正社員勤務の悩み
更新日:2023年12月18日

新卒で社内ニートになりたくない!原因や防ぐ方法を解説

新卒で社内ニートになりたくない!原因や防ぐ方法を解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「新卒で社内ニートになる理由は?」
「社内ニートからもとに戻る方法が知りたい」
など、新卒が社内ニートに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

社内ニートは新卒・新入社員でもなる可能性があり、早くその状態を解消しなければキャリア形成やスキルアップに悪影響を及ぼします。

今回は、社内ニートの概要や社内ニートになった新卒のスケジュール例、なりやすいタイミングや社内ニートになるのを防ぐ方法などを解説します。この記事を読めば、新卒が社内ニートになる原因がよくわかり、自分が社内ニートにならないための対策を打てるようになります。

1.社内ニートとは?

社内ニートとは、会社に出社をしても仕事を与えられず、1日ずっと暇を持て余している人のことです。

そもそもニートとは「学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けない」といった方のことですが、社内ニートは出勤しているのにほとんど仕事を任されないといった状態の人を指します。

以前は窓際族という言葉もありましたが、これは定年間際のベテラン社員のことを指していました。

一方、社内ニートには20代~30代の働き盛りの方も含まれます。そのため、入社したばかりの新卒の人でも、何らかの理由で社内ニートになってしまう可能性があります。

2.社内ニートになった新卒の一日のスケジュール例

社内ニートと呼ばれる人がどのように1日を過ごすのかは、会社や職種によって、またその人それぞれによって異なるため、一概にはいえません。

ただ、重要な仕事を任されずに、暇を持て余しながら1日を過ごすという点では共通しています。代表的な社内ニートの1日としては、以下のようなスケジュールが考えられます。

8:15 出社

8:30 朝礼・ラジオ体操

8:45 部署の清掃

9:00 メールのチェック

10:00 仕事を振られず、Excelで表を作るなどして過ごす。かかってきた電話に対応するなど、雑務は任されることもある

12:00 昼食・休憩

13:00 上司の指示でコピー取りや資料作成などをおこなう

15:00 社内のマニュアルを読み込む、机の周辺を整理する

17:00 定時で退社

1日のうちに指示されるのは、コピーやシュレッダー、資料のとりまとめなど簡単なものばかりです。それ以外の時間はパソコンを操作したりマニュアルを読み込んだり、暇な時間をいかにつぶすかを考えて1日を過ごすことになります。

毎日が激務の方から見れば羨ましく感じるかもしれませんが、懸命に働く社員を見ながら過ごすのはつらいものです。

3.新卒で社内ニートになる原因

なかには、新卒で社内ニートになってしまう場合もあるかもしれません。では、どのような原因から新卒で社内ニートになってしまうのでしょうか。考えられる原因を2つ紹介します。

3-1.企業側の原因

1つ目に考えられるのは、企業側に原因があって社内ニートになってしまうケースです。以下のような職場環境の場合、新卒社員のやる気や能力に関係なく社内ニートになってしまうかもしれません。

  • 新卒の教育体制が整っていない
  • 教育のマニュアルがない
  • 新卒をフォローできていない
  • 人員配置が不十分になっている
  • 季節的要因で仕事量が減っている

よくある原因として考えられるのが、社内の新卒教育の体制が整っていないことや、マニュアルがないことです。

新卒社員はポテンシャル重視で採用されるため、実務に関する知識や経験がないのが一般的です。にも関わらず十分な教育の機会がないと、仕事中に何をして良いかわからず、次第に社内ニートになってしまうことが考えられます。

社内のマニュアルがあったとしても、人員が多すぎたり閑散期だったりして1人あたりの仕事が少なくなることで教育の機会が与えられないことも考えられます。

3-2.新卒者側の原因

会社に十分な新卒教育の場が用意されているのに社内ニートになってしまう場合は、新卒側に原因があることも考えられます。以下のような特徴がある新卒の場合、徐々に社内ニートになってしまう可能性があります。

  • コミュニケーション能力が低い
  • 積極性が足りていない
  • 指示待ち人間になっている
  • 仕事のミスが多い

仕事は自分で探すもの、わからないことは自分から積極的に聞くものという考え方の企業も多くあります。

そのような環境下で上司や先輩との会話が不足していたり、指示があるまで動かない指示待ち人間になっていたりすると、仕事を振られなくなってしまうことが考えられます。

また、最初は仕事を任せてくれていたのに、何度も同じミスをしたり改善する意思が見られなかったりすると、徐々に仕事を任されなくなることもあるでしょう。

4.新卒で社内ニートになりやすいタイミング

社内ニートは定年間際のベテラン社員ばかりでなく、新卒や中堅社員でもなってしまう可能性があります。新卒社員が社内ニートになりやすいタイミングとして考えられるのは、主に以下の3つのタイミングです。

