正社員勤務の悩み
更新日:2023年12月18日

高学歴ニートから就職できる?今のまま働かないでいる末路

高学歴ニートから就職できる?今のまま働かないでいる末路

※この記事は5分30秒で読めます。

「高学歴ニートでも大手企業に就職できる?」
「高学歴ニートになってしまうのはどのような理由があるから?」
など、高学歴ニートに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

高学歴ニートの方は、年齢を重ねるほど就職に不利になってしまいますが、気持ちを新たに思い切って社会に飛び出すことで就職できる可能性も十分にあります。

今回は、高学歴ニートは大手企業に就職できるのか、高学歴ニートになってしまう理由、就職に成功するコツなどを解説します。この記事を読めば、高学歴ニートのことがよくわかり、効率的に就職するコツがわかるようになります。

1.高学歴ニートから大手企業に就職できる?

就職活動で学歴は重要な要素の一つです。学歴を活かすことで、大手企業からの内定を得るチャンスもあります。

ただし、一度ニートになってしまうと高学歴の方でも大手への就職は難しいのが現実です。

理由としては、中途採用の場合、ポテンシャルや学歴よりも即戦力のスキルを持っていることが重視されるためです。

絶対に不可能ということではありませんが、特に社会人経験がないままニートになってしまった方の場合は、たとえ高学歴でも大手企業への就職の難易度は高くなるでしょう。

2.高学歴ニートはどれくらいいる?

文部科学省の「令和3年度学校基本調査」によると、大学卒業者583,518人中、進学を選んだ方は68,776人(11.8%)、就職者は432,790人(74.2%)でした。

一方、進学も就職もしていない人は9.6%となっています。

同様に修士課程修了者のデータを見ると、修了者71,714人のうち、進学も就職もしていない方の割合は8,577人(12.0%)です。

進学も就職もしていない方のなかには、個人事業主として開業した方や会社を起業した方もいるでしょう。そのため、一概に全員がニートというわけではありませんが、この数字のなかに高学歴ニートも含まれていることになります。

3.高学歴ニートになってしまう3つの理由

高学歴の方は、過酷な受験戦争や大学入学後の単位取得といった関門をクリアしてきており、学力や能力が高い方が多いはずです。

それでは、なぜ学力や能力が高いのにニートになってしまうのでしょうか。考えられる理由を3つご紹介します。

  • プライドが高すぎる
  • 働いた経験が少なすぎる
  • 学歴にプレッシャーを感じている

それぞれの理由についてお伝えします。

3-1.プライドが高すぎる

高学歴の方がニートになってしまう理由として考えられるのが、プライドの高さです。

高学歴であるという自分の経歴を誇りに思うあまり、「中小企業には就職したくない」「誰でもできる仕事は自分の仕事ではない」と意地になってしまっていることが考えられます。

これまで勉強してきた経験や学歴に見合う就職先を見つけたい、と思うのは当然のことです。

しかし、あまりに大手志向になりすぎて無意識のうちに周囲を見下すような考えになってしまっている可能性があります。

学歴に自信があるのにうまく就職できない方は、大手以外への就職はあり得ないという固定概念を捨て去るところから始める必要があるでしょう。

3-2.働いた経験が少なすぎる

一般的に大学生はアルバイトを経験していることが多く、それは就職活動でも自分の経験や強みとしてアピールできます。人によっては、高校生のときからアルバイトをしている方もいるでしょう。

学生時代にアルバイトを経験して社会勉強をしておくことは、就職活動において有利に働きます。

一方、高学歴の方は周囲がアルバイトをしてきた期間を勉強に充ててきた方も多く、アルバイト経験がまったくない方も珍しくありません。

経験のなさから働くことに不安を感じて就職に踏み切れなかったり、簡単なビジネスマナーがわからないことで面接に落ちたりして、ニートになってしまうことが考えられます。

3-3.学歴にプレッシャーを感じている

高学歴であるがゆえに、「絶対に就職活動で失敗はできない」と必要以上にプレッシャーを感じてしまうことも、高学歴ニートになる要因の一つです。

勉強で努力して大きな成功を収めてきただけに、失敗に対しての免疫がないケースも少なくありません。

親や親戚の期待に応えなければいけない、大学のランクにふさわしい就職先から内定を得なければいけない、というプレッシャーから就職活動に慎重になり過ぎた結果、高学歴ニートになってしまうことも考えられます。

