと感じる要因は、人間関係にあるのかもしれません。その場合、退職することで一気に悩みやストレスから解放され、穏やかな気持ちを取り戻せるでしょう。
どの職場にも人間関係の問題はつきものですが、正社員という立場ゆえ、悩みの要素を多く抱えがちです。
働き方を変えれば、人間関係の悩みがゼロになるというわけではありませんが、少なからず立場によってもたらされていた悩みからは解放されるはずです。
働き方を変えることで、精神的に余裕が持てるようになれば、今まで消耗していたパワーを自分のスキルアップに使うことも可能になるでしょう。
3-3.自分のライフスタイルに合わせて働ける
正社員のきつい仕事から離れることで、自分の理想的なライフスタイルに合わせて働けるようになります。正社員の仕事は、フルタイム勤務が基本となり、残業や休日出勤が発生する場合もあるため、どうしても仕事を軸にした人生設計となります。
しかし、他の働き方であれば、ライフスタイルを軸にした仕事選びができるようになります。家庭を第一優先にした働き方がしたい、趣味や学びの時間をしっかり取りたいという理想も実現可能です。
4.正社員の仕事を辞めるデメリット
きつい正社員の仕事を辞めるメリットは大きいですが、その反面デメリットがあることも知っておくべきです。
- 収入が下がる可能性が高い
- 年齢が上がると新しい仕事に就きにくい
- 社会的信用が低下する
それぞれの要素を知ったうえで納得して結論が出せるよう、デメリットを理解しておきましょう。
4-1.収入が下がる可能性が高い
ある程度勤続していた正社員の仕事を辞めて新たな働き方を選択すると、多くのケースで収入が下がることになるでしょう。
正社員は、月給制や年俸制のため、時給換算すると派遣社員のほうが高い仕事が多々あります。そのため、比較的高時給の派遣社員の仕事を見て安心感を抱く方もいるかもしれません。
しかし忘れてはならないのは、正社員以外の働き方には昇給・昇格やボーナスの支給がないことが多い点です。企業によっては支給されるケースもありますが、正社員とまったく同じとはいかないでしょう。
そのため、年収で考えるとやはり正社員が最も高い水準を保てる働き方となります。
4-2.年齢が上がると新しい仕事に就きにくい
年齢が上がるにつれて、転職先が決まりにくくなる点も理解しておくべきデメリットです。
同じスキルや経験を持った20代と50代の応募者がいた場合、若い人材を採用する企業のほうが多いと想定されます。そのため、ある程度の年齢に達してから正社員の仕事を離れると、次の仕事に就くまでに想定よりも労力や時間を要する可能性があります。
ただし、業界や職種によっては中堅やベテランの人材を欲しているケースもあるため、いかに企業の需要を見つけられるかが肝です。
4-3.社会的信用が低下する
あらゆる雇用形態のなかで、正社員の社会的信用度は最上位です。したがって、正社員から他の働き方に変えることにより、社会的信用が低くなることへの覚悟は必要です。
社会的信用度が下がることで、車や住宅ローンの審査、賃貸物件の入居審査、クレジットカードの発行審査などに通過しづらくなる可能性があります。直近で審査を受ける予定がある場合は、審査のあとで働き方を変えるという判断も必要になります。
5.上司に辞める意思を伝える前に考えるべきこと
きつい正社員の仕事を辞める決心をしたら、退職意思を上司に伝えることになります。しかし、衝動的に伝えるのではなく、その前に立ち止まって考えるべきことがあります。具体的には以下の4点について、今一度考えてから次の行動に移りましょう。
- そもそも今のきつさは解決できないか
- 新しい仕事探しはいつするか
- 残っている有給休暇をどう使うか
- ボーナスが支給される時期はいつか
それぞれの考えるべきことについて、詳しくお伝えします。
5-1.そもそも今のきつさは解決できないか
大前提として、「今あるきつい感情を解決する術は本当にないのか」という点をクリアにしておく必要があります。自分一人の力では難しくても、上司や同僚の力を借りることで、良い方向に導けるかもしれません。
例えば、膨大な仕事を捌ききれないなら、上司に仕事量を減らしてもらう相談をしたり、部署異動を申し出たりすることもできるはずです。
勢いで辞める前にもう一度立ち止まり、自分が何に悩み、きついと感じているのかを整理しましょう。そして、一度は解決できないと判断した理由は何だったのか、その理由は本当に正しいものなのかを検討しましょう。
5-2.新しい仕事探しはいつするか
転職活動をいつから始めるかという点は、現職の正社員の仕事を続けながら考えておきましょう。大枠で見ると、在職中に始めるか、辞めてから始めるかの二択ですが、すぐに仕事が決まる保証はないことから、働きながら始めるのが得策です。
次の仕事が不透明のまま退職し、仕事が決まらない時期が続くと、収入が無い期間ができ、生活が苦しくなったり、その状態を回避しようと焦って希望とは異なる仕事に決めてしまったりするリスクがあります。
正社員のきつい仕事をしながら転職活動を進めるのは心身ともに厳しいかもしれませんが、余裕をもったスケジュールを組み、無理なく両立するようにしましょう。
5-3.残っている有給休暇をどう使うか
退職日を決める際は、有給休暇の残日数を確認し、消化してから退職を迎えられるようなスケジュールを立てましょう。
残日数が多いほど最終出社日が早まることになるため、上司に退職の意思を伝えるのが遅くなると、そのぶん退職日が後ろ倒しになるか、有給休暇を消化しきれず退職日を迎えることになってしまいます。
そのため、早め早めに行動し、せっかくの権利である有給休暇をうまく活用するように心がけましょう。
5-4.ボーナスが支給される時期はいつか
ボーナスの支給時期の確認もしておきましょう。正社員として日々きつい仕事をこなしてきた実績を考慮すると、時期によってはボーナス支給までは仕事を続けるという選択もありです。
たとえ退職意思を上司に伝えたあとでも、ボーナス支給日まで働いていれば支給対象に含まれます。辞めたい気持ちと新しい仕事との兼ね合いを見ながら、後悔しない退職時期を検討しましょう。
6.まとめ
今回は、正社員の仕事がきついと悩んでいる方に向けて、正社員以外の選択肢やきつい正社員を辞めるメリット・デメリットなどについてお伝えしました。
正社員の仕事は社会的信用度も高く、安定的な雇用で働ける魅力ある働き方です。
しかし、きつい思いを耐え続けながら心身に鞭を打って働き続けるのは、決して正解ではありません。無理を重ねた結果、心身を病んでしまっては取り返しがつかなくなってしまいます。
今まさに、正社員としてきつい状況に立たされている方は、ここでご紹介した正社員のメリットやデメリットを踏まえたうえで、本当に自分が望み納得できる働き方はどのようなものか、この機会に自分の気持ちと向き合って考えてみましょう。
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