4-1.入社したばかりのとき

新卒として会社に入社した最初の1年間はもっとも社内ニートになりやすい時期です。モチベーションが高い方でも自分が何をすべきかわからず、1人で仕事を見つけるスキルや経験もありません。

企業側の教育体制が追いついていなかったり新卒が仕事を探すことに消極的だったりすると次第に放置され、社内ニートになってしまうでしょう。

4-2.部署異動をしたとき

会社によって異動に対するスタンスは異なり、なかには新卒でも入社1年未満で今までとまったく別の部署に異動になることもあります。

今までとまったく違うところに異動になると仕事内容がガラリと変わり、入社してから頑張って身につけたスキルが発揮できません。

上司や先輩の顔ぶれも変わることから知らないことを聞きにくい状態になりやすく、仕事を覚えられないまま時間が経過する恐れがあります。

4-3.仕事で何度もミスをしたとき

新卒はやる気があってもスキルが身についていないため、簡単な仕事でもミスをするのは当然のことです。上司や先輩も、少しの失敗は気にせずに接してくれるでしょう。

しかし、同じミスを何度も繰り返しているのにメモを取らない、改善の決意が見られないなどと判断されると、上司や先輩もだんだんと仕事を与えにくくなります。

そのうち失敗しなさそうな簡単な仕事しか与えられなくなったり、ただマニュアルを読んでおくように指示されたりして社内ニート化することが考えられます。

5.新卒の社内ニートが抱いている感情

新卒で会社に入社するときは、誰もがバリバリと働いて会社に貢献することを夢見るものです。しかし、入社間もなく社内ニート状態になってしまうと、本人もつらい感情を抱いてしまいます。具体的にどのような感情を抱くのか見てみましょう。

5-1.時間が過ぎるのが遅い

社内ニートになった人が抱く感覚の1つが、時間が進むのが遅いと感じることでしょう。社内ニートに与えられるのは簡単な仕事ばかりで、すぐに終わってしまいます。

ほかに仕事がないため、マニュアルを読んだり資料を整理したりといった不要不急の仕事で時間が過ぎるのを待つことになります。

かといって、仕事をさぼるわけにもいきません。トイレ休憩を1分でも長くとったりネットサーフィンをしたりしても時間が過ぎていかず苦痛を感じることになります。

5-2.周りの視線が気になる

周囲からの視線が気になるのも社内ニートのつらいところです。忙しい社員からの視線がつい気になります。

「彼はあの仕事量で給料をもらっているのか」「新卒なのに何もしないで座ってばかりだよね」と陰口を言われているかもしれないと、視線以外の面も徐々に気になってくるでしょう。

「上司から仕事を任されている」と思ってもらうために上司に仕事がないか聞きに行ったり、Excelで資料を作ったりすることもありますが、それにも限界があります。

5-3.なぜ会社に来ているのかわからない

社内ニートになると、徐々に会社での存在意義がわからなくなってくることがあります。

早起きして満員電車や渋滞に巻き込まれながら通勤してずっと会社にいるのに仕事はもらえないという現状から、何のために働いているのかわからなくなります。

たとえ原因が自分以外だったとしても、社会的な存在意義がわからなくなると精神的につらくなるかもしれません。

5-4.社内ニートになりたくてなったわけじゃない

社内ニートの方のほとんどは、望んでそうなったのではありません。なりたくてなっているわけではない、気付いたら社内ニートの状態になっていたという方のほうが圧倒的に多いでしょう。

「自分で望んだ状態ではないから、早く脱却してみんなと同じように仕事をしたい」と感じているはずです。

6.社内ニートになった方に起こりうる末路

望んで社内ニートになる人はいませんが、なってしまった以上は元の働き方に戻れるよう対策が必要です。社内ニートのままで長く過ごしてしまうと、以下のような末路をたどる可能性もあります。

6-1.将来への不安が大きくなる

社内ニートは1日暇な時間を過ごすばかりで、重要なプロジェクトに参加することもなければスキルが身につくこともありません。

同期入社の人がどんどん新しい仕事に取り組んでスキルが身についていても、社内ニートでいる以上は成長できない状態がずっと続くことになります。

1年後には、新卒で入社した後輩に抜かされて指示を受ける立場になってしまうことも考えられるでしょう。転職しようにもスキルや実績がないため、若さという武器を失うと内定をもらえない可能性も高まります。

このような理由から、長く社内ニートでいる人ほど将来に不安を感じることになります。

6-2.精神的につらくなる

最初は「プレッシャーからも解放されたし仕事も減ってラッキー」程度に思ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、仕事がしたいのに任せてもらえず周りの社員から冷たい視線を送られるという状況から、精神的につらくなってしまう人も少なくありません。