4.【タイプ別】高学歴ニートになる方の特徴

高学歴ニートの方は、そもそも働く意思がない方と、働く意思があるのにうまくいかない方に分類されます。

また、働く意思がある方は、挫折が怖くて動けないタイプと就職活動がうまく進められないタイプに分けられます。

上記のタイプ別に、高学歴ニートになる方の特徴をみてみましょう。

4-1.そもそも働く意思がないタイプ

そもそも働く意思がない方は一定数います。高学歴の方は、論理的な思考、洞察力といった勉強に関連する能力に優れている傾向にあります。

だからこそ社会に出て働くということに意義を見出せず、働く気力がわかないということが考えられます。

また、働かなくても実家で生活していける、親が働いているから生活に困らないといったように、親の収入が十分にある環境に頼ってニートになってしまう方もいます。

4-2.働く意思はあるが挫折が怖いタイプ

ニートの定義は、「学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けない」ことです。つまり、そもそも働く気がない方だけでなく、結果的に働いていない方もニートに含まれます。

これまで学業で挫折した経験がない方は、たとえ働く意思があっても社会で自分が通用するのか自信が持てず、ニートになってしまうこともあるでしょう。

また、就職する前から仕事に対して過度な不安を抱えてしまい、就職活動に踏み切れないことも考えられます。

4-3.就職先を見つけられないタイプ

高学歴ニートの方のなかには、働きたい気持ちがあって就職活動に精を出しているのに、結果的に就職できていないパターンもあります。

その原因の一つとして考えられるのが、社会経験の少なさからくるコミュニケーションや面接への苦手意識です。

高学歴の方は、書類選考で高評価を受けるケースが多いですが、面接が苦手で内定に至らない可能性もあります。たとえ高学歴であっても、面接に失敗してしまうと内定はもらえません。

また、高学歴であることによって「上場企業や大手企業に就職しなければいけない」と就職先の選択肢を、自分で狭めてしまっていることも考えられます。そのような方は、選択肢を広げることも重要です。

やりがいのある中小企業をチェックしてみたり、正社員にこだわらずに就職先を探したりすることで、状況が劇的に改善する可能性もあります。

5.高学歴ニートのままでいたときの末路

現状すでに高学歴ニートになってしまっている方は、1日でも早くその状態から脱却する方法を考えるべきです。

高学歴ニートのまま時間が過ぎてしまった場合に、考えられる末路について考察してみましょう。

  • 社会復帰できなくなる
  • 社会的な信用を得られない
  • 他の学歴の方より収入が低くなる

それぞれの末路についてお伝えします。

5-1.社会復帰できなくなる

どれだけ高学歴な方でも、働いたことがない期間が長引くと就職に不利になります。

特に30代を迎えたあとは、いざ就職しようと決意しても、どこも採用してくれずに社会復帰できない可能性が高まります。

年齢を重ねるほど即戦力を求める求人ばかりになり、働いた経験がない方が選べる仕事の幅は狭まっていくでしょう。

5-2.社会的な信用を得られない

クレジットカードを作ったり、マイカーローンや住宅ローンを組んだりするには社会的な信用が必要であり、信用のもとになるのは安定した収入です。

ニートの状態では、安定した収入がないことから社会的な信用を得られず、ローンを組むことはもちろん、賃貸物件を借りることすら難しくなります。

年齢を重ねると、お金を借りたり賃貸物件を探したりといった、審査の通過が必要なケースが増えていくことが考えられます。

「お金を借りられなくて人生設計が狂った」といった苦労を味わうことがないよう、早いうちに就職して収入を安定させておくことが重要です。

以下の記事では、ニートから脱却する方法についてより詳しく解説しています。

5-3.他の学歴の方より収入が低くなる

新卒で就職した場合、大卒や大学院卒の方は、高卒や中卒の方よりも初任給が高いことが一般的です。

しかし、高卒の方がコツコツと昇給を続けることで、高学歴ニートの方より給料が高くなることも当然考えられます。

どのような仕事に就くかによっても給与体系は異なるものですが、高学歴ニートの状態を長く続けるより、高卒でコツコツと働いたほうが生涯収入の面で有利になることも珍しくありません。

6.高学歴ニートから就職に成功するためのコツ

高学歴ニートの状態から抜け出すには、これまでの固定概念を捨て、考え方を変えることが重要となります。高学歴ニートの方が就職に成功するためのコツやポイントについてご紹介します。

  • 周りと比較するのをやめる
  • 自己分析を徹底的におこなう
  • 幅広い視野を持って行動する
  • 社会との接点を作る
  • 人生設計を立ててみる
  • キャリア相談をしてみる

それぞれのコツを理解していきましょう。

6-1.周りと比較するのをやめる

高学歴ニートからの脱却を狙うなら、まずは周囲と自分を比較するのをやめることから始めてみましょう。

高学歴の方のなかには、誰もが知る大手企業で働いている、起業して社長になったなどの成功体験をしている方が大勢います。ただ、同じような働き方が自分にも合っているかはわかりません。

