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更新日:2023年02月27日

製造業の採用状況は?コロナ禍でもおすすめの転職先6つとポイントを解説

製造業の採用状況は?コロナ禍でもおすすめの転職先6つとポイントを解説

※この記事は6分で読めます。

「製造業ってコロナでも転職できる?」
「製造業界で働くメリットが知りたい」
など、製造業界とコロナ禍の関係に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

製造業はコロナ禍で業績が悪化した分野もありますが、テレワークや郊外への移住などに関連した分野では好調な業績を示しており、転職先として魅力的です。

今回は、コロナ禍における製造業の採用環境や、コロナ禍で製造業が伸びている理由、転職する際のポイントなどを解説します。この記事を読めば、コロナ禍における製造業の転職事情がよくわかり、転職活動に活かせるようになります。

1.製造業はコロナ禍でも採用活動が活発化

新型コロナウイルスの影響によって売り上げが急速に悪化した企業が多かったものの、2020年後半からは製造業の業績動向は回復基調にあります。

すでに有効求人倍率は2020年1月のコロナ前の水準まで戻っていますが、今後も新型コロナウイルスが収束に向かうことで経済活動の回復が期待され、求人数は増加していくでしょう。

とりわけ一部の製造業では需要の高まりから人材が不足し、採用を活発化させている状況です。

以下の記事では、コロナ禍における転職活動について解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

2.製造業がコロナ禍でも伸びる理由

コロナ禍で業績が落ち込む業界がある一方、コロナ禍でも製造業が伸びる理由はどんなところにあるのでしょうか。

2-1.働き方の変化

コロナ禍においてテレワークが推進されたことが、製造業の業績が伸びている一因です。テレワークによって自宅でも職場と近い作業環境を整える必要が生じたため、携帯電話や通信インフラサービスといった電子機器の需要が高まっており、好調な売上が続いています。

また、人々が自宅で過ごす時間が増えたことから、快適に過ごすための家電用品も売れ行きを伸ばしています。

2-2.行動の変化

コロナ以前と比較すると、会社員の通勤手段や私生活の行動にも変化が見られます。鉄道やバスなどを通勤手段としていた人が「人と密にならずに移動できる手段」として自動車や自転車で通勤するようになったため、自動車や自転車のニーズが高まっています。自動車や自転車を製造するメーカーにとっては追い風といえる状況です。

2-3.海外で高まる日本製品の需要

農業機器や建築機器、車両などにおける日本製品の人気はコロナ禍でも高く、需要も高まっています。

海外ではコロナ禍を契機に都市部から郊外に移り住んで住宅を新築する人が多く、建築機器などの需要増につながっています。

農業機器においても、大手の「クボタ」がインドの農機大手「エスコーツ」を約1,400億円で買収するなど、アジア圏のシェア獲得に向けた動きが活発です。

3.未経験でも働きやすい製造業の工場は未経験でも働きやすい?

次に、製造工場の働きやすさについて解説します。 以下の記事では、製造業の仕事内容について詳しく解説しています。併せてご覧ください。

3-1.製造工場の求人は未経験でも働ける

製造工場の現場のほとんどではマニュアルが完備されており、現場担当者はマニュアルに従って動くことが求められます。

異業種からの転職で専門知識や経験がなくても、マニュアル通りに作業を進めればすぐに覚えられる作業も少なくありません。感覚やスキルに頼らず仕事を身につけられるという意味で、未経験でも働きやすい仕事です。

3-2.工場勤務のメリット

工場勤務の仕事には、大きく分けて以下のようなメリットがあります。

  • 未経験でも挑戦できる仕事が多い
  • 学歴やブランクによって採用が左右されない
  • 一人で黙々とこなせる仕事が多い
  • 福利厚生が充実している

工場は未経験でもマニュアルを遵守すればこなせる作業が多く、クリエイティブな能力を必要としないことから、学歴やブランクに関係なく採用される可能性があります。

また、人とのコミュニケーションというより機械と向き合って仕事をすることが多いことも、人によってはメリットに感じるでしょう。大手グループに属した工場であれば福利厚生も充実しており、安定して長く働ける可能性があります。

