期間工は副業してもいい?働ける時間や副業の例、働く際の注意点を解説

※この記事は5分で読めます。
「期間工って副業しても良いの?」
「期間工ができるおすすめの副業が知りたい」
など、期間工の副業に関して詳しく知りたい方もいるでしょう。
期間工の方は、就業規則で禁止されていないかぎり、基本的に副業をしても問題ありません。
今回は、期間工でも副業しても良いのか、副業で何時間まで働けるのか、副業するメリットや注意点、副業の例などを解説します。この記事を読めば期間工の副業のことがよくわかり、収入を増やすヒントが得られます。
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1.期間工は副業しても良いの?
結論からいうと、期間工の方が副業することは可能です。厚生労働省の資料には以下のように書かれています。
裁判例を踏まえれば、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である。
副業・兼業を禁止、一律許可制にしている企業は、副業・兼業が自社での業務に支障をもたらすものかどうかを今一度精査したうえで、そのような事情がなければ、労働時間以外の時間については、労働者の希望に応じて、原則、副業・兼業を認める方向で検討することが求められる。
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引用:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000996750.pdf
ただし、このガイドラインでは「認めることが適当」という表現に留まっており、企業に対して「必ず副業を認めること」という表現にはなっていません。期間工に限らず、就業規則で禁止されている場合は副業はできないので注意が必要です。
なお、副業禁止の企業に在籍しながら、企業に黙って副業で稼ぐ「二重就労」をした場合、会社にバレてしまう可能性があります。
副業をして収入が増えると、住民税が高くなります。企業が住民税を天引きする際は、まず各企業が毎年1月までに前年の給与支払い報告書を自治体に提出し、自治体が給与額に応じて計算した住民税を計算して企業が天引きする流れとなるためです。
この際、他の従業員よりも明らかに住民税が高いことで副業がバレる可能性があります。
また、期間工は地方の工場で働くケースが多く、副業として働ける場所が限られるため、上司や同僚に副業中の姿を見られる可能性もあります。
就業規則で副業が禁止されている場合、隠れて副業をしないようにしましょう。
以下の記事では期間工の仕事や副業について詳しく解説しています。
2.期間工は副業で何時間まで働ける?
期間工が副業のために使える時間の長さは、働き方によっても異なります。
まず、個人事業主として副業する場合、労働時間に制限はありません。体力が続いて本業に支障が出ない限り、何時間でも働いて収入を増やすことができます。
一方、個人事業主ではなくパートやアルバイトなどで副業する場合は、労働基準法で働ける時間が定められています。本業と副業を合わせて働ける「法定労働時間」は以下のとおりです。
- 1日:8時間
- 1週間:40時間
- 1週間に最低1日の休日と4週間で4日以上の休日を取ることが必要
上記の数字は、本業と副業で合算されます。労働基準法第38条には「労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する」とあります。
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参照:e-Gov「労働基準法」
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049
仮に本業で週40時間働いた場合、副業はすべて法定労働時間を超えることになります。法定労働時間外の労働には、月45時間、年間360時間という制限(原則)がある点に注意が必要です。
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参照:厚生労働省「時間外労働の上限規制わかりやすい解説」
https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf
以下の記事では、副業の労働時間の注意点についてより詳しく解説しています。
3.期間工が副業をするメリット
期間工が副業をすると、さまざまなメリットが得られます。具体的に考えられるメリットは以下の3つです。
3-1.より効率的に収入を増やせる
副業を始めることで、安定した収入を確保できるメリットがあります。