「何もしていないのに給料ばかりもらっている」という陰口を言われていると感じたり、会社にいることが後ろめたくなったりして、退職を考える方もいます。

6-3.出世することができなくなる

社内ニートの状態が長引くと、出世したくてもできなくなることが考えられます。

出世のためには、上司や先輩から仕事内容で評価されることはもちろん、売上や人件費の管理など、数字で実績を作る必要があります。

しかし、社内ニートは会社の業績に関する仕事が任されないため上司や先輩からの信頼を得られず、出世競争から大きく遅れをとることになるでしょう。

6-4.リストラの候補になる

会社が業績不振などの理由でリストラを考える場合、まず候補になるのが、会社への貢献度が低い、仕事ができない、仕事をしていないといった評価をされている方です。

社内ニート状態の方は真っ先に候補に挙がる可能性があります。リストラ候補になると、思いもよらないタイミングで解雇され、生活ができなくなってしまうことも考えられます。

7.新卒で社内ニートになるのを防ぐ方法

社内ニートは、なってからもとに戻る努力をするより、そもそもならない努力をすることが重要です。新卒でこれから社内ニートになるかもしれないと焦っている方、また、すでに社内ニートになっている方に向け、有効な方法をご紹介します。

7-1.自分で動いて仕事を見つける

社内ニートの状態から脱却するには、受け身の性格を直し、自分から仕事を見つけにいく癖を身につけることが大切です。

会議があったら議事録係を率先して務める、5Sを意識して会社の資料を揃えるなど、自分ができる仕事や他の方が手をつけられない仕事をどんどん見つけましょう。

社内ニートとして扱っていた人も、本人が会社や周囲のために努力している姿を見れば考えや印象が変わることがあります。「今の彼になら任せてみよう」と、少しずつ重要な仕事を任されるかもしれません。

7-2.上司とコミュニケーションをとる

コミュニケーション不足が原因で社内ニートになってしまった方は、上司と積極的にコミュニケーションを取ることを意識しましょう。

新卒が社内ニートになってしまっていることを把握していないだけという可能性もあります。上司に「仕事を頂けず待機する時間が長い」という現状を伝えるだけで教育体制が見直され、状況が改善することもあるでしょう。

また、社内ニート状態であることを上司が把握している場合は、脱却するために上司からの信頼を取り戻す必要があります。意識してコミュニケーションを取れば、少しずつ仕事を回してもらえるようになるかもしれません。

以下の記事では、コミュニケーションを取る方法について解説しています。

7-3.勉強してスキルアップを目指す

社内ニートの状態を活かしスキルアップを狙うのも1つの方法です。

定時で帰宅したあとに勉強をして資格を取得する、副業で会社とは別のスキルを身につけるといった方法が考えられます。

重要な資格を取得したりスキルアップしたりといったことが周囲に伝われば、今までよりも仕事を任され、社内ニートの状態から抜け出せる可能性が高まります。

そのまま努力を続ければ、将来的にキャリアアップや年収アップも実現できるでしょう。

以下の記事では、持っていると転職時に有利な資格をご紹介しています。

8.社内ニートがつらいなら転職すべき

頑張って社内ニートの状態から抜け出そうと努力しても、どうにもできない場合もあるでしょう。その状態がつらければ、転職するのも1つの方法です。

第二新卒を求める企業は数多くあるため、スキルや経験がなくても20代前半なら転職することは十分に可能です。教育体制がしっかり整った企業に就職できれば、今よりもっと活躍できるかもしれません。

ただし、転職先でも社内ニートにならないよう、自分に合う企業なのか、社内の教育体制は万全なのかといったことを事前に確認することも重要です。

例えばJOBPALでは、経験豊富なキャリアパートナーが求人企業の教育体制や自分にマッチしている仕事かどうかをアドバイスしてくれます。転職して社内ニートの状態から脱却したい方は、以下のリンクからぜひ面談に応募してみましょう。

9.まとめ

社内ニートの状態に陥ると、周囲の目が気になるだけでなく、スキルが身につかずにリストラ候補になる、キャリアアップができないなど、さまざまな悪影響があります。

まずは自分で仕事を見つけたり、上司に現状を相談したりして、社内ニートの状態を解消できる努力をしてみましょう。

どうしても自分の力で解決するのが難しい場合は、転職するのも選択肢の1つです。第二新卒であれば、スキルがない状態でも転職できる可能性は十分にあります。

JOBPALは正社員や契約社員など、さまざまな雇用形態の仕事をご紹介しています。ぜひ一度チェックしてみてください。

関連記事

閉じる

エリアから工場・製造業の
お仕事・派遣情報を探す

STEP1 エリアを選択

  • 北海道・東北
  • 関東
  • 甲信越・北陸
  • 東海
  • 関西
  • 中国
  • 四国
  • 九州・沖縄

< エリア選択に戻る

閉じる
© 2022 UT Group Co., Ltd. All Rights Reserved.