工場勤務のメリットについては以下の記事で詳細に解説しています。工場勤務の種類や注意点までご紹介していますので、気になる場合はぜひチェックしてみてください。

4.コロナ禍でも転職におすすめの製造業6つ

ひと口に製造業といっても、コロナ禍において業績を伸ばしている企業もあれば、そうでない企業もあります。転職活動をするなら、今後の成長が期待できる伸び盛りの企業に身を置くことが重要です。今後の成長が期待できる製造業を5つご紹介します。

4-1.自動車

自動車は人との密を避けて移動ができることから、コロナ禍での需要が飛躍的に高まりました。そのため、自動車工場は慢性的な人手不足ともされており、転職先としておすすめの製造業の一つです。

自動車の電動化・自動化に必須の「半導体」に関しても、引き続きニーズは高まり続けるでしょう。

4-2.自転車

自動車同様、人との密を避けられる移動手段です。健康需要の高まりを受け、世界的な自転車ブームが続いています。自転車競技の最高峰である「ツール・ド・フランス」はサッカーのワールドカップ、オリンピックと並ぶ三大スポーツイベントとして知られており、競技としての地位も確立されています。

今後も健康増進に対する人々の意識は変わりにくいと予想されるため、長い目で見ても注目の製造業といえるでしょう。

4-3.医療機器

医療機器の製造や輸入した医療機器を販売する医療機器製造販売業も、数ある製造業の中で好調な業界です。

コロナ禍においては、緊急性が低い診療科で手術や診察が延期されるなどで、関連する医療機器の売上が減少した時期もありました。しかし、もともと景気の影響を受けにくいこともあり、コロナ対策の進展に伴って業績は回復しています。

医療は暮らしに欠かせないものであることから、今後も安定した需要が期待できるでしょう。

4-4.建設機械

コロナ禍によるテレワークの推進でWEB会議や在宅ワークができるようになったため、国内外を問わず郊外に戸建住宅を建てる人が増えるなど、住宅需要が増加しました。それにともない、国産の建設機械の輸出も増加傾向にあります。

この先も公共工事や建築工事がなくなることは考えにくいため、需要は落ちにくい分野です。

4-5.半導体・電子部品

半導体は、スマホや家電、IoT機器、電気自動車など、さまざまな分野で世界的な市場拡大が見込まれています。

テレワークが推進され、会社に在籍したまま地方に移住する人も増えたことで、家でも会社と同じ作業をするためにPCやモニター、Webカメラ、会議ツールなどのIT機器の需要が高まっています。

自宅で快適に過ごすための家電にも半導体は使われており、コロナ禍の収束後も安定した需要が見込まれます。

4-6.食品製造

コロナ禍においては、外食する人が減った一方、自宅で食事や料理を楽しむ人が増えました。そのため食品製造業にも活気があります。

最近は調理済み食品や弁当、惣菜などのテイクアウト、デリバリーの利用など、家庭外で調理された食品を持ち帰って食べる「中食」という食文化も広まっています。

5.コロナ禍における製造業への転職ポイント4つ

コロナ禍を契機に業績が上がった企業への転職を成功させるには、面接で高評価を得ることが必要です。転職活動で意識するべきポイントを4つご紹介します。

5-1.業績悪化を転職理由に挙げるときは伝え方を工夫する

転職の面接では、採用担当者の多くが応募者の経験やスキル、意欲、人柄を重視する傾向にあります。そのため、転職理由として所属企業の業績悪化を前面に出す必要はありません。

また、「業績が悪化する業界から移りたい」という回答では良い評価は得られません。「自身のスキルや経験を活かしたい」「御社なら自分の能力を発揮できる」といったように、自身の意欲やスキルをアピールしましょう。