期間工は有期雇用契約であり、賞与を受け取れたり福利厚生を得られたりする正社員と比較して年収は低い傾向にあります。しかし、期間工をしながら副業すれば収入の柱が増え、自由に使えるお金を増やすことができます。
また、期間工が契約満了になって本業の収入がなくなったときも、副業収入があれば生活を安定させられます。お金の心配をせず、じっくりと次の仕事を探せるでしょう。
3-2.空き時間を有効に使える
期間工は多くの場合、土日が休みであり、週末はやることがなく時間を持て余している方も少なくありません。寮が街から離れているケースも多く、娯楽も少ないためダラダラと過ごしてしまいがちです。
しかし、空き時間を使って副業をすることで、時間を有効に活用しながら収入を増やせます。
3-3.スキルが身につく
多くの会社で役立つスキルが身につけられることも、期間工が副業をするメリットの一つです。
期間工の仕事の多くは工場のライン作業であり、マニュアルを守れば誰でもできます。ただ、期間工を満了して他の企業で就職活動をする際に役立つ経験やスキルは、フォークリフトなどの一部を除いてあまりありません。
しかし、副業をしておくと、副業で得たスキルを期間工が満了したあとの仕事に活かせる可能性があります。例えば、WebデザインやプログラミングのスキルはIT企業への就職につなげられますし、Webライティングで文章作成力を磨けば営業から事務まで幅広く役に立ちます。
期間工として働いているうちにスキルアップしておけば履歴書の内容も充実し、正社員としての仕事を探す際に有利に働くでしょう。
4.期間工におすすめの副業の例
続いて、期間工が始めるおすすめの副業をご紹介します。
4-1.単発バイト
期間工が副業で稼ぐ方法としてもっとも手軽に始められるのは単発バイトでしょう。単発バイトは土日祝日にできることが多く、雇用契約も結ばないため気軽に空いた時間で始められます。
コンビニや飲食店のアルバイトでは「平日もシフトに入ってほしい」といわれる可能性もありますが、単発バイトならその心配もありません。
また、単発バイトは種類が多く、自分の得意・不得意や体力に合わせて仕事を選べるのがメリットです。さまざまな仕事がありますが、一般的には以下のような仕事から選べます。
- 軽作業
- 清掃
- ポスティング
- 飲食配達員
- 引越し業者
- 覆面調査員
- イベント設営 など
以下の記事では単発バイトにおすすめの仕事をご紹介しています。併せてご覧ください。
4-2.在宅ワーク
在宅ワークは寮など生活空間にいながら仕事ができるため、移動時間も必要なく、効率よく働けます。落ち着いた環境で集中して作業できるでしょう。
在宅ワークといっても種類はさまざまですが、仕事を通じてスキルを向上させることで今後の転職活動が有利になることもあります。
具体的な在宅ワークの種類は以下のとおりです。
- エンジニア
- Webライター
- 動画編集
- 封入作業
- 組立(キーホルダーやガチャガチャなど)
など
エンジニアやWebライター、動画編集は一定のスキルや顧客を獲得するだけの営業能力も求められますが、経験を積むことで将来的にフリーランスとして独立も可能です。
学習の時間がとれない方や、すぐにでもお金を稼ぎたい方は、封入や組立といった内職の仕事を選ぶこともできます。単価は低い傾向にありますが、専門スキルがなくても空いた時間でコツコツ稼ぐことができます。
5.期間工が副業する際の注意点
期間工以外の収入が得られるのが魅力の副業ですが、始める前にこれからご紹介する注意点があることを知っておきましょう。
5-1.副業する前に就業規則を確認する
副業は、あくまで本業の妨げにならない範囲でするものです。副業を始める前には就業規則を確認し、副業をしても問題ないことを確認しましょう。
就業規則が見つからない場合や、読んでも副業の記載が見当たらない、わからないときは人事部に確認しましょう。
5-2.本業に影響がない範囲内で副業する
副業を頑張りすぎて疲れてしまい本業のパフォーマンスが落ちたり、体調を崩して本業を休むことになったりなど、本末転倒な事態が起こらないように注意することも必要です。
副業をする際はしっかりと体調を管理し、自身の体力で問題なくこなせる範囲の仕事量に抑えるなどの工夫をしましょう。
6.まとめ
就業規則で問題がなければ、期間工が副業で稼ぐことは可能です。有期雇用である期間工だからこそ、副業で将来を見越したスキルを身につけたり収入の柱を増やしたりすることは大切になるでしょう。
もし今働いている期間工が副業NGで、将来的に本業+副業の2本で稼ぎたい場合は、副業OKの企業に転職するという選択肢もあります。
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