周囲に負けないネームバリューのある企業で働かなくてはならないと思っていると視野が狭くなり、優良企業に就職するチャンスを失うことも考えられます。

周囲との比較をやめて自分自身としっかり向き合い、自分が本当にやりたい仕事は何か、将来どうなりたいかを考えることが重要です。

それによって就職の目的がはっきり決まり、ニートから脱却できるかもしれません。

6-2.自己分析を徹底的におこなう

高学歴ニートの方は、自分がどのような企業で働きたいのか、自分にはどのような強み・弱みがあるのかという自己分析が不足しているケースがあります。

高学歴ニート状態から脱却するためには、しっかりと自己分析をすることが大切です。

自己分析をしていくうちに、自分にはどのような強み・弱みがあるのか、強みをどのような企業なら活かせるのかといったことが整理でき、自分が希望する仕事や職場環境が明確になってきます。

自分が求める仕事の環境や将来の目的がわかれば、軸のブレない就職活動ができ、内定獲得の可能性も上がるでしょう。

自分に合う仕事を見つけるために、まずは自分という人間を再度見つめ直してみることが大切です。

以下の記事では、転職活動時の自己分析についてより詳しく解説しています。

自分にどのような適性があるのかわからない方は、適性診断を利用するのがおすすめです。客観的な分析結果を見ることで、自分ではわからなかった適性を知るきっかけになるでしょう。

JOBPALでは「ベストジョブ診断」をご提供しています。2択4問の診断に応えるだけで自分のベストジョブがわかります。今後のキャリアやニートからの脱却方法に悩んだ際はぜひご活用ください。

6-3.幅広い視野を持って行動する

高学歴の方は「成績が良い方ほど優秀」という世界観のなかで生きてきたはずです。その考えは学生にとっては正しいのですが、社会に出ると成績だけが評価の対象にはなりません。

人間性や人柄、積極性、謙虚さなど、数値では測れない部分が仕事の評価につながることも多くあります。

成績の良さがすべてという価値観から少しずつ視野を広げ、数値化できない自分の長所や短所を知ることを意識して行動してみましょう。

視野が広がれば、学歴や会社の規模だけに捉われない就職活動ができ、内定を獲得できるかもしれません。

6-4.社会との接点を作る

ニートから脱却するためには、できる限り社会と接点を持つことが大切です。

例えば、アルバイトを経験すれば面接でのアピールに利用できるだけでなく、自分の適職を考える参考にもなります。

視野を広げる意味で、今まで参加したことがなかった活動(ボランティア活動など)を始めてみるのも良いでしょう。

積極的に社会との接点を持ち多くの方と交流したり仕事に没頭したりすることは、自分に向いた仕事や将来の目標を考えるきっかけになるはずです。

6-5.人生設計を立ててみる

高学歴ニートになってしまっている方でも、今からやり直すことは十分に可能です。諦めず、もう一度自分の人生設計を立ててみましょう。

25歳までに就職する、30歳までに結婚するといった人生設計を立て、それを実現するにはどれくらいの年収が必要か考えてみましょう。

仕事へのモチベーションにつながり、就職活動に力を入れるきっかけになるかもしれません。

いきなり就職活動を始められない方は、小さな目標からでも構いません。アルバイトをして1年後にスマートフォンを買い替える、などといった目標があれば、アルバイトが社会復帰するきっかけにもなります。

6-6.キャリア相談をしてみる

高学歴ニートの方は社会経験が少ないこともあり、一人で悩んでも将来の目標や自分に合った就職先がわからないことがあります。

そのようなときは、就職や転職に詳しいアドバイザーに相談することも検討しましょう。客観的に自分を分析してもらえれば、今まで考えつかなかった天職に巡りあえる可能性もあります。

JOBPALでは、キャリアパートナーによる転職サポートを実施しています。面談では丁寧にヒアリングで現状を把握し、希望や適正に沿った企業をご紹介します。お気軽にご相談ください。

7.まとめ

高学歴ニートの方は、その状態が長引いて年齢を重ねるほど社会復帰が難しくなります。

自分の視野を広げたり自己分析を徹底したりといったところから就職活動の準備を進め、なるべく早い社会復帰を目指しましょう。

自分一人での就職活動に限界を感じたら、転職サイトや転職エージェントを利用するのがおすすめです。

JOBPALではさまざまな職種の正社員求人を掲載したり、転職活動をサポートしたりしています。求人情報のチェックはもちろん、面談についてもぜひ下記のリンクをご覧ください。

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