もし転職理由に前職の業績悪化を挙げる場合は、苦しい業績のなかでどのような改善を試みたか、といったことも伝えると、人柄や能力面で評価される可能性が高まります。

5-2.即戦力を求めていることを意識する

人手が不足している製造業では、即戦力となる人材を求める傾向にあります。転職活動では自身の経験やスキルを棚卸しして、即戦力としてアピールできる材料はどんなものがあるか検討してみましょう。

入社してすぐに活躍できる人材だと主張できれば、面接でも高く評価されるでしょう。

5-3.前職が製造業の場合はスキルをアピールする

製造業においてコロナ禍で業績が落ちた企業から需要増が見込まれる企業に転職することは、転職者にとっても企業にとってもメリットがあります。

ひと口に製造業といっても手掛ける製品は多岐にわたりますが、製造の流れや業務で注意すべきポイントは共通することも少なくありません。異なる製造分野だとしても製造業からの転職であれば、前職でのスキルを活かした活躍を期待してもらえる可能性が高いと考えられます。

5-4.ITスキルがある場合もアピールできる

近年の製造業では、DXによって工場システム全体の最適化や効率化が推進される傾向にあります。このため、異業種からの転職でもITスキルの高い人材はニーズが高く、スキルを活かせる他部署に配属される可能性もあります。

6.製造業に転職するために有利な資格

製造業への転職は無資格でも不可能ではありませんが、企業にマッチした資格があれば、さらなる高評価も期待できます。ここからは、製造業の転職で有利になる資格をご紹介します。

6-1.衛生管理者

衛生管理者は、職場で働く人の心身の健康維持・労働災害防止のための業務を担う役割として、労働安全衛生法で定められた国家資格です。

常時50人以上の労働者を置く事業所では所定数の衛生管理者を選任することが義務付けられています。一定規模の製造業へ転職する際に所持していれば、高評価につながるでしょう。

以下の記事では、衛生管理者の概要や資格取得の流れなどについて詳しくご紹介しています。衛生管理者の資格を取得してみたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

6-2.安全管理者

安全管理者は、製造業や運送業、林業、鉱業などの法定業種のうち、労働者が常時50人以上いる事業所において、屋外的業種や工業的業種で選任することが義務付けられている資格です。

有資格者が少ない企業では、資格を持っているだけでも評価される可能性があるでしょう。

6-3.電子機器組立技能士

電子機器組立技能士は、電子機器の組立に関する知識と技能を習得した人が取得できる国家資格です。電子機器の組立・修理に欠かせない資格であるため、電子機器を扱うメーカーでは高く評価されます。

6-4.電気工事士

電気工事士は、電気設備の点検や工事などを担うことができる資格です。電気は生活に不可欠なものであり、今後も需要がなくなることはない安定した分野です。製造現場ではほとんどの場合で電気設備を使うため、有資格者の存在は欠かせず、製造業への転職では大いに有利になります。

以下の記事では、電気工事士の仕事内容などを詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

6-5.語学資格

製造業では大手を中心に海外に工場拠点を持つ企業も多くあり、語学が堪能である人は高評価につながります。

中小企業でも海外出張で現地のメーカーを視察するようなことは決して珍しくなく、語学力があれば重宝されるでしょう。海外勤務・出張を希望している人も、語学に関連する資格を取得しておくこともおすすめします。

7.まとめ

ひと口に製造業といってもその領域は実に幅広いですが、自動車、自転車、半導体、IT機器、医療機器など、コロナ禍であっても業績を伸ばしている企業は数々あります。マニュアルが完備された工場であれば実務経験を求められないケースもあり、異業種からの転職も十分可能でしょう。転職先企業で評価されやすいスキルや資格を取得していれば、転職成功率はさらに高まります。

JOBPALでも、製造業・工場関係の求人をご紹介しています。コロナ禍であっても成長を続ける業種への転職を目指すなら、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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